イベント6日目
「うぅ、ここは」
目が覚めると、そこは洞窟だった。
「そうだ、確か不死鳥を倒して…ここに生き残ってるってことは勝ったのか。」
既に時刻は7時を回っている。8時間ほどは眠ってしまっていたのだろう。身の回りの整理をしていると、とんでもないことに気がつく。
「チャットの通知がえげつないことになってる」
5日目の深夜に安否確認の連絡を見た以来、その後は火山登りに夢中だったため、完全に送るのを忘れていたのであった。
恐る恐る、チャット欄を開くとおびただしいほどのメッセージが送られている。5日目の朝まで遡ると
『昨日はごめん』
2人からそのようなことが続かれて書いてあった。
昼に移ると
『こっちは砂漠を抜けたよ。今はどこにいるの?』
近況報告が少し書かれていた。
夜になると
『ごめんなさい』
こういった綴りが止めどなく書かれている。まるで反省文のようだ。
そして、ついさっき
『戻ってきて』
その一言だけだった。
「なんか、すごく申し訳ない。何か送るか。」
『昨日はごめんなさい。【探知】がうまく使えなくて見つけるのを諦めて一人で探索をしていました。置いていったことを怒ってません。むしろ、置いていかれたのはこっちの責任です。【探知】の調子が戻り次第そちらへ向かいます。』
「っと、送信完了。向こうも平気かなぁ…いや、問題ないか。」
あのメイプル達だ、と一抹の不安を抱えながらも4日間ほど一緒に行動した結論として負けることはそうそうあり得ないと確信していた。
「【探知】!」
探知を働かせてみるものの、反応しない。どうしてか頭を悩めているととあることが思いつく。
「探知が働かなくなったのは火山に来てからだった。ってことはこの場所が原因?そもそも、かなり飛ばされたんだけど一体どこにいるんだろう。」
インベントリから滅多に使うことのない電子マップを漁りだす。
「良かった、こっちはちゃんと働いてる。」
マップの位置で現在地を見つけるも、周りに思い当たるものがない。というか、周りは真っ白になっている。
「ちょっと外に出てみるか。」
洞窟から出てみると、そこは一面の
「海!?」
珍しく声を上げる。
天気はやけに良く、水平線が綺麗に見える。火山灰で周囲が確認できなかった昨日とは大違いだ。
「なるほど、不死鳥を倒したことで火山灰が止んだのか。って、そうじゃなくって」
マップをルーズにしていき、しばらくスクロールするとやっとのことで本土を見つける。
「なるほど、【探知】の範囲外だったのか。解析したのは島だけだったからのと、大陸と遠すぎたのが原因かな。ともかく、早く戻ろう。」
それにしても、砂になったとしても【炎帝ノ国】によって飛ばされたのはかなりの距離だということを知るとやはりトップクラスのプレイヤーが多くいるということを痛感する。
「調子は万全、飛んでいける。【身体装甲】光」
マテリアルの身体は光に包められ、海を越えて飛んでいった。
〈しばらくして〉
「全然つかない」
マテリアルは大海の上に結界を張り、そこで座って休んでいた。飛ぶだけでMPが半分以上飛ばされるという予想外の距離に驚愕していた。
「あ、メッセージが更新されてる。えっと」
『今、私達は洞窟にいるよ。シロップと朧のレベル上げ中。メダルはサリーがPKしてくれたお陰で2枚増えたよ。気をつけて戻ってきてね。』
メイプルからであった。
「さて、後1日残して残り3枚はかなり調子がいい。戻る途中に見つけられるといいな。」
メッセージで元気を取り戻したマテリアルは再び飛び立つのであった。
またしばらくして
「はぁ、はぁ。やっと着いた。」
