***職員室***
「失礼します、1年A組の比企谷八幡です。」
「失礼します、同じく1年A組の坂柳有栖です。」
「はーい!A組ってことは真島くんを探しに来たのかな?
ごめんね〜、今あの人少しだけ外に出てるから、私と話して待ってよ〜!あ、私は星乃宮千恵っていって、保険医してます♪
いちおー隣のBクラスの担任してるんだ!気軽に知恵ちゃんって読んでね」
いや、誰が呼べるんだよ…。てかなんかすごい人来たな。なんというか、本当に先生って感じがしないな…なんかギャルみたいだし。てか絶望的に俺が苦手なタイプだわ…。とりあえずBクラスにならなくてよかったわ。
「あ、先生らしくないって顔したー。のんのん!これでも立派なせんせーなんだぞー?」
「そこら辺にしとけ、星乃宮。目に余る…。お前らも済まなかったな、ここで座って待っててくれ。」
「「分かりました…」」
「ねーさえちゃんいいじゃーん!」 「さっさと仕事に戻れ」
星乃宮先生が引きずられてった…なんか、うん。こんな大人にはなりたくないな…。てかのんのんとかもう誰も使ってないだろ…
「なんだかとても愉快な先生でしたね。」
「ほんと、だな。先生ってより生徒のが近い気がする…。」
「確かに、そうかもしれませんね。」
***
「すまない、待たせたようだな。比企谷に坂柳。
それで、質問とはなんだ?」
「3つほど質問がありまして、参りました。
まず1つ目ですが、毎月1日に必ずしも10万円が貰える訳では無い、ですよね?」
「ほう?初日でそこまで頭が回るとはなかなかに優秀なようだな。さすがAクラスの生徒だ。質問に答えるなら、そうだとしか言えないな。必ずしも10万円ではないと約束しよう。」
「ありがとうございます。次に2つ目ですが、この学園では生徒を実力で図るとおっしゃりましたよね?その実力というのを具体的に開示することは出来ますか?全員が現在の実力で10万円もの価値があるとは思えません。」
「その質問に関しては、学園の規則により答えることは出来ないな。すまない。」
「いえいえ、お気にならさず。では最後に。希望する人を退学にする権利は、いくらで買うことが出来ますか?」
なんだ?その質問は…。随分と好戦的…いや、まるで退学にさせたいような言い方だな。そこまで恨みを持っている人がいるのだろうか。
「2000万ptだな。ちなみに言うと過去にこの額を貯めきった生徒は居ない。」
「ありがとうございました。」
「では俺…いや僕からもひとついいですか?」
「もちろん、構わないよ。」
「先生は先程さすがAクラスの生徒だと、仰りましたよね。
この学園は、恐らくA〜Dクラスを基準に能力順で分けられて居たりするのではないですか?」
そう言うと、職員室にいる先生が一斉に振り返って俺の方に注目するように見入る…いや、やめて?なんかまずいこと言った?
星乃宮先生とか目をギラギラさせながらこっちみてるんだけど、何事?
「比企谷、そこまでのことを初日で見抜いた人間は初めてだ。とても鋭い洞察力を持っているんだな。賞賛しよう。質問の答えだが、正解だ。」
問題は、そうだったとしてこれからどうなるのか、だよな。
わざわざ能力順で振り分けたのには必ず理由があるはず…。
しかし、その理由がわかる気がしない…。
「ありがとうございます…。失礼します。」
「真島…比企谷といい坂柳といい、今年のAクラスは随分人材に恵まれたようだな。」
「ねー、初日からあそこまで推理してくるんだもん。焦っちゃったよ。あの子…本当に興味深いかも…よく見るとカッコよかったし…」
「知恵はうちの生徒に何する気だ…。それにしても、ここまで早く見抜いてきたのは今年が初めてだな。末恐ろしい…。」
***
「八幡くん、さすがですね。A〜Dで実力順に分けられている…私は気づきませんでした…。」
「なんか恥ずかしいな…。まあ、ありがと。有栖も充分だと思うぞ。なかなかにあそこまで気づけるものじゃない。というか、なんで退学にする権利、なんか聞いたんだ?」
「今後のため?ですかね。今は秘密です…♡」と、唇に手をつんっと
いや、すごいドキドキするんだけど…。可愛いし。俺ってこんなにチョロかったっけ?並の男なら勘違いしてるぞ…。てか顔赤くしてるし。恥ずかしいならやるなよ、全く。
「そうそう、八幡くん。後で私のお部屋に来てくれませんか?」
何するつもり???いや、胸がマドマギする…あ違うそれ魔法少女だ。
「と、というかいきなり今日あったばっかの男を部屋に連れ込んでいいのかよ…俺が襲ったりすると思ってないの?ばかなの?」
「馬鹿ではありません!私は八幡さんのことを信頼してるので。
それに、私の事襲う気なんですか?八幡さんは」
「そんなことないに決まってるだろ?」
「なら問題ないですよね♪」
初日から俺は女の家に行くらしい…何事?