気が付いたら魔法が使える世界に居た件について   作:awtntn

16 / 37
よく眠れたので初投稿

おくしゅりだいしゅき(御幣しかない

あとこの回を書くに当たって山川くん回見直したんですけど当時の私適当に書き過ぎじゃありませんか!?


リーナの独白

チュンチュン チュンチュン

小鳥の鳴き声とともに目が覚める。

 

「うぅ…さむっ」

 

季節は春。

冬の寒さの峠は越したものの、早朝はまだ肌寒い。

特に今は上下ともに服を着ていない(・・・・・・・)のもその寒さに拍車を掛けている。

 

そんな寒い朝にぬくぬくと気持ちよさそうに寝ているおとこ(恋人)が隣にいる。

 

「まったく、昨日は5回も…そのせいで私は腰が痛いのに」

 

すぅすぅと軽い寝息を立てながら寝ている恋人の頬を指でつつく

 

「まぁでも、昨日忙しかったしもう少し寝させてあげるわ」

 

服をきてシャワーを浴び朝食はどうしようかと考えながら、ふと昨日(さくじつ)あったことを思い出す。

 

 

第3演習室

 

白を基調とし、普段は魔法の演習や実技試験等で使われる。

そこには二人の男が向かい合っており、その周りにはギャラリーが立っていた。

 

なぜそんなことになっているのかというと原因はそう、ワタシである。

いや、正確に言えばホウカが原因なのではあるがその原因の元にいたのがワタシであった。

もっとも二科生2人(やんちゃども)がおとなしくしてたらこうなってなかったのも事実ではある。

 

「まさか、一科生と二科生を差別するような人が生徒会副会長だとは思いませんでした。」

 

副会長である服部刑部と司波達也の話し合いがひと段落し、いざこれから移動して決闘だというタイミングにホウカの一言が響いた。

 

「差別を助長しているような生徒会には俺のリーナを入れる訳にはいきません。」

 

「なんだと…おまえ!」

 

続け様に放ったホウカの一言は冷静さを欠いている服部のみならず生徒会に関わっている上級生の顔を一人を除いてゆがませた。

唯一顔をゆがませていなかった七草真由美は、自身が服部が放ったそういう言動を嫌っておりそれに対しても今の服部はふさわしくないと釘を刺したかったのだろうと考える。

先ほど言った通り、上辺のみをみて本質を見ようともせず挙句の果てには差別発言。そんな副会長が居るところに入れたくないのもまた事実。

 

「というわけで、自分たちはこれで失礼します。」

 

そういったのち、私の手を引いて生徒会室から去ろうとすると……

 

「待て、生徒会を侮辱したことについて謝罪しろ。」

 

まさかの言葉に一瞬唖然としたが、すぐに撤回しろと怒号が響く。

 

「侮辱もなにも、真実を言ったまでです。強い言葉を言っていいのは強い人だけですよ。」

 

「いいだろう、お前もこの手で倒してやる。」

 

「別に自分は戦いたい訳じゃないのですが…」

 

こうして新たな決闘が決まった。

 

 

 

話は二人が立ち会っている場面に戻る。

 

「あれだけの大口をたたいたんだ。謝るなら今が最後だ。」

 

「さっきも言いましたでしょう。事実を言ったまでです。」

 

「キサマ……!」

 

今すぐにでもぶつかりあいそうな二人だが渡辺摩利の声に遮られる。

 

「二人とも、喧嘩をするなら決闘の中でするんだ。わかったな。」

 

そういいながらルール説明に入る。

ルールは簡単殺さずに後遺症もなしで相手を無力化。非常にシンプルである。

鳳華自身、打撃も魔法も禁止という自己ルールさえなければの話であるが。

 

「はじめ!」

 

委員長の合図と供に服部が動く。

一歩も動かずに、そして一瞬で終わらせてやる。

そういきまき魔法を発動する。

物体を浮かせ突き飛ばす、簡単な魔法であるがそれゆえに素早い。突き飛ばす速度によっては簡単に人を気絶させることだってできる。

目論見通り鳳華は壁に突き飛ばされる。

 

------勝った

 

しかし、突き飛ばされた先では鳳華があたかも地面にいるかのように壁に着地しており、すぐさまこちらへ反撃しようと走ってくる。

 

「先輩、一つここでお話しましょう。先輩は人が死ぬ姿を見たことはありますか?」

 

