暗黒大陸?グルメ界の間違いだろう……   作:クロアブースト

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2章の前に出来たので投稿。
ちょっと短いけどこういう二次創作だから、世界最強クラスをポンポン出すのも良いよね。


番外編〜5本指の念能力者①〜

世界で五本指の念能力者、ネテロがそう評するように桁違いの念能力者が存在する。

 

お互い立場は違えど、卓越した念能力を扱う技術を持ち、メモリとは異なる念能力の才能を持っていた。

 

その強さは諸説あるが、後に原作で現れる直属護衛軍2体を吸収したキメラアントの王さえ彼等の内一人が派遣されていれば片付いたと言えば強さの指標にはなるだろう。

 

 

一人目はジン=フリークス。

頻繁に行方不明こそなるものの、十二支んのメンバーかつ道徳心も持ち合わせている。

強さを得る程に自分勝手かつ道徳から外れていくものだが、ジンは世界トップクラスの念能力者になってもパリストンが行おうとしていた5000体のキメラアントによるテロ未遂を止めたりと明らかに善人側とも言えた。

 

念能力は不明。

何故なら彼は才能だけで物理系の念能力を受ければ真似出来てしまう。

つまり物理系とカテゴリが制限されるものの、メインとは異なる発を無数に持ち合わせることになる。

千種類の発を扱うなどというふざけた話ではないが、彼の戦闘経験から利便性の高い発を20〜30位ストックしていると言えば応用力の高さが分かるだろう。

 

 

そして今回の話は二人目についてのお話である……

 

 

 

 

これはイストとジンが暗黒大陸へ渡航する前の時点。

とある大陸を買い取ったイストが大陸そのものを調理したことで危険地帯へと変貌した。

その大陸の名はアイスヘル、年中零下50度を下回り、周囲は氷山だらけの永久氷河。

その大陸にある食堂がイストの持つ拠点の一つである。

因みにプロハンターでさえ、このアイスヘルを渡ってこの食堂に来るのは、至難の業とも言えるせいで殆ど閑古鳥が鳴いている状態なのは言うまでもない。

 

「ったく、相変わらず店のある場所が危険地帯ばっかで客が全然いねぇな」

「まあ食堂なんてただの道楽だしな。金を稼ぐだけなら俺が直接赴けば良いし」

 

常連であるジンの言葉にイストは気にしてないように答える。

この世界においてアイスヘルを事前準備無しの生身で渡航するのがどれ程の自殺行為なのかは言うまでもない。

アイスヘルは極寒だけでなく、この大陸に住まう猛獣達はプロハンターでさえも容易く餌にしてしまう強さを持っている。

逆に言えば極寒対策ときちんとした実力を持ってさえいれば渡航を可能とするのだが、ジンの服装は何時も通りの浮浪者を思わせる服装で極寒対策などしていない。

 

つまりジンはアイスヘルを生身で環境に適応して渡航したのである。

 

「師匠の料理を食べるのだから、この環境程度は乗り越えて当然よね」

「食道楽でこの大陸まで来れる奴はそうそういねぇよシオリ」

 

そしてジンへ向けて話しかけて来た少女がいた。

栗色のストレートロングヘアーに両サイドに大きなリボンを飾った完璧系美少女。

この食堂の副料理長であるシオリ・ミツルギだ。

彼女も生身でアイスヘルを自由に行き来出来る環境適応能力を持つ実力者である。

 

「あら、そうとも言えないわよ。貴方も含めてここに来れる人は大体常連客になるもの」

「まあグルメ食材の美味しさは文字通り次元が違うからなぁ……」

 

シオリが言うように自力で来れる強者は一度でもイストの店でグルメ食材を使った料理を食べれば常連になる。何せ美味しさの水準が違い過ぎるからだ。

 

「他の奴等はどうしたんだ?」

「ヒソカは資金調達の為に暗殺依頼を受けてアイスヘルを出たな。最近修行と食費で資金が減って来たから暗殺依頼受けるのと一緒に天空闘技場で稼いで来るってさ」

 

