SAOが好きすぎる俺がSAOの中に入っちまった。それもホロウフラグメントなんだけど 作:クラッカーV
「くぁwせdrftgyふじこlp!?」
「それ何語?」
「何か出た!!……………そ、それよりも!」
「それよりも?」
「この剣を退けてくれえぇぇぇぇぇぇ!!」
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「この剣を退けてくれえぇぇぇぇぇぇ!!」
俺は今、渾身の雄叫びをストレアへと向けて放っている
その理由はただ一つ。ストレアとの修行の一環でスキル上げをしよう!ということになったのだが………
「まだ始まったばかりだよ?」
「いきなりすぎるわ!なんだよそのでけえ大剣!!」
ストレアが取り出した得物がドだけでなくドドドが付くほどデカイ大剣だった!公式サイトを見た感じ確かにデカイ剣だったけどさ、実物を見るとマジビビる
さらに俺は唖然として放心していると、いきなりソードスキルをぶっ放してきたのだ。それも三連撃の
さっきの変な奇声を上げながら何とか避けきったが地面にへたり込む俺の真横にラストアタックが減り込めばそりゃ驚く。てか早く退けてくんね?割とガチで
「何って、アタシの武器だけど」
首をこてん、と傾げながらストレアは答える。やだなにこの子可愛い
「と、取り敢えずさ……立ってもいいかな」
「いいよ」
許可をもらい………いや、もらう必要は無いけど立って尻を叩く。ゲームの中だから気にする必要は無いんだけど気分だな、やっぱり
「ほらほら、早く構えて」
ストレアはそう言いながら俺と距離を取り始める。俺もジリジリと後ろに下がって何時でも剣を装備出来るようにしておく
「なんか………さっきまでの俺のシリアスがブレイクファーストされた感じだぜ」
「うん、そうだね!」
「せめてツッコミ入れてくれない!?」
くそぅ………シリアスが壊れたのならギャグ路線で進むしかないのにそれは許されないと言うことか!?いったいストレアは俺に何を求めているんだ………!
「行くよ!」
「来させん!」
又もやソードスキルの構えに入ろうとしたので瞬時に剣を取り出して肩に担ぐ。剣は青い輝きを放ち、俺はそれをストレアに投擲した
「えぇ!?」
俺の行動に驚くストレア。しかし難なく弾く
初見の奴は皆驚くのだろうか?まあその方が俺にとって都合が良い場合もあるだろうけど
「…………やば」
そしてここで俺は失態に気付いた。してやった、とドヤ顔キメてて新しい剣を装備するのを忘れていたのだ。このままじゃソードスキル直撃真っしぐら、もしくは奇声発しながらの避け真っしぐらだ
「あ、そうだ」
「…………ん?」
ストレアは何かを思い出したようで大剣を下ろす
「どうした?」
「ちょっと用事思い出しちゃった。今日はここまで!」
「え?そ、そっすか。あざっした」
「うん!またね」
「あ、はい。また」
俺がそう言うとストレアは手を振って向こうの角へと消えていった
「………………」
い、いきなりすぎね?
「あ!そうだ!」
「おぉ!?」
更にいきなり角から顔を出すストレア。マジビビる
「シンは投擲用武器を沢山持った方が良いと思うよ。剣をわざわざ投げては拾うの、大変でしょ?」
「まあ……確かにそうだな。わかった、沢山石集めるよ」
「いや、ピックの方が良いんだけど………まあいいか。じゃあ、またね」
「ああ、ありがとな」
今度は俺も手を振る。そしたらストレアはニコッ、と笑ってまた角に消えていった
……………しかし、投擲用武器か。俺は主にそこら辺にある石を拾って投げたり、剣を投げたりするけど、石はともかく剣は拾うのがひじょうに面倒だ。もうそろそろ派生スキルの《クイックチェンジ》が習得出来そうなんだが………いや、それでも剣を拾わなければならないか
ならば石一択か?ダメージあんまり無いけどな
「キリトに相談してみよう!…………無理だ!」
そう言えば急に出てきたばっかりだった。多分今会ったら気不味い雰囲気になることは1+1=2だと答えるのと全く同義だ。田んぼの田と答える奴もいるが
それにあまり頼りすぎるのも駄目だ。取り敢えず自分で何とかしよう
「しかし、これはあかん。これはあかんで」
どうやって仲直りしようかな………
「何で関西弁?儲かりまっか?」
「ぼちぼちでんな。…………ん?」
何故か後ろから聞き覚えのある声が聞こえた
「よっ、何してんのよこんなところで」
「リズベットか。リズベットこそ何してんだ?」
後ろに現れたのはリズベットだった
前屈みになっていたのを直す際にピンクの髪が揺れる。春の桜を連想させてるな
…………てか店はどうした
「なに?私がここにいちゃ駄目っての?」
「いやいや、店どしたよ」
NPCばかりに任せちゃいかんよ?