今は決闘中。にもかかわらず何かを話そうとする鳳華。

そんな鳳華には耳を傾けようとしないためにも、追ってくる鳳華に対して魔法を放つ。

 

「人って実は簡単に死んじゃうんですよ。しかも日常だと思っていた日に突然と。」

 

放たれる魔法をよけながら話を続ける。

 

「先輩は知っていますか?」

 

 

-----旅行だとはしゃいでいたら急に争いに巻き込まれて殺されるかもしれない恐怖を

 

 

-----仲間だと思っていた人達から攻撃され、殺されるかもしれない恐怖を

 

 

-----家族だと思っていた人に裏切られ、陵辱され殺されるかもしれない恐怖を

 

 

-----何も変哲もない買い物の筈だったのに事件に巻き込まれて焼き殺されてしまう恐怖を

 

 

そして……

 

 

-----大切な人を、大切な人たちを守れず隣からいなくなってしまうかもしれない恐怖を

 

 

彼の話で言っていた仲間だと思っていた人達から攻撃され、殺されるかもしれない恐怖を、これはおそらく私だろう。

そして誘拐、これはおそらくマユミさんの話。

だからなのか周りは気が付いていないが真由美本人の顔はかなり赤みを帯びている。

それは私も例外ではなく体が熱い。

大切な人を……こんな目の前で公開告白のようなことをされるとは思っていなかった二人は今とても幸せな気持ちになっていた。

 

そして……ちらりとミユキの方を見るとなぜか顔を赤らめ、そして手にはめている指輪にそっと手で触れていた。

その瞬間理解する。きっとワタシと出会う前にきっと何かしてたのねあの女たらしめと悪態をつく。

 

自身もその女たらしに惚れている一人であることを棚にあげながら、家に帰ったらまだ聞いてないことを根掘り葉掘り聞こうと決め、決闘に視線を戻していた。

 

鳳華はかなりかけながらどんどんと服部に近づいていく。

迫りくる鳳華から距離をとるように後退りながらその口を封じるかのように魔法を放つ。

 

「黙れ……!」

 

第一高校に入学し、研鑽し実力を積み上げてきた攻撃が一切当たる気配がない。

それどころかどんどんと距離が縮めてくる。

 

「服部先輩は確かに強いと思います。でも今のその傲慢のままだと……」

 

「だまれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

明らかなオーバーパワーな魔法。鳳華の話している話に呼応されたのか、それともいまだ決闘無敗のプライドを守るためなのか。

この魔法が直撃したら、当たり所によっては死んでしまうかもしれない。そう判断し中止の宣言とともに止めに入ろうとするが、その前にすでに決着は済んでいた。

 

結局のとこと魔法はよけられ、完全に詰め寄られた。

 

「傲慢のままだと、大切な人を失っちゃいますよ?」

 

その言葉とともに左こぶしが服部の眼前に放たれた。

本能として目を閉じてしまった。が、しかしいつまでたっても顔に痛みはこない。

目を閉じているため状況がわからず、意を決して目を開くと…

 

「これ、自分の勝ちでいいですか?」

 

CADの銃口を頭に突きつけていた。

 

「しょ、勝者焔火鳳華!」

 

勝利宣言の直後、真由美とリーナが寄ってくる。

大丈夫?怪我無い?とせわしなく質問している姿はどこかほっこりするものがあった。

 

鳳華との戦いが終わった後の服部は逆に気味が悪いほど冷静だった。

まずは鳳華とリーナ、そして司波妹兄への謝罪。

そして「まだ俺戦えます。さっきは動揺しましたが油断はしませんし危険な魔法も使いません」と一見すると先ほどの払拭をしようと必死のようなセリフであるが今の服部の目からはそのような意思は感じない。

 

さっきのことをしっかり反省していると捉え摩利は判断を許可する。

その目は二科生を見ているのではなく、司波達也をとらえていた。

 

そこからの決闘は一瞬にして決まった。

開始の合図と同時に達也が急接近、それはまるで自己加速魔法をかけていたかのようなスピードであり、鳳華と比べても早かった。

目が慣れていない間に裏に回られ魔法を受け三半規管にダメージを受ける。

油断していた時ならばこれで勝敗が決していただろう。しかしなんとかそのダメージに耐え反撃をしようと振り向くも手に持っていたデバイスを蹴り上げられ銃口を突きつけられる。

 

