TS龍娘ダクファン世界転生   作:てんぞー

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 あらすじ、用語集、エデンの保有技能纏めなので読み飛ばして問題ありません。


これまでのあらすじ 情報整理

・これまでの解りやすいあらすじ。

 

1章

 転生者エデンは目覚めたら幼龍となっていた。起きた直後に悪だと断じられ命を狙われたエデンは命からがらなんとか逃げ出そうとするも、龍殺しと遭遇する。絶対の死を確信する中でエデンは龍殺しの慈悲によってなんとか命を繋ぎながらも滝壺フォーリング。どうやら転生先の龍という異種族は悪の生き物として周知されているらしかった。凄い怖かったね。

 

 次に目覚めた時、エデンはエスデル王国、グランヴィル家に拾われていた。言葉もなにもかも不自由ではあったし、そもそも記憶が正しければ男だったはずのエデンは女の姿に変貌していた事に驚いた。それでも異世界で生きて行く為に、自分を助けてくれたグランヴィルへの恩返しをかねて使用人として仕える事になった。とても偉い。

 

 優秀な肉体にサポートされエデンは直ぐに環境や言語に適応して行く。エスデルの辺境に居を構えるグランヴィル家はそこまで裕福ではない。生活には知恵が必要だし、使用人だって数が少ない。お金はなんとかして稼がないといけないが、そんな生活もグランヴィル家の1人娘、グローリアを相手しながら過ごして行く。尊い。

 

 だがある日、エデンが辺境領の領主であるサンクデルに会い、そしてその娘であるローゼリアと仲良くなった日の夜、鉱山で亜竜被害が出たからその討伐にグランヴィル家当主エドワードと共に向かう事になった。龍であるエデンが初めて眷属である亜竜と出会う事になる事件だった。だが現場に向かって見つかったのは鉱山に潜む怪しい影。どこの所属とも解らぬ怪しい者達は何とモンスターへの変身能力を備えており、エデンは初めて人殺しを経験してしまう。ぴえん。

 

 初めての殺人、殺害は異形の姿をしている。それを上手く呑み込めず感じ取れない中で、鉱山の奥はなんと龍の墓所へと繋がっていた。その先で墓所を守る亜竜達と戦うモンスター人を見つけ、エデンたちは亜竜に加勢する形で墓所への侵入者たちを排除する。そしてそこで長い時を朽ちても待ち続けた、偉大過ぎる老龍と出会った。言葉と知恵、最後に遺産を残して老龍はエデンの姿を見てこの世を去った。とても悲しい。

 

2章

 辺境での生活も慣れて来たエデンは将来的にグローリアが学園に通う事なる話を聞き、そしてグランヴィル家にはそれを支払うだけのお金がないから家宝を売るという話を聞いてしまった。それをさせる訳にいかないと奮起するエデンはグローリア、そして親友のローゼリアを巻き込んで学費を稼ぐ事にした。やっぱり偉い。

 

 勉強嫌いのグローリアが奨学金を狙う中、エデンは高額賞金首モンスターを討伐する事で一気に稼ぐことを考えた。冒険者として立志する事を決めたエデンは愉快な動物たちを足代わりに街へと向かい、何度か訪れた冒険者ギルドで冒険者登録を行った。強い。

 

 エデンが最初に狙った獲物は人食い虎。ワータイガーと呼ばれるモンスターの変異種、人を襲って喰らう凶悪なモンスターだった。既に多数の被害者が出ているモンスターが相手である為躊躇する必要はないとエデンはまずは人食い虎に挑む事にした。巣があるとされている森にまでやってくると、なんとか人食い虎が人を襲う瞬間に介入し、人の命を救う事に成功した。凄い。

 

 無論、襲撃に失敗した人食い虎は逃亡し、エデンはそれを追いかける。魔境としか言いようのない環境を巧みに逃亡する人食い虎を暴力としか表現できない耐性と能力で強引に突破するエデン。その果てに人食い虎をその巣まで追い詰める事に成功する。巣で人食い虎と対峙したエデンは見事それを撃破し、そしてその奥で死んでいる番の虎と、今にも餓死しそうな子虎たちを見つける。人食い虎は純粋に子供を育て、生かす為に全力で血と肉を集めていた。子も親も殺したエデンは果たしてその行いに正義があるのか、生きようとする意志を踏みにじる事が正しいのかどうかを悩み始める。悩ましい。

