SAOが好きすぎる俺がSAOの中に入っちまった。それもホロウフラグメントなんだけど   作:クラッカーV

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勝負の前は賑やかに行こう

 

時刻は良い子の寝る時間をとうに過ぎているだろうそんな中、俺は床に散らばるカードを見ながら右手を宙で右往左往させる

 

「……………」

 

静寂がその場を包んでいる。散らばるカード達を中心に、点で繋げば星が完成する感じに俺達は座っていた

 

それぞれの顔は真剣そのもの。俺は左手に握った数枚のカードの束を握り締めながら

 

「…………これだ!」

 

スパァーン!と目の前のカードを横へ叩いた。そのままカードはシュルシュルシュル!と回りながら俺達の輪の中から外へ出て行く

 

カードが止まるのを確認した後、俺は真剣な表情で皆の顔をそれぞれ見た

 

そして、キリトが口を開く

 

「………いや、キメ顔してないで捲れよ」

 

その言葉に皆が頷いた

 

 

 

 

 

 

 

 

「神経衰弱、結果発表〜!イエエェェェェェェイ!!」

 

俺は高々と右腕を上へ突き上げて叫んだ

 

さっきはちょっとシリアスっぽい雰囲気出してたが、そんなもの知らん。今すぐゴミ箱に捨ててきなさい

 

「イェーイ!」

 

「イ、イェー」

 

うむ、ストレアはノリがいいね!フィリア、恥ずかしがりながらもやってくれるなんてありがとね!

 

只今ホロウエリア管理区。俺達は神経衰弱をしていた。さっきまでポーカーやババ抜き、七並べをやっていたが………そろそろ飽きてきたでござる

 

てか、シノンさんとキリトが無反応なんだけど

 

「二人とも、テンション低いぞ。是非とも今のはノッて欲しかったな!」

 

俺はいつでも大歓迎だよ!

 

「さっきからずっとそのノリじゃない。いい加減疲れたわ」

 

え〜………そう言うことは一度はノッてから言おうぜ

 

だがそこは流石シノンさん。成る程、いつでもクールビューティーを心掛けているというわけか。シノンさんマジかっけぇ

 

「まあいいや。俺は4組取ったぜ、どうだ!」

 

俺は手に握っているカードを前へ出す。神経衰弱はジョーカー入りのトランプ56枚でやるから、全23組出来るはず。今回人数多いからな………

 

「私も4組」

 

「同じく」

 

なに!?シノンさんとストレアは俺と同じだったのか………

 

「3組だった……」

 

キリトが落ち込んだようにカードを前に出しながら言う

 

あぁ、お前そう言えば自信あり気に捲ったカードが違ったってオチだったな

 

しかし、キリトが3組と言うことは……

 

「8組!やった、ぶっち切りの優勝だ!」

 

フィリアが笑顔でそう言った

 

やるなフィリア………。流石お宝大好きトレジャーガール。勘も良いのか?

 

やったと笑っているフィリアを見ると純粋に楽しんでいるようだ。来て良かったと本当に思う

 

「カード、片付けるわ」

 

「ありがと」

 

シノンさんがカードを掻き集めている。シノンさんにやらせるのは忍びないが、フィリアとの交流を少しでも持ってもらいたいので敢えて見守ろう

 

管理区にシノンさんとストレアを連れて来た時、自己紹介も全部ぱっぱと終わらせたからな。お互いわからないことも多いと思うが、オレンジだからと言って悪い娘じゃないので是非とも美少女三人で仲良くやって欲しい。子を持ったお父さんの気持ちってこんな感じなのかな?新しくお父さんキャラを確立してみるか………あれ、今の俺って何キャラ?

 

と言っても、いつも明るく元気なストレアがいるからか、既に三人は仲良く話しているけどな

 

「ねぇフィリア。ホロウエリアで一人なんて大変じゃない?」

 

「あ、うんまあ………でも、キリトやシンが来てくれるし大丈夫かな」

 

おぉ、今なんか心にグッと来た。君がいるから大丈夫だよ、てなんかグッと来ない?

