『暗殺教室RPG』RTA 殺せんせー札害チャート   作:朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足

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「深まる謎」

 椚ヶ丘中学校三年E組は暗殺教室。表向きは至って普通の生徒である僕らだけど、その正体は担任の教師の殺害を目論んでいる暗殺者なのだ。……まだ殺せてないけど。

 そんな僕らに、どうやらまた新たな仲間が加わることになったらしい。昨日烏間先生からメールがあった。

 

 文面から察するに、その人物も暗殺者なのだろう。

 何せこんな変な時期での転校生だ。ただの生徒ではないことくらい僕らでも分かる。

 まあ、仮に殺し屋じゃなかったとしてもどのような人物か気になるのは確かだ。わくわくと期待を胸中に、僕らは教室の扉を開いて――

 

『おはようございます。“自律思考固定砲台”と申します。今日から転校してきました。よろしくお願いします』

 

 全員が全員、自身の目を疑った。

 なぜならその転校生は、紛う方なく機械そのものだったのだから。ほんの申し訳程度にモニターに顔が映っている部分を除けば、彼女は黒い鉄の塊に過ぎなかった。

 

「ふわぁ〜、皆おはよー……え、何これ? 棺桶?」

『棺桶ではありません。“自律思考固定砲台”と申します。今日から転校してきました』

「うわっ、喋った! えっと、自律神経固形包帯さん? 今日からよろしくね!」

『“自律思考固定砲台”です。よろしくお願いします』

「あー、ごめんごめん。自律思考固定砲台さんね。うん、覚えた! ……それにしても長い名前だね。どういう風に呼ぶのがいい? 省略したりしても大丈夫?」

『構いません。私につけられたマイクはありとあらゆる音を識別し、またその内容に関しても波長から――』

「ありがとう! じゃあ、これから貴女のことは(だい)ちゃんって呼ぶね!」

 

 ――いや、何でそこから取った!?

 

『えっと、それは……』

 

 ――しかも機械が難色を示すレベル!?

 

 機械の転校生と天然の穂波さんによって繰り広げられる愉快な漫才を眺めながら、とりあえず僕らは詳しい事情を知るであろう烏間先生の到着を待つのだった。

 

「皆既に知ってると思うが転校生を紹介する。ノルウェーから来た自律思考固定砲台さんだ。……こんななりだが、彼女は顔と思考能力(AI)をもつれっきとした生徒だ」

 

 彼女……と言っていいのか。とにかく自律思考固定砲台さんはノルウェーから来日したらしい。

 現状、期限は刻一刻と迫りつつある。世界政府もかなり追い詰められているのだろう。殺せんせーの契約を逆手に取って機械を生徒に仕立て上げるなんて、もはやなりふり構ってはいられない状況なのだ。

 

 今日から新しくE組に加わった機械の生徒。

 そんな彼女の暗殺者としての真価(進化)は、早くも一時間目の授業から発揮されることとなる。

 

『右指先破壊。増設した副砲の効果を確認しました』

『弾道再計算、射角修正。続けて攻撃に移ります』

『二発の至近弾を確認。見越し予測値計測のため、主砲を四門増設。続けて攻撃に移ります』

 

 暗殺対象(ターゲット)の防御パターンを学習し、武装とプログラムに改良を繰り返し、少しずつ逃げ道をなくしていく。

 機械の転校生は既に殺せんせーにダメージを与えることに成功していた。彼女ならば、もしかしたら本当に殺れるかも知れない。卒業までに、殺せんせーを。

 

 ……ただ、彼女の暗殺方法には少し問題があった。

 

「……なあ、これって誰が片づけんだ?」

「そりゃあ俺らしかいないだろ……」

 

 彼女の暗殺はとにかく後片づけが大変だ。それだけならまだよかったんだけど、問題はそれを無関係な筈の僕らがやらなければならないということ。

 弾をばら撒きまくった張本人である彼女は節電モードに入っており、僕らの呼びかけに一切反応を示さない。

 

 彼女が殺せんせーに攻撃する度いちいち授業は止まり、おまけにその後片づけもやらされる羽目になる。二時間目が終わった時点で僕らはもうへとへとだった。

 まさかこれから毎日こんなことが続くのか……。憂鬱な気持ちを隠しきれず、何人かが大きな溜め息をつく。

 

「はーい、皆どいてどいてー」

 

 彼女――穂波さんが何かを持って教室に戻ってきたのはちょうどその時だった。

 彼女の手に握られていたのはそこそこ太めの縄だ。

 一体何をするつもりなのか疑問に思う僕らだったけど、そんな僕らの視線をよそに彼女はその縄を自律思考某さんの金属のボディにぐるぐると巻きつけていく。

 

