SAOが好きすぎる俺がSAOの中に入っちまった。それもホロウフラグメントなんだけど 作:クラッカーV
巡り合いは紫色 この場に集いしは光の証
その光が欠けないように、その光が消えないように
ひとつの異分子を抱えたこの世界で、終わりの見えない虚ろな世界で
彼らは今日も………生き続ける
ソードアートオンライン《ホロウフラグメント》、始まります
と、いう風にどこぞのアニメの始まりっぽく現実逃避してみたのはいいが……なんだこれ
そもそも今日あったばかりの人達とのコミュニケーションで現実逃避したくなるって何?何なの?いつか俺の胃が破れんの?
「皆さん、どうも!」
美少女数人の嫉妬の視線を物ともせずにニコニコと笑顔で挨拶をするストレア。その度胸半端じゃねえっす、マジすげえっす
「キリト君……その人は?」
リーファがキリトに問うた
「あ、ああ!名前はストレアって言って……街で何度か出会って、それで知り合いに」
それにキリトは慌てながらも答える
「………ふむ、成る程。それで口説いてきた、と言うことでファイナルアンサー?」
俺は勇気を振り絞り名も知らぬ混沌、もとい修羅場の中へとスカイダイビングを開始した
「違うよ、シン君」
ん?アスナが答えるのか
「ミスアンサー、だよね?キリト君?」
「………」
「あ、ああ!勿論!」
キリトがめっちゃ汗掻いてる
「シン君も、あまりからかっちゃ駄目だよ?」
「Yes,mom!」
やべえ、パラシュートが引き裂かれた。まさかのアスナの《リニアー》によって!
俺はアスナの見る者に恐怖を与える笑顔を見た瞬間に椅子ごとシノンさんの後ろへと身を隠す
「匿ってつかぁさい」
「あんた、相当失礼よ?」
そんな場合じゃないって。あれは殺されるって
「どうしたの?そんなに後ろに下がって」
「クライン、GOだ。俺はお前の健闘を祈ってる」
「無茶言うなよ」
無茶でも何でも男だろ!行けよ!
え?俺?俺はいいんですぅ
「な、な……仲良しな関係だったら膝の上に乗ってもいいんですか!?」
む、俺がクラインを生け贄に捧げようとしてるうちに話は進んでいるようだ
てかシリカ。別にそれは問題ではないんじゃないかな?仲が良ければそういう事する人も居るって。まあ特に仲が良い人達がやるものだろうけどね?
ん?てことはまだ数回しか会ってないのにキリトは既にストレアを落としているってことか?マジで馬に蹴られろよキリト
「それは、店が混んできたから他の人に席を譲ろうって話になって「俺の膝に乗ったらどうだい?って言ったんだな?」そーそー……っておい!誰だ今の!」
ふっ、今の声変えたからな。気付きはしまい
「シン君?」
「ごめんなさい!」
何故バレたし!?
「あんた……Mなの?」
「違いますごめんなさいだから引かないで。ただちょっとした出来心だったんだ。かっぱえ○びせんだったんだ」
「なんでかっぱえ○びせんなのよ」
「え?知らない?『やめられない止まらない♪かっぱ○びせん♪』っての」
てか知らない人とかいんの?
「シン、そりゃあ俺が幼稚園児くれぇの時にしてたやつだぜ?よく知ってんなぁ」
「は?…………あ、あー!そういやそうだっけ?いやぁ、親に教えてもらったからよくわからねぇんだよ!」
マズイ、これは失言だった。まさかのこれは……ジェネレーションギャップと言うやつか?兎にも角にも気を付けないと
「ふーん…」
シノンさんも納得したようだ。今度は疑われているようなことは無いらしい、良かった
「ねえ、皆で行こうよ!」
……ん?どうやら又もや話が進んでいたらしい。俺とシノンさんとクラインが孤立してるみたいだ、なんだか悲しい
「そっちの三人も!」
孤立していたのを感づいていたのか、俺達の方にも言うストレア
「べ、別に孤立なんかしてないんだからね!」
ちょっとツンデレ気味に言ってみる。なんだこれキメェ
「そういえばアタシ、まだキリトの部屋に行ったことない!」
「無視!?まさかのスルー!?」
「ちょっとうるさい。なんでさっきからテンション高いのよ」
まあこんなにもメインキャラが揃えばテンションも高くなるでしょ
それよりうるさい、かぁ……
「ちょっと、そんな露骨に落ち込まないでよ」
……うん
「アスナの部屋も、キリトの部屋も、見てみたいなー!」
「え、えっと…………じゃあ、来る?」
え!?招待しちゃうの!?
「ん~、今日はやめておく。もう十分に楽しんだし!それに皆とも仲良くなれたし!」
いや、そこまで仲良くなった覚えはないんだけどね?まあでもそう思ってくれるなら本望か
「だから、また今度の楽しみに取っておくね!」
「え、ええ……あなたがそれで良いんなら良いけど」
「うん!それじゃアタシ帰るね!キリトも皆も、またね!」
あれ、帰るんだ。なんか嵐を彷彿とさせる娘だったな
「あ!そうそう!」
ん?まだ何かあるのか?
