遊戯王5D’s Extreme Wind   作:豆フクロウ

5 / 8
今回はライディングデュエルの回となり、アニメオリカが複数出てきます。
あとがきの方にカードの詳細を纏めますので、気になる方は確認してみてください。



第五話 闇夜のライディングデュエル、VSシンクロキラー

 ~ネオ童実野シティ~

 

 未来とのデュエルを終えた遊香はそのまま自分が借りている部屋へと帰ることはせず、D・ホイールに乗ってシティの至る所に開通しているデュエルレーンをドライブしており、辺りはすっかり暗くなっていた。

 

 「やっぱりD・ホイールでドライブするのは良いわね。

 最近アカデミアの編入準備や部屋の整理で時間が無くて乗れてなかったから、この機会に存分に乗っておかないとね」

 

 遊香が上機嫌でドライブを続けていると、遊香は後ろから1台のD・ホイールが猛スピードで迫ってくるのを感じて道を譲ろうと速度を落としてレーンの端に寄った。

 

 「それにしても、随分急いでるわね。

 まぁ、事故になっても面倒だし、ここは譲って、え!?」

 

 遊香が道を譲るために車線を変更して速度を落とすと、後ろから迫ってきたD・ホイールは遊香を追い越したところで速度を落として遊香との距離を一定に保つ様に走り続け、遊香のD・ホイールは勝手にデュエルモードに変更されてしまった。

 

 「これって、まさか前を走ってるアイツが原因?

 強制的にデュエルモードにされたって事は、デュエルが終わるまで逃げられないってことか」

 

 「上等じゃない!

 一方的にデュエル吹っかけて来るなんて、後悔させてあげるわ!」

 

 遊香は自らのD・ホイールにライディング用に構築した2つ目のデッキをセットすると、承認待ち状態だったD・ホイールのデュエルモードを承認し、ライディングデュエル専用のフィールド魔法《スピードワールド2》を発動して速度を上げると、前方を走っている謎のD・ホイールに接近すると、前方のD・ホイールに乗っている人物は振り返りもせずにデュエルの開始を告げた。

 

 「デュエルヲ開始スル」

 

 「(合成音声?)」

 

 「「デュエル!」」

 

 ??? LP4000 手札5枚 SPC1

 

 遊香 LP4000 手札5枚 SPC1

 

 謎の人物が発した機械で合成した様な声を不思議に思いながらも遊香と謎の人物のデュエルは開始され、謎の人物の先攻でデュエルが開始し、デッキからカードをドローした。

 

 「ワタシノターン、ドロー」

 

 「手札カラ《(アーリー)(オブ)(ジャスティス)コアデストロイ》ヲ攻撃表示デ召喚。

 カードヲ2枚伏セテ、ターン終了」

 

 《A・O・Jコアデストロイ》 攻1200 守200

 

 ??? LP4000 手札3枚 SPC1

 

 謎の人物がターンを終了し、遊香のターンになると二人のSPC《スピードカウンター》の数値が上昇した。

 

 「私のターン、ドロー!」

 

 「まずは、このカードよね。

 私は手札から《SP《スピードスペル》-エンジェル・バトン》を発動!」

 

 「SPCが2つ以上ある時、デッキから2枚ドローし手札1枚を捨てる!」

 

 遊香はSPCが2に上昇したターンに早速SPを発動させ、デッキから2枚ドローし手札のカードを1枚捨てた。

 

 「そしてモンスターを裏守備でセットし、カードを2枚伏せてターンエンド」

 

 遊香 LP4000 手札3枚  SPC2

 

 遊香がモンスターを含めた3枚のセットカードを出してターンを終了するが、謎の人物は特に反応を返すことなく自分のターンを開始した。

 

 「ワタシノターン、ドロー」

 

 「《A・O・Jガラドホルグ》ヲ攻撃表示デ召喚」

 

 《A・O・Jガラドホルグ》 攻1600 守400

 

 「バトル、《A・O・Jガラドホルグ》デセットモンスターヲ攻撃」

 

 謎の人物が召喚したモンスターが手に持ったビーム状の剣で遊香の場のセットモンスターを攻撃すると、遊香の場に裏守備で召喚されたモンスターはそのまま破壊されたが、遊香は破壊されたモンスターの効果を発動させた。

 

