SAOが好きすぎる俺がSAOの中に入っちまった。それもホロウフラグメントなんだけど 作:クラッカーV
「ふっ!ほっ!」
「…………何してんの?」
「ん?」
後ろから声掛けられた
「お、フィリア!さっき振りっすね〜。てなわけで受け取れ」
俺は側に置いていた袋をフィリアに投げて渡す
「わっ!?とっ………これ、なに?」
「それ、いつか取りに来るから。管理よろしく」
「は?」
フィリアは訳がわからなさそうにしてるが、まあ使ってしまったらそれはそれでいいだろう
さて、目的は達成したわけだがこれからどうしようか。生産系クエストってどこに行ったら受けれるんだ?店とか入ったら出来るかな。エギルの店で働くとか………あれ?それって経験値になんの?
取り敢えずエギルに相談してみよう
「ちょっと、どう言うことよ」
「いやいや、気にしなくてよろしいのですよ?」
「いや、これを持っとけば良いのはわかったけど。あんた、旅にでも出るつもり?」
…………ん?
「なんで?」
「だって、いつか取りに来るから、って………」
「…………………」
まあ、確かに………そう聞こえるな
「あれ?」
「どうしたの?」
「いや、メールが来てた。剣振ってたから気付かなかったな」
たった今、視界の端にメールのアイコンが出ていることに気が付いた。誰からのメールだろうか?フレンドは少ないからな、もしかしたらアスナからかもしれない
僕はフレンドが少ない、はがない…………ごめん
「どれどれ………やっぱりアスナからだな」
メールを開くとやはりアスナだった
「あれ、キリトとユイちゃんからも来てる」
総数は三通、三人ともどうしたんだろうか?何か用があるとか
「三通も?何で気が付かないのよ」
「いやぁ、集中してたもので」
取り敢えず内容をチェックしよう。まずはアスナから
from:Asuna
シン君、どこに居るの!?
………?どこに居るの?って、ホロウエリアに居ますよ?
何か焦ってる風だな。取り敢えず返信しとくか
from:Shin
只今ホロウエリア
「!シン君から返信!……ホロウエリア!?一人で!?」
次はユイちゃんに返信だな
「ねぇ、ちょっと」
フィリアが俺に少し気不味げに話しかける
「なんだ?」
「勘違い、されてるんじゃない?」
「勘違い?………何を?」
「…………もういい(一度痛い目見ないとわからないか……)」
俺が聞き返すとフィリアは不機嫌そうに顔を顰めそっぽを向いてしまった。仕草的には可愛いのだが………如何せん理由がわからない
まあいい、ユイちゃんのメールは……
from:Yui
シンさん、早まっては駄目です!
………俺が何を早まったと言うんだ。あ、もしかして金のことかな?
from:Shin
良いんだ。俺が決めたことだから
因みに今ホロウエリアです
「あ、メール………パパ、シンさんからです!」
「ホントか!?………これは……シン、早まるんじゃない、早まるんじゃないぞ………!」
ちょっとカッコつけすぎたかな?まあいいや
それより次はキリトだな。先の二人のメールの内容からして似たような物かもしれない
from:Kirito
シン、今どこだ?無茶なことは辞めろ
アスナもユイも心配してる。戻って来るんだ
「…………?」
いよいよもってわからなくなって来た
戻って来る?いや、まあ目的も達成したし今日は一度エギルの店に戻ろうかなとか思ってるけど
「っ!」
そして、ここで俺の中で何かが繋がった。ような気がした
フィリアがさっき言っていた。「勘違いされたんじゃない?」と
そしてその前の会話、フィリアはその時に俺が何処か旅に出るのか?と聞いてきた
つまり、キリト達も同じ勘違いをしてるわけか
「………………ふぅ」
「?」
「やっ、ちまったぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「………あぁ、気付いたんだ」
フィリアが横でやれやれ、と首を振ってるが今はそんなこと気にしてる場合じゃねえ!
