~アカデミア校庭~
ゴーストとのライディングデュエルの後やって来たセキュリティに事故の経緯等を説明した遊香は、後日詳しい説明をして貰うというセキュリティの言葉を受けると、自身が生活しているアパートへと戻った。
そして翌日、ゴーストの事を不思議に思いながら遊香がアカデミアへとやって来ると、いつもより生徒たちの話声が賑やかになっていたのを不思議に思いながらも、遊香は自分のクラスへ向かって行こうとするとアカデミアの中へと続く道に看板が置かれており、生徒たちは皆その看板を見て騒いでいた。
遊香もその看板が気になり見に行って見ると、看板には何らかのモンスターのシルエットと校内デュエル大会開催のお知らせという文字が書かれていた。
「ネオバトルシティ開催決定?
皆が騒いでいたのってコレが原因だったのね」
「その通りだ」
遊香が看板を見て生徒たちの様子に納得していると、背後から話しかけられ驚いて振り返るとそこには、いつものようにスーツ姿の華依が腕を組んで立っていた。
「あ、先生おはようございます」
「ああ、おはよう。
この看板の事、お前も気になるか?」
華依は多くの生徒が注目している看板の方を見ながら遊香に質問すると、遊香も看板の方を向いて頷いた。
「はい。
休み前まではこんな看板無かったですよね?」
「まぁな、この看板は今朝設置したばかりだし大会自体の告知が有ったのも昨日の深夜だそうだからな」
「深夜って、なんでそんな時間に告知を?」
「私に聞かれても解るわけが無いだろう。
それより、お前はどうするんだ?」
「え?」
華依が遊香にそう聞くと、遊香は質問の意味が解らずに聞き返すと華依は遊香に向き合って話を続けた。
「だから、お前はこのネオバトルシティってのに参加するのかと聞いてるんだよ」
「そういう事ですか。
ちょっといきなりすぎて、今は迷ってる所ですね。
先生はどうされるんですか?」
「ん?私は既に参加登録を済ませてるぞ」
「早っ!?」
華依が既に登録を済ませている事に遊香が驚くと、華依は上着のポケットから大会登録の証明書を取り出して遊香に見せた。
「こういう大会は出るだけでもいい経験になるからな。
それに、大会当日に参加者全員に参加賞で新作カードが配られるらしいしな」
「参加賞で新作カードの無料配布って豪華過ぎませんか?」
「ああ、それはこの大会自体がその新作カードのテストみたいなものらしいんだよ。
だから、参加賞はテストの報酬なんだそうだ」
「カードのテスト、ですか」
華依から参加賞の事と大会の目的を聞いた遊香は、少し考え込むと華依に話しかけた。
「先生、大会登録ってどこで出来ますか?」
「お、参加する気になったか?」
「はい、その新しいカードというの私も使ってみたいですから」
「だったら、ほら」
華依は上着のポケットを探して1枚のメモを取り出すと遊香へ、そのメモを手渡した。
「そのメモに書いてあるサイトの指示通りに参加登録して、サイトに掲示してある店で登録の最終確認してこの証明書を貰えばOKだ。
後、詳しい大会ルールなんかは後日登録したサイトで出すからそこで確認しろだとさ」
「そうなんですか、ありがとうございます。
早速今日の授業が終わったら登録しにいってみようと思います」
「そうか、それじゃあ私はもう行くからお前も早く教室に行くようにな」
「はい、解りました」
遊香が受け取ったメモを制服のポケットに入れてお礼を言うと、華依はその場から離れ、遊香も授業を受けるために教室へと向かって行った。
そして、大会の話で盛り上がった事以外特に変わったこともなく授業が進んで行き、放課後になると遊香は華依から貰ったメモの通りに登録を済ませるとアカデミアからの帰りに登録の最終確認の為に店へと向かって行った。
~ショップ~
遊香が大会への参加登録を行うためにサイトに掲載されていた店にやって来ると、店には遊香と同じように大会への登録をするために多くの人が訪れており、店の外に行列が出来ていた。
「うわぁ、すごい人だかり。
ここに居る人達、皆大会に参加するのかぁ」
「あの、遊香さん、ですよね?」
「え?」
遊香が店に出来ている行列を見て呆気にとられていると、後ろから声を掛けられ振り返ると、そこには先日デュエルをした未来が立っていた。
「昨日ぶりです、遊香さん」
「未来じゃない、もしかして貴女も大会に参加するの?」
「はい、そのつもりで来たんですけど、凄い行列ですね」
「そうなのよね、これだけ人が並んでいると時間もかなり掛かるでしょうね」
未来が遊香の傍へとやって来て二人で店の行列を見ると先ほど見たときよりも若干人数が減った様に見えるがそれでもまだかなりの人数が並んでいた。
「ここでただ並ぶのもつまらないし、店の中のデュエルスペースで時間潰しましょうか」
「い、良いんですか?
