SAOが好きすぎる俺がSAOの中に入っちまった。それもホロウフラグメントなんだけど   作:クラッカーV

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八つ橋に包んで

 

 

「またなー、フィリア」

 

「うん、また」

 

俺はフィリアに別れを告げて転移門へ向かう。また明後日くらいには来ようかなと思ってる

 

「転移《アークソフィア》!」

 

元気良く転移先の名前を叫べば青い光が俺を包んで次の瞬間にはアークソフィアの街が視界に映る

 

「さーて、こっからどうしよっかな」

 

いやぁ、今日は疲れたしもうベッドに直行しようかな。夕飯の時間になったら起こしてもらえば良いし

 

「そうですね、私とお話しなんてどうでしょう?」

 

「あぁ、良いかもね。ユイちゃんもキリトやアスナがいなくて寂しいだろうし、そう言えば攻略組は帰ってきた?」

 

「いえ、どうやらまだみたいですね」

 

「そっか〜………ごめんユイちゃん、俺用があるんだったっ!!」

 

「あっ!」

 

全力ダッシュゥゥゥゥ!!今ここでユイちゃんに捕まるわけにはいかんのだ!!ごめんねユイちゃん!また今度遊んであげるから!

 

だって、今ユイちゃんと話をしたら絶対さっきのこと問い詰められるよね!?言い訳とか考えてないし、何よりめんどくさい。別にユイちゃんと話をするのが嫌なわけじゃないが、あまりそう言った話はしたくないんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、どうするか。正直言ってユイちゃんに対して罪悪感がないわけじゃないので、今からどこかでヒャッハー!とはしゃぐ気も起きない

 

どれだけ罪悪感を抱いてるかと言うと、もう心が痛い。俺のハートがブレイクしそうな………はっ、これが噂のハートブレイク!?

 

なんて、どこから出た噂だよ、という感じになるが………いいや、取り敢えずホント申し訳ない

 

「……………剣でも振っとくか」

 

振ってれば熟練度も上がるからな

 

そう思い俺は早速この前見つけた人気のない場所に向かう。もう少しで夕方だが、まだ日も暮れていないのにここは人っ子一人いやしない。ゲームとしてこれはどうなんだ?とも思うがきっと俺があのまま普通にホロウフラグメントをプレイしていたらこんなところを見ることは無かったんだろうな

 

「よっこいせ」

 

別に大して重くもないがなんとなく言いながら剣を抜く

 

普通にプレイしていたら、そんなことを考えるとまたふと考えてしまう

何故俺はここにいるのか、一体誰が……もしくは何がここに連れてきたのか、俺に何をさせたいのか

 

俺は無言で剣を振るう

 

そんなこと考えても結局答えは出ないし、時間の無駄だと言うことはわかっている。でもやっぱり考えてしまうのが俺というわけであって、それについてついつい悩んでしまうのも俺なわけであるのだけど………いつか余裕のある時にでもじっくり考えよう

 

別に今が余裕が無いわけじゃないし、時間もあるんだけどな。まあそこは気にしない方向で

 

剣は青く輝いて、次の瞬間俺の体はシステムによって動き始めた

 

「ぬうぉっ!?」

 

ドサッ!

 

じつはあまり意識してやってたことじゃなく、ここ数日のパターンと化してしまっていた為にいきなりスキルが発動してビビった。お陰で無様に転んじまったぜちくせう………

 

「ぬ〜……イマイチ気がノらない」

 

仰向けになって唸る

 

なんか気怠い。疲れてるからかは知らんが剣を振り続ける気になれない。このままボーッとしてよう

 

「な〜にそんなとこで寝転んでんのよ」

 

「ん?」

 

ボーッとしてから一分くらいたっただろうか、声が上から降ってくる

 

仰向けの状態から上を向いて声の主を見る

 

「リズベット、さっきぶりやね」

 

「あんたが急に関西弁口調になるのはもうスルーでいくわ……」

 

そこにいたのはリズベットだった。別にツッコミが欲しいわけじゃないんだが、苦笑いしているリズベットを仰向けになりながら見上げる

 

……………あ、スカートの中が見え

 

「よっこいしょ」

 

る前に起き上がった。俺はアレだよ?紳士だからね、女の子の下着なんか見ないのだ

 

だからって興味が無いわけじゃないんだけどね!