日は既に落ちており、マテリアルのMPもほぼ0に等しくなっている。敵との戦闘がなかったおかげでHPは満タンになっているのだがMPがないとほぼ戦えないマテリアルには辛い。
そこに、誰かの足音が聞こえてきた。
MPはもちろん、長旅で体力もメンタルも疲労し切っているマテリアルを倒すのは通常時と比べたら遥かに容易であろう。
残り少ないMPで剣を作り出すと
「待って待って、僕に戦闘の意思はないよ。ほら、僕のレベル5だし」
赤色の癖毛にスペードの形のイヤリング、色白の肌に髪と同じパッチリとした赤い瞳。身長はマテリアルより一回り小さく、総評すると美少年…美少女?であった。頭装備のイヤリング以外は、ぱっと見たところ初期装備だった。
ステータス画面を見ると、たしかにレベルは5だ。
「いえいえ、警戒するに越したことはありませんから。変な道具でも持ってたら形勢逆転なんて難しいことではありません。」
そう、第一回イベントのときのマテリアルは初期装備だった。なお、装甲は常時用いていた模様。
「確かに、それはごもっともだねー」
両手を挙げながらマテリアルに近づく。マテリアルはその行動に驚きつつも敵意はないと感じたのか、剣をしまう。マテリアル自身だったら絶対にこんなことはしないだろう。得体の知れないプレイヤーに近づくことと戦闘を放棄することのどちらかというと両方だ。
「僕の名前はカナデ、君は?」
「マテリアル、どうして話しかけてきたんですか?」
「マテリアル…メイプル達の仲間かな?」
「!?」
驚くマテリアルにカナデは続ける。
「本当に悪いと思ってるみたいだよ。早く仲直りしてあげたらどうかな?」
「?」
情報が追いつかないマテリアルと誤解をしているカナデ。いや、誤解をしたメイプルによって伝えられたカナデとでも言おうか。コミュ力が疲労で低いのが更に著しく低下しており、ついに喋ることを放棄している。
「それは…」
口を開いた瞬間、マテリアルは倒れていた。
〈少しして〉
目が覚めると、そこは浜辺だった。少し場所が変わって風が落ち着いたところにいる。
「あ、起きたんだ。大丈夫?」
「カナデさん…でしたっけ?」
「うん、そだよー」
しばらく話は続く、何かというとここまで移動した経緯とかそれに感謝だのの内容だ。本人から恥ずかしいから非公開である。
「あー、そういうことだったんだ」
マテリアルはカナデの誤解の経緯を説明した。ほんの数分で理解したところを見るにカナデはかなり頭が良いという印象を受けた。
「なんか、すみません。メイプルさん達の愚痴に付き合わせてしまって」
「いいよ、僕も一緒にゲームして楽しかったからね。」
「ちなみに何を?」
「オセロだよ。ちょっと遊んでいく?」
「やめときます」
マテリアルはびっくりするくらいオセロが弱い。全て相手の色に変えれてしまうことがほとんどである。ただボードゲームが下手というわけではない。むしろ、将棋やチェス、囲碁の類は滅法強いのだ。オセロが弱いのはもう諦めている。理由すらもうわからない。
「おーい、マテリアル、大丈夫?」
「おっと、すみません。大丈夫です。ここでなら見つけられるはず」
マテリアルが両手を地につけると
「周りに誰か来たら教えてください。」
「うん、わかった」
カナデもマテリアルが何をしようとしてるのかなんとなくわかったようだ。後で2人に自分のスキルをあまり他言しないようにと忠告しておこうとも思った。カナデが良い人で良かった。
「見つけた。では、次会ったときに必ずや御恩を返させていただきます。」
「うん、バイバーイ」
カナデの見送りの元、巣立っていくマテリアルであった。フレンド登録は一応してある。
本日の収穫 0枚 (マテリアル自身は0)
サリー2枚
合計27枚
あと3枚!!!
