気が付いたら魔法が使える世界に居た件について   作:awtntn

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もう少しで80万UAなので初投稿
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六日目掲示板投は後での稿予定
次回は男子部門

今後更新頻度週一できたらいいほうかもだけど突然また毎日投稿したりするかも、わかんないです。つまりは気分次第


九校戦6日目・女子アイス・ピラーズ・ブレイク

8月8日 九校戦六日目

 

「皆さんの活躍のおかげで新人戦女子アイス・ピラーズ・ブレイクの決勝リーグを第一高校の出場選手が独占することになりました。」

 

そういうと各選手へのねぎらいの言葉を掛けるのは第一高校生徒会長の七草真由美である。

彼女たちがいるのはホテルに設置されている第一高校作戦室。そこにはアイス・ピラーズ・ブレイクの出場選手である司波深雪、北山雫、明智英美の三人の他に司波深雪と明智英美のエンジニアを担当していた司波達也が居た。

そして北山雫を担当していたエンジニアはというと……

 

[焔火鳳華 WIN]

 

「鳳華くんも決勝リーグへ勝ち進めたようね。」

 

作戦室に置かれているテレビ。それに映し出されているのは勝利の姿を収めた制服を着ている焔火鳳華である。

和服姿の鳳華くん見たかったな……とテレビを見つめながら彼の和服姿を思い浮かべる。

というのもコスプレレンタルを請け負っている事務所の手配ミスにより決勝戦には間に合いそうではあるものの、本来あるはずであった衣装が今手元にないということ。証言によると「今年もどうせ注文ないだろうと後回しにしていたら忘れていた。」と供述しており……。

残念そうにしょげていた鳳華くんも可愛かったな……と一人でニュースごっこを脳内でしているかわいらしい彼女はさておき、今世間では鳳華がちょっとしたニュースとなっていた。

 

九校戦は学生の身分であるものの魔法のオリンピックと称されるものである。当然メディアが動き出すのは当然として、今回は新人戦には十師族の一人である一条将輝の出場。

当然彼の出場種目であるアイス・ピラーズ・ブレイクには番組も力を入れ有識者であるものを手配していた。

その有識者である一人の内、魔法歴史研究者である真方乃乾宮(まほうのけんきゅう)による解説があった。

 

それは今快進撃を続けている一校の生徒である焔火鳳華についての解説だ。

焔火家が魔法黎明期に今の十師族や数字付きの祖に当たる先人たちに魔法の特性を見抜きそれにあった魔法の伝授および教育。

それに合わせるかのように多彩でかつ強靭な魔法師の家系であったということだ。五大家という形で今とは異なる体系の内の一つの家系であったこともあり、是非とも鳳華くんと直接話がしたいと熱く語っていた。

そんなこともあり世間では十師族VS五大家の夢の実現なるかとまで囃し立てられている始末である。

 

知ってか知らずかはさておき、決勝リーグ独占という快挙を成し遂げた三人に対して本題に戻る真由美。

 

「っコホン。それでね、大会委員会から提案が来ていて…、それは決勝リーグの順位に関わらず与えられる点数は変わらないから同率一位はいかがかと。」

 

それを聞いて安心するかのような安堵の表情を浮かべたのが英美である。

 

「私…試合が終わった直後から体調悪くて、この話を聞く前から棄権しようと思っていたんです。」

 

そう語る英美の表情はそこまでではないものの、軽い曇りが見えていた。

 

「私は…深雪と本気で競うことのできるチャンスをのがしたくはないです。」

 

「北山さんが私との試合を臨むのであれば…私の方でそれをお断りすることはできません。それに…まだお見せできていないものもございますので。」

 

こうして二人の対戦が決まったのである。

 

 

 

 

「深雪……衣装はなんでもいいと言われているが、本当にその恰好で出るのか?」

 

「はい、もちろんですお兄様。もしかして…似合っていないでしょうか。」

 

「いや…とても似合っているよ。」

 