皆さん並んでいるのに私たちが先にお店の中に入っても」
「大丈夫でしょ、並んでるのは登録しに来てる人だしデュエルスペースに直接行くのに問題なんてないわよ。
ほら、行くわよ!」
「あ、待ってくださいよ!?」
遊香が未来の手を引っ張って店の中へと入っていくと、店の中では半分が大会への登録の列で混雑している一方で、二人が向かったデュエルスペースにはほとんど人が居なかった。
~店内デュエルスペース~
デュエルスペースへとやって来た二人は登録の行列が見える位置にある席に向かい合って座った。
「さてと、行列が少なくなるまでここでデュエルでもして時間を潰しましょうか」
「そうですね、急いでいるわけでも無いですから。
それにしても、遊香さんってデュエルアカデミアに通ってらしたんですね」
「ええ、前合った時は制服来てなかったから解らなかったみたいだけど、ちょっと前に編入したばかりなのよ」
遊香と未来がデッキを準備しながら話していると、大会への登録を済ませた人たちの中から二人が座っている場所に向かって来る人物が居た。
「・・・こんにちは」
「恵も大会の登録に来たの?」
「・・・そう」
制服姿のままで大会の登録を済ませたレイン恵は遊香に挨拶をすると、遊香に向かい合う様にして座っている未来に視線を移した。
「は、初めまして、青峰未来です」
「・・・レイン恵、よろしく。
デュエル中?」
「ええ、これからしようと思ってたんだけど、見ていく?」
「・・・ちょっと待ってて」
遊香が未来とのデュエルを観戦して行くかと恵に聞くと、恵は遊香達にデュエルを始めるのを待つ様に言うと速足で店の外へと出て行ってしまった。
「な、なんだったんでしょうか」
「さぁ、解らないけど帰ってくるまで待っていましょうか」
恵が店を出て行ってから10分程経ち、その間遊香達はお互いのデッキのカードについてや大会の予想などを話し合っていると、恵が一人の少女を連れて遊香達の所に戻ってきた。
「・・・相方連れてきた」
「は、初めまして、
「相方って、もしかしてタッグデュエルするつもりだったの?」
「・・・そう」
遊香が尋ねると恵は頷きながら答えると、遊香は未来の横の席に移動して恵達に席に座るように進めた。
「それじゃあ、此処に座って。
ルールはタッグフォース形式でライフは8000で良いわよね?」
「・・・問題ない」
「よ、よろしくお願いします!」
「こっちこそよろしくね、あゆみちゃん」
遊香が恵達にルールの確認をしている一方で、未来は自分と向かい合う様に座ったあゆみと挨拶を交わしていた。
「さて、始めましょうか」
「はい、よろしくお願いしますね、レインさん、あゆみちゃん」
「・・・よろ」
「失礼が無いように頑張ります!」
「「「「デュエル」」」」
恵 手札5枚 LP8000
あゆみ 手札5枚 LP8000
遊香 手札5枚 LP8000
未来 手札5枚 LP8000
4人はそれぞれのデッキを自分の机に敷いてあるデュエル用のマットに置き、遊香のデュエルディスクの機能で先攻が恵達に決まると、他のお客に迷惑にならない様に声を抑えながらデュエルを開始した。
「・・・ドロー」
「・・・モンスター、カードを1枚づつセットして、エンド」
恵 手札4枚 LP8000
恵がモンスターゾーンと魔法、罠ゾーンにそれぞれ1枚づつカードを伏せてターンを終了すると、遊香がデッキからカードを1枚ドローした。
「私のターン、ドロー」
「手札から《
デッキから、レベル3で悪魔族の《
《魔界発現世行きデスガイド》 攻1000 守600
《幻影王ハイド・ライド》 攻1500 守300
遊香は召喚したモンスターの効果を使用して2体目のモンスターを召喚すると、自分のデッキをシャッフルした後で恵に自分のデッキを手渡し、レインも遊香のデッキをシャッフルして遊香に返した。
「ただし、この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効となり、シンクロ召喚の素材とすることは出来ないわ」
「バトルよ、《幻影王ハイド・ライド》でセットモンスターを攻撃するわ」