「ねえ君!」
ストレアは俺の方へ向き、目の前まで歩いてくる
「…………へ?俺?」
いや、何故に俺
「そうそう君!えーと………」
「シンだ」
「へー、シンって言うんだ!ふーん……う~ん……………」
な、なんだよ。そんなに見つめられると照れちゃうぞこのやろう
「シンとアタシって、どこかで会ったこと無いかな?」
「は?」
「あ~、いやでも……あれ?会ったことあるっけ?」
いや俺に聞かれても
「会ったことは無いと思うぞ?」
一方的になら俺の方は知ってるけどな。まあ、名前とちょっとした特徴くらいだけど
「う~ん、そっか。あ、今度シンの部屋にも行くね!」
「どこをどういう風にしたらそうなるんだ?」
「まあいいじゃん!またね!」
「お、おう。またな」
「皆もじゃあね~!」
そしてストレアは帰っていった
「あ、嵐のような娘ね……」
「なんだったの……ホント………」
ホント騒がしかったよなぁ
「どーせキリトがナンパして来たんでしょ?責任とりなさいよね」
「そ、それならシンはどうなんだよ」
「だから知らねえって」
「ぐ……わかった」
あ、とっちやうんだ責任
「…………そいじゃあ、俺はここらでお暇しますかねぇ」
俺はそう言って立ち上がる。飯食ってないけどまあいいや
「なんだ、もう部屋に戻るのか?」
「いんや、ちょっと街中捜索でもしようと思ってな。俺まだこの街のことよく知らねえから」
「今から?もう日が暮れてるのに?」
「そんな街も風情があっていいかもしれないだろ?」
話しながら扉まで歩いていく
「それじゃ、皆さん。バイバ~イ♪」
そして挨拶をして俺はエギルの店を出るのだった
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「行っちゃったね」
「そうだな」
シンの後ろ姿を見送ったキリトとアスナは呟いた
「さっきのストレアさんもですけど、シンさんも不思議な方ですよね」
「キリトと同じでホロウエリアに強制転移させられた、って言ってたし、謎が多いわよねぇ」
シリカとリズベットが顔を見合わせながら言う
「そうかぁ?あいつは面白れぇ奴だと俺ぁ思うけどなぁ」
「俺もそう思うな」
「面白いというか、騒がしいの間違いじゃない?」
「ははっ、そうかもな」
シノンの一言で笑いが起きる
「あ、そうそうキリト君。あのね……」
そしてそのまま話題は切り替わり、楽しい時間が過ぎていった
「ふぃ~……楽しかったねぃ、っと」
一方その頃、シンは外をブラブラと歩いていた
外はさっきまでのように賑やかという程ではないが人がまあまあ居る
「どっか穴場はないかな~、誰にも見つからないような」
シンが出てきたのは人目につかない場所を探す為だった
何故人目につかない場所を探しているのか?理由は簡単
「修行しなきゃならねえからなぁ」
そう、修行もといスキル上げの為だったのだ
だからと言って人目につかない場所でやらなくてもいいのだが、本人曰く隠れて修行マジかっけえ、ということだ
それに大通りで剣を振り回すのも些か問題がある。下手したら、いや下手しなくても不審者だ
「路地裏行ってみるか」
シンは建物の間を通り抜けて路地裏へ。通り抜ける際に「ここ、通れんのか……」と呟いていた
そして暫く歩くと空き地の様な場所があった
「お!良い所あんじゃん!」
シンは走って空き地の中央へと向かう
「うん、ここなら!」
そう言ってメニュー画面を操作して剣を装備する
「レべリングは明日キリトにでも頼むとして、これくらいは自分でやっとかないとな」
剣を引き抜いて構えた
「えっと……ソードスキルは………」
シンは色々な構え方でソードスキルの発動を試みた
そうこうしていると、急に剣の刀身が青く光る
「お!これ来た……うおおぉぉぉぉ!?」
青く輝く剣は虚空を水平に斬る
ズッシャァァァァ!
それと同時にシンのバランスが崩れ転んでしまった
「だっは!…………くそぉ、油断した」
上手くいってテンションが上がったのも束の間、剣のモーションのスタートが予想より早すぎて自分の動きと噛み合わなかったのだ
「でも……楽しいぃぃぃぃ!!」
仰向けになり子供の様にジタバタする
暫くジタバタした後、シンは空を見て動きを止めた。その眼には空に輝く星達が映っている
「…………アインクラッドにも、星ってあるんだな」
綺麗だ、と一言呟いた
「うっし、やるぞぉ!」
そしてシンは空へ剣を掲げ、そう叫んだ
スキルってあれ、ただ何も無い所でソードスキル発動とかしてたら上がりますよね?もしそうでなくてもそうします
※2020/02/14 視点変更箇所に
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