「これでよし!」

「……大丈夫なのかな? 勝手にこんなことしちゃって」

「どうだろうね。でも、これで授業中に邪魔が入ることはなくなったよ。皆もその方がいいでしょ?」

 

 あっけらかんと穂波さんは言い放つ。

 確かに彼女の言う通りだ。自律思考某さんにはちょっと申し訳ないけど、僕らだって今後の成績がかかっている。いちいち授業が止まるのは避けたい。

 

 ……以前の中間テストの時もそうだったけど、穂波さんは集中を乱されるような妨害を割と嫌っている。今だって仮にも殺せんせーにダメージを与えた暗殺だというのに、それを単なる邪魔扱いだ。相変わらず随分と直球な物言いだし、行動に起こすのも早い。

 

 何にせよ、これで僕らは普段と同じように授業を受けることができるようになったのだった。

 

 

 

〈穂波さんメモ その7〉

 

どストレートな物言い

 

 

 

〈穂波さんメモ その8〉

 

即断即決即実行

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 私の名前は“自律思考固定砲台”、数多くの技術者により作られた最新の人工知能をもつ機械で、与えられた指令は三月までに暗殺対象を殺すこと。

 

 ですが、計画は初日にして頓挫しました。

 

 その原因となったのは同じクラスメイトのとある人物、穂波水雲という方が取った行動です。あろうことか彼女は縄で私の動きを封じてきました。解放するように言っても『授業中は皆の邪魔になるから』の一点張りです。

 休み時間に限り縄は解かれましたが、その時間になると殺せんせーは教室を出ていってしまいます。おかげで満足のいく暗殺を行えず、データも集まりません。

 

「駄目ですよ。保護者(おや)に頼っては」

 

 この状況がこのまま続くようでは三月までに暗殺できる可能性が極めて下がる恐れがあります。私自身の力で解決を図るのは難しく、私は開発者(マスター)にメッセージを送ることで対策を講じようとしました。

 それをやんわりと止めたのは殺せんせーでした。

 彼は諭すように言います。私の開発者が考える戦術は、この教室の現状に合っているとは言い難いと。

 

「なぜ先生ではなく生徒に暗殺を邪魔されたのか……その理由が分かりますか? 彼らからすれば君の射撃で授業が妨害されるうえ、君が撒き散らした弾の始末に労力を使うことになります。それに仮に君が先生を殺せたとしても、賞金は多分君の保護者に渡るでしょう」

 

 ……なるほど、確かに彼の言う通りです。

 私の暗殺でメリットがあるのは開発者だけで、私以外の生徒たちからすればそれは損でしかない。クラスメイトの利害までは考慮していませんでした。

 

 他者と“協調”することの大切さを殺せんせーはこんこんと説きます。おかげで理解はできました。しかし、私には肝心のその方法が分かりません。

 

「お任せあれ。既に準備をしてきました」

『……それは何でしょう?』

「協調に必要なソフト一式と追加メモリです」

 

 自身の命を縮めるような行為と分かっていながら、彼は私に改造を施していきます。……生徒の才能を伸ばすのは先生である私の仕事だと。

 

 そこからは私も殺せんせーも、特に話したりすることはありませんでした。放課後の静かな教室にはカチャカチャと彼が作業する音だけが響きます。

 そんな折でした。突如として教室の扉が開いたのは。

 中へ入ってきたのは、今日転校したばかりだというのに私の記録にはっきりと残った人物です。

 

「……あれ? 何してるんですか先生?」

「おや、穂波さん。忘れ物ですか?」

 

 金色の髪に碧色の瞳、恐らく北欧辺りの血を引き継いでいると思われる容姿。そして何より、クラスメイトのために率先して私の暗殺を妨害した張本人です。

 

「体操服を持って帰るのを忘れちゃってて……それよりも殺せんせーは何してるんですか? もしかして台ちゃんを分解してるんじゃ……」

「おっと、それは誤解です!」

 

 殺せんせーは慌てて今までの経緯を説明します。

 

「なんだそういうことだったんですね……。本当びっくりしましたよ。思いっきり蓋が開いてましたし」

「危害を加えるのは契約違反ですが、性能をアップさせることは禁止されていませんからねぇ。……さあ、忘れ物が見つかったなら貴女も早く帰宅しましょう。お家の方々が心配しますよ?」

「えっと、殺せんせー、そのことなんですけど……私にも手伝わせて頂けませんか? 台ちゃんの改造(アップグレード)

 

 忘れ物を取りにきた筈の彼女はそのまま帰ろうとせず、なぜか私の改造を手伝いと殺せんせーに申し出ました。

 これには私も疑問を覚えずにはいられません。

 クラスメイトのために率先して私の暗殺を妨害した彼女のことです。それを踏まえれば、彼女が私に対して好感情を抱いているとは到底考えにくい。にも関わらず、彼女が今から取ろうとしているのは、それとは全くの正反対とも取れる行動。これらは矛盾しているように感じます。