「…………あれ?私あんたに鍛冶屋やってるって教えたっけ?」
「え、えぇ!?お、教えたよな?教えたはずだぞ!?」
う、嘘ぉ!?教えてもらったよな!?そうだと言ってくれ!
「ああ、そうだったわね」
「そ、そうだよな!」
あ、あっぶね〜………忘れてただけかよこいつ
「何でそんなに挙動不審なのよ?」
「い、いや?別に?」
誰の所為だと思ってんだよ!
「それより、こんな人通りの少ない所に何の用だ?」
「それあんたが言う?………ちょっとこの向こうにある店に用があってね。最近見つけたんだけど、休憩には丁度良いのよ」
「へぇ、こんな所にそんなのが」
まあまだ来てから二日目だし、知らないのも無理はないか
と言うか俺も腹減ったな。結局昼飯食ってないし………キリト達と別れなければアスナの弁当食べれたかもな……いや、あれは夫だけか。一度食ってみたいな
さっきの狩りで結構金も集まったしな、倍くらいには
そう、さっきの狩りで…………よし、決めた
「リズベット、俺用事が出来たから。じゃーなー」
俺はリズベットに背を向けて走り出した
「また店にも来なさいよ〜!」
「おう!」
リズベットの声に手を振って返した。そしてその後メニュー画面からフレンドへ、キリトの名前を探して場所を検索
「…………エギルの店か」
場所はわかった。進路をエギルの店へ変更
周りの視線が俺に集まるが気にはしない。あ、シノンさん見っけ、手を振ると呆れたような視線を貰った。ちょっとショック
更に前方にシリカとピナ、リーファ発見。敬礼しながら通り過ぎるとその隣の男性プレイヤーに敬礼された。お前じゃねえよ
「着いた!」
エギルの店前へ到着!
「頼もぉ!」
勢い良くドアを開け放つ!
「シ、シン………?」
「こんにちは、シンさん」
キリトとアスナ、ユイちゃんがいた。キリトは俺のいきなりの登場に目を丸くし、アスナは何か不安気に俺を見る
「こんにちはユイちゃん」
ユイちゃんに挨拶をしながら俺はアイテムストレージを操作した
手に現れるのは今日稼いだ分の3分の2くらいのコルが入った袋
「キ〜リ〜ト♪受け取れっ!」
そしてキリトに投擲っ!
「お、おぉっ!?」
キリトは見事コル袋をキャッチした。よし、これで目的は達成した!
「俺、いつかそれ取りに来るから預かっておいてくれ!んじゃ、さいなら!」
「え!?ちょ、おい!」
そして俺はまた走り出す。次に目指すはホロウエリアだ!
「な、なんだったんだ?今の………」
「パ、パパ。いつか取りに来るって、もう戻って来ないつもりなんじゃ………」
「ユイちゃん、それホント!?キリト君、追い掛けなきゃ!」
「あ、ああ!」
「転移!《ホロウエリア管理区》!」
俺の視界が移り変わり見慣れた、と言う程でも無いけどこの二日のうちじゃ結構見た場所が目に映る
「フィリアはいるかな〜………いない」
フィリアを捜し求めてここまで来たのだが、どうやらいないみたいだ。残りの3分の1は誰に渡せばいいのやら
今日の狩りは迷惑掛けたし、せめてもの詫びのつもりなんだけどなぁ………まあ確かに、フィリアもホロウエリアに住んでるわけじゃないからな。そう言えばフィリアはアークソフィアのどこに住んでるのだろうか?全く見ないが
「まあいいや!ここで待ってよう。そのうち来るかもしれないし」
剣でも振って待ってよう。日々精進あるのみ、だな!
と言うわけで、俺はアスナに貰ったばかりの剣を取り出し、振り始めた
「シンいたか!?」
「ううん、いない!フレンド追跡しても反応が無くって!」
「まさか…………圏外に!?」
「行ってみよう!」
「…………あれ、フィリアを待ち伏せしてる俺ってストーカーじゃね?」
他から見れば奇行以外の何でも無い
※2020/02/14 視点変更箇所に
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