 

「キリトは確かに助けになるかもしれないけど………」

 

うん、ごめんシノンさん。その目なに?

 

「お、俺だって頑張ってるんだぞ!毎日熟練度を上げるために剣振ったりとか!」

 

「へぇ、意外ね。結構頑張っt「隠蔽スキル上げるために誰か尾行したりとか!」前言撤回させてもらうわ」

 

はっ!?しまった!?

 

「そう言えばこの前俺のこと尾行してたよな。敢えて無視したけど」

 

「変態だとは思ってたけど、まさかそこまでだったとはね」

 

「やめて!俺をそんな目で見ないで!!」

 

違うんだシノンさん!シノンさんはまだ尾行してないんだ!!だからそんな冷たい目で見ないでくれないかなぁ!あ、フィリアも少し引いた目で見てる………

 

「フィリア、変なことされたら迷わず通報するのよ」

 

「うん」

 

ちょ、待って!マジで待って!

 

「いや、あのね!尾行って言ってもそんなやましいことがあるわけじゃないんだよ!?アレだよ、市民の安全を守る警察みたいな感じだよ。市民を優しく見守ってるんだよ」

 

俺は必死に弁解した。届け俺の熱い気持ち!

 

「警察にお世話になる方ね。わかってるわ」

 

「ちっがう!てか、何気にシノンさんって人からかうの好きだよね!?」

 

どうやら俺の迸る熱いビートは届かなかったようだ

 

「熟練度上げたいならアタシが付き合ってあげようか?」

 

「ストレア〜」

 

ヤベェ、今味方なのお前だけだよ。ありがとう、俺の味方でいてくれて!

 

「だから犯罪からは足を洗おうね」

 

っ!?まさかの裏切り!?いや、最初から俺に味方などいなかったのか!

 

「いや、あのね?別にストーカーってわけじゃ」

 

「もうやめるよね?」

 

「…………はい」

 

何故だ。逆らえん………!

 

「さて、次は何をする?」

 

おいキリト、俺が頷くのを見てそんな満足そうな顔で次に行こうとしてんじゃねえよ

 

「もうトランプで出来るネタは無くなったわよ。他の遊びは知らないわ」

 

あー、そっか。もうネタないのか

 

俺が他に知ってるのは………ブラックジャックとかあるけどなぁ。ルール教えても良いけど、そろそろトランプ自体に飽きてきたので他のものに変えよう

 

「じゃあ古今東西とか」

 

「また随分と無難なのを持ち出してきたな……」

 

「古今東西?」

 

俺の提案にキリトが苦笑い、ストレアが疑問符を浮かべた

 

…………え、知らないの?シノンさんやフィリアも首を傾げてるし………「知ってる?」「知らない」、なんて会話してるし

 

「山手線ゲームだよ。古今東西ってのはそれの別称」

 

「あぁ、山手線ゲームね」

 

なんだ、古今東西って言う名前を知らなかっただけか

 

「じゃあルールは知ってるよな?」

 

「お題を決めて、それを順番に言っていくゲームだよね」

 

フィリア正解!しかし、それだけじゃないんだなぁ

 

俺はチッチッチッ、と指を振った後にその腕を上から下へ下ろす。Yes,I am!とは言ってない

 

「負けた人には罰ゲーム!これがまだあるのだよぉ!」

 

「え、罰ゲームつけるのか?」

 

「あったりまえだろ。それを楽しむゲームだからな」

 

実際は違うかもしれんが

 

「はい、それじゃあノリ良く行きましょう。土k…………シンから始まるぅ!」

 

「イェーイ!(名前言いそうになったね)」

 

「イ、イェーイ(本名言いそうになったね。ひじ……なんだろ?)」

 

あっぶねー、本名言いそうだった。てか今更だけど、なんか合コンのノリじゃね?

