気が付いたら魔法が使える世界に居た件について 作:awtntn
ちょっとガバすぎんよ()
なんだかんだ初めての一日で二話投稿
これは完全に書きたいものを書いたのでご了承ください。シリアスじゃないの書いてて楽しい。
許せサスケ
リーナどうしたのそんなにむくれて。
一高入学祝いとして父さんが温泉旅行にでも行って来いってこんなにいい場所を予約してくれたのに。
せっかくなら楽しまないと。
それにしても太っ腹だよな。
ここの旅館前見たときに2年は予約待ちって書いてあった気がするはずなのに。
部屋よく取れたよな。
リーナもしかして旅館とか気に入らなかった?
「ホウカのせいよ」
自分のせい?
「もしかしてまったく自覚が無いの?」
まったくもってなにもございません。
「問題なんてあったっけ」
「大ありよ!どうしてホウカが二科生になるわけなのよ。大体魔法もペーパーテストもワタシより全然できるじゃない!」
あぁ、そのことね。
「何でそんな澄ました顔してるのよ。せっかくホウカと一緒の学校生活送れると思ったのに」
そんなにしょぼくれなくても…
いや、今までも送ってきてたじゃん。
それにクラスが違うってだけで学校自体は同じじゃん
「そうだけどそうじゃないのよ!!!」
ちょ、痛いって。顔引っ張らないでよリーナ。
それにそんなに怒ったらかわいい顔が台無しだよ。
「それに今までと違って二人で住むんだから今までより時間を一緒に過ごせるじゃん。それで十分でしょ」
実家から通う予定となっている第一高校。通学できないわけでもないがそれでも毎日となるとどうだろうかと思う微妙な距離。
その対策として一高近くに家を買うことによって解決した。もちろん鳳華の懐から出されたものだが。
その為入学試験を終え、学校の行事がすべて終わった2月ごろから一緒に住む予定である。
もちろんリーナはこれを非常に楽しみにしているため、この話が出てきた今先ほどまで不機嫌であった表情がすべて吹き飛んでいた。
「だから今日はただ楽しもうじゃないか。それに日頃の疲れも取れるだろうし」
「確かに鳳華は大変よね…仕事だって大変だろうし。なんたって天下のゴールド様なんですから」
そっちはなぁ、別にそんな大変じゃないけど。
正直趣味の延長線上だし。
「ほうかくーん!」
どこからともなく聞き覚えのある声が耳の中に入ってくる。
その声が聞こえてきた瞬間リーナが自分の腕に引っ付いてくる。
毎回思うけどリーナ真由美さんに会うときに警戒してるよね。
「どうも真由美さん、奇遇ですね。今日は香澄ちゃんと泉美ちゃんはいないんですか?」
「まったく、お姉さんがいるのに他の女の子の名前を出しちゃだめよ。良いかしら?」
それはわかったのですが真由美さん腕にくっつくのやめてもらってもいいですか。ほら、リーナも真由美さんを睨まないの。真由美さんもリーナにがん飛ばさないの。
ちょ、なんで二人とも腕に力どんどん加えてるの痛いんだけど。それにここ旅館のホールだし悪目立ちしているんだけど。
多くの人がいる中で堂々と行われているその行為は傍から見たら男をめぐっての修羅場にしか見えない。それは間違ってはいないのだが。
「そんな事よりも部屋にいこう、リーナ。それにしてもなんで秋風という名で部屋を取ってたんだろう」
別に部屋を取るだけなら普通に焔火って名前使えばいいのに。
「それはねぇ、私がよく予約を取ったりするときに使うのがその名前だからよ」
一体どういうことだってばよ。
「今回ここは私が鳳華とリーナちゃんが一高合格した記念に取ったのよ」
それはそれはありがとうございます。それにしてもその理由だったら…
「そうだったらなんで真由美さんがいるのよ!」
そうそう、それ思った。今回の事はとってもありがたいけどお祝いの為ここまで来てくれるのって手間じゃなかったのだろうか。
「リーナちゃんと鳳華君を一緒にさせるわけないじゃない。今日泊るのは貴方たち二人と私でよ」
ん?
「だーかーら、鳳華君と、リーナちゃん。そして私が一緒に泊まります」
いや、何を言ってるかは理解できてるんですが何故?
