SAOが好きすぎる俺がSAOの中に入っちまった。それもホロウフラグメントなんだけど   作:クラッカーV

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Poker Game

 

 

ガヤガヤ、ワイワイ

 

七十七層をユイちゃんと堪能したその夜、騒がしい中エギルの店で俺はココアを啜っている。他にもキリト以外のメンバーもきちんといて、各々好きなように過ごしている

 

「やるな、エギル。ココアにミルクを入れてミルクココアなんて在り来たりだけど」

 

「一言多いぞ」

 

いやしかし、ミルクココアうまいな。普通のココアとはまた違ってこう……クリーミーな感じが

 

「ふっふっふっ、スリーカード!」

 

「残念、俺はフルハウスだ」

 

「なにぃ!?」

 

ミルクココアを堪能していると後ろからそんな声が聞こえる。後ろを見てみると円テーブルを数人のプレイヤーが囲み、その中で椅子に座ってる二人がポーカーをしてるみたいだ

 

「ポーカーか、面白そうなことやってるな」

 

暫く様子を見ているとさっきまで外出していたキリトがそう言いながら入ってきた

 

「ポーカー……?」

 

「あれ、ユイちゃん。ポーカー知らない?」

 

キリトにお帰りなさいと言いながら近寄ったユイちゃんが不思議そうな声をあげたので聞く。確かにこの年齢の子がポーカー知ってたら大したもんか………いや、今時はそうでもないのかな?

 

「トランプゲームの一つで、5枚のカードの組み合わせで役を作って得点を競うゲームのことだよ」

 

「ストレートフラッシュ!ってね〜。案外面白いもんだぜ」

 

実はトランプゲームの中では結構得意な方だったりする。ポーカーフェイス(キリッ!って言ったら友達全員に、お前は終始ニヤニヤしてるから違う、って言われた記憶があるよ

 

「パパはやったことありますか?」

 

「ネットゲームで少しはあるかな」

 

ネットゲームか………カードゲームとかボードゲームとか、コンピューターに勝てる気しないのよな。チェスとかやったことあるけどボロ負けするし

 

「ポーカーをやるって言うんなら付き合ってもいいぜ」

 

コップを拭きながらエギルがどこから出したのかカードをカウンターの上に置く

 

用意いいなこいつ……

 

「そうだな、ユイにどんなゲームか実際やって見せるのも良いかもしれない」

 

「ってことなら、勿論俺も参加させてもらうぜ。いやぁ、久しぶりだなぁポーカーなんて」

 

ふっふっふっ、腕が鳴るよのぉ

 

「なになに?こっちでもポーカーやるの?だったらアタシも入れて!」

 

どこでやるか机を探してたらストレアが釣れた。どうやらストレアもポーカーがしたいらしい

 

「おお、構わないぞ。人数が多い方が面白いからな」

 

「どうせなら皆集めようぜ。ポーカーする人この指止まれ!」

 

俺は高らかに宣言しながら人差し指を上に上げるとストレアが嬉々としてそれを握る。続いてキリトも上に手を乗せた

 

「少し興味あるわね、私も参加するわ」

 

後ろからシノンさんが手を重ねる。細くて白い腕だねシノンさん!今日が終わると言えど麗しいです

 

「さてさて、参加人数はこれで決まりかな?」

 

俺はお前らも来い、という意を込めながらアスナにリズベットやシリカ、リーファに目を向ける

 

四人は行くべきか、行かぬべきと悩んでるみたいでなかなかこちらに来ない。ポーカーしようぜ!(円堂○風)

 

「勝ったら何が貰えるの?賞品は?」

 

賞品かぁ………うむ、やっぱりポーカーと言えば賭け事。賞品は大切だよな

 

「………そうだな、店のメニューから何か一品奢る、ってのはどうだ?」

 

「そんなの全然嬉しくないよ」

 

「ひどい言われようだな………」

 

ブフッ!ざまぁエギルww…………そうだ!

 

「ココア一年分とか、どうだ!」

 

「あんたしか得しないじゃない」

 

えぇー?そうかなぁ?

 

「シノンさんはココアお嫌いかな?」

 

「嫌いじゃないわよ。ただ、一年分もあっても消費に困るだけ」

 

「その時は是非俺に!」

 

「だから、結局あんたしか得してないでしょうが」

 

ふむ、成る程………

 

「じゃあどうするよ?」

 

「そうだな………普通に考えてここは…」

 

キリトの提案、普通に考えたらってことは金なんだろうな

 

「お金を儲けるのは駄目だよ、キリト君」

 

アスナもキリトが言おうとしたことがわかったのかそう注意しながらこちらに歩いてきた。そして重なった手達の上に手を重ねる

 

プレイヤー一人GETだぜ!