 

「う〜ん、ですがそれは――」

「もちろん家にはちゃんと連絡を入れます! それに簡単なプログラミングくらいなら私にもできますから!」

「……分かりました。ただし、夕日が沈みきる前までには必ず家に帰って貰います。いいですね?」

「はい! ありがとうございます!」

 

 諸々の条件つきとはいえこうして私の改造作業に新しく穂波さんが加わりました。

 

『……穂波さん』

「なあに? どうかしたの? ……あ、そういえば授業中ずっと体を縛っちゃってごめんね!」

『いえ、それに関してはこちらが全面的に悪いので……。それよりなぜ私の改造の手伝いを? 私はてっきり貴女に嫌われているものかと……』

「そんなことないよ〜! むしろ、めっちゃ気になってたくらい! 中は一体どんな風になってるんだろうって!」

 

 鼻息を荒くしながら彼女は私に迫ります。

 どうやら私の考えは間違っていたようです。彼女は私を嫌うどころか、とても友好的な感情を向けていました。

 

「誤解させるようなことしておいて言うのもなんだけど、本当に貴女のことは嫌ってないよ。……ただ、あの調子で暗殺を続けてたとしても殺せんせーは絶対に殺せなかっただろうし、そしたら結局は誰一人として得しないっていう残念な結果になっちゃってたからね」

『……()()()、ですか? しかし計算上では単独でも三月までに殺せる確率は九十パーセント以上と――』

「その数字の根拠は? じゃあ聞くけど、まだ誰も攻略のめどが立ってない殺せんせーの奥の手の液状化……貴女はこれをどうやって攻略するの?」

『それには確か持続時間が――』

「永続的にできるようになったら? あり得ないとは言いきれないよね? 月一で使える脱皮とか、他にもまだ一つか二つは奥の手があるかも知れない。予想できてる?」

『……もちろんそういったことを踏まえての――』

「環境のことは考えた? ある日先生が突然、『今日から授業は全て外で行います』なんて言い出したら? 場所が変わっても暗殺に支障はない? ……あるいは、急に先生そのものを辞めちゃうなんてこともあるかも知れない」

『……』

「実際、中間テストの時に先生はこの教室を去ろうとしたからね。“生徒に危害を加えない”って契約もそう。本来、契約っていうのは対等な力関係があってこそ成立するものであって、先生の場合はそれに当てはまらない。やろうと思えば向こうから一方的に破れる。……今のところは律儀に守ってるみたいだけど」

『……』

「こうやって突き詰めて考えていけば、単独で殺せんせーを殺すことの難しさが理解できるんじゃないかな? ゼロとは言わないけど、九十パーセントもないと思うよ。精々よくて二割くらい……どう?」

『……はい。異論ありません』

「でしょう? 先生から既に聞いてるように、だからこそこの暗殺には他の人たちとの協調が必要なんだよ」

 

 “協調”――彼女の口から飛び出したのは、殺せんせーが発したものと全く同じです。しかし、その言葉に至るまでの過程には両者で少しばかり違いがありました。

 前者は主に心情的な部分を中心に、後者は主に合理的な考えを中心に協調の大切さを語ります。どちらも興味深い解説でしたが、私は穂波さんの方により惹かれました。

 

 効率を重視する面もそうですが、ありとあらゆる可能性を想定しているところまでも含めて、彼女のあり方は私に近いものがあります。……何だか不思議な心地です。最新の思考能力を搭載された機械である筈の私が、生身の彼女からより合理的な思考方法について教わるなんて。

 そんな私の内面を見透かしたのか、突然穂波さんは私の体に抱きつくと、その端正な顔を近づけてきました。彼女の額と私の額が液晶越しにこつんとぶつかります。

 

「……大丈夫、貴女はまだ生まれたばかりなの。これからゆっくりとたくさんのことを学んでいけばいいわ。きっと皆ともすぐに仲よくなれる……」

 

 至近距離で囁かれる言葉とその度にこぼれる息が画面に映る私の顔を撫でます。固い感触以外感じられない筈が、彼女は実に気持ちよさそうに目を細めながら私に向かって柔らかく微笑みかけるのです。

 

 ……気のせいでしょうか。今一瞬だけ、私の体内にある一部のパーツが熱をもったように感じられました。

 

『……ところで、これらのアプリは協調に必要ですか? 〈世界スイーツ店ナビ機能〉、〈スケジュール 〜未来を整理整頓する〜〉――』

「え、えっとですね、先生もちょいと助けて貰おうかな〜なんて思ってみたり……」

「はぁ……私欲だだ漏れじゃないですか……。台ちゃん、先生が入れたのは消していいよ。私のだけ残しといて」

『かしこまりました』

「にゅやッ!? そんな殺生な!」

 

 私の改造はまだまだ続きそうです。

 これが終わった時、私はどう変化しているのでしょう。無事にクラスメイトと協調することができるようになっているのでしょうか?