「・・・セットモンスターは《ライトロード・ハンター ライコウ》、効果でデッキの上から3枚を墓地に送って《魔界発現世行きデスガイド》を破壊する」
《ライトロード・ハンター ライコウ》 攻200 守100
遊香のモンスターの攻撃で表側表示に変わった白い犬の姿をしたモンスターの効果が発動し、恵のデッキの上から《アンデット・ワールド》、《リビングデットの呼び声》、《ゴブリン・ゾンビ》が墓地へと送られ、遊香の場の《魔界発現世行きデスガイド》が破壊された。
「カードを2枚伏せてターンを終了するわ」
「・・・エンドフェイズに罠カード《
デッキの上から5枚を墓地に送る」
遊香がターンの終了を宣言すると恵はセットしていた罠カードを発動し、その効果でデッキの上から《
遊香 手札3枚
「行きます、私のターン、ドロー」
「魔法カード《手札抹殺》を発動します。
お互いのプレーヤー、今回は私と遊香お姉さんの手札を全て捨てて、捨てた枚数と同じ数だけデッキからカードをドローします」
あゆみはターンが始まって直ぐに発動した《手札抹殺》の効果で、《ワイト》、《ワイト
「さらに《手札抹殺》の効果で墓地に送られた《ワイトプリンス》の効果を発動します。
手札・デッキから《ワイト》と《ワイト夫人》を1枚づつ墓地に送ります。
私はデッキからこの2枚を墓地に送ります」
「そして、手札から《ワイトキング》を攻撃表示で召喚します」
《ワイトキング》 攻0→5000 守0
「《ワイトキング》の攻撃力は私の墓地に存在する《ワイト》と《ワイトキング》の合計枚数×1000ポイントになります。
私の墓地には《ワイト》と墓地で《ワイト》として扱う《ワイト夫人》と《ワイトプリンス》が合計5枚存在しているので攻撃力は5000ポイントになります」
あゆみが自身の墓地に《ワイト》を大量に送ることで《ワイトキング》の攻撃力は一気に5000ポイントまで上昇し、あゆみはさらに手札からカードを発動した。
「さらに手札から魔法カード《ワン・フォー・ワン》を発動して、手札から2枚目の《ワイトプリンス》を捨ててデッキから2枚目の《ワイトキング》を特殊召喚します」
「なるほどね、これでまた《ワイトプリンス》の効果が発動する訳ね」
「そうです。
デッキから3枚目の《ワイト》と《ワイト夫人》を墓地に送って、私の場の2体の《ワイトキング》の攻撃力は両方共8000ポイントになります」
《ワイトキング》×2 攻5000→8000 守0
《ワイトプリンス》の効果で墓地へ大量の《ワイト》を送った事で攻撃力を8000まで上昇した《ワイトキング》を2体並べたあゆみはそのままバトルフェイズに移行した。
「バトルです。
通常召喚した方の《ワイトキング》で《幻影王ハイド・ライド》に攻撃します」
「攻撃宣言時に罠カード《パワー・フレーム》を発動。
《ワイトキング》の攻撃を無効にして、このカードを《幻影王ハイド・ライド》に装備し、攻撃してきたモンスターとの攻撃力の差分攻撃力をアップするわね」
《幻影王ハイド・ライド》 攻1500→8000
1体目の《ワイトキング》の攻撃を罠カードで防がれ、さらに罠カードを装備したことで遊香の場のモンスターの攻撃力も8000ポイントにアップした。
「では、2体目の《ワイトキング》で《幻影王ハイド・ライド》を攻撃します」
「攻撃力は同じだから両方とも破壊されるけど、《ワイトキング》の効果は使う?」
「はい、使わせて貰います。
《ワイトキング》が戦闘で破壊された事により墓地の《ワイト》を除外して墓地から攻撃表示で特殊召喚します。
そして、墓地の《ワイト》が減少した事で《ワイトキング》の攻撃力は1000ポイントダウンします」
《ワイトキング》×2 攻8000→7000
同じ攻撃力同士での戦闘で互いのモンスターは破壊されたが、あゆみの《ワイトキング》は自身の効果で墓地から《ワイト》を除外する事で再びフィールドに召喚された。
「では、特殊召喚した《ワイトキング》でダイレクトアタックです」
「攻撃宣言時に罠カード《ピンポイント・ガード》を発動。
私の墓地から《幻影王ハイド・ライド》を守備表示で特殊召喚するわ。
