のんびりながれるにちじょうびより   作:空島さん

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転校生がやってきた

おっす!僕は三野康太。みんなからはコウと言われている。現在は早朝の6時半。越谷家の前にいる

 

「おはよう、コウ君今日もお願いね」

「はいお願いします」

「まったく、敬語はいつも言ってるのに」

「あーごめん」

 

この人は越谷雪子さん。越谷家の母親。なぜこの時間にここにいるのかというと。

 

「今日は何作る?」

「今日は和食で!」

「りょうかいで〜す」

 

朝ごはんを作るためである。僕の家は僕以外おらず、親は海外出張中次帰ってくるのは多分年末。そこに声をかけてくれたのが雪子さん。1人で食うのは寂しいだろうから朝ごはんを一緒に食べない?と提案してくれた。断る理由もなかったので承諾したが、さすがに何もしないのは申し訳ないので朝食を作るのを手伝っている。もともと出張の多い家庭だったから料理はもう慣れっこ。

 

「よし味噌汁できた」

「こっちも鮭焼けました」

「じゃあ、あの子達起こしてきてくれる?」

「あ、兄ちゃんおはよ〜」

(コクコク)

 

このメガネ少年は越谷卓。基本無口だがめっちゃハイスペック。

 

じゃああと2人だ。まずは襖の前で

 

「小鞠起きてる〜?」

 

返事がないどうやらまだ寝てるようだ。

 

「入るよ〜」

 

2秒待っても返事がこないので部屋に入ってみると、案の定まだ布団の中で寝ていた。

 

「小鞠〜起きる時間だよ〜」

「ん?・・・・ふぁ〜あ。・・おはようコウ・・・・・・もう朝?」

「おはよう小鞠。うん、朝だよ」

「・・・・・あと3分〜」

「あ!まってまって!寝ないで!」

 

いつもはこんなに寝起きしないんだけどな〜、昨日なんかやってたのかな?しょうがない、先に夏海起こしてくるか。

一旦部屋から出て隣の部屋に入る。こっちは100%起きてないから部屋の前で確認することなし。

 

「相変わらず散らかってるな〜足の踏み場がない。・・・」

 

さて起こし方だが、こいつは厄介だ、夏海は簡単には起きない。スイッチが入ると一気に覚醒するがそのスイッチを入れるのが至難の技だ。おまけにこいつは暑さには弱いが寒さには強い。だからかけ布団をひっぺがすこともあまり効かない。けれども、この厄介者を覚醒させる術を僕は持っている。

 

「それそれ〜」

「わぎゃあ!」

「本当に効くんだな、そこ」

「君〜もう少し寝てる乙女に容赦はしないのか?」

「だって夏海起きないじゃん」

 

こいつの弱点。それは首筋や耳である。普段は髪の毛で隠れているが、指の腹で撫でるとすぐに起きる。ここいら辺の耐性は昔からなかったな〜、初めてやったときはまあ驚いた。さて、小鞠の方は起きただろうか?

 

「夏海〜居間に朝食あるから食えよ〜」

「おっけ〜」

「っと、小鞠〜起きたか〜?」

「うん、おひた〜」

「半分寝てるじゃん」

 

まあこれならほっといても寝ることはないだろう。

おっと紹介が遅れたね。こっちの黄土色の髪の毛でちっこいのは越谷小鞠。あっちのオレンジ色の髪で背が高いのは越谷夏海。あまり見えないが一応小鞠の方が姉で夏海が妹である。そして、兄ちゃんが一番年上。

 

「あ、コウ君。2人は起きた?」

「うん、多分もうそろそろ来るんじゃないかな」

「「おはよ〜」」

「おほよう2人とも、はいこれ2人の分の朝ごはん」

「それじゃあ人数も揃ったことだし」

 

「「「「いただきます!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「ごちそうさまでした」」」」

 

「じゃあ、僕は準備してくるからまた後でね、雪子さんお邪魔しました」

「またいつでもいらっしゃい」

「また後でね」

 

 

 

 

 

「あ、バス行っちゃった」

 

ここはバス停いつもここから学校のある場所までバスに乗っていくのだが、今日は丁度今行ってしまった。

 

「バス行っちゃった?」

「うん、今行ったところ。小鞠昨日何かしてた?」

「あれ?わかっちゃう?」

「だって今朝寝起き悪かったし、今もいつもより目が開いてない」

「うん、ちょっとね、寝るの遅くなっちゃった」

「じゃあ寝てていいよ。バス来たら起こすよ」

「頼むよおやすみ」

 

 

「コウにぃ、おはようなん」

「おはよう、コウ」

「あ、おはよう2人とも。後2人ともちょっと静かにね」

「あ、こまちゃん寝てるん」

「ああ、だからあまり騒がないようにね」

(なんでここまでして付き合ってないんだろうんな?)

