SAOが好きすぎる俺がSAOの中に入っちまった。それもホロウフラグメントなんだけど   作:クラッカーV

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全てに宣言する

 

 

「…………皆、今日はここまでにしよう」

 

俺の超無理矢理レベリングをしながらホロウエリアを突き進んでいるとキリトが前方にいるモンスターを見据えてそう言った

 

「なんだよキリト。まだ昼過ぎだぞ」

 

それにまだ一回しかエリア移動してない

昼飯は食べてないが、まだまだ俺としてはいける

 

「それは賛成かも」

 

「フィリアまで………」

 

二人とも急にどうしたんだ?

 

「このエリア、モンスターのレベルがさっきの所と比べて高いんだ」

 

「なに?……一応聞くけど、どれくらい?」

 

エリアが変わっただけでそんなにレベルが変わるもんでもないだろう

 

「100行くか行かないか……くらいかな」

 

「………前は?」

 

「80後半………」

 

マ、マジかよ。てか俺とモンスターってそんなにレベル差があったの!?そんな場所で俺は戦っていたんですか!?

 

俺は言葉を失った

やっベ………俺って一歩間違えば死んでた?簡単に死んでた?

 

「あれくらいのレベルならシン君の安全は一応保障出来たんだけど………流石にね」

 

あ〜、やっぱりそうなのか。結構ギリギリだったんだ、俺の命って………

って言うかもしかして俺って邪魔になってね?俺の所為で攻略が進んでないってことだよな?これ

 

俺の所為で攻略が遅くなってる、ってことなんだよな?

 

俺がいる所為(・・・・・・)で………

 

 

 

『俺の所為で○○はーーんだ』

 

 

 

「っ!?」

 

な、なんだよ今の。おかしいぞ

 

俺の頭に今、何が流れ込んで来たんだ?今の俺の声か?俺の所為で誰がどうなったって?おかしいぞ、おかしい…………わけがわからない

 

似たようなことが前にもあった。俺の声じゃないけど、誰かの声が頭に流れ込んで来て………

 

なんでなんだろう。なんで………こんなにも、心が痛いんだ……!

 

「な、なんか……無理言ってすみませんでした」

 

もう、なんか頭上がらない。上がらなさ過ぎて地面に食い込んで行くレベルだ

 

「ちょ、シン君!?なんで地面に頭擦り付けてるの!?」

 

「いや、もうホントすみません。ごめんなさい、ごめんなさい」

 

「急にどうしたの!?」

 

すみませんすみません、何回謝ればいいかわかりません、すみません……

 

「はぁ………こんな所でモタモタしてたらモンスターに気付かれるし、早く戻らない?」

 

「そ、そうだな。ほらシン、早く戻ろう」

 

「…………」

 

俺はキリトとフィリアのその言葉を聞いて立ち上がり、皆と一緒に管理区へと戻った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管理区へ戻った俺達。管理区内へ転移すると共に俺は口を開いた

 

「キリト………アスナにフィリアも……ごめん。俺の所為で攻略が行き詰まっちまったな」

 

「え?……おい、シン?」

 

「わり、先帰る。今日はホントごめんなさい!…………時間、とらせたな」

 

俺は三人の横を通り転移門へと足早に進んだ

 

「ちょっと、シン君!?」

 

「ごめんなさい。ホント、ごめんなさい………転移、《アークソフィア》」

 

後ろでアスナの声が聞こえたが、俺はそれを無視してアークソフィアへ転移した

 

移り変わる視界。未だ見慣れないこの街を一瞬だけ眺め、俺は自分の敏捷値が許す限りのスピードで走り出した

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………」

 

俺は気付くと昨日の夜見つけたあの空き地へ来ていた

 

「わっかんねえ…………」

 

…………申し訳ない気持ちでいっぱいだ

 

しかしなんでこんなにも申し訳なく、こんなにも心が痛むのかがわからない

 

俺は壁にもたれ掛かり座る

 

「わからねえ〜」

 

なんでだ?なんでなんだ?