 

「まあ、揉め事になっても嫌だしな。えーと、じゃあ………そうだな。ユイだったらご褒美は何が欲しい?」

 

ユイちゃんに賞品を求めるそうだ

 

「ご褒美ですか?えっと………パパを一日ひとり占めできたらとっても嬉しいです!」

 

あら可愛い………!なんて可愛い子なんだ。こんな子が娘だったら全国のお父さんは幸せに満ち溢れてるぜ……!

 

「いいじゃん!賞品はそれに決定ね!」

 

「お、おい……」

 

「話は聞かせてもらったわよ!勿論私も参加するんだから!!」

 

賞品の内容を聞いてリズベットがマッハで飛んできた。こいつ……!賞品がキリトと聞いた瞬間、一瞬でクラウチングスタートを決めやがったな!?

 

「はいはーい、私も参加します」

 

続いてリーファもやって来て手を重ねる。なんか、手で傘が出来そうだ

 

「あの……私もやります!」

 

シリカもやって来た。やはり好きな人が賞品だと乙女は燃えるのだろうか

 

「ちょーっと待った!」

 

ここでおっさんの声が介入して来た。クラインだ

 

どうやらこっちの様子を伺いながら出てくるタイミングを計ってたらしい。ババーン!的な感じで出てくる

 

「この流れで俺が参加しないってのも……おかしな話だよな?」

 

決めポーズをしながらそう言うクライン。そのクラインに俺は言うんだ

 

「そんなにキリトをひとり占めしたいか、このゲイがッ!」

 

「はっ!?」

 

「クライン……あんた、そういう趣味があったのね」

 

ここで意外にもシノンさんがノッてきた。…………あれ?ノリだよね?本気で思ってるとかそんなんじゃないよね?

 

「ごめんな、クライン。俺、男はちょっと……」

 

「おいおいおいおい!待てよ!俺はゲイでもホモでもねぇ!」

 

「ま、愛の形は人それぞれってことで。ポーカー始めまっしょい!」

 

「いや、話聞けよ!?」

 

何やら後ろでクラインがうるさいが俺達は気にすることなく空いてる円テーブルを探し足りない分の椅子を他から持ってきて座る

 

さぁ、ポーカーのスタートだ!

 

 

 

 

 

 

エギル以外のプレイヤーは椅子に座り円テーブルを囲む。外側ではユイちゃんとピナがそんな俺達を見ている

 

ディーラーを務めるらしいエギルがカードをシャッフルしながら口を開いた

 

「ポーカーって話だったが、人数が多いからな。ちょっと特殊なルールを使おう」

 

特殊なルール?ポーカーって……俺が知ってるルールと違うのがあるのか?

 

「カジノでよくプレイされているテキサス・ホールデムを元にしたポーカーにするのがいいだろう」

 

「テキサス………ホールディム?」

 

「テキサス・ホールデムよ」

 

俺が復唱するとどうやら間違ってたらしくシノンさんが正してくれた

 

「プレイヤーには2枚の手札が配られる。そして場には5枚のカード

自分の手札との合計7枚を使い、一番強い役を作る」

 

そう言ってエギルは時計回りにカードを一枚ずつ配っていく

 

「………一番最初のディーラーボタンはストレアからだな」

 

そう言ってエギルは配ったカードを回収していく

 

ディーラーボタン………?わかんないけど後で聞くか

 

「手持ちのチップを使い切ったら脱落………最終的に一番稼いだ奴が優勝だ」

 

ふむ、なかなか面白そうなルールだ

 

俺は自分のチップを一枚手に取る。流石にカジノで使われるようなチップはないため、コルで代用しているが

 

「これ以上やりたくなかったらFold。受けて立つ時はCall

掛け金を上乗せしたい時はRaise!と叫ぶんだぞ」

 

「Raise!」

 

「まだ早いぞ……ルールはわかったな?じゃあ、ゲームを始めよう」

 

「皆さん、頑張ってください!」

 

「クルルルルル!」

 

そして、俺達のポーカー勝負の幕が切って下された

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダメだ、フォールド」

 

「私もフォールド」

 

まず開始して1度目。今のところ全員が勝負を降りた

 

次は俺の番か………場に出ている札はスペードのKが2枚とクラブの10、ダイヤのJと2が順に並んでいる

 

それに対して俺の手札はダイヤの8とハートの2。ツーペアしか作れないな。場のカードだけでもワンペア

 

「Fold」

 

カードを裏向きに机に置いて俺は宣言した

 

「次、リズベットだぜー」

 

「わかってるわよ。……………よし、これなら間違いなく勝てるわ。勝負するっきゃないでしょ!」

 

え?マジで?