 

「今日も休憩がてらお茶にでも行くのか?」

 

「まあそんなところね。あんたは今日もここでボーッとしてんの?それとも人気のない場所が好きだったりすんの?」

 

「んなわけねーだろ」

 

むむむ、リズベットから見たら俺はただボーッとしてるだけの奴だったのか。これは考えを一新させる必要があるかもしれない……

 

「ふっふっふ、今は気がノらないがまたの機会に俺の素振りを見せてやろう!俺のイメージが変わること間違いなし!」

 

「あ、そういうのいいわ」

 

「なにぃ!?」

 

なんだと!?

 

笑って手を振りながら言われるとめっちゃ傷つく………

 

「そう言えばあんた、さっき強化しに来た短剣なんだけど」

 

何気に沈んでいるとリズベットが聞いてくる。因みに俺が今はorzの状態、リズベットがその前に膝を曲げて座ってる状態だ。だからと言って何があるわけじゃないけどな

 

………てか、短剣?

 

「フィリアの短剣?」

 

俺は顔を上げて言う。四つん這いの状態で変な感じだから座り直そう

 

「フィリアって………ホロウエリアでキリトが会ったっていう?」

 

「っていうフィリア」

 

「ふ〜ん……そうなんだ」

 

リズベットは何やら考えているようだ。ウンウンと頷いた後に俺を見る

 

いやぁ、目と目が合ってなんだか照れるなぁ

 

「どんな感じなのよ」

 

「ん?」

 

どんな感じ………とは?

 

「だ〜か〜ら〜」

 

俺がわからなそうに頭を捻っているから補足説明をしてくれるみたいだ。優しいねリズベットさん!

 

「キリトとさ、どういう感じなのよ」

 

……………あー、はいはい。そういうことね

 

「つまりフィリアがキリトのことをどう思ってるのか、この先恋のライバルになり得るのかが知りたいと、そういうわけですねわかります」

 

えぇ、えぇ、わかっております。ただ一つ言わしてもらうと…………

 

キリト爆発しろ

 

「………あんた、直球ね。もっとオブラートに包むとか出来ないの?」

 

「生八つ橋になら包めそうだ」

 

因みに食ったことはない。中学の頃の修学旅行は長野だったんだよ!本場の八つ橋食ってみてぇ!

 

「じゃあこれからは包みなさい」

 

「だが断る」

 

てか、オブラートに包むなんてめんどいでしょうが。だったら直球勝負じゃね?

 

「はぁ……続きはカフェででもしましょうか。あんたにはしっかりと情報提供してもらうわよー」

 

なんか悪どい笑みを浮かべてる

 

…………ん?カフェ?ってことは……

 

「やったー!奢りですねありがとーございます!」

 

「え?シン奢ってくれるの?ラッキー♪」

 

はぁ!?

 

「誰が奢るかッ!あっしはここら辺でバイならするぜ!」

 

このままじゃ俺の懐が氷河期を迎えそうなことを察知した俺は逃げようと立ち上がり走り出

 

「はい、残念でした」

 

「うごぉ!?」

 

そうと思ったら襟首を掴まれた!?なんて奴だ!ハラスメントコードとか気にしないのか!?…………いや、よくよく考えたら襟首じゃあ出ねえか

 

それよりも!

 

「離せぇぇぇぇ!俺はまだ氷の中の冷たさを知りたくないんだ!!」

 

「はいはい、わけわからないこと言ってないの。よく冷えた水なら何杯でもお代わりOKよ」

 

そりゃそうだよね!?逆にそれで金取る方が珍しいよね!?

 

「そう言えば今更だけど、なんであんた私がキリトのこと好きなのを知ってるかとか、そこら辺も聞かせてもらうから」

 

「え!?」

 

や、やべぇ!そう言えば俺ってばリズベットがキリトのこと好きとか聞いたことなかったんだった!原作知識があるあまりに下手打ったか………!これは逃げられなくなったぞ。もしここで逃げるのに成功しても、リズベットが他のキャラに話してしまえばアウト!更にめんどい事態になる!