「いいから、行きましょう」
そんなに引っ張らなくても行きますから。
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「ものすごく美味しかったな料理」
ここの料理は凄かったな。
食材の品質が高いのはもちろんの事味付けもほど良く全部の食材の素材としての味を出している。
この料理だけでもわかるけどこれは予約取れないのも納得する。
先ほどまで殺伐としていた空気は消え、穏やかな空気が流れていた。
事の発端は部屋に入った少し経った後の事だった。
話題は入学試験についてであった。
第一高校の生徒会長を務める真由美には生徒会勧誘の為に入学する生徒の成績を見る権限がある。
リーナと鳳華を生徒会へ勧誘するべく生徒会の席を一つ増やすというほどの職権乱用をした彼女がうっきうきで成績を見た。
普段を知り、実技の練習をみていた彼女は主席と次席が彼らだと確信していた。
しかし結果を見てみるとどうだろうか。
リーナは次席を獲得していたが鳳華は二科生、しかも、実技もしくはペーパーテストの結果があと少しでも低かったら入学すらできなかったという結果である。
二人が主席を取ることが出来なかっということであるならばまだ納得ができる。実際主席となった子はリーナとほぼ互角の魔法実技の結果を出しており、その差は筆記の結果の差のみであった。
しかし鳳華の方はおかしい。元々実技もできたのに結果としてはほぼ最下位。それに加えて筆記との点数との差が異常である。
一定数実技が不得手で筆記が高いという生徒はいる。しかし筆記が満点の一位。実技がほぼ最下位なんて生徒は今までに存在していなかった。
その例外みたいな存在がもう一人いたのはまた別な話。その特異な生徒たちに対してもう一度実技試験を行わないかという案まで出たほどだ。
ともかく鳳華の実力を知っている真由美にとっては手を抜いていることは明らかであった。
それについての尋問もとい説教は女将さんが料理を運んでくるまで行われていた。
そこに関しては言い逃れができない為、おとなしく手を抜いたことを白状し、許してもらった。
それにしても父親もそうだったが手を抜いたことを説明すると自分の事だから何か考えがあっての事だろうと許されるのはなぜなのだろうか。
そんな疑問を頭の隅に追いやりながら今はこの時を楽しむ。
少し前までバチバチしていた彼女たちも今はそのような雰囲気でない。
そのあと真由美に飲み物を買ってきてくれないかとお願いされた。
自分で買いに行ってくださいよということが出来ずにそのまま部屋を発つ。
きっと自分は将来尻に敷かれるタイプになってしまうだろう。
そんなことを考えながら頼まれたお使いを済ませる。
帰ったらまたさっきみたいになっているんじゃないかな、それはものすごく困るんだが。
その原因を理解できていない鳳華にとってはいい薬だろう。
しかしそのようなことは起きていなかった。いやむしろなんか仲良くなってるんだんけど。
いや、今までが別に仲が悪かったとかではないが…どうして?
とりあえずは刺激しないようにそっと飲み物を冷蔵庫に入れる。
入れ終えたその瞬間何者かに押され体が倒れていく。敵襲かと気構えたがそれは杞憂に終わった。
押し倒したのはリーナだった。
「一体どうしたのリーナ」
別にリーナからお酒の匂いがしてるわけでもないから酔っているという訳ではないだろう。
「全部ホウカが悪いのよ。」
すいませんちょっと話が見えてきません。それよりも色々と困るので退いてくれると助かるんですけど。
浴衣がいろいろとちょっと危ないですよ。
「一緒に寝たって全然手を出してくれないし…」
いや、手を出しちゃまずいじゃん。というよりもそんなに悲しそうにしながら帯に手を向けるのはよくないと思うんですよ。
ちょっと真由美さんも助けてくださいよ。同部屋の人がおっぱじめたらまずいでしょ。
「観念しなさい、鳳華くん。私にも毎回そういう気にさせておいて自分だけ逃げるなんてさせないわよ」
そういいながら近づいてくる。
いやいやいやいやさすがにそれはダメでしょ。貴方七草家の長女でしょ。十師族でしょ。
それは殺されてしまうって。
「大丈夫よ安心して。何かあったら私が守ってあげるから。それに婚約者として鳳華くんは挙げられてるからその気になったら脅して結ばせるわ。」
何この人脅すとか言っちゃってるの?
怖すぎでしょ。クソ…全然リーナを振りほどけそうにない。
かくなる上は魔法を使うしかない。少しけがをすると思いますけどごめんなさいね。
元々体術が鳳華よりも優れているリーナを剝がすために最終手段としての魔法を発動させる。
しかしその魔法はすぐに破壊された。
ファっ!?なにが起こった????
いや…これは確実に……
「術式解体!?」
なんでリーナがこれ使えるの?
驚いている合間にCADを奪われる。
「前にホウカが教えてくれたんじゃない」
そういえばそうでしたね。っじゃないよ!
てかこれかなりまずくないか?
「今頃気が付いたようね。貴方はこの状況になった時点で詰んでいたのよ」
二人にひとりが勝てるわけないだろいい加減にしろ!!!
てかそれよりもちょっと前まで君たち喧嘩してたでしょ。なんでこんな時だけ結託してるんだよ。
「さっき飲み物を買いに行った時に話し合ったのよ。それで鳳華くんの最初はリーナちゃんにあげるってことで終わったわ。リーナちゃんは私のことを婚約者として認めてくれてるらしいし」
なに居ない間に勝手に人の物をかけてるんだよ。おかしいだろそんなこと。
このままだと前世含めての初めてが逆レイプで終わってしまう。
「ホウカはワタシたちのことが嫌いなの?」
「いや、別にそういう訳じゃないけど…むしろ好きだよ。だけど…」
「それなら別にいいじゃないの。ワタシはホウカの事を愛しているわ」
「ちょっとそれじゃ私は愛していないみたいじゃないの。もちろん私も愛しているからね」
悪魔のささやきが聞こえてくる。このままだと元には戻れない、しかし今は完全にお互いが同意の上。
だから問題がないんだとそういってるように聞こえてくる。
「だからね、今日一つになりましょう」
テレレッテテテー
イッチのレベルが上がった
初イッチ視点
イチャイチャ回とかネタ回を書くときにイッチ視点を書きたいなとおもっておりま
す。
活動報告の方で現在も書いてほしい勘違いやヒロインを募集しております。
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