 

「全賭けのオールイン!」

 

はっはっはっ!こいつ馬鹿だ………初っ端からオールインする奴がどこにいんだよ

 

あ、ここにいた!

 

「これで勝てなかったら脱落なんだから、なんとかなってよー!」

 

懇願するように両手をギュッと握るリズベット。まあ、強い役が来たらわからんでもないが、俺も最初の頃はよく全賭けしてたよ。まあ、賭けてたのはチョコレートだったけど

 

「コール!」

 

おっと、ストレアがコールか。ストレアが行動したってことは一勝負目は終わりかな

 

ディーラーボタン、聞いてみるとどうやらこのゲームでは一番良いポジションのことらしい。なんでも最後に行動出来るからだとかなんとか。詳しいことはよくわかんねぇや

 

「コール!?」

 

「もちろんだよ、ふっふっふっ」

 

え、なにあれ可愛い

 

「Showdown。それじゃあ手札を見せてくれ」

 

エギルの合図で二人は一斉にカードを表にする

 

「じゃじゃーん!」

 

…………おぉ!

 

「ストレート!?」

 

「あはは、残念でした♪

キングのスリーカードも強いんだけどね〜………でも、勝ちを確信しちゃダメだよ。何事も失敗の可能性はあるでしょ?」

 

「く………く、悔しー!」

 

まずはリズベット脱落、と

 

 

 

 

 

 

 

そして時は変わり3度目、2度目は特に面白味もなく、レイズしたら誰もコールして来なかったからチップが増えた。まあ、俺の役を見た時リーファなんか悔しがってたけどね。だってツーペアだもん

 

「うーん、どうしよう。順番が来ちゃうよ」

 

どうすっかなー、と考えているとシリカから悩む声が聞こえた。元々チップの数が少ないからか、シリカはこれ以上レイズした場合、負けたら脱落かな?

 

「やっぱりレイズした方がいいのかな………どう思う?ピナ」

 

ふむ、レイズを考えているのか。ってことは自信のある手札なのかな?現在コールしてるのはアスナとクラインだけだけど……

 

よし、後押ししてやろう(悪い顔)

 

「シリカ〜、次シリカの番だぞー」

 

「え!?あ、はい!レイズです!………あ!」

 

「コールだ」

 

シリカのレイズに続いてキリトのコール

 

よしよし、上手くいったか。人っていきなり声掛けられたらあんな風に思わず言っちゃうことってあるよねー

 

「フォールド…………あんた、意外とそう言うこともするのね」

 

してやったり!な顔をしてたらシノンさんにそう言われた

 

「Fold。ま、俺もキリトの独占権は欲しいしね〜」

 

「え………」

 

おっと勘違いの予感

 

「キリトの独占権があれば、レベル上げに一日中付き合ってもらえるからな」

 

「攻略に連れて行ってもらえばいいじゃない」

 

「キリト達の邪魔になるのだけはごめんだね」

 

Showdownでコールした奴らの手札を返して、クラインが悔しがってるのを見ながら俺は呟いた

 

「でも、賞品なら合法的だ」

 

「………そう」

 

あらら、興味無さげかな………?

 

「次のゲームを始めるぞ」

 

そのエギルの声に、俺は手元のカードをエギルに返した

 

 

 

 

 

 

 

 

「あと残ってるのはシノンだけ。………よし、オールインよ。うん、間違いない」

 

アスナが全部を掛けて勝負に出た

 

今現在残ってるのは順番から見てキリト、俺、ストレア、アスナ、シノンさん

リーファとクラインはブラフ張ってそれを看破され散って行った。因みに俺はちょこちょことやってたためまだ余裕がある

 

しかし、アスナがとても真剣だ。まあ、自分の夫の独占権が掛かっているのだから当たり前っちゃ当たり前か

 

「コール」

 

「なっ………!?」

 

おっと、ここでまさかのコール。シノンさんにも強い手札が回ってたのか

 

ホント良いよな〜、俺なんか今回ワンペアだったってのに

 

「Showdownだ」

 

エギルの合図でアスナとシノンさんがカードを表にする

 

「クラブのフラッシュ。私の勝ちね」

 

「そ、そんなぁ……」

 

まあ、なんだ…………ドンマイ!

 

「やった!これで残るはアタシとシンとキリトとシノンの4人!とっとと優勝を決めちゃおう!」

 

「負けるつもりはないわよ」

 

「優勝は俺が掻っ攫ってくぜ」

 

例えシノンさんと言えど負けるつもりは毛頭ないのである!