俺の心がおかしい。俺の何かがおかしい。急に俺はどうした?なんで三人にあんな態度とった

 

申し訳ない気持ちはいっぱいあるんだ

 

本来ならば昼で攻略を終えることなど普通は無い。あるとしたら何かしらの理由があった場合だろう

だとしたらその理由は何だ?それは俺だ

 

ホロウエリアに行かないか、と誘ってきたのはキリト達だけど……それを受けたのは俺だ。そして俺の為にレベリングをした。フィリアもそれに付き合ってくれた

 

そのおかげで俺のレベルはマッハのスピードで上がったけど、でもまだまだ足りない

 

結局俺は何をした?途中から我儘を言って戦いに参加して、無茶やってるとこを三人に助けられて。一歩間違えば………いや、間違わなくても俺は死んでた。キリト達がいなけりゃどう考えても死んでるじゃないか

 

最終的に俺は三人の時間を盗っただけだった

 

俺のレベリングに費やした数時間、その時間があればあの三人だけでどこまで攻略が進んでいたのか?今日の目的はホロウエリアのマップを埋めることだったが、実質埋められたのは狭いエリア一つ分。攻略組二人に攻略組レベルの人間一人の三人、それが数時間でマップ一つ分だと?明らかにおかしいだろ

 

俺に時間を費やした所為で遅くなったわけだ。あいつらは良い奴らだからそんなこと気にしてないだろうけど………でも、それって言ってみればこの世界から解放される時間がどんどん遅くなって行くわけで、それは俺がそうさせているわけで

 

結局俺は皆の邪魔してたわけで………

 

「それに、なんなんだよあれ………」

 

あの時突然俺の中に流れ込んで来たあの声。あれが聞こえた瞬間から、俺の心は痛いんだ

 

あれさえなければ俺は三人にあんな態度とらなかったのに………なんなんだよ、まったく

 

『俺の所為で○○はーーだ』

 

何が俺の所為だって?誰が、どうなったって?知るかよ。何のことだよ

 

「身に覚えの無いことなのに、何でこんなにも辛いんだ」

 

心の底に何か、尖ってるものが刺さってる

 

記憶喪失になった覚えなんか無いから、これは俺の知らない記憶じゃあない……と思う

 

「俺がここに来たことと何か関係してるのか……?」

 

思い出してみれば、あの声は掠れてて俺の声かどうかは定かじゃない。だとしたら誰だろうか

このゲームに囚われ、死んで行った人の声とか?いやいや、そんなことはないだろう

 

だとしたら、神様かなんかが俺に与えた試練とか………?

 

ここに来て一番わからないこと。それは誰が、もしくは何が俺をここに連れて来たのか

そんなこと考えても無駄だろうが………

 

「…………………やめたやめた。忘れよう」

 

まだ尖ってる物は消えないけど、無理矢理忘却の彼方へと消し去ろう

 

「深く考えるのはもうやめだ。ユイちゃんにも言われたしな」

 

それに、さっきまでの俺はちょっと俺らしくなかったかもしれない

 

キリト達の邪魔をしてた、ってのにもまだ申し訳ない気持ちはあるけど………切り替えよう

 

「ただ、あいつらの優しさに頼るのはもう辞めよう」

 

今の俺が邪魔になると言うのなら、そうならない様にすればいい。今の俺が邪魔になると言うのなら、やってやろうじゃないか

 

俺は天高く人差し指を突き上げる

 

決めた………1ヶ月だ。1ヶ月で俺は攻略組になってやる。もしなれなくても、誰の邪魔にもならない様になってやる

 

「神様だろうが、誰だろうが、何だろうが………全てに宣言してやる。俺は強くなる。誰にも迷惑は、かけない!」

 

パチパチパチパチ!

 

「…………ん?」

 

誰だ?拍手してるのは

 

「シン、かっこいいー!今のセリフかっこいいね!」

 

「ス、ストレア………?」

 

「うん!ストレアだよ!」

 

ビックリしながら言うとストレアはニッコリと笑って返す

 

「またここに居るんだね」

 

「……………?また?」

 

確かにここに来るのは二回目だが………何故ストレアが知ってるんだ?

 

「寒そうだったから毛布掛けたけど、どうだった?」

 

「毛布ぅ?…………あっ!」

 

毛布、と言えばあの白い毛布!

 

「あれってストレアが掛けてくれたのか!?ありがとな、あの毛布!」

 

まさかストレアだったなんてなぁ………あ、そう言えばまだ持ってるから返さないとな

 

俺はストレージを操作して白い毛布を取り出す

 

「ありがとなこれ」

 

「どういたしまして。シンは白が似合いそうだから、白い毛布にしたの」

 

「え?………あ、あぁそうか?まあ白は好きな色だしな」

 

白が似合う。クラインとあと一人、誰かに言われた様な気がするな………まあいいか

 

「へぇ〜、そうなんだ」

 

はい、そうなんです

 

「ねえ、シン」

 

「なんだ?」

 

「強くなるの、手伝ってあげようか?」

 

「……………what?」

 

俺は、その言葉に耳を疑った

 




なんか、突然すぎるかな
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