気が付いたら魔法が使える世界に居た件について   作:awtntn

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イッチの為に魔法科買いなおしたら巻数多すぎてびっくりしたので初投稿

自分の知ってる最新刊はダブルセブンでした




*無理設定に見えますがそういう作品なので悪しからず
 話の捏造注意


リーナの想い

ホウカと出会ったのは今からおよそ半年前の事。

きっかけは本当に偶然だった。

 

ワタシが通っていた中学校での出会いだった。

彼を最初に見た時のことは実ははっきりと覚えていなかったりする。

精々顔立ちがきれいだな程度しか感じなかった。

 

それもそのはず。ワタシはスターズに所属していた。しかもその時はスターズ総隊長の候補に選ばれるほどの実力があった。

これはけっして慢心していたというわけではない。軍に所属し訓練していた者とただの中学生。それらが対峙したときどうなるのかハッキリと分かる。

だからこそ学校は行かなければならない義務の一つなだけあってとても退屈なものであった。

 

ニホンから優秀な学生が来るという話であったが優秀といっても学生の域を出ない。ワタシが勝つに決まっている。

そう考えていた。だからこそ最初は興味もほんの少ししかなかった。

 

しかしその考えはすぐに打ち砕かれた。

卓越した魔法技能はワタシを凌駕していた。生まれ持った才能やサイオンによるものではない、鍛えて得たものであった。

それに完全に負けてしまった。

 

たかが学校の試験。しかし軍内部でもほぼ負け知らずのワタシが同い年の、恐らく軍等の特殊な部隊に所属していないただの学生に負けたのだ。

その日から色褪せていた学校生活が一気に変わっていった。学校が楽しくなったのはその時からだろう。

 

次の日から軍での訓練、任務がない日は毎日放課後にホウカに色々な勝負を仕掛けた。

純粋な魔法での勝負からペーパーテストでの勝負。挙句の果てには魔法を一切使用しない格闘技での勝負。様々な勝負を仕掛けた。

勝負の結果は負けばかりだった。魔法技能では惜敗、ペーパーテストでは歯が立たなかった。その時に色々魔法について教えてもらったがその時にわかったのはホウカは魔法式やデバイスについては天才であるということだった。

 

辛うじて格闘技だけは勝てたのが救いだっただろう。ホウカは魔法に関しては超一流だが身体的能力は普通だった。精々護身用に覚えていた程度であった。

それを知ってからお返しと言わんばかりにその勝負を仕掛けた。今思えばかなり意地悪だったかもしれない。

 

しかしそんな日常がワタシにとってとても楽しかった。そう感じ始めてからだろうか。ホウカの隣にいることが当たり前になっていた。街を案内すると称して何度も街へ二人きりで出かけに行ったこともあった。

その頃ホウカの事が好きだったかと聞かれたら好きと答えていただろう。それが恋愛的な意味での好きかどうかは今でも分からない。

 

でもそんな日々が大好きだった。

しかしそんな日常に終わりを告げる日が来た。

 

ホウカが一週間後には帰ってしまうそんな日だった。

その日は訓練には余り身が入っていなかった。あと一週間でホウカがこの地を発ってしまう。ようやく出会えることの出来た全力を出せる相手。

それが居なくなってしまう。そう思うと胸に穴がぽっかりと空いた様な喪失感が生まれてきてしまっていた。

 

そんな中でも何とか訓練を終えることが出来た。訓練から帰ろうとしたその時であった。

ワタシが居たところに魔法が放たれた。間一髪でその魔法を防ぎ敵襲かと周りを見渡すがそこに居たのはさっきまでともに訓練をしていた者たちであった。

 

賊が現れたのではないか。そう彼女らに聞くが口を開かない。代わりに目の前にいた三人から魔法が飛んできた。

何をされたのか一瞬分からなかったが何とか魔法を防いでいった。

アレは完全にワタシを殺そうとしているものだった。

 

以前から訓練中や任務中に事故を装い殺そうとしてくるようなことがあった。

これはワタシを嫌う者たちによるものだろう。奴らは自分たちの意見に賛成しなかったり直接反対したものたちを洗脳したり殺したりしていたなどの黒い噂が絶えなかった。

彼らの考えは非常に暴力的であり、軍の隊員を人として扱わないような作戦を決行させようとしたりしている連中だった。

しかし奴らは、今までの実績や権力から追い出すことはできていなった。

 

せめてもの抵抗としていつも無茶な命令をされる度に反抗をしていた。

ワタシに次期総隊長の話が来た時にこれを利用して奴らをどうにか抑え込めないかと考えた。恐らく彼らはそれを感じていたのだろう。

だから度々事故に偽装して殺しにかかってきた。もちろんこれを抗議したが証拠不十分の為罰も何も与えることはできなかった。

 