 

「あーあ、勝ちたかったなー」

 

「誰が勝っても悔しいだけだし、こうなったらキリト君を応援するしかないな」

 

脱落者のリズベットとリーファが何やら言っている

 

………いやいや、俺が優勝した場合でも悔しいの?

 

「シン、特にあんたは優勝するんじゃないわよ」

 

「いや、なんでだよ」

 

「絵面的に男の子同士ってのはちょっと……」

 

「俺はクラインみてぇにホモじゃねぇ!」

 

「俺だってホモじゃねえよ!」

 

え、そうなん?

 

「が、頑張ってくださいキリトさん!シンさんには優勝させたら絶対駄目ですよ!」

 

「おいシリカ、さっきのお返しかコンニャロー」

 

「…………」

 

………アスナ無言?こわっ!

 

「カードを配るぞ」

 

「よっしゃ来いやぁ!」

 

「ちょっとテンション高すぎ、うるさいわよ」

 

「…………はい」

 

シノンさんに怒られてしまった………

 

ちょっとしょんぼりなりながら手札を手に取ってみる

 

「……おおーっ!これは最強のカードと言わざるを得ないよ!…………よし!アタシはここでオールインするね!」

 

カードを見ようとしたらストレアがそんな声をあげた

 

てかマジか、そんなカードが来てんのか………運が良いなストレアは

 

「どれ、俺のは……」

 

スペードのQとJか………

 

「場のカードは……」

 

順番にスペードのKとA、クラブのK、スペードの10、ハートの6

 

………ん?スペードのK、A、10?

 

手札は、スペードのQ、J

 

合わせてスペードの10、J、Q、K、A………

 

「カフッ」

 

気付いた瞬間、息が詰まった

 

「どうした?シン」

 

その変化に気付いたのかエギルが俺に問う

 

「What up? Egil.I'm okay.」

 

「おい、こいつどうした」

 

「ほっといた方が良いと思うぞ」

 

「…………そうか」

 

え?ちょ………え?これって、あれですか?この役はやっぱあれですよね。ロイヤルストレートフラァァァァッシュ!!

 

お、おぅふwふ、ふふ。マジか、これマジか!?え!?ロイヤル来ちゃった!?ロイヤル来ちゃったかぁ〜、来ちゃったよ!!やべぇって、俺ヤッベェ!成る程、今までワンペアツーペアしか出なかったのはこれまでの布石だったのね!

 

見たか貴様ら!これが私の力だ!!ふは、ふへははは!

 

「コール」

 

………はっ!イカンイカン。なんかどうにかなってたみたいだ。シノンさんのコールで正気に戻った

 

「お、俺もコールだ」

 

この手札、コールしないわけにはいかないだろう。てか、俺の勝ちも決まったようなもんじゃねえか

ロイヤルストレートフラッシュ………まさか、本当に出るんだな、この役

 

………さて、後はキリトだけだが

 

「俺はコール………勝負だ!」

 

GOOD!キリトもコールしてきた

 

「Showdownだ」

 

今日で既に聞きなれてしまったその言葉でまずはストレアから手札を表にする

 

「じゃじゃーん!Kのスリーカードだよ!」

 

「危なかった………Kと10のフルハウスだ」

 

二人ともなかなか良い手札だ。てか、本当に運良いのなお前ら。俺なんかさっきまでワンペアかツーペアのどっちかだったってのに

 

「フルハウス!?そんな強い手札が最後の最後に出るの!?」

 

………ごめん、俺最強の出ちゃってます

 

「はぁ………負ける気しなかったんだけどなぁ」

 

「後はシンとシノンのカード次第だが……」

 

キリトがそう言うと一斉に皆の目が俺達に向く

 

「……………」

 

シノンさんはだんまりで自分の手札を見ていた

 

「……………残念だけど、私の負けね」

 

手札を表にせずにシノンさんはそう言った

 

………なんかおかしいな。これまでの勝負、一度もシノンさんは手札を見せなかったことなんてないのに

 

もしかして嘘吐いてる?…………まあ、アスナとか懇願するような目で見てきてるからなぁ……

 

「シ、シン君は……?」

 

我慢しきれなくなったのかアスナが俺に問う

 

……………どうすっかなぁ。レベリングも大事だけど……うーん……いやでも、ロイヤルストレートフラッシュだよ?もう人生にまた一度来るかどうかわからない役なんだよ?

