・白ひげ(ONE PIECE)
・ジュナザード(史上最強の弟子ケンイチ)
・チャンドラー(七つの大罪)
・キングブラッドレイ(鋼の錬金術師)
・山本元柳斎重國(BLEACH)
・うちはマダラ(NARUTO)
・継国縁壱(鬼滅の刃)
・ドーラ(天空の城ラピュタ)
・バンク(ワンパンマン)
・ベヘモット(べるぜバブ)
因みに一番ヤベーのが、空中海賊という生身で空気を蹴って宙を走る某平和の象徴や紅き猛獣が所属する武闘派連中の頭領かつ、バルスが無かったので悪の大佐を城諸共拳で沈めたという原作離れした肉体と戦闘力を備えた奴がいる。名前は言わなくても分かるな……
太陽都市ソルガレス、そこは砂海の流砂に呑まれて初めて行ける場所。
地下にあるというのに天井には太陽が登っており、草原の大地すらあるとは地上のことしか知らない者には想像すら付かなかっただろう。
まあノアの方舟が街になってたり、魂だけの世界とかもあったりはするのだが……
「砂海の地下だっていうのに地上にいるみたいだ」
「この空間自体は古代文明の産物らしい。このピラミッドを作成する際に自給自足の為に作成したんだろうよ」
砂海に限らず砂漠とは基本的に資源に乏しいケースが多い。このグルメピラミッドの地下空間を作成した人物はそれを懸念していたのだろう。
「因みにこの空を作成した際に太陽だけが欠けていた」
「ん、だが上空には太陽があるじゃねぇか?」
「あの空にある疑似太陽はファラオが念能力で作ったものだ」
「なっ!?太陽を作るだと……」
驚愕するのも無理はない。何故なら太陽とはそれだけ規模がデカい存在なのだから。
「勿論、本物の太陽とは大きさも熱量も及ばない。だがその代わりに操作精度は優れている。それこそ上空から侵入者にピンポイントで光熱砲を撃ち落とせる程に…」
「つまりこの太陽の下にいる限りはファラオの射程圏内というわけか。だがそこまで強力な念能力をよく習得出来たな」
「世代継承をしているからだ」
「世代継承?」
「次世代の後継者に継承していく念能力だ。初めは小さな灯火であっても念能力者を経由し継承されていくことで大きな念能力に変貌した。それがファラオの持つ
「暗黒大陸にはそういう継承があるのか」
「まあこれは珍しい部類だがな。余程国が安定してないと継承なんて難しいしな」
暗殺や譲渡出来ずに息絶えることがあったらその時点で継承は終了である。それが長続きするだけ、このグルメピラミッドは栄えているとも言えるのだ。
「そういえばイストは西側に行ったことはあるのか?」
「あるよ」
「まあそうだよな」
寧ろイストが行けなければ人類は西側には到達出来ないと断じる必要があったのである。
「西側には何があるんだ。ドン=フリークスについて知りたい」
新大陸紀行の謎の一つ。何故東しか存在しないのか?
ジンは三つの仮説を考えている。
志半ばで諦めたのか?
まだ見つかっていないのか?
今も書き続けているのか?
究極の長寿食であるニトロ米と万病に効く香草さえあれば理論上は外傷以外はどうとでもなるからである。
「言っておくが、俺はドン=フリークスを捜索した訳じゃないし、グルメ食材を探してただけだ。だから食材以外の秘宝とかはあんまり見つけていない」
「厄災やリターンはあるのか?」
「同じようにあるさ。俺が知っているだけでもリターンならあらゆる病を治す花弁を咲かす白桜樹やその土地の四季を変える四季石がある」
「どちらも文明が栄えるだけのリターンだな」
病を遠ざければ死者が減るし、四季を変えられるということは住みにくい環境を快適な環境にすることで資源に乏しい環境問題を解決することすら出来る可能性すらあるのだ。
「厄災は白桜を好む白い龍が住みついてたり、天候を自在に操る鹿がいたりする」
「それだけ聞くと東よりも厄災が軽く聞こえるが…」
「まあ確かに概念攻撃系は少ないな。だが逆に言えば明確な対策が取れないせいで搦手が通じず地力が求められる過酷な環境とも言える」
「軍師とかなら奇策が全部通じないから結局正面衝突せざるを得ないってことか?そりゃあ無能扱いされるだろう」
「違いない」
地力が無ければどうにもならないということはパワーバランスの逆転が起きにくいことを意味する。
弱者であるはずの人間が奇策を使わずに強者である暗黒大陸の生物相手に打ち勝つ地力を求められる環境なのだ。
「ドンはそこで何を見たんだ?」
ジンは知りたかったのだ。
何せ暗黒大陸は人の一生では渡りきれない程に広大なのだ。
下手すればドン=フリークスが今も書いていたとしても一度も会うことなくすれ違い、寿命を迎えることすら考えられた。
「これは憶測だが、ドンは西側を旅して知っちまったんだろうさ」
「知った?」
「そうだ。東と西、その二つを旅することでとある真実を知ってしまった。俺はそう思ってる」
「真実……」
「まだ真実の一端を知らないジンが知るには早いし信じられないと思う。本来なら東と西の両方を旅して初めて思い至ることだからな」
「だったら俺も西には行かなくちゃならないな」
