SAOが好きすぎる俺がSAOの中に入っちまった。それもホロウフラグメントなんだけど   作:クラッカーV

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遅くなってしまって誠に申し訳ない

学校行事の準備やら夏休みの残った課題とか、色んな物があって疲れてモチベーションがだだ下がりだったんです

あー……まだまだ残ってる。誰かたすてけ


…………泣けるぜ

 

 

「よいしょっ………と」

 

俺は自分の部屋の窓から頑張ってなんとか屋根の上までよじ登った

 

最初はどうすれば屋根に上れるか考え込んだが、SAO原作の八巻、圏内事件の時にキリトが屋根の上を走ってるところがあったのを思い出した。そこで俺は考えたわけだ

 

あの時キリトは確か宿の中にいた。確か二階だっけ?そっから屋根に上ったってことはだな……………

 

「はっ!窓!?」

 

ってことで今自室からよじ登ったわけだ

 

シノンさんに行ってくると意気揚々に言って出てきた手前、また店に戻るとなんとも微妙な目で見られたが、そこは気にしないでおこう。………き、気にしてないぞ

 

それよりもここから見える夕日が綺麗だぜ

 

「さて、上から捜してみまっしょい!」

 

俺はエギルの店の屋根から隣に移る。間隔が狭くて助かった。もうちょっと広がったら落ちてたかな?

 

「……………」

 

屋根の上から下を見ると人が行き交うのが見えた

 

「……フハハハハ!人がゴミのようだ!」

 

あ、何人かがこっち向いた。急いで隠れなくては!

 

ササッ!

 

「ふっ、まだまだだな」

 

さて、探索を始めるか。てかぶっちゃけそこまでゴミみたいでもなかった

 

屋根の上から上へとエッサホイサエッサホイサ

 

ツルッ!

 

ツルッと滑った〜♪

 

「のわぁ!?」

 

ガシィ!

 

「あ、あっぶねー」

 

い、今起こったことを話すぜ。屋根の上から鍵を捜そうと、もしくはまだ話しかけてないNPCを見つけようと屋根から屋根へ飛び移っていたら急に足が滑って落っこちそうになっちまった。何を言ってるかわからねえと思うが俺はわかる。単純にヘマしただけっす

 

そして今、俺はぶら下がってる状態だが…………路地裏だから問題無い。誰にも見えてないはずだ

 

「…………」

 

否!誰か一人見てた!!誰だこれ………なんか工事現場でよく見るヘルメットしてる

 

「…………こんにちは〜。フンッ!」

 

軽く挨拶をした後に俺は腕に最大限の力を込め、けんすいの容量を使って再び屋根へと生還した!!

 

「不覚、まさか滑ってしまうとは…………まあ、ここだけ他より間隔が広かったからしょうがないのか?もうちょっと敏捷あった方がいいかなぁ……」

 

どうやら俺のステータス、筋力値寄りみたいなのだ。まあ軽いと言えど剣をぶん投げれる時点で薄々気付いてたんだがな

でもここから敏捷に振るとなるとバランスは良くなるのだが………俺のスタイルから言ってそれで良いのかどうかがまだわからない。と言うかまだスタイルを確立させてない

 

そもそも何故俺のステータスは筋力値寄りなのだろうか?ホロウエリアに落ちた時のレベルは43だったけど、ランダムで振られていったのか?一応そこら辺がまだよくわかってないから振り分けポイントは均等に分けてるが………

 

…………今は考えなくていいや

 

「ん?………なんだアイツは」

 

何か怪しい奴を見つけた。変にキョロキョロしてる女の人だ

 

「ん〜?」

 

よく見ると色んな人に声を掛けている。それもどうやらNPC限定みたいだ。一瞬プレイヤーかと思ったがカーソルがNPCのやつだ

 

「見つけた!」

 

あれだ!絶対にあれだ!他から見たら普通に歩いて話をしてるNPCにしか見えねえからそりゃわかるはず無いわな!それにあのNPC、見たこともなければ話しかけてもねえ奴だ!なんで今まで会わなかったんだ?何か条件でもあったってのか………?

