坂柳さんと比企谷君の独裁政治   作:掛川 翔

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テスト

「はい、注目。今日は小テストを全教科で実施させてもらう。いきなりのことで悪いが、成績には影響しないからな。まあ、影響しないからと言って不真面目に受けていい訳では無いから、しっかりやるように。

それではまず英語からだな、開始。」

 

簡単すぎないか?この問題。とても超名門校とやらがだす問題じゃない。こんなの中学生だってできる位だし。

横目でテストの問題を解きながらこのテストの意味について考える。第1、なんだ?全教科でテストをする時点で元から決まっていた確率が高い。だが、告知はされていない。告知されていないのにも関わらず成績には影響しない。じゃあ一体何に影響するんだ?このテストは。

 

そう説いていると、急に難しい問題にぶち当たる。…マジで何これ。文章をよく読めば辛うじてギリギリ分かるくらいだが、今までの問題と明らかにレベルが違う。大学入試レベルか、それ以上だと思う。

 

じゃあ果たしてこの最後の3問だけ難しくした意味は?

なにか意味が無いと明らかにこのテストの作り方はおかしいだろう。成績には影響しない、事前に学力を測ると言ってもそれほど学力は重視していない。どころか、それ以外の実力を測ると言っている。

 

考えているうちに英語が終わった。そうして5教科終わったけれども…いや、数学だけ全然わかんねぇ…。

全部に共通してたのが、それ以前は簡単な問題で、最後の3問はレベルが違うほどの難問だったということ。そして、このテストが何か意味を持って作られていること。死ぬほど考えたけど、なんの意味なのかは分からない。予習復習にしては、難易度の突飛が激しすぎるし、復習としても不適だろうから。強いて言うなら、テストの答えを買うことくらいだったな。ただ、学校側がそんなことを推薦するのはあまりに不自然だし考えない事にした。きっと買えなくはないだろうな。

 

「なあ、有栖。話があるんだが、ちょっといいか?

今日の小テストに関してだ。」

 

「ええ、分かりました。行先は八幡くんのお部屋でいいですね?」

 

「おう、分かった。有栖はテストどんな感じだったんだ?」

 

「そうですね、とりあえず全部解けましたかね。」

 

「おう、凄いな…最後の3問とかはすごい難しかっただろ?」

 

「そうですね、高校生にしては難しかったと思いますが、これくらいなら大丈夫です。」

 

「流石だな…有栖。ちなみに聞きたかったことは、小テストの意味についてだ。」

 

「成程、もう少し煮詰めてみますね。それでは、八幡くん。」

 

 

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