 「破壊されたモンスターは《ガスタの巫女(みこ)ウィンダ》、このカードが相手モンスターの攻撃によって破壊された時、デッキから《ガスタ》と名の付くチューナーモンスターを特殊召喚出来る!」

 

 《ガスタの巫女 ウィンダ》 攻1000 守400

 

 「私はデッキからチューナーモンスター《ガスタ・スクイレル》を守備表示で特殊召喚する!」

 

 《ガスタ・スクイレル》 攻0 守1800

 

 遊香の場にセットされていた少女の姿を下モンスターが破壊されると、遊香はデッキからリスの様な姿をしたチューナーモンスターを守備表示で特殊召喚した。

 

 「ワタシハ永続罠《DNA移植手術(いしょくしゅじゅつ)》ヲ発動。

 光属性ヲ選択シ、フィールド上ノモンスター全テノ属性ヲ選択シタ属性ニ変更スル」

 

 「やっぱりそのカードが伏せて有ったわね。

 《A・O・J》が真価を発揮するのは光属性相手の時、そのカードですべてのモンスターを光属性にしてしまえばいつでも効果を全力で使えるのだから当然使うわよね」

 

 「《A・O・Jコアデストロイ》デ《ガスタ・スクイレル》ヲ攻撃」

 

 遊香の言葉に一切の反応を見せずに謎の人物は遊香の場に新しく召喚されたモンスターに攻撃を仕掛けた。

 

 「《A・O・Jコアデストロイ》ノ効果発動。

 光属性モンスターヲ攻撃シタ時、ダメージ計算ヲ行ワズ破壊スル」

 

 「その攻撃は失敗ね!

 カード効果で破壊された《ガスタ・スクイレル》の効果発動!

 このカードがカード効果で破壊された時、デッキからレベル5以上の《ガスタ》と名の付くモンスターを特殊召喚することが出来る!」

 

 「私はデッキから《ガスタの疾風(しっぷう)リーズ》を攻撃表示で特殊召喚する!」

 

 《ガスタの疾風リーズ》 攻1900 守1400

 

 遊香の場の《ガスタ・スクイレル》が光線に貫かれて破壊されると遊香はデッキからツインテールの少女の姿をしたモンスターを特殊召喚した。

 

 「ワタシハ、コレデターンエンド」

 

 ??? LP4000 手札3枚 SPC3

 

 「私のターン、ドロー!」

 

 「手札から《ガスタの神裔(しんえい)ピリカ》を攻撃表示で召喚して、効果発動!

 このカードが召喚、特殊召喚に成功した時、墓地に存在する風属性チューナーを私の場に効果を無効にして表側守備表示で特殊召喚することが出来る!」

 

 《ガスタの神裔ピリカ》 攻1000 守1500

 

 遊香が前のターンにセットしていたモンスターよりも幼い姿をした少女のモンスターを召喚すると、そのモンスターの効果により墓地から先ほど破壊された小鳥の姿をしたモンスターが守備表示で現れた。

 

 「私は墓地から《ガスタ・ガルド》を特殊召喚!

 さらに《ガスタの疾風リーズ》の効果発動!」

 

 「手札1枚をデッキの一番下に戻し、私の場の《ガスタ》と名の付くモンスター1体と相手の場のモンスター1体を選択してコントロールを入れ替える!」

 

 「私は《ガスタ・ガルド》と《A・O・Jコアデストロイ》のコントロールを入れ替える!」

 

 遊香が手札のカードをデッキに戻すと対象となったモンスター達が風に包まれ、風が止まるとそれぞれのモンスターの居るフィールドが入れ替わっていた。

 

 「バトルよ!

 《A・O・Jコアデストロイ》で《A・O・Jガラドホルグ》を攻撃!」

 

 「攻撃力では負けているけど、貴方が発動した罠《DNA移植手術》によって貴方のモンスターも光属性に変化している!

 よって《A・O・Jコアデストロイ》の効果によりダメージ計算を行わずに破壊するわ!」

 

 「・・・」

 

 コントロールを入れ替えた《A・O・Jコアデストロイ》の攻撃によって《A・O・Jガラドホルグ》は破壊されたが相変わらず謎の男は何の反応も示さないのを不審に思いながらも遊香はバトルを続行した。

 

 「そして、《ガスタの神裔ピリカ》で《ガスタ・ガルド》を攻撃!