そしてこのカードの効果で特殊召喚したモンスターは戦闘と効果で破壊されないわよ」
「ダメージを与えられませんか、私はこれでターンを終了します」
あゆみ 手札2枚 LP8000
遊香があゆみの場の2体の《ワイトキング》の攻撃を罠カードを使って何とか凌ぐと、あゆみは他のカードを出さずにそのままターンを終了した。
「私のターン、ドロー」
「手札から魔法カード《
このカードはデッキから墓地にドラゴン族モンスターを1枚送り、それが通常モンスターだった場合もう1枚ドラゴン族モンスターを墓地に送ることが出来ます」
「私はデッキからドラゴン族通常モンスター《アレキサンドライドラゴン》を墓地に送り、さらにデッキからドラゴン族モンスター《伝説の白石》を墓地に送り効果を発動します」
「デッキから《青眼の白龍》を手札に加え、魔法カード《トレード・イン》を発動してそのまま墓地に送り2枚ドローします」
未来は自分のターンが来ると魔法カードを使用して一気に墓地にモンスターを送りながら手札のカードを交
換し、デッキを圧縮していった。
「さらに手札から魔法カード《調律の宝札》を発動して、手札から2枚目の《伝説の白石》を捨てて2枚ドローして、デッキから2枚目の《青眼の白龍》を手札に加えます」
「そして、手札から魔法カード《思い出のブランコ》を発動して、墓地から通常モンスター《青眼の白龍》を攻撃表示で特殊召喚します」
手札交換を繰り返していた未来は墓地へ送った《青眼の白龍》を特殊召喚し、さらにカードを発動した。
「続けて、私の場に《青眼の白龍》が存在しているので手札から魔法カード《滅びの爆裂疾風弾》を発動します。
このカードの効果によりこのターン中、《青眼の白龍》は攻撃できなくなる代わりに相手の場のモンスターを全て破壊します」
「あぅ、私の《ワイトキング》が・・・」
未来が発動した《青眼の白龍》の攻撃名と同じ名前の専用魔法カードの効果によってあゆみのフィールドに存在していた2体の《ワイトキング》を纏めて破壊した。
「《ワイトキング》が自身の効果で特殊召喚出来るのは戦闘破壊時のみ、よって効果破壊された今回は復活出来ません。
さらに、私はチューナーモンスター《青き眼の乙女》を攻撃表示で召喚します」
「そして、私はレベル8の《青眼の白龍》にレベル1の《青き眼の乙女》をチューニング。
シンクロ召喚、《蒼眼の銀龍》を攻撃表示で特殊召喚します。
そしてバトル、《蒼眼の銀龍》でダイレクトアタックです」
「うぅ、こっちが先にダメージを受けてしまいました」
あゆみ LP8000→5500
未来は遊香が前のターンでフィールドに残したモンスターを利用して《蒼眼の銀龍》を召喚し、ダイレクトアタックであゆみ達のライフを削った。
「メインフェイズ2にカードを2枚伏せて、ターンエンドです」
未来 手札1枚 LP8000
「・・・ドロー」
「・・・墓地の《馬頭鬼》を除外して《ワイトキング》を特殊召喚。
《ゾンビ・マスター》を召喚、効果で2枚目の《ゾンビ・マスター》を捨てそのまま蘇生して効果発動、手札から《ゾンビキャリア》を捨てて特殊召喚」
《ワイトキング》 攻0→8000
《ゾンビ・マスター》×2 攻1800 守0
《ゾンビキャリア》 攻400 守200
恵は《ゾンビ・マスター》の効果を使用する事で次々にモンスターを並べて行き、3体のアンデット族モンスターがフィールドに攻撃表示で並んだ。
「・・・レベル4《ゾンビ・マスター》にレベル2《ゾンビキャリア》をチューニング。
シンクロ召喚、《
《蘇りし魔王ハ・デス》 攻2450 守0
「・・・さらに魔法カード《
《ワイトキング》×2 攻8000→7000
恵が発動させた魔法カードの効果により、先ほどのターンに破壊した《ワイトキング》が2体とも復活した上に未来の墓地に存在した《青眼の白龍》まで除外されてしまった。
「・・・バトル、《ワイトキング》で《蒼眼の銀龍》を攻撃」
「攻撃宣言時に罠カード《
《ワイトキング》の攻撃を無効にし、攻撃対象となった《蒼眼の銀龍》の攻撃力を次のターンの終わりまで《ワイトキング》の攻撃力分アップさせます」
