作品背景
・ミホノブルボン…ゲーム育成で言う3年目のシニア級。史実通りの成績。セリフ【ブ】
・桜宮トレーナー…ブルボンのトレーナー。新人1年目で彼女のトレーナーとなった。性別は男。セリフ【桜】
その他愉快なメンバーが今後登場予定。
例年より寒かった冬も終わり、3月上旬。来るレースシーズンに向け、ここトレセン学園では本格的なトレーニングが再開されていた。今年シニア級に挑戦を開始する2冠ウマ娘ミホノブルボンも、冬季の筋力トレーニングの成果を試すように、調整を開始していた。
桜「よし、そこまでにしよっか。去年末よりラップタイムがよくなってる。冬の間もよく頑張ったね、いい傾向だ。」
ブ「ありがとうございます、マスター。ステータス『達成感』を確認。マスターの指導の賜物だと判断します。」
桜「うん!そう言ってもらえると僕も嬉しいよ。さて、今日はこれくらいにするとして、明日なんだけど、申し訳ないがOFFにしよう。データの整理もだがいささか面倒な仕事があってね…。」
ブ「?…。OFFについては承知しました。しかしながらその面倒な仕事とは?よろしければ説明を求めます。」
桜「いやあねぇ…。この学校廃校舎があるでしょ?あそこ机とか物が置きっぱなしのせいで生徒たちのたまり場になってるらしくて、面倒な問題が起こる前にトレーナー陣で手分けしてものを廃棄しようってことになったわけだ。ただそんな力仕事みんなやりたがらなくて…。下っ端の僕とかに回ってきたわけだ。それで明日一日使って僕の担当分を終わらせてしまおうかとね。すまないがそういうことだ。」
ブ「なるほど…マスターの背後に『大人の事情』を検出。データベースに記録します。しかし、かなりの量となるのではないでしょうか?マスター、オペレーション『お手伝い』を提案いたします。」
桜「むむ…悪い気もするが…。猫の手もゴルシの足も借りたい気分だ。お願いするよ。」
こうしてブルボンとトレーナーの廃校舎掃除作戦が決まった。
~~翌日~~
桜「僕の担当は旧中等部の教室だ。ブルボンは机を廊下に出しておいてくれ、僕は棚とかのバラしをやるよ。君に電動ドライバーは事故が起こりそうだからね…。」
ブ「(´・ω・`)……。承知しました。オペレーション『マスターとお掃除』を開始します。」
作業は滞りなく進み、二人は最後の教室の撤収に取り掛かっていた。ブルボンは長い髪が作業の邪魔にならないようにか、ポニーテールで後ろに結んでいた。桜宮が人知れずバットステータス『悶』を得ていたのは説明不要であろう。ポニテは至高、異論は認めない。
桜「ふぃ~、終わりだ。ブルボン?そっちはどうだい?」
ブ「こちらも完了いたしました。1センチのずれもなく机を整列させています。」
桜「えぇ…(ドン引き)。ま、まあ短時間で作業は終わったし、本当に助かった。ありがとう、ブルボン。」
ブ「マスターの表情から、ステータス『感謝』を検出。普段のお礼として、お力になれてよかったです。」
桜「うむ!そういえばね、さっきの教室で棚の裏から面白いものを見つけたんだ。これこれ。」
そう話すと、桜宮は上着のポケットから封筒のようなものを取り出した。
ブ「これは…手紙でしょうか?ハートのシールで封がされています。データベースを参照するに…ラブレターに該当するものと考えられます。」
桜「いやはや…青春だねぇ…。あて名は…メイチャン?ウマ娘だろうか?少し古ぼけているようにも見えるけど、棚の裏にあったし汚れちゃっているだけかなあ。」
ブ「マスター、ラブレターという物は恋慕の気持ちを、学校の屋上で相手に伝えるための物だと記録しています。オペレーション『私とうまだっち』の実行の許可を求めます。」
桜「嘘だろ…どこから突っ込めばいいんだ?そもそもこの宛名、メイチャンに宛てはあるのか?」
すると、普段は感情が分かりにくいブルボンが珍しくドヤ顔を見せ、目を輝かせた。
ブ「お任せください。先日ランニング中のバクシンオーさんから推理漫画をお借りしました。ウサギの女の子が鋭い目つきでクラスの事件を解決する作品で予習しています。この名探偵ブルボンが解決いたします。」
桜「うーん…?もしやギャグマンガ〇和…。」
ブ「ずばり、メイチャンはメイショウドトウさんだとみられます。早速呼び出しましょう。」
桜「安直すぎん?あ、待てっ!あぁ…」
桜宮の静止も甲斐なく既にL〇NEを送った迷探偵は走り出し、現校舎の屋上に向かってしまった。
