のんびりながれるにちじょうびより   作:空島さん

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文化の秋! 昼寝の秋!

 side小鞠

 

「あれ、れんげとほたるんじゃない?」

「あ、ほんとだ、お〜い!」

 

2人きりで歩けてたんだけどな〜。まあ声かけちゃったししょうがないよね。

 

「あ、小鞠先輩にコウ先輩こんにちは」

「にゃんぱすー」

「2人とも何してたの?」

「何してたかは今日が何の日かを考えればわかるのん」

 

え、今日はただの休日で何か祝日でもなければ誰かの誕生日でもない。

 

「ごめん、わからない」

「答えは芸術の秋なん!」

「それ今日じゃなくてもよくない?」

「そうなのん、でもそうであってほしいいのん、その心持なん」

「だいたい察しがついたよ」

 

え、コウもうわかったの!?

 

「え~とつまり一緒にスケッチに行こうってことです」

 

なるほどね、じゃあ左手に持ってるのは画用紙か。

 

「先輩たちも一緒にどうですか?」

「私も参加するよ家からスケッチブックとってくるよ」

「僕も一緒に行くよ、家となりだし」

「それでは数分後に」

「待ってるの~ん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 sideコウ

 

「それじゃあ、このあたりでいいかな?」

「いいと思います。見晴らしもいいですし」

「お絵描きな~ん、お絵描きな~ん」

 

僕らが来たのは少し離れた小山の崖。傾斜がゆるやかだから足を滑らせても安全。

 

「そういえば、コウ先輩、小鞠先輩昨日のドラマ見ました?」

「あの恋愛のだよね?、昨日のは見忘れちゃってさ~」

「あのドラマ昨日が最終回ですよ?」

「え、そうなの!?」

「コウ先輩はドラマとか見るんですか?」

「面白そうなものだったら見るけど、恋愛ドラマとかは見ないな~。というか見てもわからないんだよね~あれ」

(だからわからないんだよこの鈍感!)

 

「じゃあ、私録画したんで二人とも一緒に見ましょうよ」

「ありがとう、助かったよ~」

「今わからないって言ったばっかなんだけどな~」

「いいからコウも一緒に来る!」

「はいはい」

 

というか僕それ見てないのに最終回だけ見るんだね。話わからないしキャラクターもわからないよ。

 

「む~」

「?どうした、れんげ?」

 

れんげがこちらを向いて鉛筆を立ててみてくるのだが。

 

「もしかして小鞠をモデルにしてるのか?」

「うん、こまちゃんモデルにしてるん」

「え!?ちょっと!恥ずかしいって」

「何事も経験な〜ん」

「・・・・わかったよ」

「小鞠先輩、私も描くので可愛いポーズお願いします!」

「ええ!蛍まで!?」

 

秋じゃなくても描ける人だけどね〜。まあ芸術にはなるか。

 

「じゃあコウも描く?」

「う〜ん僕はせっかくだから秋にしか見れない風景を描くよ」

「そ、そっか〜」

 

「じゃあこんなポーズとかどうかなぁ〜って」

「そんなノリノリじゃなくていいんよ?」

 

あっぶなぁ〜思わず吹き出しそうになっちゃった。言われた本人はめっちゃ沈んでるけど。

 

「お〜い小鞠〜戻ってこ〜い」

「完全に色抜けちゃってますね」

「こまちゃんどうしたんなー?」

「そのうちわかるよ、れんげ」

 

流石にこれをそのままにするわけにはいかないしな〜。

 

「・・・・・コウ先輩がキスしたら戻るんじゃないですか?」

「真顔でよく言えたねそれ」

 

僕はどこぞの王子様じゃないです。

 

また首筋撫でますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから小鞠を復活させ、蛍がサンドウィッチを取りに一旦家に帰った。

 

「さてと〜ほたるん戻って来るまで何する。また絵でも描く?」

「絵はほたるんが戻って来るまで一旦お休みなん」

 

そう言ってれんげはバックから竹とんぼを取り出す。

 

「ほたるんとやろうと思って2つ持って来たん。3人で代わり番こしながら飛ばすん」

「僕はいいよ、ここで見てるから」

「コウは飛ばすと上にいかないもんね〜」

 

そう、そうなのだ。僕が竹とんぼを飛ばすとなぜか上ではなくて横に飛んでいってしまう。斜めとかじゃなくて真横に。正直竹とんぼだから上にいかないとおかしいのだが・・・・・。

ここは崖近くの小山。つまりここから飛ばすと崖下までいってしまう。小鞠とれんげはうまく飛ばせるので崖の下まで拾いに行くことにはならないだろう。

 

「じゃあこまちゃん、どっちが高く飛ばせるか勝負なん」

「いいよ、昔夏海とよく飛ばしてたから結構うまいよ私」

 

ほんと、飛ばすのうまいな。何であんな高く飛ぶの?

 

「こまちゃんは小学生相手にも本気なんなー?」

「ちょっと、大人な対応品でよ」

 

だめだ、今度は本当に吹いてしまった。今日のれんげさん絶好調ですな。

 

「ちょっと、コウまで笑わないでよ!」

「いや、ゴメン可笑しくって」

「じゃあ今度は勝つん!」

「あ、ちょっと待ってよ」

 

あの人たちも後で風景に加えようかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コウにぃ〜一緒に遊ぶん、竹とんぼの飛ばし方教えるん」

「教えてくれるの?」

「もちろん、早くマスターしてウチと勝負するん」

「じゃあ僕も頑張って覚えようかな」

「じゃあコウちょっと飛ばしてみてよ」

「じゃあちょっと場所変えようか、ここで飛ばすと崖下まで行っちゃうし」

「ほたるんはどうするん?」

「スケッチブックに近くの草原に行くって書いとけば大丈夫だよ」

「それじゃあ行こっか」

「行くのーん」

 

 

 

 

 

 

 side蛍

 

うぅ〜みんなに食べてもらうからって作りすぎちゃった。種類はあるけど。

 

「すいませ〜ん遅くなりました〜。作るのに時間かかっちゃって、そのかわり種類は多く作ったので」

「あ、はたるん。今はちょっとお静かに」

 

人差し指を立てて口の前に持って来て、静かにのジェスチャーをするコウ先輩。のぞいてみると小鞠先輩とれんちゃんが寝てました。

 

「2人共寝ちゃったよ」

 

小鞠先輩はコウ先輩の肩に頭を乗せて寝ていて、れんちゃんはコウ先輩の右足の太ももを枕にして寝ている。この画だけで見ればもはや家族に見える。

 

「2人とも幸せそうですね」(特に小鞠先輩)

「遊んで疲れちゃったんだよ。まあ主に僕が疲れさせちゃったんだけどね」

「何してたんですか?」

「竹とんぼしてたんだけど僕の場合なぜか上にいかずに真横に行っちゃうんだよね」

「真横にですか?」

「うん、なんでだろうね?」

 

竹とんぼの原理的に無理な気がしますけど。

 

「それより、サンドウィッチどうする?」

「私たちだけで半分食べちゃいましょうか。食べた後でまだ2人とも寝てたら描いていいですか?」

「いいけど、僕このままサンドウィッチ食べなきゃじゃん」

 

 

 

 

(なんか小鞠先輩も消極的なのか積極的なのかわからないし、コウ先輩は鈍感だし。すごい組み合わせになりましたね)

 

 

 

 

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