 

「古今東西!お題は"キラキラネーム"!」

 

「ちょっと待った」

 

お題を出した瞬間キリトに止められた

 

「どうしたキリト」

 

「なんだそのお題」

 

「キラキラネームを言っていくんだよ。DQNでも可。それっぽくなかったらアウトだからな」

 

「いや、それはわかるけど……」

 

なんだよ〜、何が不満なんだよ〜。一回やってみたかったんだよ。古今東西中にカッコつけてルシファー!とか言ってみたかったんだよ

 

「あ、因みに構成する漢字も言ってね。自分が考えたのでも良いからね。でも一度言った名前はアウトだから」

 

それじゃあ気を取り直して行きましょー…………これ、結構難易度高くね?

 

「行くぜ!」

 

パンパン(手拍子)

 

「"堕天使"と書いてルシファー」

 

パンパン

 

「"理"に"音"と書いてリオン!」

 

む、やるなストレア。カッコイイ名前だよね、リオンて

 

パンパン

 

「て、"天使"と書いてエンジェル……?」

 

「クス」

 

「シノン、今笑ったか?」

 

「なんのことかしら」

 

気付いて欲しい、皆笑ってることに。いきなりエンジェルはキツいわ

 

パンパン

 

「希望の"希"に"星"と書いてキララ」

 

おぉう、無難なので来たな

 

「え、えっと………"海"に"神"でポセイドン!」

 

………ん、んぅ〜?まあ、OK?

 

次は俺か

 

パンパン

 

「桐たんすの"桐"に"人"でキリト」

 

「ストップ!」

 

えwなにww?

 

「これは、喧嘩を売られてるととっていいのか?」

 

「えぇぇwwそんなことないですよぉ〜www」

 

「ぐ………」

 

キリトが何かに耐えるように拳を握り締めた。あ、ヤベェやりすぎたかも

 

「ま、まあキリト。良いじゃん」

 

フィリアも半笑いじゃん。ストレアとかシノンさんも笑ってるよ?ほらほら

 

「俺はキリトだ(キリッ」

 

「シン、そう言えば熟練度上げるために頑張ってるって言ってたな?俺が手伝うよ」

 

あ、これヤバイ

 

「ごめんごめんて、ちょっとした出来心ですよぉ。さっき弄られたから弄り返したかっただけなんだって」

 

「デュエルをすれば、熟練度上がっていくと思うんだがどう思う?」

 

聞いてねぇ!?デュエルって………ちょっと待て!これキリトとデュエルするパターン!?

 

「シ、システム的デュエルじゃなければ、いいんじゃないっすかねぇ」

 

ま、まずいぞ。これはなんとかして逃げ出さなければ!

 

「よし、殺ろうか」

 

「いやいやいやいや!ちょっと待てよキリト!ただの冗談じゃんかぁ!」

 

「私達は邪魔にならないように離れてましょうか」

 

シノンさーん!?助けてはくれないのね!?

 

「頑張れ!」

 

フィリア………いや、頑張れじゃなくてだな!?

 

「シン、キリト!頑張ったら何かご褒美あげるよ!」

 

いや、ストレア…………なに?

 

「よし、やるかキリト」

 

俺は髪をストレージから剣を装備しながらキリトに向き直った

 

ご褒美………ストレアからのご褒美。なんだろう胸がトキメキます

 

「あ、ああ。やるか」

 

なんかキリトが引いてるが気にしない。シノンさんとフィリアの冷たい視線が胸に突き刺さり挫けそうになるが、全てはストレアからのご褒美のため!お前はその礎となってもらう

 

…………男の性には勝てんのだよ。ご褒美なんだろな〜♪

 

「ストレア、俺頑張る!」

 

あ、二人の視線が更に下がった

 

 

 

 




次回、キリトVSシン

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