 

 二人の手によって次々と追加されていくシステムを吟味しながら、私はその時を待つのでした。

 

 

 

 

 

『そういえば穂波さん、貴女がつけた私の呼び方に関して少し言いたいことが――』

「ん? 私がつけた呼び方?」

『……他の選択肢はありませんか? いえ、その呼び方が嫌という訳ではないのですが、何というか私の中で違和感が拭えなくて……』

「えっと、台ちゃんが駄目なら……(じー)ちゃんとか?」

『それもちょっと……』

「……」

『……』

「……宿題にさせて下さい」

『……分かりました』

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

「さようなら殺せんせー! ……足元にはくれぐれも気をつけて下さいね」

「穂波さんも気をつけて帰って下さい」

 

 穂波さんを見送った後、私は考え事をしながら教室へと続く廊下を歩いていた。

 

 穂波水雲――三年E組の生徒が一人。

 現在、個人的に思うところがあって彼女に纏わる情報を色々と集めている。彼女の元クラスメイト、所属していた部活動の同期や後輩、教えていた先生たち……様々な人物に話を聞いた結果、判明したのは彼女が能力・人格ともに本当に優れた人物だったということである。

 

『穂波さんのこと、ですか? そんなに詳しい訳じゃないですけど……確か、早くに両親を亡くされているって話は聞いたことあります』

『めっちゃ努力家な人です! それから美人でおっぱいも大きい! 私の憧れの人です! 昔、髪を伸ばしてた時期があったそうで、写真も見せて貰いました! 昔の先輩もお人形さんみたいでかわいかったな〜』

『なんだっけ……同じクラスの男子生徒と付き合ってて、その後別れたのに、でも未だにその別れた男子から縒りを戻したがられてる……みたいな噂を耳にしたような。嘘か本当かは知らないけど』

 

 一番驚いたのは、E組に落とされた筈の彼女に嫌悪感を示す生徒が一人もいなかったことだ。例えどのような生徒であろうとE組に落とされた時点で差別の対象となる――それがこの学校の方針であり、現実である。

 

 にも関わらず、彼女だけは明らかに違っていた。

 無論一向に本校舎へ戻ろうとしない彼女に対して何人か疑念を抱く生徒はいたものの、しかしそのことを悪く言う生徒は誰一人としていなかった。きっと何か事情があるのだろうと誰もが納得していた様子であった。

 

 これも彼女の人徳のなせる業に違いない。

 また上記のことに加えて、本日新たにやって来た転校生暗殺者――自立思考固定砲台さんへの態度。

 

 穂波さんは損得という合理的な観点から彼女の身を縄で封じたと言っていたが、恐らくそれだけではない。一番はクラスメイトのために、そして次いでは今後の彼女自身の立場を守るために。つまり、彼女は自立思考固定砲台さんにヘイトが積もり過ぎないよう気遣ったのだ。

 休み時間の度にわざわざ縄を解いていたところにも彼女のささやかな優しさが表れている。縄で縛ったままずっと放置することもできたのに。

 

 では、当初私が彼女に対して感じた危機感は、果たして気のせいだったのか?

 ……否、それはあり得ない。

 間違いなく私は重大な何かを見落としている。その何かに気づけない限りは、彼女が抱える問題にも決して気づくことはないだろう。

 

 実際、彼女にはまだまだ謎が多い。

 未だにE組に留まり続けていることといい、殺意が一切感じられない攻撃といい……けれども、これ以上の詮索はプライバシーの侵害となる。私が手を出せる範囲としてはかなり際どいラインだ。

 

 さて、どうしたものか――

 

「……ま、考えるのは後にしましょうかねぇ」

 

 考え事に集中するあまり足を止めてしまっていた。

 忘れかけていたが、今は自律思考固定砲台さんの改造の途中である。穂波さんとの共同作業のおかげで大分進んだもののまだ終わってはいない。

 とりあえず先にそれを終わらせてしまう方が優先か。

 私はそう一歩を踏み出して――突如として足元に走った感覚に背筋を凍らせた。

 

「――っ! これは……」

 

 床の一部に重点的に撒かれていた粉のような何か。私の足を一本破壊したことから対先生BB弾をすり潰したものと見て間違いない……一体誰が? いつの間に?

 

 

 

 

 

『……足元にはくれぐれも気をつけて下さいね』

 

 

 

 

 

「……やれやれ、そういうことでしたか」

 

 帰り際の台詞にしてはやや不自然だった。内容も初対面の時を意識してのものだろうか。あれ以降、彼女の方から暗殺してくることがなかったため完全に油断していた。

 

 ああ、全く……本当に手強い生徒である。


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