 

俺はリズベットに引きずられながら必死に考える

 

だがしかし、どう言い訳する!?わかりやすい反応を見た覚えは………一回ぐらいしかないが、たった一回じゃあ流石に理解するのに無理があるか!?

 

だったら………そうだ!俺が深読みしたということにすれば良い!そうすれば、あ……なぁんだ!やっぱり当たりだったんだね!みたいな感じにすれば万事OKだ!よし、いけるぞ!ナイス、俺!

 

「な、なぁんだ!やっぱりそうだったのか!」

 

男シン、また一つ嘘という罪を重ねます!

 

「?」

 

なんとか引きずられながらも態勢を立て直して顔に手を当てる

 

「いやぁ、そうかなぁとは思ってたんだけど………まさか自分から公表してくれるなんて。俺の勘も捨てたもんじゃないなぁ、うんうん」

 

俺がそこまで言うと、リズベットは歩くのを止めた

 

ど、どうだ………?

 

チラリと頑張って後ろを見てみれば、そこには顔を真っ赤にしながら目を見開いてこちらを見ているリズベット

 

「あ、あんた………!鎌かけたのね!」

 

「え、えと………」

 

これは……上手くいった、のか?

 

これからどうするか思考を巡らせているところを、リズベットが襟首から手を離したので一旦止める

次のリアクションに内心冷や汗ダラダラ流しながらリズベットの様子を観察していると

 

「あああぁぁぁぁ!もうっ、シンなんかの策にハマるなんてぇ!!」

 

急に頭を抱えて叫び出した

 

…………っておい待てゴラァ!俺なんか、ってどういうことだよ!

 

「ああぁぁぁ………最悪」

 

今度は急に静かになった

 

な、なんか…….俺悪いことしたんだろうな。こんなリズベット原作じゃ見た覚えないぞ。まさかの俺の発言でキャラ崩壊させちまったか?いや、でもそこまで崩壊してもない気が……

 

「シンッ!」

 

「はいっ!」

 

そんなことを考えているといきなりのリズベットの大声。思わず敬礼しながら良い返事をしてしまった

 

リズベットはと言うとさっきまで消沈した雰囲気は何処へやら、今はなんていうか……怒気を放ってる感じ。アスナが怒った時と少し似てる。やだー!恐いよぉぉ!

 

「あんた、知ったからにはこれから色々と利用させてもらうわよ!わかった!?」

 

「え?ちょ、待って何を?てか、それならクラインとかももう気付いてるんじゃあ……」

 

て、て言うか、好きな人知られたくらいでそんなにならなくても。やっぱりそういうもんなのか?確かリズベット、原作では相手に聞こえてはないけど告白してたよな?キリトに。だったら今更恥ずかしがることはないんじゃあ………

 

「わかったわね?」

 

「は、はい」

 

今度は打って変わっていつものようなニッコリとした笑顔だった。別に、よく漫画とかに出てくるように黒いオーラが出てるとかそんなんじゃないんだ。そんなんじゃないんだけど………!

 

何故か、逆らえませんでした

 

そして俺はカフェへと連行される。別に引きずられてるわけでもないのに、何故か牢屋へ行く囚人の気分だった

 

「……………明日は、ユイちゃんと沢山喋って、ピナをもふりまくろう」

 

俺は明日の癒しのため、頑張ることをここに決意するのであった

 

 

 

 

 

 

「で?どんな感じなのよ」

 

「時間の問題かと思われます、はい」

 

「はぁ………全くあいつは」

 

「はい」

 

「無意識に女の子を落とすのはどうすればいいと思う?」

 

「はい、もう手遅れだと思います」

 

「なんであんたさっきから敬語なの?」

 

「……………な、生八つ橋に包んだ結果」

 

「…………あっそう」

 




ホンット寒くなりましたね、毎日布団の中でガタガタ震えてます

そんなことよりも、ロストソング初回限定版、予約してきたぜヒェッフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ⤴︎!!

やっぱアニメイトだね。うん

そして、最近本屋行ってなかったからプログレッシブの新巻が出ていることに全く気付かなかった………俺としたことが、なんたる失態! やっぱ小まめに本屋に行った方が良いな……

…………しかし、ロストソング発売までに果たしてこの物語を終わらせることが出来るのだろうか!?

期待はせずに待っててください!

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