 

 精神的に日本人が強いエデンにとって生存競争は馴染みのない概念だった。どれだけ悩んでいても強い肉体のせいで負ける事はない。だから悩みを振り切れないエデンはそのまま、翌日に次の賞金首を狙う。だが到着した現地でブッキングが発生、先に討伐の為に来ているクランがいた。エデンは獲物を其方へと譲るものの、それを守るように出現した変異型モンスターを一瞬で殲滅する。悩んでても強い。

 

 変異モンスターの代金を回収したエデンは次のターゲットへと取り掛かる前に領主から調査の依頼を受ける事になって雪山へと向かう。多少のアクシデントを経験しながら数日を雪山で過ごして帰還する。そしてその間に悲劇のカウントダウンは進められていた。エデンの強さと存在そのものに魅せられた熱狂的な信奉者がエデンの輝きを見たいという理由だけで変異モンスターの討伐に出ていたクランを改造、モンスターへと変異させたのだ。そして人狼へと変貌したクランは他の人を襲う事で感染させて数を増やし、100を超える数の人狼が街中へと解き放たれた。とても辛い。

 

 変異した人を救う方法はない。無情なルールに従いエデンは現れる人狼を、元人間を片っ端から殺して行く。心が砕けそうな痛みを覚えながらも殺して行くエデンは街の中心に座す人狼のリーダーと出会った。元は人間だった事、その尊厳が徹底して凌辱される景色を逃げる事も出来ずに見せつけられたエデンは災厄を終わらせる為にも戦う。傷つき、潰し、そして親しかった友人さえもその手で殺した果てに人狼事件は終わりを告げた。何時も苦しめられてて可哀そう。

 

3章

 拾われてから8年、恐らく18歳ぐらいのエデンはグローリア、ローゼリアと共にエスデル中央にあるエメロード学園へと向かった。2人の護衛という立場としてヴェイラン家からついてきた身の回りの世話を担当する使用人クレアと共にやってきた。城壁に囲まれた都市の周りにはスラム街が広がっているが、その内側は治安が高いレベルで維持された学生貴族の為の都市、都市が丸ごと一つ学園として機能する場所だった。そこにこれから3年間を過ごす。これまで育ってきた辺境を離れる事に不安はあったが、都会に出てくるという事は新しい世界に向かう様なものであり心を躍らせるものだった。わくわく。

 

 エメロードにはエスデル中から様々な癖のある人間が集まっていた。エスデルのみならず大陸における最高の学術都市、最高の環境である故に向上心や良い経歴を得ようとする貴族たちが集まっていた。その中で新たな出会いを迎えつつもエデンは自分を龍だと知り、理解する1人の老人を知る事になる。それはこのエメロードの学園長であり、市長でもあるワイズマン・セージであった。とても怪しい。

 

 もしかして中央は魔境なのかもしれない。そんな事を考えた矢先にエデンと新たな友人達は事件に巻き込まれてしまう。貴族の殺人容疑を被らされたエデンたちはその身の潔白を証明しなくてはならなくなってしまった。主たる貴族たちがあーでもないこーでもないと議論する中で、エデンたち使用人は全てはスラムに巣食うマフィア達が悪いのだから、罪はマフィアに被せてしまおうと考え付く。とても酷い。

 

 マフィアとの戦力差は歴然、エメロードマフィアを仕切っている幹部を残して構成員を殲滅するとエデンたちは幹部を脅迫し、事件の犯人は自分であると主張させる事によって罪をマフィアへと被せた。その後で犯人となったマフィア幹部は事件の遺族へと引き渡され、それから公開リンチと処刑にかけられる事になった。それを目撃したエデンはたとえ自分達の為、ここまで残酷な事が許されるのだろうか、という疑問を抱いて正義と罪のあり方を考え始める。ここまで。

 

 

・用語集

 

“大神”の世界

 創造神たる大神によって創世された世界の事を示し、現在の物語の舞台を示す。地球とは違ったエーテルと呼ばれる架空元素が大気に満ちている影響から科学技術ではなく魔法技術が発展した影響で、長い年月科学や生活が発展する事なく世界が続いている。豊かな自然と多くの生物で満ちた世界。テンプレート的なファンタジー異世界。この世界、星は大神の肉体より生み出されたと言われている。