 さらに破壊されたことで《ガスタ・ガルド》の効果により、デッキから《ガスタ・イグル》を攻撃表示で特殊召喚するわ!」

 

 《ガスタ・イグル》 攻200 守400

 

 「続けて《ガスタ・イグル》と《ガスタの疾風リーズ》でダイレクトアタック!」

 

 「・・・」

 

 ??? LP4000→1900

 

 残りのモンスターでダイレクトアタックをしてライフを半分以下にしても謎の男は反応を示さず、遊香はそんな男の態度に深く考える事を止めて自分のデュエルに集中する事にした。

 

 「バトルフェイズを終了してメインフェイズ2に移るわ。

 私はレベル5の《ガスタの疾風リーズ》にレベル1の《ガスタ・イグル》をチューニング!」

 

 「疾風の中で舞う乙女、風の眷属と共に戦場を駆けよ!

 シンクロ召喚、舞い踊れ《ダイガスタ・スフィアード》!」

 

 《ダイガスタ・スフィアード》 攻2000 守1300

 

 遊香がシンクロ召喚を行うと、遊香の周囲につむじ風が吹いてフィールドを包み、風が収まると仮面を付けた少女の姿をしたモンスターが遊香の場に現れ、遊香はそのモンスターの効果を発動した。

 

 「《ダイガスタ・スフィアード》がシンクロ召喚に成功したことにより効果発動!

 私の墓地に存在する《ガスタ》と名の付くカード1枚を手札に加えることが出来る!

 私は墓地から《ガスタの疾風リーズ》を手札に戻すわ!」

 

 「カードを1枚伏せてターンを終了するわ」

 

 遊香 手札2枚 LP4000 SPC4

 

 「ワタシノターン、ドロー」

 

 「手札カラ《ワイズ・コア》ヲ攻撃表示デ召喚スル」

 

 《ワイズ・コア》 攻0 守0

 

 謎の人物がデッキからドローしたカードをそのまま召喚すると、フィールドに卵の様なモンスターが現れた。

 

 「攻撃力0のモンスターを攻撃表示、ということは未来の使っていた《青き眼の乙女》みたいな強力な効果を持ったモンスターの可能性が高いわね」

 

 「ワタシハ手札カラ《SP-ハイスピード・クラッシュ》ヲ発動。

 SPCガ2ツ以上有ル時発動デキ、ワタシノ場ノカード1枚トフィールド上ノカード1枚ヲ破壊スル」

 

 「ワタシハ、コノカードノ効果デ《ワイズ・コア》ト《A・O・Jコアデストロイ》ヲ破壊スル」

 

 謎の人物がSPを発動すると、召喚したばかりのモンスターと遊香にコントロールを奪われたモンスターが破壊され、遊香は自分のモンスターだけを破壊したことに驚いた。

 

 「自分のモンスターだけを破壊、ということはさっきのカードは破壊される事で効果を発動するモンスター!?」

 

 「ソウダ。

 《ワイズ・コア》ハカード効果デ破壊サレタ時、自分ノ場ノモンスターヲ全テ破壊シ、手札、デッキ、墓地カラ《機皇帝(きこうてい)ワイゼル(インフィニティ)》、《ワイゼル(トップ)》、《ワイゼル(アタック)》、《ワイゼル(ガード)》、《ワイゼル(キャリア)》ヲ特殊召喚スル」

 

 「合体セヨ、《機皇帝ワイゼル∞》!」

 

 謎の人物のフィールドにデッキから召喚された5体のモンスターは、《機皇帝ワイゼル∞》を中心に変形しながら合体していき1体の巨大ロボットの様なモンスターへと変化した。

 

 《機皇帝ワイゼル∞》 攻0→2500 守0→1800

 

 《ワイゼルT》 攻500 守0

 

 《ワイゼルA》 攻1200 守0

 

 《ワイゼルG》 攻0 守1200

 

 《ワイゼルC》 攻800 守600

 

 「1枚のモンスター効果で5体のモンスターを特殊召喚した!?」

 

 「《機皇帝ワイゼル∞》ハ5体デ1体ノモンスター、《機皇帝ワイゼル∞》以外ノモンスターハ攻撃スル事ハ出来ナイガ《機皇帝ワイゼル∞》ノ攻守ハワタシノ場ニ存在スル4体ノパーツノ数値ヲ合計シタ数値トナル」

 