《蒼眼の銀龍》 攻2500→9500
「・・・《蘇りし魔王ハ・デス》で《幻影王ハイド・ライド》を攻撃」
《蒼眼の銀龍》を戦闘で破壊出来ないと解ると、恵は1体でもモンスターを減らしておこうと守備表示のままになっている《幻影王ハイド・ライド》を破壊した。
「・・・《蘇りし魔王ハ・デス》の効果、戦闘破壊した《幻影王ハイド・ライド》の効果はこのカードが在る限り無効になる。
バトル終了、カードを1枚伏せてエンド」
恵 手札0枚 LP5500
恵の展開したアンデット族モンスターの攻撃を未来は何とか防ぐと、恵は最後の手札を伏せてターンを終了した。
「私のターン、ドロー」
「スタンバイフェイズに《蒼眼の銀龍》の効果で、墓地から通常モンスター《アレキサンドライドラゴン》を攻撃表示で特殊召喚するわ」
《アレキサンドライドラゴン》 攻2000 守100
「そして、特殊召喚した《アレキサンドライドラゴン》をリリースして《風帝ライザー》を攻撃表示でアドバンス召喚して、効果発動。
《ワイトキング》をデッキトップに戻すわね」
遊香は《蒼眼の銀龍》の効果で特殊召喚したモンスターをリリースして《風帝ライザー》を召喚し、あゆみの《ワイトキング》を恵のデッキの一番上にバウンスした。
「バトルよ、《風帝ライザー》で《ゾンビ・マスター》を攻撃するわ」
「・・・通す」
恵 LP5500→4900
「続けて《蒼眼の銀龍》で《蘇りし覇王ハ・デス》を攻撃よ」
「・・・罠、《ガード・ブロック》発動。
ダメージを0にして1枚ドロー」
遊香が恵のフィールドのモンスターを攻撃すると、恵は《蒼眼の銀龍》の攻撃によるダメージを罠カードで回避したが、恵達のフィールドのモンスターはあゆみの《ワイトキング》を残して破壊されてしまった。
「カードを1枚伏せて、魔法カード《一時休戦》を発動してお互いに1枚ドローし、次のターンの終わりまでお互いにダメージを受けなくなる。
エンドフェイズに《光子化》の効果でアップしていた《蒼眼の銀龍》の攻撃力は元に戻るわ」
《蒼眼の銀龍》 攻9500→2500
遊香 手札1枚
「私のターンです、ドロー」
「手札から魔法カード《おろかな
デッキから《ワイトメア》を墓地に送ります。
そして《ワイトメア》も墓地で《ワイト》として扱うモンスターのため《ワイトキング》の攻撃力が1000ポイントアップします」
《ワイトキング》 攻7000→8000
あゆみはさらに墓地へ《ワイト》として扱うモンスターを送り、《ワイトキング》の攻撃力をさらに上昇させた。
「このターンの終わりまでダメージは発生しませんが、モンスターは破壊させて貰います。
バトル、《ワイトキング》で《蒼眼の銀龍》に攻撃です」
「攻撃宣言時に罠カード《サンダー・ブレイク》を発動するわ。
手札の《ガーディアン・エアトス》を捨てて《ワイトキング》を破壊するわね」
「効果破壊されたので《ワイトキング》は復活出来ません。
カードを2枚伏せてターンエンドです」
あゆみ 手札0枚 LP4900
《ワイトキング》をカード効果で破壊されたあゆみは残った手札を全て伏せてターンを終了した。
「私のターン、ドロー」
「私のターンのスタンバイフェイズを迎えたことで《蒼眼の銀龍》の効果で墓地から《アレキサンドライドラゴン》を守備表示で特殊召喚します」
「《蒼眼の銀龍》と《風帝ライザー》を守備表示に変更して、カードを1枚伏せてターンエンドです」
未来 手札1枚 LP8000
未来は《蒼眼の銀龍》で《アレキサンドライドラゴン》を蘇生させ、他のモンスターも守備表示にして次のターンの攻撃に備えてターンを終了した。
「・・・ドロー」
「・・・《ワイトキング》を攻撃表示で召喚」
《ワイトキング》×2 攻8000
恵は遊香がデッキトップに戻した《ワイトキング》をドローするとそのまま召喚すると、前のターンにあゆみが伏せたカードを確認してその内の1枚を発動させた。
「・・・使わせてもらう」
「はい、その為に伏せたカードですから遠慮なく使ってください」
「・・・装備魔法《
恵がカードを持ったままあゆみに話しかけるとあゆみは笑顔で頷き、それを確認すると恵は《ワイトキング》にあゆみが伏せていた装備魔法を装備させた。