(姉ちゃんなかなか告白しないからね〜しかも周りには気づかれてないと思ってるし)

 

 

「あ、そろそろバス来るよ」

「姉ちゃん起きて〜」

「こりゃあ起きませんな」

「起きない〜ん」

「しょうがないおぶっていくから2人分の整理券頼んだ」

「わかった〜」

 

流石に疲れるから小鞠は椅子に座らせるのだが・・・・・腕をはなしてくれない。というかもうここまで腕に力が入っていたら起きてるんじゃないの?

 

「小鞠〜流石に起きてくれ」

「・・・・・」

「ふぅ〜」

「ひゃあ!なんでそこ弱点なの知ってるのさ!」

「夏海が弱点なので姉もかもな〜と」

「せっかくくっついていたのに・・・」ボソッ

「ん、何か言った?」

「なーにんも」

(あれ聞こえてないんだな)

(結構大きな声で言ってたのん)

 

 

教室に入ると、なぜか机が6個あった。今年はひか姉が卒業して5人なはずなのに・・・・

 

「・・・・・今日の教室は何か違うん!」

 

れんげも違和感に気づいたようだ。まあ考えていても仕方ないから席に着くけど。

数分後、先生が入って来た。

 

「は〜いみんな〜席について〜」

 

この人は内宮一穂。れんげの姉で僕たちの教師

と、その後ろに少女?制服ではなく私服だから多分小学生なのだが、正直背丈や大人びているから全く見えない。

 

「自己紹介お願い」

「あ、ハイ・・・一条蛍っていいます。親の都合で東京から来ました」

「東京!?」

「めっちゃ都会じゃん!年は?」

「えっと小五です」

「え!?私より・・・・年下!?」

「え、小鞠〜気をしっかり持って〜」

 

まあ気持ちはわかるけど、僕たちの中で一番背が高い夏海より高いし。

 

「にゃんぱすー」

「えっ・・・にゃ・・にゃん・・・・」

「とりあえず座ったら?」

「はじめましてなのん、ほたるん」

「ほ、ほたるん」

 

その名前を聞いた途端、蛍の表情が緩んだ。どうやらあだ名呼びが嬉しかったらしい。

 

「えっと〜蛍?」

「はい!えっと〜」

「僕の名は三野康太。コウでいいよ。それで〜」

「私は越谷夏海。で〜あっちで真っ白になってるのが私の姉の越谷小鞠。で、あっちの男子がうちらの兄ちゃんの越谷卓」

(ペコリ)

「うちが宮内れんげなん!」

「よろしくお願いしますね」

「あ、そうそう。ちょっとほたるんこっち来て〜」

「あ、はい。わかりました」

「どうしたのん?」

「さあ?」

 

 

 

 

 side蛍

 

「えっと〜夏海先輩?」

「ほたるんを呼んだのは他でもない。あの2人についてだ」

「あのふたり?」

「うちの姉ちゃんとコウのこと。一応知らせとこうと思ってね」

「知らせる?」

「うちの姉ちゃん恋しちゃってるんだ」

「えぇ!?」

「声が大きいよほたるん」

「す、すみません。じゃあ相手は」

「うん、コウだよ。それでもってこのことはコウには内緒ね、本人気づいてないし。あと姉ちゃんはまだみんなに気づかれてないと思ってるから」

「なるほど・・・わかりました上手くやります」

 

 

 

 

sideコウ

 

あ、そろそろ小鞠戻さなきゃ。

「小鞠〜」

「こまちゃ〜ん起きるのんな〜」

「・・・・家に帰ったらケーキ食えるぞ〜」

「ほんと!?」

「一気に回復したな」

「ねえねえ、ケーキ食べれるって本当?」

「はいはい、作ってあげるから今日も頑張りましょうね」

「こまちゃんがどんどん幼くなってるん」

「こまちゃんっていうな!」

 

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