 

神々

 あらゆる分野、概念を象徴し人々に信仰される超越的存在。概念として実在するのではなく不滅の肉体を持ち、地上の生命を見守っている世界の管理者。人々から受ける信仰を対価に恩恵や恩寵を与え、生命に安寧と安定を与える。地上には存在せず、下界を見渡せる天界、或いは神界と呼ばれる領域に存在する。世界の維持者。

 

エーテル

 魔法技術の源であり星の吐息。人が酸素を吸って二酸化炭素を吐き出すように、星はエーテルを吐き出して大気に満たす。人や生物がこれを体内に取り入れる事で魔力へと変換する事が出来る。エーテルの段階ではエネルギーとして利用不可の状態であり、魔力へと精製する事で初めてリソースとして運用出来るようになる。

 

エーテル濃度

 あらゆる生物は呼吸するのに酸素が必要なように、エーテルを少なからず消費して生きている。これはエーテルが存在する世界に生まれたが故の生物の進化であり、エーテルの枯渇は生物の大幅な衰弱からの死を意味する。それを改善、修復、解決する為の手段が龍によるエーテル活性だった。だがそれが失われた今、星は全ての地域で一定のエーテルしか生み出さず、都会では濃度が薄く、人の少ない辺境では濃度が高くなる。これは生物の中で人が一番エーテルを無駄に消費するからである。

 

魔法

 また魔術、魔導とも。名前は変わっても本質に変化はなく、個人の好みや地方によって呼び名が変わる。魔力を利用して発動する特殊技術全般の事を示す。魔法には3形式存在し、神々が信仰に対する恩寵として使用を許可する神聖魔法。生まれつきDNAに刻まれた魔法式によって個人が発現する固有魔法。そして最後に複雑な術式を紙などの魔術媒体に纏め刻み発動させる紙式魔法が存在する。現在の技術では複雑な魔法や大規模な魔法を紙式で発動させる事は不可能とされている。

 

Important

 神々が世界管理と再生の為に用意した種族。世界原初の住人であり、星の支配者であった。強靭な肉体と高いエーテルへの適性、穏やかな心を持ったほぼ完璧と呼べる種族であり時が経つにつれて損耗する星を再生し、維持する為の星の管理者として期待されていた種族。存在するだけで土地を活性化させて豊かにし、また神々の承認を得る事でテラフォーミングする為の機能を有する。ただ大昔に龍の真実は歪められ、龍は人類に仇なす破壊者であるという認識が広められた。その結果、数多くの英雄達によって龍は狩られ、エデンを残し絶滅した。その始まりは、人理の神ソフィーヤが人々を安心させる為に龍狩りの方法を伝えたからだとされている。

 

 亜竜とも真竜とも呼ばれる。元々は環境管理の補助に龍族が生み出した眷属で、長い年月を経て野生化しつつも龍への恩と使命を忘れずに繁殖した種。龍を殺した人族を恨みつつも、増えすぎる人類が星を蝕むものだと理解して人類の間引きを積極的に行っている。繁殖して増えた3世代以降を亜竜と、龍が直々に生み出したものを真竜と呼ぶ。

 

人類

 現在の地上覇者。最も多様性に溢れた種族であり、頂点に立つヒト種から様々な亜種へと派生している。獣人、蟲人、魚人等と環境によって異なる進化を長年の間に見せ、完全なる別種として多くの種族へと生まれ変わった。純人種が最も地上に数を見せ、数多くの国家を樹立し現在は地上の覇権を争っている。

 

魔界 Important

 別次元の世界。或いは異世界。大気にエーテルを満たし、魔法法則が存在する。管理する神々は魔神と呼ばれ、“大神”の世界と同じように魔法技術を発展させた世界。ある意味では“大神”の世界の遠い未来とも言える姿。極限まで進んだ魔法技術はエーテルの乱用を招き、多量消費によって枯渇させた。星が賄える以上のエーテル消費は星を死の淵に至らしめた。

 