 

「まあいい。見失う前に話しかけないと!」

 

俺はパイプがあったのでパイプを使い路地裏に飛び降りる。さっき落ちそうになった場所だ。結局落ちることになろうとはな。ふっ、これも運命と言うやつよ

 

………なにこれ中二

 

「おっし!」

 

俺は鍵を持っているであろうNPCのいる場所へと走り出す。途中でさっきのヘルメットさんが誰かと談笑していた

 

「こんちはっ!」

 

「(ビクッ!」

 

こっち見て来たから大声で再度挨拶をしておいた。ビクッ!となってたが俺は悪くないはずだ。だって挨拶したんだもの

 

「いたいた。すいません、ちょっといいですか?」

 

と、まあ俺は悪くないと言うことをQ.E.DしてNPCへと声を掛けた

 

「はい、なんでしょう?」

 

NPCは振り返る。おぅふ、美人です。て言うか可愛い、ってのかな?アレだね、CLANNADの渚ちゃんに似てるね

………ん?これどういう風に言えばいいんだ?

 

ああ、そうか

 

「鍵知りません?お爺さんの」

 

「鍵?………あぁ!これですか?」

 

NPCはポケットから鍵を取り出して俺に見せてくれる。これ、だよな

 

「多分それです」

 

「それは良かった。持ち主を捜していたんです。はい、どうぞ」

 

「いやぁどーもどーも」

 

俺の前に差し出された鍵を俺は受けと………

 

バサバサッ!

 

「キャッ!?」

 

「んなっ!?」

 

ろうとした瞬間、黒い鳥が飛んで来てNPCの手から鍵を持ち去りやがった!!

 

「な………な…………」

 

「……………」

 

鳥が………鳥が、盗って行った………

 

何を……何を……!

 

「何をしとんじゃてめえぇぇぇぇぇ!!」

 

俺は剣を抜き放ち肩に担ぐ

 

そしてソードスキルを発動!!まだ鳥はそんなに離れてねえ、討つなら今がチャンス!!

 

「焼き鳥にして食ったる!」

 

俺の手から放たれる剣。その剣は青い軌跡を描きながら鳥へと直進する。その様は周りから視線を集める程だ

 

……………だが

 

『くぁー』

 

鳥は、一鳴きすると剣の軌道上からヒョイと避けた

 

軌道上から避けたと言うことは勿論剣は鳥に当たらずに飛んで行くわけで………

 

「俺の剣がぁぁぁ!」

 

俺は鳥ではなくまず剣を追いかける羽目になった

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっそ、見失った!!」

 

剣を拾いに行ったらあのクソ鳥を見失っちまった。まさか目の前で掻っ攫われるとは思っても見なかった。何時ぞやか旅行に行った時にカラスが俺の目の前で店からじゃが○こをぐわし!と掴み飛んで行ったのを見たことがあるが、それよりも衝撃的だったぜ。そしてカラスよ、なぜじゃが○こなんだ

 

「どーすんだ、どーすんだよこれ。なんてこった、なんてこったい!あのクソ鳥の巣なんてわかるわけねえし、そもそも巣がこの街にあるのか自体わからねえ!」

 

もしあの鳥の巣が圏外にあったらどうすりゃあ良いってんだ!

 

「OH MY GOD!これが所謂詰みって奴ですかい!?」

 

「……………それで、俺にどうして欲しいんだ?」

 

てなわけで、俺は今エギルの店に戻ってた。え?なに?早すぎるって?そんなものは知らん!シノンさんもどっか行ってたしNo problem!

 

「取り敢えずGive me ココーア!」

 

「そこはココアまで発音良く言えよ………ちょっと待ってろ」

 

エギルがココアを淹れる為に俺の目の前から離れる

俺はカウンター席に突っ伏した。マジで鳥どうしよっかな

 

「よおキリト。今日はもう終わりか?」

 

ん?キリト?

 

「ああ、疲れたよ。でも、今日は収穫があった」

 

突っ伏したままで首を横に向けるとキリトが俺の隣に座る。それと同時に俺にココアが差し出された

 

それよりも、今日はキリト一人なのか?アスナやユイちゃんはどこだろうか。もう日が沈む寸前だから部屋にでもいるのかね

 

「よぉキリっち、収穫って何ぞや。てかアスナやユイちゃんはどした?」

 

「キリっち?………アスナならまだ戻って来てないぞ。ユイは………多分部屋だな」

 

「そーなのかー」

 

今日はアスナと別行動だったのか。それで良いのか夫よ。そしてそれで良いのか嫁よ。原作では結構二人で行動してた気がするんだが………そう言う時もあるってことか?しかし、アスナよ。そんなんだからキリトがフラグ立てまくるんだよ

 

くそっ!キリトめ………このモテ男め!だが今はそんなモテ男のキリトよりあの鳥の方が憎たらしい!!