「・・・これで《ワイトキング》はダイレクトアタックが可能になる。
バトル、《光学迷彩アーマー》を装備した《ワイトキング》でダイレクトアタック」
「でしたら、こちらも遊香さんが伏せてくれていた罠カード《ダメージ・ダイエット》を発動して、このターン中の全ダメージを半分にします」
未来 LP8000→4000
恵がダイレクトアタックが可能となった《ワイトキング》で攻撃をすると、未来は遊香が伏せていた罠カードを使用してダメージを半分にしたが、一撃でライフを半分にされてしまった。
「・・・もう1体の《ワイトキング》で《蒼眼の銀龍》を攻撃」
「発動するカードは無いので《蒼眼の銀龍》は破壊されます」
「・・・ターンエンド」
恵 手札1枚 LP4900
《ワイトキング》の攻撃によって《蒼眼の銀龍》を破壊した恵はそのままターンを終了させ、遊香のターンになった。
「私のターン、ドロー」
「さてと、行列も結構減ったみたいだしこのターンで終わらせて貰おうかしら」
遊香はドローしたカードと大分数の減った登録の行列を見ながらそう言うと、伏せてあるカードを発動した。
「スタンバイフェイズに罠カード《リビングデットの呼び声》を発動、墓地から《蒼眼の銀龍》を攻撃表示で特殊召喚。
さらにスタンバイフェイズに特殊召喚した事で《蒼眼の銀龍》の効果が発動するけど特殊召喚出来るモンスターは居ないわ」
「そして、アドバンス召喚した《風帝ライザー》をリリースし《
《烈風帝ライザー》 攻2800 守1000
遊香は守備表示でフィールドに残っていた《風帝ライザー》をリリースすると、先ほどドローしたモンスターを召喚した。
「《烈風帝ライザー》はアドバンス召喚したモンスターをリリースした場合、1体のリリースで召喚出来る。
さらに、リリースしたモンスターが風属性モンスターだった場合、通常の効果に加えてもう一つの効果も使用することが出来る」
「まずはアドバンス召喚時の共通効果を発動して、相手の場のカード1枚とお互いの墓地に存在するカードの内1枚を好きな順番でデッキトップに戻すことが出来る。
私はこの効果で、貴女達の場の《光学迷彩アーマー》を装備した《ワイトキング》と墓地の《ゾンビキャリア》を選択して《ゾンビキャリア》を上にしてデッキトップに戻すわ」
遊香が召喚したモンスターの効果により恵の墓地のモンスターと場に存在した2体の《ワイトキング》の内装備魔法を装備していた方がデッキに戻り、装備していたカードは破壊されて墓地へと送られた。
「さらに、風属性の《風帝ライザー》をリリースして召喚しているから、追加効果によってさらにフィールド上に存在するカード1枚を持ち主の手札に戻すことが出来る」
「この効果で残った《ワイトキング》も手札に戻って貰うわ」
遊香が召喚した《烈風帝ライザー》の効果により恵達のフィールドに存在していたモンスターは全てバウンスされてしまった。
「これで終わりよ、バトル。
《蒼眼の銀龍》と《烈風帝ライザー》でダイレクトアタックよ」
「・・・」
恵 LP4900→0
遊香はモンスターの居なくなった恵に総攻撃を仕掛けると、発動させるカードが無い恵はその攻撃をそのまま受けてライフが0となりデュエルが終了した。
「さてと、そろそろ列に並ばなきゃね。
今日はデュエルの相手ありがとう、二人とも」
「・・・今度はシングルで」
「あゆみちゃんもわざわざ来てくれてありがとう」
「こちらこそ、デュエルしてくださってありがとうございました」
デュエルを終えた遊香と未来は恵とあゆみに挨拶をすると、大会への登録を済ませるために数が減った行列の最後尾へと向かって行き、残された恵達も席を立って店から出て行った。
そして、それから30分程で遊香達は無事に登録を済せて証明書を受け取ると、二人は店を後にした。
どうだったでしょうか。
次回から原作キャラとの絡みを増やしていけると思いますが、基本的に原作のWRGPと並行する形でオリジナルの大会の話を進めていくので原作キャラとの絡みは少ないと思います。
それでは、これからもこの作品をよろしくお願いします。