side 龍園
勝手に訴えをとりさげやがって。もっとちゃんと監視カメラの情報を回しとくべきだったかもしれないな。しかし、どうもAクラスの動きが随分と激しいように感じる。葛城とかいうふにゃけたやつが積極的に行動を起こすとは思えないし、坂柳一派だろうが。にしても、Aクラスに勝つのは余裕だ。特に次の特別試験なんかはな。
俺は入学して2週間ほど、上の学年に忍び込んで情報を集め、ポイントの変動履歴を確認した。その結果分かったことは、特別試験が夏休み前のタイミングには行われることは確定している。坂柳のやっかいな頭脳以外に恐れるべき人物は居ないからな。だし抜くのも容易いだろう。
B、Dなんか仲良しごっこしてるゴミだ。問題はいかにAを潰すか、これに限る。…金田と椎名でも呼んで、考えるか。どっちにしろ、俺だけでやれることには限界がある。
side 八幡
「八幡くん、どうやらDクラスとCクラスの問題が終わったらしいです。この後に回収予定なんだとか。後、ひとつ気づいたことなんですが、いいですか?」
「ああ。どうしたんだ?」
「戸塚さんの作戦の被害者に私がなることが出来れば、かなり美味しく潰せるのでは無いですか?見てのとおり私は足が悪いですし、そういう生徒を狙ったとなればさらに処分は重くなるかと。」
…それは正直…賛成できない…。
さすがに危険すぎるだろうしな。今後の生活に危害を及ぼしたらどうするつもりだ。
「さすがに無謀だ。大体、重い怪我になったらどうするつもりだ。」
しかし、その方が利益は大きく…」
「ふざけんな。アホか。もう少し自分の体を大切にしてくれ。そんなの利益とか関係ない。感情論かもしれないが、リーダーが大怪我した方がもっとチャンス失うぞ。」
「…すいません、流石に感情的になりすぎました…。
その、他の人と同じになれないというか、私が特別だからみたいなのが嫌で、他の人より優秀になれるようにも努力してきたつもりなんです。もちろんそんな意図がないのはわかってます。それでもなんか、悔しく感じてしまって…。」
「ごめんな。俺も言葉キツくなっちまった。
それに、有栖の言うこともわかるから。大丈夫だぞ、有栖は他の人より凄い優秀だし、お前のできることはよく分かってる。あんまり無理して頑張りすぎるなよ。色々考えてくれてありがとう。」
「あっ…手…///ありがとう…ございます…。」
「んあっ…ごめんな…。」
「いいえ…むしろなんだか、とっても撫でられるのが心地よかったです…。良かったら、もう一度撫でていただきたい位で…。」
「んぇ…するか…?」
「お願い…します…///」
1時間程撫で続けたのだった…めちゃくちゃ癒された…。