SAOが好きすぎる俺がSAOの中に入っちまった。それもホロウフラグメントなんだけど   作:クラッカーV

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フィリアの手伝い

 

 

「丁度良かった。付き合ってくれない?」

 

ホロウエリア管理区に転移してすぐにフィリアに会えた、と思ったらフィリアから付き合って欲しいと言われた。一瞬頭の中に我が世の春が来たァ!!と叫んだ俺を剣で斬り伏せる。そういう付き合ってじゃないからね?男女交際とかそう言うのじゃないからね?てか、俺って飢えてんのかな………付き合うっていう単語を聞いただけでこうなるとは……

 

「付き合うって、何に?」

 

心の中での一瞬の葛藤を何とか乗り切った俺はフィリアに聞く。付き合うって、買い物か何か?荷物持ちですねわかります。沢山買い過ぎて前が見えなくなるんですねわかります。一度は女の子とお買い物行ってみたいですわかりますよね?(必死)

 

「武器を強化したいから、素材集め手伝って欲しいんだけど」

 

素材集め?

 

「ってことは、フィールドに出るんだよな」

 

「当たり前でしょ?」

 

「…………ふむ」

 

素材集めを手伝って欲しいのはわかったが、何故俺なのかがわからん。俺のレベルは低い、そして弱い。チャクラムを手に入れたとしても、フィリアの邪魔にしかならないと言う確信があるって言うか………だいたいデメリットはあってもメリットはないよな?丁度良かったからと言っても………あ、もしかして囮か?いやいや、そんなことするような奴じゃないってことはわかるし

 

「ほら、今回はマッピングじゃないし、必要な素材を落とすモンスターがいる場所もわかってるから。レベル的にも余裕だし、あんたを守りながらでもいけるよ。………それに、暇でしょ?」

 

「…………そう言うことなら」

 

なんだ、一人じゃ寂しいのか?可愛いなおい。………いや、違うな。目がちょっと泳いでることから何か別の理由があるのかもしれない

 

…………まさか、こう考えると自分の良いように解釈している気がするが、前回のことを気にして俺を気遣ってくれているのか?あれは全面的に俺が悪いと思うんだがな

 

「ダメ、かな?」

 

フィリアが恐る恐ると言った感じに聞いてくる。ちょ、そのダメかな?のイントネーションはダメなやつ!断れなくなるやつだから!!

 

「手伝わせていただきます」

 

「別にそんなに畏らなくても」

 

はっはっはっ、何を言ってるのですかフィリアさん。そんな風に聞かれて男が断れると思ってるのですかい?断るとしたら多分キリトぐらいじゃないかな。「あ、ごめんシリカと用事が……」みたいな感じで断るに違いない。キリトじゃない俺は断れません!!………あぁ、フィリアが可愛くて生きるのが辛いとはこのことか

 

「役に立てるかわからねえがな。だけど俺の新武器、このチャクラムで頑張るぜ!!」

 

ババーン!と効果音が付きそうな感じでチャクラムを見せ付けるように俺は持ち上げる

 

そう言えばまだフィリアに自慢してなかった気がする。が、しかしあまり長引いてもダメだからここまでで置いておこう

 

「期待してる」

 

「まっかせろぃ!」

 

期待されちゃった。よっしゃ頑張るぞ!

 

それに、この鎖付きチャクラムで出来るか試したいこともあるしな

 

「それじゃ、行こう」

 

「ああ」

 

フィリアからパーティ申請が来て、Yesを押しながら答える。視界の端に一本のHPバーと、フィリアの名前が出る

…………張り切っていかないとな。迷惑は掛けないように、しっかりしないと

 

そして俺達は転移の光に包まれて、ホロウエリアへと向かった

 

 

 

======================

 

 

 

シンとフィリアの二人は樹海エリアの神殿のような建物の前へと転移する

 

「早速モンスターがいるな………うへぇ、相変わらずカーソル真っ赤っか」

 

二人の視界の先には数体の骸骨が武装し、剣と盾を持ったモンスター、《パワードスケルトン》がいる。どれもレベル80後半とシンより遥かにレベルが高い

 

「一、二、三体か………フィリア、どうする?スルーして行くか?」

 

右の方に二体、左に一体のスケルトン。右のスケルトンと左のスケルトンの間は大きく開いている

 

「出来ればそうしたいけど………あいつは倒さないと駄目かな。あっちの方向に目的地があるから」

 

「となると、一体か………。んじゃ、まずは俺がチャクラムでタゲをとるからそっからの主な攻撃をフィリアに任せる。俺も出来るだけ参加はするから」

 

「無理はしないようにね」

 

