坂柳さんと比企谷君の独裁政治   作:掛川 翔

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(Q.E.D)

「皆さんおはようございます。朝のホームルームを始めようと思います。さて、この紙筒について疑問に思っている方も多いでしょうが、少しだけお待ちください。

まず、Sシステムについての概要を説明しようと思います…と言おうと思ったんですけどね、坂柳さんが昨日発言してくれたことが当たっていますね。入学早々的確に質問をしてきたので、度肝を抜かれました。過去に例を見ない速さでしたからね。とりあえずクラスポイントを提示しておきます。」

張り出されたポスターを見ると、こう提示されていた。

Aクラス:970pt

Bクラス:650pt

Cクラス:480pt

Dクラス:0pt

 

いや…0て…いやまじで何してんだ…。由比ヶ浜とかは兎も角、雪ノ下や葉山の様に真面目に授業を受けている人間も居ただろうに。

まじで一体何が起きてるんだ…。

 

「どうだろうか、過去のAクラスと比較しても随一で君らは優秀です。一方でDクラスは0ptと悲惨なことになっていますが…。

今後とも気を抜かないように頼む。決してAクラスが偉く、Dクラスが屑などという訳では無いからな。…Aクラスを鼻にかけて驕り昂っているものがいると風の噂で聞いたからな…。」

 

「そしてもう1つ、小テストの結果だ。うちのクラスにはいないが、赤点が1つでもあれば退学になるからな、覚悟しておけ。」

やべぇ…数学やべぇ…。とりあえず有栖に教わろっかな。

それにしても、やはり妙だな。成績以外に関係のあるテストに、赤点なら即退学になるほどの厳しさ。なんの暗示だろうか。例えば、答えが決まっている…とか?

 

「とりあえず説明は以上だ。何か質問があるものは職員室で承る。」

 

「先生ー、まだポイント払われてないですよ?不具合ですか〜?」

名前は覚えてないけど…なんだっけ、うん。忘れたけど、誰かが言った。

 

「おっと、その件について忘れていたな。現在CクラスとDクラスの間で問題が発生している。その対処のために一時的に1年生のポイント供給がストップしているという訳だ。あとは特にないか?ないのなら坂柳に任せるが。」

 

「分かりました…。一応、目標というか指針を示しておきましょう。私達の目的は、Aクラスを守ることではありません。もちろん卒業時にはAクラスでいるつもりです。私達はAクラスを守るのではなく、徹底的に他のクラスを叩き潰すつもりでいます。無論、これは私の嗜好も入っていますが。守るだけでは、この学校で生きていけると思いませんから。2年生や3年生のクラスを見ると、大分私たちより生徒の数が少なかったです。きっと彼らは、退学になったのでしょう。

異様に厳しい学校だからこそ、私たちは下との差を付けなければならない、と思っています。

取り敢えず、私と八幡さんがリーダーであることに賛成…いや、反対である方は挙手して頂けるとありがたいです…。」

1人2人と手を挙げたか、だいぶ疎らだな…。体の大きなハゲ生徒…葛城だったか。そこら辺の連中は反対の様だな。

それにしても、賛成ではなく反対を手を挙げさせる当たり、なかなか攻めたことをしたな。

 

「正直、君の読みは素晴らしく思う。一方で、私達が攻めるメリットがあまり感じることが出来ない。私はこのAクラスの座を守り、攻める隙があれば攻める位でもいいんじゃないかと思った次第だ。生憎君に賛成出来そうになくてな。」

 

「そうですか、葛城さん。後でゆっくりとお話し合いをしましょう…。とりあえず私についてくれる方と、葛城さんにつかれる方で1度お話し合いをしましょう。もしそれでも分かり合うことが出来なければ、その時は私たちと葛城さん、どちらが優れたリーダーであるか、勝負しましょう。もちろん見るのはCPです。良いですか?」

 

「その件については了解した。坂柳と比企谷と話がしたい。今日の放課後にカフェテリアに来て貰えないだろうか。」

 

「了解しました。八幡さんもつれていきますね。」

 

いや、いきなり俺の名前呼ばれて焦ったわ。有栖は革新派で葛城は保守派といった所だろうか。…絶対昔だったら葛城の方に行ってたな、めんどくさかったし。ちなみに小テストは90点だった。

 

***

「有栖、折り入って頼みがある。俺に数学を教えてくれないか?お恥ずかしながら、数学だけは苦手でな…。」

 

「わかりました。今夜からみっちりとやりましょうね。今夜から八幡さんの家に伺います。八幡さんを退学にさせる気なんてさらさらないですし、居てもらわないととても寂しいので。」

 

「そこまで言われたらやらない訳にはいかないだろ…ありがとうな、有栖。」…さすがは俺の相棒…そして、リーダーである。

 

 

青春とは悪であり嘘であると言ったな。

もし、愚かでない青春が有るのならば。

それは今のようなことを言うのではないか。決して、愚かでもなく、無駄でもない。学ぶことがある。どころか学ぶことや考えることがまだまだある。青春を楽しむ賢者達よ、謳歌せよ。




何となく、今週UA数?みたいなソートの仕方で検索してみたんですよ、小説を探していて。
よう実原作で絞り込みしていたんですが、この小説が1番上に出てきてとんでもなく焦ってスマホを落としそうになった作者です(((
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