 

「どうなのよ?」

 

そう急かさんといてくださいシノンさん………

 

ぐぬぬぬぬぬぬ…………はぁ……

 

「あーあー、くっそ。最後の最後までワンペアってどーゆうことですかい!おいエギル、お前俺にだけなんか仕掛けとかしてねぇよな!?」

 

優勝は譲ってやりましょうかね

 

「…………ってことは、キリトが優勝か?」

 

「そーなるね!ところでエg「してねえよ。そもそも、ワンペアやツーペアしか出てないのにここまで生き残ったお前が何か仕掛けしてるんじゃないのか?」ぐぬ……何もしてねぇよ!ったく……トランプ貸せ、俺がシャッフルする」

 

俺はエギルの手から引っ手繰るようにカードの束を取ってまずは自分の手札だったカードをイン。そして他の人のカードも集めて軽くシャッフルしてOK。アフターケアも万全の俺なのです

 

「えっと………これ、優勝賞品はどうなるの?」

 

「賞品が優勝しちゃったらねぇ………」

 

あー、確かにそうだな

 

「だったらさ、キリトが決めれば良いんじゃね?」

 

「俺が?」

 

「そうそう、ユイちゃんをひとり占めとか」

 

「…………成る程、じゃあそうしようかな」

 

………あれ、優勝賞品変えれるんなら俺譲らなくて良かったような気が

 

「パパが私をひとり占めですか?えへへ、嬉しいです!」

 

うわぁもうなにこの子めっちゃ可愛いやん。俺がひとり占めしたいぐらいだよコンチキショー

 

「うん、それなら………」

 

アスナや他の面々も納得したご様子だし、まあいいか。終わり良ければ全て良しってね

 

ここらで解散だろうし、俺は剣でも振りに行こうかな

 

 

 

 

======================

 

 

 

 

「それじゃ、ここらで解散か?楽しかったぜ、皆お疲れさん!」

 

「お疲れー!」

 

「カツカレー!」

 

「うわ、寒……」

 

「お疲れ様」

 

各々挨拶をして解散する

 

「あっ、ちょっと待ってくれシノン」

 

俺は部屋に帰ろうとするシノンを呼び止めた

 

「なに?」

 

「…………さっきの勝負、本当に負けてたのか?」

 

ポーカーの最後の試合、シノンはカードの表を見せなかったのを俺は見ていた

 

「なぜそんなことを聞くの?」

 

「最後、手札を見せなかっただろ?もしシノンの手札がエースのペア……」

 

「………それを答えてもいいの?」

 

「え?」

 

「それを答えて、もし私が勝っていたら私が賞品をもらうことになるわよ?」

 

そう、シノンがもしAを持っていたとするならば、本当はあの勝負、俺が優勝することは出来なかった

 

「そ、それは……」

 

口籠る。自分が賞品となって競い争われるなんて本当は嫌だったからだ

 

「それに、聞くのなら私じゃなくてシンに聞いた方が良かったんじゃない?」

 

「なんでだ?」

 

シノンの言葉に俺はさっきの勝負のことを思い出す。ストレア、シノン、シン、俺の順にコールして行き、シノンがカードを見せなかったから不思議に思った俺は今こうして呼び止めてるわけだが…………そう言えば、シンはワンペアだと言っていたが、何のワンペアだったっけ?

 

待てよ………

 

「………!そう言えば、シンも手札を見せていない。口ではワンペアだなんて言ってたけど…」

 

「そう言うことよ。いち早くカードを片付けてたしね」

 

確かにそうだった。負けたとエギルにいちゃもんをつけた後、引っ手繰るように束を取っていち早くシャッフルを始めたのはシンだった

 

じゃあ、もしかしてシンは俺より強い役を手にしていた?そう言えば場のカードと手札を見比べた後、何かあったらしくエギルが反応していたな………挙動不審みたいだったし、今までにない役が来たのならば頷ける

 

「ま、ホントのところはどうかわからないわ。私は負けてたけどね

…………信じるか信じないかはキリト次第よ。それじゃ、また」

 

そう言ってシノンは自分の部屋へと帰って行ってしまった

 

…………もうカードは完全に片付けられていて、本当のことを確認することは出来ない。本当は俺の勝ちじゃなかったのかもしれない

 

シンに聞けば答えてくれるだろうか?………いや、答えないだろうな

 

シノンも、ああ言ってるんだ。俺が勝ったということにしておこう

 

 

 

 

 

 

「キリト、トランプ知らないか?」

 

「トランプ?………さぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

「………….あ、エギルのトランプ持って来ちまった。まあいっか!」




今回の話、ゲームをやった人達にとっては特に目新しさも何もないつまらない話だったかもしれません

もうちょっとオリジナル性を入れれたら良いんですけどねぇ………

※2020/02/14 視点変更箇所に
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