 「ヨッテ、現在ノ攻撃力ハ2500ポイントトナル」

 

 謎の人物の場に召喚されたモンスターの内《機皇帝ワイゼル∞》を除いて全て守備表示で召喚され、胴体となっている《機皇帝ワイゼル∞》はそのステータスを総合したものとなった。

 

 「サラニ《機皇帝ワイゼル∞》ノ効果発動。

 1ターンニ1度相手ノ場ニ存在スルシンクロモンスター1体ヲ装備カード扱イデ装備シ、ソノ攻撃力分《機皇帝ワイゼル∞》ノ攻撃力ヲアップスル」

 

 「シンクロ限定の《サクリファイス》効果!?」

 

 「オ前ノシンクロモンスターハ頂イタ。

 《機皇帝ワイゼル∞》ノ効果デ《ダイガスタ・スフィアード》ヲ装備スル、シンクロ・アブソーブション」

 

 《機皇帝ワイゼル∞》 攻2500→4500

 

 謎の人物が《機皇帝ワイゼル∞》の効果を発動させると、遊香の場の《ダイガスタ・スフィアード》に《機皇帝ワイゼル∞》から伸びた触手の様な物が絡みつき、そのまま《機皇帝ワイゼル∞》に吸収され左腕となっている《ワイゼルA》に風が纏わり攻撃力を上昇させた。

 

 「くっ、私の《ダイガスタ・スフィアード》が!」

 

 「バトルダ。

 《機皇帝ワイゼル∞》デ《ガスタの神裔ピリカ》ヲ攻撃」

 

 「攻撃宣言時に罠カード《風霊術(ふうれいじゅつ)-(みやび)》を発動!

 風属性モンスター《ガスタの神裔ピリカ》をリリースして、相手の場のカード1枚を相手のデッキの一番下に戻すわ!」

 

 遊香が自分のフィールドで攻撃表示で存在していたモンスターをリリースする事で攻撃を中断させると、罠カードの効果を発動した。

 

 「無駄ダ《機皇帝ワイゼル∞》ハ効果ノ対象ニスル事ハ出来ナイ」

 

 「初めからそっちが狙いじゃないわ!

 私は、装備カード扱いになっている《ダイガスタ・スフィアード》を選択!

 私のシンクロモンスターは返してもらうわ!」

 

 遊香がデッキに戻すカードを選択すると、《機皇帝ワイゼル∞》の効果で装備された《ダイガスタ・スフィアード》が風に包まれると、フィールドからデッキへと戻っていった。

 

 「装備しているモンスターがフィールドから存在しなくなったことで《機皇帝ワイゼル∞》の攻撃力は戻る!」

 

 《機皇帝ワイゼル∞》 攻4500→2500

 

 「ナラバ、改メテ《機皇帝ワイゼル∞》デ、ダイレクトアタックダ」

 

 「悪いけど、こっちが本命よ!

 罠カード《ガスタのつむじ(かぜ)》を発動!」

 

 モンスターが居なくなった遊香へ《機皇帝ワイゼル∞》の攻撃が当たる直前に遊香は伏せていた罠カードを発動し、その攻撃を中断させた。

 

 「《ガスタのつむじ風》は私の場にモンスターが存在しない時のみ発動が可能。

 私の墓地から《ガスタの巫女ウィンダ》と《ガスタの神裔ピリカ》をデッキに戻してシャッフルし、デッキから守備力1000以下の《ガスタ・イグル》を守備表示で特殊召喚するわ!」

 

 「ナラバ、罠カード《ワイズA3(エースリー)》ヲ発動」

 

 遊香が新たにモンスターを召喚すると、謎の人物は伏せてあった罠カードを発動した。

 

 「《ワイズA3》ノ効果ニヨリワタシノ場ノ《ワイゼルA》ヲリリースシテ、デッキカラ《ワイゼルA3(アタックスリー)》ヲ特殊召喚スル」

 

 《ワイゼルA3》 攻1600 守0

 

 「《ワイゼルA》ヲリリースシテ《ワイゼルA3》ヲ特殊召喚シタ事ニヨリ、《機皇帝ワイゼル∞》ノ攻守ヲ《ワイゼルA3》ノ数値分アップサセル」

 

 《機皇帝ワイゼル∞》 攻2500→2900 守1800

 