「わかってる」

 

シンは頭のスイッチを切り替える。さっきまで表情豊かだった顔が無表情になり、その目には一体のパワードスケルトンを見据えている

 

チャラ、と手に持つチャクラムの鎖が揺れた

 

「(チャクラムの射程距離はだいたい7m。ギリギリのところで投げて変に失敗するよりも、確実に当てて、少しでもダメージを与えておいた方が良いな)」

 

考える。レベルが低く、攻撃力は未だしも防御力では現時点でダメージディーラーであるキリトに大幅に劣るシンは、このホロウエリアのモンスター一体一体が自分を殺すことなど容易いことを何時も心に留めておいておかなければならない。それ故に油断は許されないし、今は一撃くらい受けても死にはしないだろうが、それが死に確実に直結する為にそれを受けることすらも避けなければいけない

 

チャラ、とチャクラムに付いている鎖が鳴り、シンは走り出した。それに遅れてフィリアも走り出す

 

シンの持つチャクラムは鎖が付いている分、あまり長いと持ち運び難いため普通のチャクラムよりも射程距離が遥かに劣る。それをアルゴに教えて貰ったシンが「マジかよ……」と嘆いたのは記憶に新しい

 

「ふっ!」

 

5m程離れた場所でシンがスケルトンに向かってチャクラムを放つ。ジャラジャラ!と鎖が伸びる音を立てながら真っ直ぐにスケルトンへ向かう

 

「…………げっ」

 

ガインッ!

 

だがチャクラムはそんな音を立てながら弾かれた

 

スケルトンがシンの存在に気付いてなかったわけじゃない。その証拠に、丁度今シンの存在を確認し武器を構え、攻撃する為に向かって来ている

 

何故弾かれたのか?理由としてはとても簡単で、運悪く盾に当たってしまったからだ。後ろを狙ったはずなのにスケルトンが向きを変えて盾に当たった。何とも運が悪い。だが、当たった盾を持つ腕もあらぬ方向に弾かれてスケルトンの行動を遅延させるくらいは出来ただろう

 

「んなろっ!そりゃねえぜ!」

 

向かってくるスケルトンに対して、シンは急いで右腕を引いた

 

またジャラジャラ!と音を立てながらチャクラムが動き、シンの手元へと戻ってくる

 

鎖付きのチャクラムはこれが利点だった。帰ってくるのを待つのではなく、自分の意思で手元に戻すことが出来る。そして落とした時なども取りに戻る必要はない

 

『〜〜〜!』

 

スケルトンが変な声を上げながらシンへと剣を振り下ろした。既に手元にチャクラムが戻って来ていたシンは左へ大きく転がることでそれを避ける。そしてそれと同時に距離をとった。スケルトンはそれを追いかけようと向きを変える

 

「やぁっ!」

 

だが、そこにフィリアが斬り込んだ。そのことでターゲットがフィリアへと変わる

 

フィリアはスケルトンの攻撃を巧みに躱し、時には武器で防ぎ攻撃をする。シンも横から、さっきのように盾に弾かれないようにチャクラムを使いダメージを与える

 

「はあぁぁぁ!」

 

フィリアの武器が光る

 

短剣四連撃スキル、《ファッド・エッジ》がスケルトンに命中した

 

そしてスケルトンはポリゴン片となり砕け散り、フィリアとシンに経験値が入る

 

「…………うむ、なかなかですな!」

 

早くも何時ものスイッチに切り替えたシンは笑顔で言った。チャクラムの使い勝手に満足がいったらしい

 

「なんだ、結構戦えてるじゃん」

 

フィリアが先程の戦いを見て言う。シンの動きは慣れたものではなかったが、十分に通用していた

 

「いやぁ、伊達に毎日剣振ってないし、シュミレーションもしてないぜ。………でも、今のは殆どフィリアがやってるみたいなもんだったな」

 

若干照れた後、苦笑いして答えた。それにフィリアは「そんなことない」と首を振る

 

「それだけ出来れば十分だと思うよ」

 

「そ、そうか?………ま、役に立ってんならそれでいんだけどよ。それより早く行こうぜ。リポップする前によ」

 

進行方向をちょいちょい、と指差しながら言うシンに、フィリアは「そうだね」と答える

 

「ここからは走って行こうか。出来るだけ距離を開けないように、倒さなきゃ駄目なモンスターは私が指示するから初撃はよろしく」

 

「わかった」

 

頷くシンを見てフィリアは走り出し、シンもその後に続くように走り出した

 




思うんですけど、既に二十数話なのに今頃この話ってどうなんですかね


※2020/02/14 視点変更箇所に
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