しかしという言葉を抑えて深雪を眺めるのは兄である司波達也である。

 

決勝以前の彼女の服装は白と赤を基調とした巫女服のような服装であった。しかし今目の前の彼女の服装は純白の白無垢である。といっても錦帽子は被っていないのであるが。

ほんのりとしたナチュラルメイクも彼女の美しさを引き立たせる一端を担っている。

 

「服に気合を入れるのは良いが、それで負けてしまっては鳳華に笑われてしまうよ。」

 

「もうお兄様ったら、この場には鳳華さんはいませんよ!それにそれで鳳華さんは笑いません!」

 

まるで解釈違いですお兄様!と言わんばかりの抗議。狙ったかどうかはわからないものの、他愛ないやるとりのおかげで頬が緩む。緊張が解けたのだろうか、その後の準備は順調に進んでいった。

 

 

 

 

「スピード・シューティングを制した彼女は止められない!北山雫~!」

 

「対するは新たなる一校の姫が誕生なるか!司波深雪~!」

 

キャスターの声が会場全体に響き渡る。その容姿からすでにSNS上では大人気となっている二人の口上なのか、キャスターの声に合わさるかのように彼女たちが入場する。

この一世一代の対決を見ようと観客が殺到し賑わいが見られる。が、その賑わいが一瞬だけ静寂の瞬間が訪れた。

 

皆深雪に目を奪われた。それは雫も同様である。

純白の白無垢姿の深雪、これに目を奪われるなという方が酷である。なおこの服装にした理由は鳳華に見てほしかったという理由なのは本人しか知らない。

 

Be quiet

 

電光掲示板に文字が映るが既に静かな会場。そこに鳴るのは開始の合図のみであった。

 

合図がなると同時に動く両者。

先手を取ったのは雫。ニブルヘイムはその特性上発動までに時間がかかる。

共振破壊、決勝戦までに多様した最も練習してきた技であり信頼している技である。

並みの魔法師ならこれで氷柱の一本や二本容易く破壊できてたであろう。しかし相手は司波深雪、傷一つすら付かず相手の魔法を許してしまった。

 

準備が整ったという笑みを浮かべ発動するは氷炎地獄(インフェルノ)。対象エリアを二分し一方の振動、運動エネルギーを減速し、その余剰エネルギーをもう一方に逃がす魔法である。隣接するエリアに灼熱と極寒を同時に発生させる今まで見せてきた魔法である。

当然対抗魔法で対応しようと試みるも結果は見てわかる通りどんどん氷が溶けている。

 

------それなら完全に溶かされる前に壊したらいい。

 

振袖に仕込んでおいたもう一つの携帯型CADを取り出し魔法を発動する。それは現在発動している魔法と同じ共振破壊、ただし波長が違う。

波長の異なる衝撃を与えることにより原点となる柱に衝撃をもたらす。ただでさえ強力となった振動が氷を震源地としてその周囲に波及する。まるで地震を思わせるかの威力が深雪の氷を襲いだんだんとヒビが入り最終的には順々に氷が崩れていく。

 

------これなら勝てる。

 

そう思うのも無理はないほど現在雫が有利な試合で進んでいる。

しかしこの程度で焦る深雪ではない。収束魔法による防御を最低限とし、攻撃へと移る。

 

一進一退の攻防を打ち破ったのは深雪の魔法だった。ニブルヘイム、領域内の物質を均質に冷却する領域魔法。

その冷却性能は液体窒素すら発生させる、さらに追撃と言わんばかりのニブルヘイムが雫を襲う。

液体窒素に急激な高温が混ざるとどうなるのか…ニブルヘイムで液体窒素が生まれていた領域での大爆発。

 

[司波深雪 WIN]

 

残り四本まで氷柱を崩したものの、その大爆発をもって雫と深雪の勝負が幕を閉じた。

 




魔法歴史研究者を手配した人間……一体誰草弘一なんだ…
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