 謎の人物が発動したカードの効果によって、《機皇帝ワイゼル∞》の左腕となっていた《ワイゼルA》の代わりにデッキから特殊召喚した《ワイゼルA3》が新たな左腕となり、攻撃力を上昇させた。

 

 「パーツを入れ替えて攻撃力を上昇させた!?」

 

 「ソレダケデハ無イ、《ワイゼルA3》ノ効果ニヨリ《機皇帝ワイゼル∞》ハ守備モンスターヲ攻撃シタ時相手プレイヤーニ貫通ダメージヲ与エル」

 

 「なっ!?」

 

 パーツが変わり攻撃力の上昇と貫通能力を得た《機皇帝ワイゼル∞》は再び遊香の場のモンスター目掛けて左腕を振り上げた。

 

 「《機皇帝ワイゼル∞》デ《ガスタ・イグル》ヲ攻撃。

 ソシテ攻撃力ト守備力ノ差2500ポイントノダメージヲ与エル」

 

 「ウァッ!?(嘘、ダメージが実体化してる!?)」

 

 遊香 LP4000→1500

 

 《機皇帝ワイゼル∞》の攻撃によって遊香の場の《ガスタ・イグル》は破壊され、《ワイズA3》の効果で貫通ダメージを受けた遊香は、ダメージが実物の衝撃と痛みを持っていることに驚き、D・ホイールが点灯しそうになるのを何とか修正して破壊された《ガスタ・イグル》の効果を発動した。

 

 「くっ、戦闘破壊された《ガスタ・イグル》の効果でデッキから《ガスタの神裔ピリカ》を守備表示で特殊召喚し、《ガスタの神裔ピリカ》の効果で墓地から風属性チューナー《ガスタ・スクイレル》を守備表示で特殊召喚するわ!」

 

 「ワタシハカードヲ1枚伏セテ、ターンヲ終了スル」

 

 ??? 手札1枚 LP1900 SPC5

 

 「私のターン、ドロー!」

 

 「さっきのダメージはどういう事か解らないけど、長引かせるわけにはいかないようね。

 だったら、このターンで一気に決めるわ!」

 

 遊香は先ほどのダメージを危険に感じて早くデュエルを終わらせるため、手札から1枚のカードを手に取った。

 

 「手札から《SP-サモン・スピーダー》を発動!

 SPCが4つ以上ある時、手札のレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する!」

 

 「レベル2の《ガスタ・サンボルト》を特殊召喚し、そのままリリースして《風帝ライザー》をアドバンス召喚するわ!」

 

 「そして《風帝ライザー》がアドバンス召喚に成功した事により、フィールド上に存在するカード1枚をデッキトップに戻す!

 私は貴方の場のセットカードをデッキトップに戻すわ!」

 

 《風帝ライザー》 攻2400 守1000

 

 遊香が召喚した《風帝ライザー》の効果が発動し、謎の人物の場にセットされていた《リミット・リバース》をデッキトップに戻した。

 

 「そして、レベル3の《ガスタの神裔ピリカ》にレベル2の《ガスタ・スクイレル》をチューニング!

 幻の世界の守護者、今こそ混沌の争いを鎮めよ!

 シンクロ召喚!現れろ、《幻層(げんそう)守護者(しゅごしゃ)アルマデス》!」

 

 《幻層の守護者アルマデス》 攻2300 守1500

 

 遊香が再びシンクロ召喚を行うと、遊香の場に左右の手から氷と炎のエネルギーを放出しているモンスターが特殊召喚された。

 

 「再ビシンクロモンスターヲ呼ビ出シタカ、無駄ナ事ヲ。

 次ノターンデ再ビ吸収シテクレル」

 

 「貴方に次のターンは無いわ!

 手札から《SP-スピード・エナジー》を発動!」

 

 「《SP-スピード・エナジー》はSPCが2つ以上ある時に発動出来るカード、このカードの効果で私の場の《幻層の守護者アルマデス》の攻撃力を私のSPCの数×200ポイントアップする!」

 

 「私のSPCは現在6、よって攻撃力は200×6で1200ポイントアップする!」

 

 《幻層の守護者アルマデス》 攻2300→3500

 

 遊香が発動したSPの効果により《幻層の守護者アルマデス》の攻撃力が上昇し《機皇帝ワイゼル∞》の攻撃力を上回った。

 

 「バトル!