 

「どうした?シン。何か言い得ぬ顔をしてるが」

 

「何でもないんだぜ………てか、収穫って何だったんだ?」

 

「それは俺も気になるな」

 

エギルがキリトに飲み物を渡した

 

「リズと今日、ボス部屋を見つけたんだ」

 

「………なに?」

 

ボス部屋が見つかった………だと?いや、それよりもリズとって言ったか?こいつ

 

いや、なんでリズと行動してんの?あれなの?浮気なの?…………いや待て待て、まあ仲が良ければそう言ったこともあるだろう。何でもかんでも浮気にこじつけるのは良くない。彼女じゃあるまいし。ごめんねキリト

 

「そうか。七十五層をクリアしてからまだ一週間程度だが、なかなか良い滑り出しじゃないか?」

 

「あぁ、でも一度入ったら後戻りは出来ない。偵察も碌に出来ないから、クエストで得られるボスの情報を元に明日、ボス攻略に乗り込もうと思う」

 

え?明日?

 

「ちょ、ちょい待てよ。明日?幾ら何でも早くないか?」

 

そんなにボス攻略って早いものなのか?確かに七十四層からは結晶無効化空間、七十五層からは扉が閉まって引き返すことも出来ないとあったが…………確かに偵察は出来ないし、クエストでボスの主な攻撃パターンの情報が得られるらしいのでその用意をきちんとしとけば良いんだろうが、それでもボス部屋を見つけてから翌日と言うのは…………

 

いやね、喜ばしいことだよ?確かに喜ばしいことだけど危なくないかな?

 

「なにも何の考えも無しにボス相手に突っ込むわけじゃないさ。情報を基に練った戦略を使って、誰も死なずにクリア出来るようにするんだ。それに、ヒースクリフ………いや、茅場晶彦が死んだ今何故このゲームから解放されないのか。理由はわからないが何時迄もこの中にいると危ない」

 

「茅場 晶彦が死んだ…………」

 

そう言えばそんな話だったか?しかし、茅場はホントに死んでんのか?原作でも茅場本人は死んでるとは言え茅場の意思はSTL、もとい『ソウル・トランスレーター』のプロトタイプなるものでプログラムになりどこかで生き続けているらしいが

 

「………そうか、シンは知らないんだったな」

 

「?………あ、あぁ」

 

そうだ、俺は知らないことになってるんだった

 

集中しないとすぐにボロを出しそうになる。気を付けないと

 

「まあ、別に話さなくてもいいぜ」

 

だって、知ってるし

 

「そうか?………まあいいか。何より、明日は大変になる」

 

そう言うとキリトは手に持つコップを一気に傾ける

中の飲み物を飲み干すとタンッ、と置いて立ち上がった

 

「もう部屋に戻るのか?」

 

「あぁ。エギルは明日の攻略どうする?」

 

「俺も参加するぜ。一応、攻略組だからな」

 

「わかった。それじゃ」

 

キリトに挨拶を貰って二階への階段を上って行くキリトを見送る

 

…………明日かぁ。このペースでもしクリアされて行ったら一年足らずで百層まで到達してしまうな

 

「おい、シン」

 

「ん?なに」

 

エギルに声を掛けられた。なんだろうか、ココアのおかわりでもくれるんだろうか

ならば貰おうじゃないか、俺はココアを貰おうではないか!

 

「サンキュー」

 

「いや、おかわりがいるかと聞いてるわけじゃなかったんだが………」

 

なんだ、違ったのか

 

「じゃあなに」

 

「鳥の件は、いいのか?」

 

………………

 

「…………泣けるぜ」

 

俺はそう呟いたあと、椅子から立ち上がり全速力でエギルの店を跡にした

 

 

 

 

「鳥ぃぃぃ、どこだぁぁぁぁぁ!!」

 

俺の叫びは、きっと街中に轟いただろう

 

鳥ぃ………マジでどこ行った………

 

 

 




次は………やっとクエストクリアといきまっしょい
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