ジンとしては東だけで渡航を終わらせるつもりはない。何せ未知があるなら追い求めるこそがハンター冥利につきると考えているからだ。
「そうだな……東にもヒントはあるし、そこに立ち寄ったら真実を教えても良いと思う」
「良いのか?」
「そっちの方が旅の目的が増えるからな」
イストは笑顔で言う。ジンならその真実を知っても問題ないという信頼があったからである。
城下町に住む者達は老若男女と人間界と同じくらいに賑わっていた。唯一の違いは耳に猫耳があるくらいだろう。
「ここの亜人種はどんな種族なんだ」
「確か砂猫らしいな。と言っても狼人よりも亜人化が進んでて耳以外はほぼ面影ないけどな」
「確かに狼人と比べて顔が猫なのはいないな」
城下町を見渡しても猫耳以外はほぼ人間である。猫特有の猫顔とか猫髭が全く見当たらない程である。
子供達はやっぱり遊んでいた。
右側では棒高跳びをしており、木で作られたポールに周を使って耐久力を上げつつ10m近く跳躍しながらトリプルアクセルを超える空中回転をしつつ地面に着地する。
左側ではシーソーがあるのだが、乗っている子供達は座っておらず板に直立で立っており、シーソーが傾き跳ね上がると乗ってた子供はトランポリンの如く20m近く飛び上がる。
更にその子供は空中で宙返りをしながら板へと着地し、反動でもう片方は同じく宙返りをして着地するという離れ技を見せていた。
「やっぱ亜人種の遊びはイカれてやがる」
「今更だろう。どこも同じようなものさ」
「知りたくなかったよ。そんな事実は」
ジンは子供達のイカれたお遊びから目を逸らした……
「フハハハハ、よくぞ来たイストよ。我が城に」
「久し振りだなファラオ」
玉座から見下ろしているのは砂猫の亜人種であるファラオ152世であった。褐色肌の男でカリスマはあるのだが、やはり猫耳が威厳を台無しにしているとジンは思った。
しかし突っ込んだら膨大なオーラを内包して玉座に居座るスフィンクス達が牙を向くと考えられたので指摘することは控えていた。
「彼はジン=フリークスだ」
「フリークス?貴様、ドンの血縁者か?」
「!?ドン=フリークスを知っているんですか?」
ジンはファラオに尋ねる。彼も相手は王族ということで敬語を使って話している。
それをやらないイストは下手すれば不敬罪で処罰されるリスクがあるにも関わらずやらないのは彼が強者だからだろう。
何せイストが"美食帝"を名乗るに辺り、金を払えば料理を振る舞うが俺が上だ。俺より強い奴じゃない限りは敬意は払わないと言ってた位である。
イストと長い付き合いのあるジンですらイストが敬意を払う姿は一度たりとも見たことはなかった。
「奴は350年位前に余の元へ謁見を求めた勇者だ。イスト程ではないがそれなりに見所のあった奴だからな覚えておる」
「そう…ですか……因みに彼はどちらへ向かったのか覚えていますか?」
「そうだな。奴は錬金植物を手に入れる為に香草を手に入れたと言っておったな」
「ゾバエ病対策か」
「うむ。あの病は確かに通常では完治しない故に香草は必須とも言えよう」
ドンの足跡の手掛かりを知ったが、何せ350年前では尋ねたところでほぼ役に立たないのでそれ以上は単なる好奇心であった。
だがドンはゾバエ病対策の為に万病に効く香草を手に入れていたらしい。
そこから考えられることはドンが探検しながら対策を講じていたということだ。
単なる探検ならば本来ゾバエ病の前に都合良く香草を手に入れているなんて偶然は起こり得ない。
彼は何かしらの手段でゾバエ病より先に香草の存在を知っていたことになるのだ。
「これがメロウコーラの代わりとなる食材だ」
「ふむ、よかろう。メロウコーラの収穫を許す」
イストは用意していた食材の数々をファラオに献上した。
現在人間界の一部を加工して作ったグルメ食材の一つである鍋山で取れる『コンソメマグマ』やアイスヘルで取れる『センチュリースープ』、感謝することで作られる特殊食材の『ビリオンバードの卵』などといったグルメ食材を渡したのである。
そうしてイスト達はメロウコーラを出すサラマンダースフィンクスの住まう奥地へ向かうのだった。
オリジナル用語
世代継承
…世代を超えて念能力を継承していくシステム。
メリットは次世代の念能力者が継承した念能力を培うことで成長していくので継承が大きい程強大な念能力になる。
デメリットは世代継承した場合にメモリを上書きされる為に継承すると別の発が作れなくなる。譲渡してしまうと先代継承者は発が使えなくなる。
十老頭と幻影旅団が全面戦争したら勝つのはどっち?
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十老頭
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幻影旅団
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どちらも全滅
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ヒソカの一人勝ち