魔族・魔王

 元はヒト種ベースの種族。ただし極限までエーテル消費文明を進めた結果、環境や地域のエーテル濃度に個人個人で適応する事となり、住処で姿形が異なる非常にカオスな事となった。エーテルの溢れる環境に適応した種族が魔族となる。その為、エーテルの薄い環境では十全な力が発揮出来ない。魔王はこの魔族の中にある支配者階級であり、領地を持って魔族を支配、守護、繁栄させる役割を持った王達である。

 

魔神

 魔界における神々。魔の文明、技術を優先して発展させた世界の神々である為、いつからか魔神と呼ばれるようになった。魔界がエーテル大量消費の方向へと進む事を止めようとしたが、既に世界は彼らの手を離れて成長していた。彼らの子が自ら滅びの道を進むのであればそれに従い星と共に滅ぶのもまた運命と、星と共に滅びる事を選んだ神々。

 

魔界移民計画 Important

 魔界のエーテル消費文明が最盛を極めた事により、魔界は死の世界となった。ゆっくりと滅び行く世界から民を救う為に魔王達が考案した計画。命脈が尽きた魔界を捨て、彼らの民をまだ健康で発展途中の世界へと連れて行く事でやり直そうという目論見。作中における“夜の国”とはこの移民先第一号になる。またギュスターヴ=ベリアルはエスデルを移民先として国盗り事を計画しており、ギュスターヴ商会やマフィアはその為の手足となっている。

 

白夜戦争

 聖国と夜の国の間で繰り広げられる戦争の呼称。夜の国ができて以来常に続いており、この世界で最も長い戦争の記録を更新し続けている。白夜戦争において劣勢にあるのは聖国の方であり、戦争の行方は基本的に攻め込んだ聖国が撤退する事で一時的な休戦状態に入る事が多い。

 

聖国ソフィアテス

 数多くある国家の中でも信仰色がかなり強い宗教国家であり、現在世界で最も根強く信仰を受けている人理神ソフィーヤを信奉する国家。人の為の世を実現する為に努力を惜しまないと言えば聴こえは良いが、その実態は純人種至上主義国家へと成り果てつつある。もはやこの国にソフィーヤの声は届かない。間違った信仰心を抱いた国はどこまでも暴走し続ける。本国では純人種以外を見下す傾向があり、特に異世界人である魔族に対しては憎悪に近い感情を抱いている。その為、夜の国を必ず亡ぼすと誓っている。

 

夜の国ファー・ホーム

 遠き故郷。魔族たちが最初に生み出した地上での新たな故郷ではあったが、何の因果か聖国の近くに国家を作ってしまうという大失敗を犯した。本来であればこのような行い、即座に聖国に叩き潰されるのが結末なのだろうが、そもそもからして魔族及び魔界技術は既に数世代先んじている。魔族1人1人のスペックは地上人類よりも遥かに高く、そして装備の差も技術力によって隔絶していると言える。その為、魔族側からすれば赤子の相手をしているようなものに見えている。とはいえ、世界侵略に近い事も反省し、積極的に戦う事はせず、防衛しながらおちょくる事に徹している為、白夜戦争に終わりが来なくなった。彼らの役割は領土を保持しつつその裏で活動する魔王達が真に故郷と呼べる土地を、国を用意して大規模移民を行えるようにするのを待つ事だ。

 

人理の神ソフィーヤ

 人とその理を象徴する女神。それは決して純人だけを示す事ではなく、ヒトという種そのもの、あらゆる亜種や命を含めての事を示している。ヒトの世をよりよいものへと導き、その安寧と幸福を祈る女神だった。だが大昔に龍に関する事で己の失敗を悟り、自戒を経た結果信仰も祈りも全て歪められて声が地上へと届かなくなった。いつか零落し、神の座から落ちる事が約束された最も信仰されていた女神。エデンを心の底から愛し見守る事しか出来ない輝ける大戦犯。

 

 

・エデンの保有技能

 

アルディエム式戦理術 2/5

 エスデル近衛騎士団において採用されている武芸。エーテルや魔力を駆使した特殊剣技等よりも根本的な武器の取り回し、連携、戦い運び方、細かい技術の一つ一つに意識を向ける事に主眼を置いた武芸。どうやって敵の動きをコントロールするか、どうやって武器を効率的に扱うかというのを徹底して技術に落とし込み運用する事で戦闘行為そのものに対する理解力を上げる。エリシア・グランヴィルがかつて学んだものをエデンに教えた。この段階ではまだ半人前としか評価できない。