7日目
「やっと、見つけました。」
マテリアルが洞窟の前に降りる。どうやら洞窟内は毒で満たされているようで普通のプレイヤーでは入ることすらできないだろう。
「【身体装甲】毒」
何もないかのように毒の海を泳いでいくマテリアル。マテリアルは泳ぐのも苦手だ。泳ぎ方は一通りできるのだが極端に遅い。
「やべ、息継ぎミスった」
これが原因の一つだ。息継ぎがうまくできない、水泳が苦手な人の多くが息継ぎができないことで決まる。マテリアルにしては珍しく典型的なタイプだ。
「たちが悪いのが溺れても死なないことか。」
毒の海の上でぷかぷかと浮かびながら漂う。しばらくすると頭に何かがぶつかったことに気づいた。
「陸地だ。」
洞窟内、そこまで長い距離ではなかったのだがおかげさまでかなりの時間を要した。だが、リラックスはできたようでかなり調子が良い。
少し歩くと、誰かの気配を感じる。
「一の太刀 陽炎」
「【身体装甲】鋼」
突然襲いかかってきたものの、自慢の反応速度で攻撃を受け切る。襲ってきたのは
「あなたは、オアシスでの」
「マテリアル、だったか?無事で良かった」
ほぼほぼ初対面の人に心配をされる。マテリアルには意味不明の状況だ。
そこで和服の女性、カスミは今までの経緯と自己紹介をする。
「なるほど、うちのパーティメンバーがお世話になりました。改めてマテリアルって言います。よろしくお願いします。」
カナデのおかげかコミュ力もやけに調子がいい。
「で、お二人は」
「そこで気持ちよさそうに眠っているさ。」
「ならよかった。カスミさんもお疲れでしょう?見張りなら変わりますよ。」
「いや、さっき変わったばかりだからな。私だけ働かないというのはダメだろう?」
「いえいえ、2回も助けられたんですから。生憎元気ですのでどうぞお休みなさって」
「なら、お言葉に甘えるとしよう。」
そういうと、カスミは奥へと行くのであった。
「よしっ、まずは【結界】」
部屋の周りを結界で防ぐ。破壊されたら音が鳴るアラーム付きという謎の器用さすら身に付けた。やけに便利だ。
「あとは、毒をもう少し強くしようか。」
【身体装甲】の氷で毒海の表面を凍らせた。しかし、一歩でも踏み入れたらボチャンだ。念のためこの先注意の看板を添えておく。
「うん、これでよし。」
謎の親切心で自己満足するマテリアルであった。
朝
「うぅ、」
どうやら寝落ちしてしまっていたようだ。しかし、周りは何も変化はなく敵襲はなかったようである。
「あ、やっと起きたんだね。」
「おはようございます、メイプルさん。」
実に2日ぶりの再会だ。積もる話は…マテリアルは特に話すつもりはないようだ。
「ご無事で何よりです。」
「うん、そっちこそ。ごめんね、置いてっちゃって」
「そう何度も言わないでください。大丈夫ですよ、機嫌も悪くないですし。」
少し気まずい空気が流れ
「これ、お願いします。」
今まで獲得した分のメダルを渡す。
「え?」
「3枚、足りないんですよね。今から取ってきます」
マテリアルはPKでメダルを獲得しにいくようだ。
「うん、頑張って」
そういうと、毒海を少し強く凍らせて歩いていくマテリアルであった。
「昨日はMP足りなかったからね。よし、9割以上ある。準備は万端」
目標はメダル3枚。探知を使えばすぐに標的は見つかるだろう。しかし、マテリアルとしてはあまりPKはしたくはない。色々な意味で疲れるからだ。まあ、襲ってこられたら話は別になるのだが
「…ここの落ち葉の下」
難なく見つかった。その間わずか10分、こんなに上手くいくとは思わなかった。さて、あともう2枚。こんなに簡単なお使いがNWOであったでしょうか、いやない、あるわけない。
というフラグ全開のことをマテリアル君は考えてます。
「【神速】!」
「【身体装甲】鋼 バレていないとでも思いました?出てきなさい。」
速攻でマテリアルを捕らえようとしたのだろうが、やはり【探知】で誰かがいることは気づいていた。奇襲なんて受けるわけがない。誰かがマテリアルを待ち伏せしていた。いや、さっきのメダルはただの撒き餌だったのだ。より大きな獲物を捕らえるために。
「あー、ミスったか。まあいい、ここで決めるからよ。」
第一回イベント第二位のドレッドである。二つ名は【神速】、アサシンスタイルという情報諸々をマテリアルは得ていた。