~~屋上~~
桜宮が屋上に着くと、すでに迷探偵と被害者がそこにいた。
メイショウドトウ(以下メ)「うぅ…ブルボンさんから呼出しを受けるとは…私、何かしましたでしょうか…。」
ブ「ドトウさん、あなたに渡すものがあります。ラブレターです。」
メ「ふぇぇ⁉ブルボンさんが、わ、私にですか?」
桜「まてぃ!色々説明が足らん。」
桜宮の介入により、謎探偵の暴走は何とか落ち着いた。ことの経緯を説明し、やっとドトウは落ち着きを取り戻した。
メ「なるほど~、やっとお話が理解できました。一次はどうなるのかと思いました。しかし、ら、ラブレター、ですか?そんな、私なんかがそのようなものを頂くことがあるのでしょうか…。」
桜「とりあえず中身を読んでみないか?少し気は引けるが、解決するかもしれん。」
メ「わ、わかりました…。うぅ、恐れ多い…では失礼いたします…。…うむむ…はわわ…。あれ?この手紙…。すみません、この手紙、おそらく私向けではありませんね…。私、皐月賞出てませんから…。」
そういってドトウは手紙をブルボンに渡す。手紙の内容はこう書かれていた。
~~手紙~~
拝啓
親愛なるあなたへ。まずは先週の皐月賞の勝利おめでとうございます。延期などもあり・・・(略)。
突然ではありますが、私はあなたをお慕い申し上げております。凛々しい表情、小柄ながら並みいる強豪をはねのけターフを駆けるお姿を。そんなあなたに向けてだからこそ、私は宣言いたします。来る5月26日の東京優駿にて、私はあなたに挑戦いたします。もし私が勝利したならば、この思い、必ずお伝えいたします。
5月10日 皐月の王者様へ
敬具
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桜「確かにこれは君宛のものではなさそうだね…悪いことをした。申し訳ない。」
ブ「…。申し訳ございません。私が浅はかなばかりに。ご迷惑をおかけしました。」
メ「いえいえ…そんなっ。送り相手、見つかるといいですね。」
桜「ああ、ありがとう。ただ、送り相手は分かったかもしれない。」
ブ・メ「えっ」
ブ「それはどなたなのでしょう。それに一つ気になります。皐月賞は4月開催であるはずです。しかしながらこの手紙では5月上旬の開催のようです。何かの間違いでしょうか?」
桜「ふむ、実は過去には皐月賞は5月開催だった。しかも4月に移ってからも例外的に5月に開催された年もあるんだよ。この日付だと、あの年かな…?ふーむ。なるほど!あとで過去のレース記録を見せてあげよう。きっとすっきりするはずだ。この手紙も…多分用済みだろう。」
メ「皐月の王者…あっMay Champion…。それで…メイチャン?」
桜「…会長サマが気に入りそうだよ。」
~~その後ドトウと別れトレーナー室にて~~
ブ「マスター、質問があります。ラブレターとは渡して思いを伝えるものだとデータベースに記録されています。私のデータベースには恋についての記録がありません。なぜ手紙を渡さずに隠してしまわれたのでしょう?」
桜「ううん?難しい質問だなぁ…強いて言うなら、それが恋ってやつなんだろう。伝えてしまうともう戻れない、その人との関係を壊してしまいかねないからね。」
ブ「?マスターの表情から、ステータス『共感』を検知。マスターもそのような経験があるのですか?」
桜「うおっ⁉う、ううん…。まあそのうち話すかもしれないし、話さないかもしれないなあ…。」
ブ「マスター、説明を求めます。」
桜「ああっっ…あ、その手紙、もしかしたら別の人の向けた決意表明だったのかもな?運命が生んだ、もう一人の『皐月の王者』にさ。」
続(きを執筆中…ナイスにモフモフするような作品を)
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ここまで読んでくださりありがとうございます。いろいろなネタを積み込んでみました。いかがでしょう?
誰の手紙なのかは史実を見るとわかるかと思います。まあ妄想でラブコメにしてみましたが実際は大人の事情が…。
作者はツイッターを新たに作りました。もしよければフォローいただけるとありがたいです。
@4Thas_
作品の感想やアイデアになる皆様の推しの一面を教えていただけると嬉しいです。
それでは同志たちの推し活に三女神のご加護があらんことを!