 《幻層の守護者アルマデス》で《機皇帝ワイゼル∞》を攻撃!」

 

 「《ワイゼルG》ノ効果ヲ発動、攻撃対象ヲ《ワイゼルG》ニ変更スル」

 

 「そうはいかないわ!

 《幻層の守護者アルマデス》の効果でこのカードが攻撃した時、相手はダメージステップ終了時まで魔法、罠、モンスター効果を発動出来ない!

 よって《ワイゼルG》の効果は発動できず、攻撃対象は変更されない!」

 

 「何ダト!?」

 

 《幻層の守護者アルマデス》の攻撃を《ワイゼルG》へ変更しようとした謎の人物は《幻層の守護者アルマデス》の効果で攻撃対象を変更できない事を知ると、このデュエル中初めて驚きの声を上げた。

 

 「《幻層の守護者アルマデス》の攻撃、バウンダリーインパクト!」

 

 「ヌウッ!」

 

 ??? LP1900→1300

 

 《幻層の守護者アルマデス》が両手に纏ったエネルギーを一つに束ねて打ち出すと、打ち出されたエネルギーが《機皇帝ワイゼル∞》を貫いて破壊し、その破壊に巻き込まれるように他のパーツとなっていたモンスター達も破壊された。

 

 「クッ、《機皇帝ワイゼル∞》ノパーツトナルモンスターハ、核トナル《機皇帝》ガ存在シナケレバ破壊サレル」

 

 「合体ロボみたいなモンスターだからもしかしてと思ったけど、予想通りね。

 これで終わりよ、《風帝ライザー》でダイレクトアタック!」

 

 「グオオオオッ!?」

 

 ??? LP1300→0

 

 謎の人物の場のモンスターが全て破壊されたことを確認すると、遊香は残った《風帝ライザー》の攻撃で謎の人物のライフを0にした。

 

 そしてライフが0になった謎の人物は最後の攻撃の反動から、D・ホイールのバランスを崩して減速することなくスピンしながらレーンの壁に激突して止まり、いきなりの事でデュエルが終わった場所で停止していた遊香は急いで謎の人物の元に向かった。

 

 「だ、大丈夫!?」

 

 「グ・ガガ・・ギ」

 

 「ろ、ロボット!?」

 

 遊香が安否を確認しようと謎の人物に近づくと、遊香が人間だと思っていたロボットの顔や腕などからコードがむき出しになっていたり、壊れた部分から火花が出ていた。

 

 「なんでロボットがデュエルを?

 というか、こんなロボット誰が作ったのよ」

 

 「・・・」

 

 遊香が完全に壊れて機能が停止したロボットを見ながら途方に暮れていると、衝突事故の発生によってセキュリティのD・ホイールがサイレンを鳴らしながらやって来るのに気付いた遊香は、セキュリティの人間が来るまでその場で待つことにして溜め息をついた。

 

 

 

 

 ~シティ内ビル屋上~

 

 「只のシンクロモンスターでシンクロキラーを倒す、か」

 

 遊香がロボットデュエリスト、シティの人々からゴーストと呼ばれるライディング・ロイドとライディングデュエルを行っている一部始終をフード付コートを来た人物がデュエルレーンが見えるビルの屋上から見ており、遊香の最後のターンの攻撃を見て口元を笑みを浮かべた。

 

 「彼女ならば奴らに・・・

 いえ、まだ決めるのは早いですね」

 

 「やはり、あの計画を進めるしかないようですね」

 

 フードを目部下に被った人物が独り言を呟いて事故現場に残っていた遊香の方に目をやると、遊香はやって来たセキュリティに説明をしている所であり、それを見た謎の人物は口元に笑みを浮かべたままその場から移動を開始した。

 

 「貴女がどこまでいけるのか、期待していますよ」

 

 フードを被った人物はそう呟くとその場から消えてしまい、後には事故現場から聞こえて来るサイレンの音だけが残った。

 

 




どうだったでしょうか。
この作品内では、今回出した機皇帝関連のカードや敵側の使ったカードでOCG化したものと効果などが大きく違っている物については、アニメオリカを使う様にしていきます。
今回使用したアニメオリカの詳細は下に纏めたので気になる方は確認してみてください。


