気が付いたら魔法が使える世界に居た件について   作:awtntn

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安価ネタがなくなってきたので初投稿

もしや安価話て長編小説でやるべきものではないのでは???

物語の関係上、九校戦2日目~3日目あとがき一部設定削除しました。
ご了承ください。

みんなはよく設定を練ってから投稿しよう(当日思いつき即日投稿マンより


九校戦4日目・裏

8月6日 九校戦四日目

 

九校戦の日程は全10日間に渡り開催され、うち中5日間が新人戦に充てられる。

そんな新人戦一日目に行われるのはバトル・ボードとスピード・シューティングである。

その中のスピード・シューティングに出場する北山雫は、控室にて優勝に向け自分へ喝を入れていた。

 

優勝して鳳華さんに少しでも振り向いてもらうんだ……。

 

不純な動機かもしれないが、自身の想い人である焔火鳳華を思い浮かべる。

 

忘れもしない、あの出来事。

家族旅行として沖縄に行ったとき、不幸にも大亜細亜連合の進行日時と被ってしまい宿泊していたホテルは占拠されてしまった。

それを助けてくれたのが鳳華、少女探偵団を結成し調査をしていく中でも鳳華に助けられた。

何度も助けられた、だから今度は私が隣に立って彼を支えたい。

でも、そんな淡い恋心はしまっておくしかなかった。

状況が少し変わったのは九校戦開幕の前日夜のことである。

 

 

 

 

「ほのか、剥いてもいい?」

 

「良いわけないでしょ!!!」

 

叫んでいるほのかの胸を触ろうと、英美゠アメリア゠ゴールディ゠明智ことエイミィが迫っていた。

そんなアホなことが繰り広げられているのは温泉である。幸いにも自分たち以外に申請していた者たちがおらず、貸し切り状態に皆が興奮していた。

とはいえ、ほのかたちの痴態をさらさずに済んでいるのは旧時代的な裸やタオル一枚といった姿ではなく、所謂ミニ丈の甚平のような服装で入浴していたのが幸いだろう。

 

「雫!たすけてぇ~!!!」といった親友の言葉を無視してサウナ室へ向かう。

決して自身の胸が成長しなかった腹いせに親友をささげたとかではない。

 

やっぱり…鳳華さんも胸が大きい方が好きなのかな…。

 

考えちゃいけないと分かってはいるがどうしても考えてしまう。

そんな考えを捨てるために一人になりたかった。しかし、どうしても壁が薄く浴場組の会話が漏れ聞こえてくる。

 

「ねぇねぇ、リーナって鳳華くんとどこまでいったの?」

 

如何にも気になります!といった元気な表情をしながらエイミィが質問している。

 

「どこまでって…恋人だからね。一緒に住んでるわけだし……」

 

言いにくそうに、恥ずかしそうにしている姿がその答えである。

リーナは10人に聞いた際全員が美人と答えるような絶世の美女である。そんな彼女の恥じらう姿に同性であるはずなのにゴクリと喉を鳴らしてしまう。

 

「まったく…いったい何を騒いでいるのかしら」

 

騒ぎを戒めるような口調でシャワーを浴び終えた深雪が合流した。

その清楚な見た目からまたしても目が奪われる。そんな邪な感情を持ってることを知らずに、ことの顛末を聞き呆れた口調で話し始める。

 

「まったく…リーナが困ってるじゃない。プライベートなことよ?」

 

だってだってぇとエイミィが駄々をこねるように弁明をする。

彼女たちは魔法師の卵と同時に青春を楽しんでる少女たちである。その青春に恋愛が付き物なのは貞操観念が変わった現代でも変わらずのようだ。

 

「そういえばさ、噂で流れてるけど鳳華くんって他にも婚約者がいるって本当?」

 

誰かが流した噂なのかほかにもいろいろと流れてくる。曰く、セフレを探してるだの、次の恋人を探してるのだの。

実際に選んではいるものの複数の家へお見合いの申し込みをしているためどこかから漏れ出した場合噂が流れるのはわかる。

しかしそれ以外の例外は悪意をもった噂でしかない。大方嫉妬した男であるのは見当つくが、彼は今ではすっかりたらしになっているのである。その姿が噂に拍車を掛けてしまっている。

 

「あんな噂全部嘘に決まってるじゃない、私がどれだけホウカと一緒にいると思ってるのよ。」

 

惚気ながらも噂を否定する。否定をしたがただ…と話を続ける。

 

「ほかに婚約者がいるのは本当よ。」

 

しまった…とどんよりとした空気が流れる。

 

「大丈夫よ、ワタシその人と仲良いし。誰かは言えないけど一応その人の家のおかげで重婚もできるって話だし。」

 

まだ婚約者が増えるかもしれないし…と一言。

 

「それって側室ってことよね、嫌だったりしないの?」

 

エイミィの問い掛けにリーナが答える。

 

「だって家のことだから私はどうしようもないもの。それに、ホウカはワタシのことを愛してるってしっかりと言ってくれるし。」

 

そう語る彼女の瞳は不安を感じさせない力強い目をしていた。それと同時に自身がとても恥ずかしいことを言ってしまったことを理解し赤面する。

それを聞くや否や周りはキャーキャーと騒ぎ出し質問攻めをしていく。

質問攻めを受け流すためなのかどうか、「どうせ知らない子が婚約者になるくらいならエイミィがなってみない」と冗談をほのめかしながら今度はエイミィの恋愛観の話へ移行していく。

 

騒ぐ皆をしり目に思案する雫。

 

それなら…まだ私にもチャンスがあるのかも。

 

幸いにも自身の家は魔法師の家系ではないが実業家の家系である。プレゼンの仕方によっては興味を持ってくれるかもしれない。

だからまずは私自身が興味を持ってもらえるような人間にならないといけない。

それと当主だけではない、鳳華さん自身にも振り向いてもらうところからのスタート。

現状鳳華が私の想いに気が付いているのかどうか微妙であるため、なんとかして確実に認識させなければならない。もし認識しているならば逃げられないほど釘付けにしたい。

そして、なによりも認められるように実績を作る。そのためにも九校戦は負けられない。

 

 

 

 

「一回戦の選手はスタート位置についてください。」

 

係員の指示が聞こえ顔を上げる。

一回戦なんかで負けていられない。そう自分に言い聞かせ雫は開始位置についた。

 




次回、いよいよ5日目飛ばして6日目突入



皆さまの誤字報告、感想本当に助かっております。
今後とも応援のほどよろしくお願いします。
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