 

グランヴィル式魔導論 2/5

 最も近代的な魔法戦闘論。魔法をどう運用し、魔法をどうやって応用するか。その考え方とコントロール技術。近接戦に主眼を置いたグランヴィル式魔導論はそれまでの遠距離型戦術論を一新させるだけの衝撃を業界に巻き起こした。既に存在していた近接魔法論を明確に学術として纏め、マニュアルを通して習得出来る形にしたのはエドワード・グランヴィルの功績であり、偉業である。この段階ではまだ半人前としか呼べない領域にある。

 

■■■式屠竜技 0/5

 龍殺しの振るうエーテルを裂き、あらゆる生物を効率的に解体する為の技術。幻想の王さえも惨殺する為の唯一無二の戦技。この段階ではまだ触りに触れたのみとしか言えない。

 

二律背反

 黒と白の二つに分類される固有魔法。同化侵食効果のある結晶化性質の“黒”、浄化による抹消と希釈化を行える“白”によって構築されている。元はテラフォーミング用に用意された能力。浄化と侵食によって土地の再生とリサイクルを行う龍種としての機能、それが現代に合わせた調整と適応によって変異したもの。エデンの遺伝子に刻まれた唯一にして無二の能力。

>《にぎりつぶす》 黒、もしくは白を付与した広範囲圧壊攻撃。

>《かみちぎる》 黒と白を組み合わせた残像。触れると攻撃の残影に文字通り噛み千切られる。

>《大斬撃》 黒、もしくは白を付与した必中/防御無視の必殺斬撃攻撃。

>《生成》 結晶化による武器作成能力。

 

天性の肉体(龍)

 超自然の化身であり、最も優秀な生物としての肉体。環境に恩寵を与え、豊かにする為にあらゆる自然生物に愛される。また、エーテルによって狂った進化を辿った生物、モンスターからは憎しみを向けられる。あらゆる面で生物を凌駕しており、どのような環境でも適応して生存が可能となる。また、寿命の概念を持たず肉体は最盛期で成長を停止する。本来、龍に性別の概念は適応されないので、雌雄の概念を保有するのはエデンのみ。

 

オラクル 5/5

 神々と意思疎通する為の技能。鍛える事で伸ばす事は出来ない純然たる才能。この領域に至ると神々のみならず言語の壁や生物種別の壁を超えて意思疎通を取る事が出来る。龍という生物は神々より地上管理の委任を受けていたため、そもそも神々と自由にコンタクトを取れる機能が必要だった為にデフォルトで備わっている。

 

龍変身

 現代に適応し象徴する龍であるエデンにのみ備わった機能。人に変じる他、役割と環境に合わせて様々な形態への変身を可能とする。現在、幼龍であるエデンは最も基本的で幼い龍の姿にしか変身できない。

 

魔法創造

 新たな体系、種別、形式としての魔法を創造する。複雑かつ奇怪であるが故、簡単に作れるわけではない。だが人類が手にした魔法陣等に頼る事なく構築、発動可能とする魔法を生みせる。エデンの場合未熟と知識不足が祟り、現状一定以上の感情値を上回った経験、記憶そのものを魔法として昇華する事を可能とする。また、創造者を信奉するのであればその対価として創造された魔法が使用可能となる。

>《人食い》 返り血を浴びる度に身体能力が向上する。浴びた血が渇くか一定期間新しい血を浴びなかった場合強化値がリセットされる。この血は他人の血でないとならない。人食い虎を殺した記憶から生まれた魔法。

>《夢へ逃亡》 一定時間ごとに身体能力が向上する。この強化は肉体の限界を無視して発動する。人狼楽団を殲滅した記憶から生まれた魔法。

>《生贄》 傷つき、血を流す程生理耐性と肉体耐久度が上昇する。マフィアを身代わりとした記憶から生まれた魔法。




 感想評価、ありがとうございます。

 XINN氏よりカスタムキャストでエデンちゃんを作成してくれました。ありがとうございます!
 
【挿絵表示】


 次回から夏休み編開始になります。学園で過ごす3年間最初の夏休み、知り合いたちと少しずつ仲良くなる夏の始まり。

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