つまりあれか!?俺の言ったことが誤解を招いて、三人は俺を捜してるってぇことか!?迷惑は掛けないとか宣言しながら思いっきり掛けてんじゃん俺!
「フィリアも気付いてたんなら教えてくれればいいじゃん!」
「普通気付くでしょ。逆に何で気付かないの?」
ぐぬっ!…………痛いところを突かれた
「う………に、人間そう言うこともありますぅ〜!偶に鈍感になったりするんですぅ〜!」
「開き直ってるし……」
そうだよ!誰にだってこんな失敗はあるのだよ!
「てか、ホントに教えてくれても良かったじゃん!」
「一回痛い目見ないとわからないと思ったのよ」
「ひどい!フィリアだってそう言う時あr「シン!」ん?」
フィリアと口論してるとキリトの声が聞こえた。その方向を見るとキリトとアスナが転移門から走ってくる
「フィリア、シンを引き止めててくれたんだな!」
「え?……え、と……」
「シン君、一人でホロウエリアなんて無茶しちゃ駄目だよ!」
「いや、その………」
未だ勘違い継続中の二人の言葉に俺とフィリアは吃る
「二人とも、勘違いしてるのよ」
「「え?」」
「ちょ、フィr「あんたは黙ってなさい」………あい」
暴露しようとするフィリアを止めようとしたが鋭い眼光で睨まれ萎縮してしまった。何あの目恐い
「二人もこいつに言われたんでしょ?『いつかこれ取りに来るから』って」
フィリアは袋をキリトとアスナに見せながら言う
「あ、ああ………」
「そうだけど……」
「それ、こいつの言い回しが紛らわしかっただけで、どこにも旅に出たりなんかしないわよ」
「「……………」」
そう聞くと二人は無言で俺を見つめる。て言うか睨みつけてる
これは非常にマズイ状況かもしれない。きっとアスナの説教コース行きだ
「い、いやぁ…………あ、そうだ!リズベットの店に何か用があった気がするなぁ。これは急がないと!んじゃ、バイなら!」
ビシィッ!と効果音が付きそうな勢いで敬礼のポーズを取り転移門へとBダッシュ!!そして飛び込む!
「こら!待てシン!!」
「逃ぃげるんだよぉぉぉぉぉ!!転移、《アークソフィア》!」
こうして、俺とキリト&アスナの鬼ごっこが開幕した
「とうっ!」
俺は着地してすぐに走る態勢を取る
「シンさん、やっと見つけましたよ!」
「ユイちゃん!?」
だが出た瞬間、ユイちゃんが現れガッチリと腕をホールドされてしまった!
くそっ、このままでは捕まってしまう!ユイちゃんの腕を振り払って走るわけにもいかないし………
ポンッ
「……………」
如何にして逃走しようか考えを張り巡らしていると両肩に手を置かれた
ギギギ、と機械みたいな音が出てるんじゃないだろうか?そんな感じに後ろを見るとそこには………
「ちょっと、エギルの店に行くか」
「そうだね、行こうか」
笑顔なのに恐いアスナと、そのアスナにビビりながらもしっかりと俺をホールドしているキリトが居た
そしてその後、アスナに説教された俺は俺の決意を二人に話したが……「一ヶ月で攻略組?無理だろ」「一人じゃちょっと………ねぇ?生産系クエスト一日中やっても行けるかどうか……」と否定されて悔しかった。やっぱり一ヶ月は無理なのかな………もう少し期間延ばそうかな
更に説教されてる所を丁度エギルの店に寄ったシノンさん、リーファ、シリカ&ピナに見られた。シノンさんからは「あんた、本物の馬鹿なの?」と言われライフポイントをガリガリ削られた後、残りの二人から「「あんまり心配掛けちゃ駄目だよ?/ですよ?」」と声を揃えて言われた。俺の方が年上なのに…………
ピナは膝の上に飛び降りて来た。励ましてくれるのかと思いきや『クルルルル、クルル』と鳴いてシリカの元に戻って行った。一体何だったんだ…………