「えっと、戦いたくないのですがそちらに戦闘の意思があるならどうぞ。でも、遠慮はしませんよ。」
丁寧な口調で、少し弱々しくいう。
「怠いがやんなきゃなんねえんでな」
マテリアルは怠いならやらなきゃいいのにと思いつつ戦闘態勢に入る。生憎、あのタイプの攻撃じゃ鋼の姿に大した傷はつけられないだろう。しかし、マテリアルは知っていた。既にかなりの数のプレイヤー、しかも敵に囲まれていることに。
「このまま逃げたらまずい、せっかくの安全地帯が辛くなる。調子もあるし、少しばかり暴れさせてもらおうか。【身体装甲】氷」
マテリアルが切り替えた瞬間、プレイヤーに寒気を感じさせる。それは決して外的な表現だけではなかった。
「冬将軍」
北風と共に、大規模な猛吹雪が訪れる。
「凍てつけ」
森だった辺りの木は全て葉が落ち、代わりに雪化粧をしている。まるで冬が訪れてしまったようだ。
「さて、戻るとしますか。」
「させねぇよ」
「氷柱の短刀」
ドレッドのダガーを即席の短剣で防ぐ。丁度両手に短刀を構えているので条件は一緒だ。
「さて、まだ戦います?」
フィールドを完全に支配したマテリアルは余裕の表情を見せる。周りの凍った地面で戦うのはあまりにも不利だ。
「…しょうがねぇ、今回は引く。だが、次は容赦しねぇからな。」
そう言って去っていった。
「危なかった」
実はマテリアル、この技を使うのは初めてで氷上もかなり慣れていない。ドレッドが立ち去ったあと、即座に尻餅をつく。
「冷たい、冬将軍 退場」
さっきまでの寒さが嘘のように飛んでいき、暖かくなる。
「あのまま戦闘になってたら本当に笑えなかった。」
策はあったものの、流石にいきなり実戦というのは自滅しないとも限らないので危険だ。どうやら‘勘’が働いてくれたらしい。実際、戦ったら7割近くの確率で負けていただろう。
「彼の予想だったら勝てた、もしくはかなりの重傷を負わせられたというわけ?アドリブでもできないわけでもないということか。挑戦は大事だからね。」
と、自己分析を続けていると連絡が入る。
「終わったら早く戻ってきて。何があるかわからないから。」
サリーからの助言であった。終わったらというのは、メダルを1枚手に入れたら。というわけでとっとと残り2枚を見つけることとした。
「【探知】 うーん、メダルがたくさんあるところは見つかったんだけど…」
ご想像通り、そこは戦場だ。
「背に腹はかえられぬ、か。」
覚悟を決めたマテリアルは戦場へ駆け出すのであった。
「うーん、なかなかいないか。」
数百人を空からの爆撃で始末したのだがメダル持ちはいなかった。実に効率の良い攻撃方法だ。誰も上から攻撃されるなんて思いもしないだろう。防がれなかったらほとんどのプレイヤーは倒せるようだ。
「【破砕ノ聖剣】!」
運悪く、そこには耐え切れるほど十分な耐久を持ったプレイヤーがいたようだ。マテリアルの第一印象は金髪でちょっとチャラいとのこと。
「【身体装甲】鋼 鋼鉄の剣」
背後に回られたことにより、反応できたとしても力負けし飛ばされる。
「おかしい、【探知】には反応しなかったはず」
疑問を持ちつつも、魔力を感じたおかげか致命傷は避けれたようだ。
「もっと、戦おう」
小声で言っていたのではっきりとはわからないがそんなことを言っているように聞こえた。
そんなことを考える間もなく、聖剣が貫こうとしてあるのだから休む間もない。
お気づきかと思うが第一回イベント、第一位のペインである。マテリアルもそれに気づいていたようでメダルを得る良い機会だと思ったようだ。果たして勝算はあるのか?
「勝算なんてない」
と、小さくつぶやく。剣は2度聖剣と相見えたことで鉄の鈍である。噂だと既にレベルが60後半というのだから少なくとも火力においてステータス差で勝てることはないだろう。立ち回りが重要だ。
「なかなか、やるな。」
ならばと後に続くのだろう。マテリアルは身構える。しかし、距離はかなりあるのだが
「【超加速】!」
突然の接近によって、マテリアルは判断できず
「終わりだ、【断罪ノ聖剣】!」
「!?」
聖剣がマテリアルに斬りかかり、倒れる。追い討ちを掛けようとしたペインだったがそれは無駄だったようだ。
「なっ!?」
そう、氷の像だったのだ。本物のマテリアルは既に遠くへと逃げている。手には7日目に得た3枚の銀のメダルを握って。
さて、どうしてこんな芸当ができたのだろうか?
