坂柳さんと比企谷君の独裁政治   作:掛川 翔

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命題1 私達の"王"は坂柳有栖である
違和感


***教室***

とりあえず着いたところで、有栖の発案により自己紹介をすることになった…やめてくれないかな。いやほんとまじで。

あ、ちなみに俺の席は有栖の隣だ。

なんで【さ】と【ひ】で隣なの??

いやまあ、近くにいる方がいいけど。

 

「とりあえず私からですね。坂柳有栖です。先天性心疾患を患っておりまして、杖を着いて生活をしています。これから迷惑をかけたら申し訳ないです。良ければ仲良くしてくれると嬉しいです。何か質問などはありますか?」

 

「はいはーい!朝一緒にいた人と付き合ってるんですか?」

 

「え…///別にそんなことないですよ?今日あったばかりですし。

彼はそうですね…大切なお友達です。」

 

「ふーん?ありがとう!」

 

「いえいえ、どういたしまして。」

「では次は自分から。葛城航平だ。持病の関係でスキンヘッドだから特徴的かもしれないが、自分に自信を持って生きてるつもりだ。よろしく頼む。」

 

***

うわ…もう俺の番だし…はぁ。

「えー…比企谷八幡です。好きなことはゲームとか。一応、高校入ったら体鍛えようとか思ってます。よろしくお願いします」

ふぅ…やっと終わった…乗り切った。

マジで疲れるな…ほんと。

「有栖は流石だな。俺にはこういうの向いてないかもしれない。」

 

「あら、八幡さんのも立派でしたよ?」

 

「そうか?ありがとう。というか、やっぱ今年もぼっちなんだろな…」

 

「あら、そんなことないですよ?私が居ますからね。」

俺じゃなかったらこんなこと言われたら好きになってそうだな。

いやまあ、中学の折本とかそこら辺ので絶対俺はすることないだろうけど。思い出したら辛くなってきた…。

 

「大丈夫ですか?八幡さん。また辛そうな顔してますけど。」

そう言いつつ、さらりと有栖に頭をポンポンと撫でられる…

いや、ね?嫌なわけじゃないけどここ教室な訳で。新学期早々撫でられるとか恥ずかしすぎて死ねるんだが。

 

「大丈夫だから、うん。もうやめて?」

 

「あら、お気に召さなかったですか?ごめんなさい…」

ああしょぼんとしちゃった…罪悪感すごいなコレ。

 

「いや、そんなことないから、ごめんって。」

 

「ふふ、焦ってる八幡さんもなかなか可愛いものがありますね?

そんなことで傷ついたりしませんから、安心してくださいね?」

いや、本気で焦ったじゃん…。

泣かれたらほんとに困る…あれは昔小学生の頃、近寄っただけで目を見て泣かれ比企谷くんが○○のこと泣かせたーって…辛い過去を思い出した…。

 

「分かっててやってたのかよ…まったく。」

 

「ふふ…先生も来たことですし、一旦やめましょうか。」

 

「えー新入生諸君。私はAクラスを担当することになった真嶋 智也だ」

それから真島先生は主にパンフレットにあることを一通り口で説明した。

「今から配る端末は、個人の学生証の役割もはたしている。それを使えば、敷地内にあるすべての施設を利用したり、売店などで商品を購入することが出来るようになっている。ただし、ポイントを消費することになるので注意が必要だ。この学校においてこのポイントで買えないものはない。学校の敷地内にあるものなら、購入可能だ」

 

ふーん…なんでも買えるか。その時点でやはりこの学校はなにか他のところと異質なものを感じるな。普通だったらわざわざなんでも買えるなんていいかたしなくても、他の言い方をする筈だ。しかも真島先生は手元の紙を見ている。なのだとしたら 、1年生全体で共有されている可能性が高いだろうな。

 

「施設内では機械にこの学生証を通すか、提示することで使用可能だ。ポイントは毎月1日に自動的に振り込まれることになっている。お前たち全員、平等に10万ポイントが既に支給されているはずだ。なお、1ポイントにつき1円の価値がある。それ以上の説明は不要だろう」

やはりガヤガヤと驚くような声もする…それにしては少ない気もするが。皆この違和感に気づいているのか?

 

「ポイントの支給額の大きさに驚いているみたいだな。この学校は実力で生徒を測る。入学することが出来たお前らにはその時点でそれだけの価値がある、ということだ。ポイントは支給された時点で完全にお前らの物だ。遠慮なく好きに使え。後、卒業時に現金化はできないので、取っておいてもあまり意味はないぞ。だが、無理やりカツアゲするような真似だけはするなよ。学校はいじめに対して敏感だからな」

 

 

1ヶ月に10万円ね…明らかにおかしいだろ、これ。

高校生のお小遣いにしては高すぎるし、そもそもこのクラスに30〜40人居る。30×4クラス×3学年で3600万円となる訳で。流石に数字に弱い俺でも明らかに異常な数値なのは理解できる。

後、おそらく聞き間違えじゃなければこの先生は毎月1日に自動的に振り込まれると言った筈だ。そう、毎月10万円では無いのもここから読み取れるだろう。

 

「なにか質問がある生徒は後で職員室に来るように。」

これはさすがに行くしかないだろ。不審な点が多過ぎる。

 

「八幡さんは今の説明聞いてどう思いました?」

 

「さすがに怪しすぎるだろ…あれは。

むしろ気づかせるためにやっているのか?」

 

「やはり八幡さんも気づきましたね。試すような事をしてごめんなさい。」

 

「それくらい気にしなくていいけど。そういえば、先生が実力で図るって言ったよな」

 

「はい、言いましたね。それがどうかしました?」

 

「さっきのピンク髪の、由比ヶ浜ってやついただろ?有栖にちびっ子って言った方の。」

 

「はい、居ましたね。」

 

「あいつ、中学の時に30点以上の点数取ったことがない位の馬鹿なんだよ。俺も数学じゃ人のこと言えないけど。学力だけで決めるとしたら、あいつに払われる金はあるのか?」

 

「30点を超えたことない…随分とまた悲惨な成績をしているのですね…。とりあえず八幡君は私と一緒に放課後数学の勉強をしましょう。それにしても興味深いですね…流石の洞察力です。

学力だけではこの学校の言う"実力"では無いのかもしれないですね…。」

 

「まあ、いずれにしてもとりあえず先生の所行くか。」

 

「そうしましょうか。」




有栖の口調はあまりアニメに出てこないから難しい…
とりあえず色々調べながらやってます。
真島先生の所を平塚先生にしようか5分くらい考えてました!w
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