そして襲ってきた日。その日は総隊長を任命する時期近くなっていた日だった。奴らはそれに焦り実力行使で殺しに来たのだろう。

だが襲われている時には何も考えることが出来ずに居た。

 

殺すことならば容易い。しかし彼女らを殺してしまってもいいのだろうか。年が近く多く訓練を重ねてきた。

そんな彼女たちを殺すことが出来るのか。彼女たちも同じこと思っていたのか苦渋に満ちた顔をしながらも魔法を放っていた。無理やり命令されたのだろうか、家族を人質にでも取られたのだろうか。

元々なかった思考がどんどんと奪われていく。

 

もちろんそんなことを考えていたら避けられる魔法も避けることはできない。

大きな火球弾が迫ってくる。その時、ワタシはホウカとの日々が突如脳内に映し出されていた。これが俗にいう走馬灯というやつなのだろうか。

 

だがどれくらい経とうともその火球が当たった感触がない。もう死んだのだろうか、そう思いながらとっさに閉じた目を開けるとワタシは無傷であった。

そして誰かに抱きしめられているような感覚を感じる。誰かが助けてくれたのか、抱きしめてきている方向を向くとそこにはホウカが居た。

驚きすぎて声を出しそうになるが何とかそれを押し殺す。ワタシがホウカに気が付いたと同時に指で私が向いている方向の逆を指さしていた。そこにはワタシにそっくりな、いやワタシが炎に包まれそして灰となり風に攫われていっていた。

彼女たちはというと今この状況のワタシに目もくれずに退散していった。何が起きたのかその時は本当に分からなかった。

 

彼女たちが去った後にホウカの家へと向かった。いや、放心状態のワタシを連れて行き気が付いたら家に居たという表現の方が正しいだろう。

そこでようやく正常な判断をすることが出来た。しかし今の現状を受け入れることが出来ず、ただただ怯えるようにホウカに抱き着いていた。

 

その時に私が疑問に思っていたことを話してくれた。光の反射を利用した透明化魔法、まるで本物がそこにいたかに錯覚させられた強い幻術魔法。どれも驚かされるような話だった。

一通り話し終えるとただただ無言となり、その代わり強く強く抱きしめてくれた。

 

それから何時間たっただろうか。ようやく重たくなった口を開いた。スターズの事、どうしてあんなことになっていたのか、そして今後も命を狙われるんじゃないかという恐怖。全部吐き出した。

その瞬間いろんな感情が溢れだしてきた。ホウカはその全てを受け止めてくれた。

 

気が付いたら窓から光が差し込んでいた。泣き疲れ果てたワタシはそのまま抱きしめられながら寝ていた。今思っても顔から火が吹き出そうなくらい恥ずかしい。

一先ずホウカがワタシをかくまってくれると言ってくれた。もちろんこの状態で学校に行くことも家に帰ることも何が起こるかわからない為厳しい。だからこそそれが非常にありがたかった。

 

その日、ホウカは普通に学校へ行った。家に居ても何も情報は集まらないからである。

ホウカが襲われたり帰ってこなくなるんじゃないかと考えていたがそれは杞憂に終わった。安堵と同時に悪い知らせが一緒に舞い込んできた。

 

アンジェリーナ・クドウ・シールズは死亡した。

 

どうやら学校や親へはそう伝えられたらしい。恐らく昨日の幻術で灰になり完全に死んだと思わったのだろう。

今スターズへ行き、昨日のことを話せば襲ってきた彼女たち及び命令した奴らを問い詰めることが出来るだろう。なぜなら死んだはずのワタシが今こうして生きているからである。そうすれば今まで通りの日々が帰ってくるかもしれない。

だがワタシはそれをする気が起きなかった。あんなことをされた時点でもう軍に戻る気なんてさらさらなかった。

そして何よりもそんなことをしてしまえばホウカと一緒に居ることが出来なくなってしまうかもしれない。それだけは絶対に嫌だった。ワタシはこの時すでにホウカの事が大好きだったのだろう。

 

そんなワタシを気にかけてくれたのか一緒に二ホンに来ないかと提案してくれた。その提案にすぐにうなずいた。

それからの行動は早かった。すぐさま日本へと連絡をつなげた。連絡の相手はホウカのお義父様であった。

更にお義父様だけではなく九島家にも連絡を付けていた。ワタシにはクドウ家の血がほんの少し流れている。またクドウ家のクドウレツにも師事を仰いでいたことが少しあった。その交流から十師族であるクドウ家に協力を仰げないかとホウカは何度も画面に向かって頭を下げていた。 

そのおかげもあってかワタシは無事二ホンに行くことが出来た。

 