やはり、ここで用いられたのは氷と、今回も砂であった。砂にすることで地中に潜り、地下から氷の像を操っていたのだ。メダルはどうやって取ったかというのは風に切り替えて器用に取ったという何の面白みもない方法だ。
「うっ、傷が」
かといって、全ての攻撃が効かなかったわけではない。消耗はかなりしていた。元から戦うつもりはなかったから更にHPを減らす要因となった。
洞窟に戻ったマテリアルは何事もなかったのように3人と合流した。どうやらオセロで遊んでいたようだ。せっかくなので、とマテリアルも混ぜされられる。
「うぅ、また負けた。」
「将棋なら負ける気はしませんよ。」
メイプルとマテリアルは偶然持ち合わせていたボードゲームで遊んでいた。ちなみにこの前にやったオセロはマテリアルの6戦6敗、将棋はハンデを少しずつ与えていったものの6戦6勝だった。
「なんで王将しかいないのに負けてるの、メイプル」
「だってぇ」
「まあ、オセロは全部負けましたが。」
「それにしてもすごかったな、全部黒になるとは」
観客として見ていたカスミも思い出す。
「サリーさん、オセロやってみません?」
「うん、いいよ。私が白で」
さて、ここまではメイプルがただ強いと思うだろう?それだけではないのがマテリアルだ。
~~~
「負けました。」
一面綺麗に真っ白である。
「どうですか?オセロで完全に負けることのできる特技」
「それを特技というのはどうだろうか…」
カスミの指摘が軽くマテリアルに突き刺さったものの、サリーに王将単独勝利をしたので気分は晴れたようだ。
そんなこともあり、無事第二回イベントは幕を閉じたのであった。
「では、また会いましょう。」
マテリアルは3人にそう挨拶すると一足先にスキルを選びに行くのであった。
マテリアル 合計獲得枚数 10枚
Lv.50
HP 240/240
MP 212/212
STR 40+50
VIT 40+50
AGI 40+50
DEX 40+50
INT 40+50
スキル
【探知】【結界】【天邪鬼】【身体装甲】
【絶対防御】
〈スキル選択の時間〉
「あれ?スキル未だに5つしかないんだけど。何かしら使えそうなスキルが欲しい…」
とはいっても、身体装甲だけで普通のプレイヤーのスキル数は簡単に超えることができるのでほぼほぼ問題がないに等しいのだが。
「ステータスアップ系統は【天邪鬼】あるから一旦パスするとして、戦闘系スキルとか生産系スキルが無難かな。」
その二択で考え、しばらくすると
「戦闘系スキル、要らなくない?」
身体装甲さえあれば問題ないとのことだ。
「じゃ、生産系スキルにしよ……あれ?必要ないんじゃ…」
マテリアルは気づいてしまった、生産関連も【身体装甲】だけでどうにでもなることを。
「……保留にしよ」
1時間悩みに悩んだ挙句の答えがこれであった。
マテリアルの持つ銀のメダル10枚は静かに仕舞われた。
作 「はい、怒涛の最終日だったね。」
マ 「本当、攻撃されてばっかのイベントでした。」
作 「そりゃまあ、そういうもんだからな。仕方ないだろ、っていうかお前が言えたことじゃないだろ」
マ 「それもそうですけど…トップランカーと遭遇の率が高いって言いたかったんです。」
作 「本当は君よりも順位上のを全員出したかったんだけど時間がないから割愛した。」(面倒臭さかったから)
マ 「心の声漏れてますよ、ドレッドさんだってほとんど登場しなかったに等しいですし。」
作 「大丈夫だ、奴の出番は後である。それより、カナデ君の口調が心配だ」
マ 「オリ主の体調より原作キャラの口調を気にする作者の鑑。というわけでブレてたらすみません。」