「参りました」

 

その言葉とともに決闘は幕を閉じた。

 

 

 

 

本当に濃い一日だったな……

昨日のことを思い出すが、リーナが思い浮かべている濃かったとはこの後の家での出来事である。

 

深雪が顔を赤く染めていたこと、そして指輪を愛おしそうになでていたこと。ほかに隠してることはないか全部話せと。

そうしたら過去沖縄にて出会っていたことは知っていたが、その時に試作として身に着けていた指輪型のデバイスを渡したこと。

 

本人によればもう効果が発揮されない使用後のものであるが、使用されたということは危ない目にあった際に使ったということ。つまりミユキは一度ホウカに命を救われている。

そして極めつけは先月にあったデパートでの放火事件。その際に再会しており、不慮の事故でキスをしてしまったということ。

 

なぜホウカの周りではこういうハプニングが起こるのだろうかと頭を悩ませるリーナがそこにはいた。

リーナ自身、ホウカが実家の再起のために何人も娶る必要があると聞かされておりそれを承諾している。

 

そこに現れたのが強敵である七草真由美。

十師族である彼女と婚約を果たしたとしても、重婚をすることができるのはできるが一般的な正妻としては七草の長女である真由美となってしまう。

その危機に加え深雪という強力なライバル。

 

本人にいざミユキが貴方のことを好きかもしれないというと「深雪ちゃんが?さすがにそれはないんじゃないかな。どっちかというと怒ってると思うんだけど」

などとあほなことをぬかす始末である。

 

シズクだって多分ホウカのことが好き…などいろいろなことを考えると自身の立場がなくなるのではないのかと考えてしまう。

そんな考えがよぎった束の間、リーナは鳳華に壁に押しやられ、いわゆる壁ドン状態となっている。

 

「ごめんね、リーナ。恋人を不安にさせるなんてよくないよね。」

 

「もし真由美さんと結婚したら、リーナは側室になっちゃうし。それにさっきの話を聞いたら余計に不安だよね。」

 

そういいながら顎に手を当てキスをしてくる。

 

「ん゛ん…♡♡♡ん…ん゛んっっん……っ♡♡゛」

 

何度も何度もキスを重ねる。

 

「ごめんね、俺もみんなに平等に愛情を注ごうとは思ってる。けどやっぱりリーナが一番好きだよ。」

 

自分の女の子に順位をつけるようなクズでごめんねともいいながらまたキスを重ねる。

しまいにはお姫様抱っこをされベッドへ連れていかれ押し倒される。

 

「不安にさせてごめんね、世界で一番愛してるよ。」

 

何度もキスを重ね、しまいには舌を吸い始める。

 

「わた…しも愛………っしてるっ、……す……きぃ…ぃ…っ、………だい…ぃ……っすきぃ♡」

 

 

 

 

昨日の情事を思い出していたリーナが焦げた匂いとともに現実へと戻る。

まだ焦げ始めの段階だったためかろうじて食べれるであろうそのごはんを盛りつける。

 

「リーナおはよう。今日も朝ごはんありがとう」

 

朝の挨拶とともに鳳華が起きて来た。

その姿は下こそ履いているものの、上半身裸という昨日のことを思い出していたリーナにはあまりにも刺激が強い姿であった。

 

「…………」

 

何をおもったのか盛り付けていた皿を置いてコンロのガスを切り、スマホを持ち始めメールを送った。

その送り主は深雪であり「ごめん。今日ワタシとホウカ学校休むから伝えてほしい」と深雪に送信した。

 

送信が完了したのを確認すると鳳華の手をとり寝室へと向かう。

 

「あの?リーナさん!?!?今日学校あるんですよ」

 

と抵抗する鳳華を力ずくで連行し、ホウカが悪いんだからねという一言と供に二人は学校をやすんだ。

 

 

二日後、普通に登校した鳳華を見た周りはまだ休んでいた方がいいよと心配するほどげっそりとしていたらしい。

 




イッチ「怒ってるけどそれはそれで安価」
この子は良い子なんです、ただ根っこの部分に安価の悪魔が住んでるだけなんで

なお服部との決闘後、その場にいた一部の人の評価が過去に悲しいことがあったやつとなりやさしくいっぱいかまってくれるようになっとかどうとか……



たぶんこの養殖たらし野郎は言葉巧みにして堕とさせるヤリチン野郎になれる素質はある
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。