この食堂にはシオリ以外にもスタッフがいる。

一人はヒソカ=モロウ。

イストの弟子の一人であり、メビウス湖を越えて来たばかりのイストへ当時孤児だったヒソカがすりを行おうとして返り討ちにしたことが切欠で弟子となった。

と言ってもシオリと異なり料理ではなく、念能力の弟子である。

まあヒソカ本人もイストの料理を食べて食道楽に目覚めた影響もあり、この店で調理スタッフが出来るレベルで料理の腕はあるのだが……

趣味は戦闘と食道楽。資金調達は主に殺しや天空闘技場で行っており、強い奴を見つけては挑む戦闘狂である。

 

「進捗はどうなんだ?」

「う〜ん、流石に二人の暗黒大陸の渡航はまだ早いかなぁ。ヒソカは戦闘、シオリは料理術を中心に鍛えたけど流石に暗黒大陸で単独行動させれるレベルじゃないな」

「もう一人のスタッフは?」

「アイツは元々俺と一緒にメビウス湖の外から来てるんだ。今回ジンと渡航するルートは比較的安全ルートだから食材のレベルも高くないからパスらしい」

 

もう一人のスタッフは現在アイスヘルで食材調達をして店の外である。

 

「本題はシオリの包丁を作ろうと思ってな」

「え…?」

 

イストの呟きにシオリはきょとんとする。

 

「俺達の『皇帝の調理術』は市販品の包丁では耐えられん。つまり専用の包丁が必要になる」

 

『皇帝の調理術』とはイストの師匠である『神の料理人』と呼ばれる女性から教わった調理術を改良したものである。

星のフルコースと呼ばれる八つの食材を調理する為の技や『神の料理人』が唯一持たなかった戦闘技術などがあり超人技術は並大抵の包丁では耐えきれないのだ。

 

「確か師匠の包丁はデロウス包丁でしたよね?」

「そうだ。まあ戦闘だけならサブの包丁で足りるから星のフルコース以外だとデロウス包丁は使わないな」

「私も師匠と同じデロウス包丁が良いです!」

「残念ながらシオリはまだデロウス包丁扱うには未熟だ。それにデロウス包丁作れる職人はこのメビウス湖にいないしな」

「えぇ…」

「それに利便性に関してはデロウス包丁より良い『霊刀』を依頼してあるから今日来るはずだ」

「『霊刀』……お前、まさかクラフトに頼んだのか!?」

 

ジンは驚愕する。『霊刀』と呼ばれる特殊な物を売買している職人などこの世界では一人しか存在せず、有名な人物だからだ。

何せ『霊刀』とは念能力者にしか扱えない具現化系特有の出し入れを購入すれば誰でも行えるという特殊武器だからだ。

 

カランコロン

 

扉を開けると何処かの令嬢のように青いワンピースを来た女性が来店する。

 

「あら、あらあら。ジン、お久しぶりね」

「まさか……お前が来るなんてな……クラフト」

 

朗らかに笑う女性は一見お淑やかに見える女性だが、『霊刀』専門の鍛冶職人であり、作品の試し斬りの為なら他国の紛争地帯に行ってまで人斬りを行うという生粋の狂人だ。

しかも本人曰く戦争なら人を斬っても合法よねと民間人以外なら人を斬ってもセーフと考えるキチガイ。

トリプルハンターでありながら、殺害人数は軽く5桁を超える史上最悪の人斬り。

 

名はクラフト=レギンレイヴ。

 

ネテロが言った世界で五本指に入る念能力者の一人である。




星のフルコース
…本編ではアカシアのフルコースという名称ではなく星のフルコースと呼ばれている。まあそもそもブルーニトロ達もアカシア生まれる前から調理してるから名称違うよねという感じでこちらになった。

因みにイストの食堂の常連客は現十老頭だったり、ジンやクラフトなどの世界トップクラスの念能力者だったりします。

クラフト=レギンレイヴの詳細は次回の予定です。
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