《スピード・ワールド2》 フィールド魔法
効果①:このカードは魔法・罠・モンスター効果を受けない。
効果②:このカードが存在する限り《SP(スピードスペル)》と名の付く魔法カード以外使用できない。
効果③:お互いのターンの初めにお互いのSPC(スピードカウンター)にカウンターを1つ乗せ、SCPを任意の個数取り除くことで下の効果の内1つを使用することが出来る。
・4個:手札に存在する《SP》1枚に付き相手に800ポイントのダメージを与える。
・7個:デッキからカードを1枚ドローする。
・10個:フィールド上に存在するカード1枚を破壊する。


《SP-エンジェル・バトン》 通常魔法
自身の《SPC》が2つ以上ある時発動することが出来る。デッキからカードを2枚ドローした後、手札のカード1枚を墓地に送る。


《SP-ハイスピード・クラッシュ》 通常魔法
自身の《SPC》が2つ以上ある時発動することが出来る。自身のフィールド上のカード1枚とフィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。


《SP-サモン・スピーダー》 通常魔法
自身の《SPC》が4つ以上ある時発動できる。自身の手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。


《SP-スピード・エナジー》 通常魔法
自身の《SPC》が2つ以上ある時発動することが出来る。このターン終了時まで自身のフィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力を自身の《SPC》1つに付き200ポイントアップさせる。


《ワイズ・コア》 効果モンスター
☆1 闇属性 機械族 攻0 守0
効果①:このカードは1ターンに1度戦闘では破壊されない。
効果②:このカードがカード効果によって破壊された時、自身のフィールド上に存在する全てのモンスターを破壊し、手札・デッキ・墓地から《機皇帝ワイゼル∞》《ワイゼルT》《ワイゼルA》《ワイゼルG》《ワイゼルC》をそれぞれ1体づつ特殊召喚する。


《機皇帝ワイゼル∞》 効果モンスター
☆1 闇属性 機械族 攻0 守0
効果①:このカードが存在する限り自身のフィールドに存在するこのカード以外のモンスターは攻撃を行うことが出来ない。
効果②:このカードの攻守は自身の場に存在する《ワイゼル》《スキエル》《グランエル》と名の付くモンスターの攻守を合計した数値となる。
効果③:1ターンに1度相手のフィールドに存在するシンクロモンスター1体をこのカードに装備カード扱いで装備することが出来る。この効果でシンクロモンスターを装備した場合、このカードの攻撃力は装備したシンクロモンスターの元々の攻撃力分アップする。


《ワイゼルT》 効果モンスター
☆1 闇属性 機械族 攻500 守0
効果:自身のフィールドに《機皇帝》と名の付くモンスターが表側表示で存在しない時、このカードは破壊される。


《ワイゼルA》 効果モンスター
☆1 闇属性 機械族 攻1200 守0
効果:自身のフィールドに《機皇帝》と名の付くモンスターが表側表示で存在しない時、このカードは破壊される。


《ワイゼルA3》 効果モンスター
☆3 闇属性 機械族 攻1600 守0
効果①:自身のフィールドに存在する《ワイゼルA》1体をリリースして特殊召喚することが出来る。
効果②:自身のフィールドに《機皇帝》と名の付くモンスターが表側表示で存在しない時、このカードは破壊される。
効果3:自身のフィールドに存在する《機皇帝》と名の付くモンスターが守備モンスターを攻撃した時、《機皇帝》と名の付くモンスターの攻撃力が攻撃したモンスターの守備力を超えていれば、その数値分だけ相手プレーヤーに戦闘ダメージを与える。


《ワイゼルG》 効果モンスター
☆1 闇属性 機械族 攻0 守1200
効果①:自身のフィールドに《機皇帝》と名の付くモンスターが存在しない時、このカードは破壊される。
効果②:1ターンに1度、相手モンスターの攻撃対象をこのカードに変更する事が出来る。


《ワイゼルC》 効果モンスター
☆1 闇属性 機械族 攻800 守600
効果①:自身のフィールドに《機皇帝》と名の付くモンスターが存在しない時、このカードは破壊される。
効果②:このカードは相手のカード効果では破壊されない。


《ワイズA3》 通常罠
効果:自身のフィールドに存在する《ワイゼルA》1体をリリースして発動。手札・デッキ・墓地から《ワイゼルA3》を特殊召喚する。


以上が今回使用したアニメオリカの詳細です。
また、この詳細は作者の個人的な解釈によるものですので、どこかおかしな部分が有ればご指摘ください。
それでは、これからもこの作品をよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。