両親にはどうにかホウカに頼んで手紙を渡してもらった。

死んだことになっているが無事に生きていること、事情があって家に帰ることは困難なこと、二ホンに行ってしまうこと。とりあえずかけることをひたすら書いていった。

こんな娘でごめんなさい。親不孝者でごめんなさい。そしてワタシを生んでくれて育ててくれてありがとう。ありとあらゆることを書いた。

これで少しでも安心させることが出来ただろうか…。

 

二ホンに来てからはホウカと一緒に居れると思っていた。しかしクドウ家が引き取ると言ってきた。

それもそのはずである。ただ半年間の間一緒に居たホウカ、親戚であり、十師族であるクドウ家。

どちらが引き取るのか誰が見ても分かるだろう。それでもホウカと一緒に居ることが出来ないのが耐えられなかった。わがままを言い後先考えずクドウ家の方にワタシはホウカと一緒に居たいと言ってしまった。

 

それがきっかけか分からないがホウカがクドウ・レツと話をすることが決定した。

その会談の日。同行していった。今日のこの話し合いの結果次第では今後一生ホウカと会えないかもしれない。

そんな不安がワタシに付きまとっていた。

 

ホウカはそんなワタシに気が付いたのか車の中で抱きしめてくれた。それはクドウ家に到着するまでずっと続いた。その時やはり、ずっとホウカのそばに居たいと強く感じた。

実際ワタシ自身が話し合うわけではないため無意味であるが強く強く一緒に居たいと願った。

 

クドウ家に到着後はすぐにワタシたちは別々の部屋へと招待された。

そこには誰もおらず紙が一枚ポツンと置いてあった。

30分後に仮装行列(パレード)を使い給仕として客室へと入ってこい。

なぜそのようなことをしなければならなかったのか分からないが言われた通りにした。

 

部屋に入るとホウカとクドウ・レツが居た。

何を話をしているか分からなかったが張り詰めた空気がそこにはあった。

とりあえずは給仕の真似をしお茶を届ける。届け終えた瞬間にホウカが腕を引っ張りワタシを抱き寄せた。

 

「どうしてリーナは変装してるんだい」

 

驚愕した。仮装行列は九島家の秘術、一回見るだけで見破るなんて出来るわけがない。しかしホウカはそれをいとも容易く成し遂げた。

これにはトリックスターも目を見開いて驚いていた。まさかこんな顔を見ることが出来るなんて。

それと同時に

 

「リーナは自分にとって大切な人です。渡すつもりはありません」

 

心の底が熱くなった。幸せだった。この時のワタシはきっと誰にも見せられないようなだらしない緩み切った顔になっていただろう。

この後のことは正直言って何も覚えていない。さっきの発言で完全に脳をやられてしまった。

その後すぐにワタシたちはクドウ家を後にした。

 

結果としてはワタシは工藤莉奈という新しい名を授かり、ホウカの家に引き取られることになった。

これには驚きを隠せなかった。こんな事が本当に起こったのか、まるで奇跡ではないのかと思う。

 

ホウカの家に引き取られた日に初めてお義父様と話をした。それはホウカについてである。それは一介の子供が背負うにしては重い話であった。

これからどのようなのと戦っていくのか、それがどんなに厳しいものか。だからこそワタシがそばにいて支えてほしいとも言われた。

勿論そのつもりである。ただ家の為に婚約をなるべく多く結ばせたい。これは少し嫌ではあった。ワタシだけを見てワタシだけを愛してほしかった。

 

ワタシってこんなに重い女だったかしら。

 

それはともかくとして支えてほしいと言われたということは、ワタシを婚約者としてみてくれているのだろうか。そうだったらとても嬉しいことだ。

そして引き取られた日からワタシは名目上ホウカの護衛、SPとなった。これでずっとホウカのそばにいることが出来る。

重婚を止めることが出来ないのであるなら、これでワタシが婚約者を見極めてあげたらいいのよ。完璧じゃない。

 

 

全てが決まり一段落の晩。

ホウカが一緒に寝ないかと誘ってくれた。

 

顔から火を噴いたんじゃないかと錯覚させるほど体が熱くなった。一緒に寝ないかと誘われた。つまりはそういうことなのだろう。

期待と緊張を胸にしまいながらゆっくりとホウカの部屋へと向かった。

 

 

結局ホウカが手を出してくることは無かった。

 

…ホウカのヘタレ

 




謎のおじいちゃん視点はもう少し後で書こうかなというわけで

カタカナの基準は人名とか固有名詞系
それとリーナが九島烈の事をなんて呼んでるか分からんかった…
色々言いたいことはあるかもしれませんが文章書くって難しいんです許してください

活動報告の方でヒロインやこんな勘違い見てみたいというものがありましたら是非書いていってください
よろしくお願いします
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