sideコウ
ギュルルルル・・・ダンッ!
「どうですか?うちのダンスは」
「これダンスじゃなくて体操だけどね」
いや体幹化け物かよ。ものすごい回転してたしなんだったら目も回っていないし。何回転してたんだ?
「ハンコ押すからこっちおいでー」
「ハンコッ!ハンコ!!」
「こういうのはかずちゃんの役目だと思うんだけどね」
「姉々は今日も寝てるん」
「今度ビシッと言ってやらんといかんね」
「言ってほしいん」
あ、先生に雷が落ちることが確定した。小鞠が今日の占いで知人に災難が、って言ってたけど、あの占い当たるんだね。
「れんげちゃんかずちゃん寝てるならうちでご飯食べていく?」
「たべるーん」
「蛍ちゃんも食べる?」
「あ、ハイお願いします」
「というわけでコウ君今日もお願いね」
「いいですけど、確かプチトマト昨日の味噌汁で使い切った気がしますけど」
「あーじゃあ姉ちゃん買って来てくれる?」
「はーい」
僕が作るのは味噌汁。今日は人参や大根があるから今日の味噌汁は野菜をいっぱい入れるか。
「雪子さん、野菜使っていいですか?」
「うん、大丈夫だよ」
よし、やっていきますか。
「コウ~プチトマト買ってきたよ」
「くれ~」
よし、これであとはプチトマトを入れて。完成!
「雪子さん。こっちできました」
「うん、夏海の方手伝って」
「了解です」
夏海はなにやってんだあれ?煙出てるぞ!
「何やってるの夏海」
「目玉焼きが黒くなって」
「それ焦げてるんだって!」
な、なんとかできた。 夏海も小鞠同様に料理はできなかったっけ。
「でけたよ~。ごめん、遅くなった」
「あれ?コウ先輩も食べるんですか?」
「この家で毎朝作ってるよ。どうしたの?」
「あ、いえ、他の人の家で朝ごはん食べることって珍しくて」
「いつもどうりだよ~。唯一違うのは母ちゃんが猫をかぶってることくらい。・・・・まあ中身は菩薩様だけどね」
いや、お客様が来てるから猫かぶるのは仕方ないんじゃないですか雪子さん。
「?味噌汁にトマトが」
「いつもは入ってるよ?」
「蛍ちゃんの家では入らないのかい?」
「結構おいしいよ」
「・・・・・はむ!」
あーちょっと酸っぱかったかな?
「おいしかった~」
「ほたるん、姉ちゃんと遊ぶんだっけ?私とれんちょんもついていっていい?」
「はい、かまいませんよ」
「コウはどうする?」
「僕も行こうかな。っとその前にみんなちょっと待ってて」
今日は全員いるし、昨日から準備していたけどうまくできてるかな?
「持ってきたよ~」
「メロン?」
「そう思うじゃん?」
「?」
頼むうまくできてくれよ。作り方とかはしっかり守ったんだから。包丁で8等分にして、
「オープン!」
「「「「おおおおお!」」」」
「なにこれ!」
「うん、うまくできてる!これはメロンケーキアートって言ってメロンの中に生クリームや果物を詰めているんだよ」
「すごいのん!おいしそうなん!」
「溶けちゃうとまずいから早く食べてね」
「「「「食べる!(のん!)」」」」
「いや~初めてだけどうまくいってよかった~」
「はぁ~おいしかった~」
「ご満足いただけましたかな」
「コウ~また作ってよ」
「メロンが安かったらね~」
「よっしゃあ!」
「それじゃあ、どこ遊びに行く?」
「私海に行きたいです」
「う、海?」
「小鞠どうかした?」
「いや、なんでもないよ」
「じゃあ海行こう」
「中学生だけじゃ不安だからコウとかずちゃん連れて行きなさい」
「雪子さんは来ないんですか?あと僕を保護者扱いしないでください」
「私はやることがるから今度行くわよ」
「了解です。じゃあ行きますか」(スルーですか)
てなわけで海だー!
「田舎なのに海はなんで人が多いの?」
「田舎だから海もゆっくり自然に触れられるんじゃない?」
まあ、それはいいんだけど。
「小鞠、大丈夫?さっきから元気ないけど」
何となく理由はわかるけど
「大丈夫、ちょっと暑くてバテてるだけ」
いやまあその方がいいか
「といいつつ水着着ると中学生に見られないから嫌なんでしょ?」
「そうですよ!」
言いやがったよこの人、というかこの人わかって言ってるやろ。
「せっかく忘れて海眺めようと思ったのにー!」
「ちょっ、叩かれるの僕なの!?」
「落ち着いて、えーと今こまちゃんって身長いくつだっけ?」
「140センチない程度です」
いや140センチって僕の約20センチ下でしょ、サバよんだな
「まあ、周りが高いだけで14歳女子の平均身長ってそんなもんだよ」
「っ!本当ですか!?」
先生そこは気を使えるんですね
「やっやべぇ。これ、めじび〜!?」
全くこの先生は、とっさに顎を下から押したからよかったものも。声に出して言うんじゃない。
「おまたせしました〜。ちょっと水着着るのに手間取っちゃて」
あ、これもう無理だ・・・・
「えっと〜何をしてるんですか?」
「え〜っとこれは〜ちょっとした遊びだよ。ほら、いないない〜?」
「ゔぁぁぁぁ〜」
「ね?」
「喉乾いた〜飲むものある?」
「今買って来るよ」
「いや、私行くよ。ちょっと歩きたいし」
「・・・・小鞠先輩どうしたんでしょうか?」
「ほたるんは知らない方がいいよ、小鞠の問題だからね」
正直あんまり泳ぐ気は起きないしな〜。音を聞いてるだけで癒されるし、音フェチって言うんだってけ?
・・・・・・なんか小鞠遅いな?
side小鞠
くそう、みんな年相応以上の体つきしやがって、なんで私はこうなってるんだろう?
「ねえ君今1人?」
・・・・・何だこのいかにも「俺変人ですよ」な人は、適当に言葉を返さないと。
「いいえ、他の友達と一緒に来てますよ」
「そっか〜、それなら無理やり来てもらおうかな?」
え?
そういいながらだんだん近づいてくるこの人。よくみたら周りにも他の人がいた。同じような顔をして見てくる。
「小鞠!耳塞いで!」
どこからか聞こえた。自分の大好きな人の声。でもその人もあまり体格には恵まれていない。でも、こう考えるより先に両手を両耳にあて、言われたとうりにする。すると、前にいた人が全員顔をしかめて、一気に耳を塞いだ。その間から出てきた声の本人。右手にはさっき買ったジュースと駄菓子を持って。私の前に立つと体で見えなかったが何かを準備し始めた。そして、それが完了するまでは1秒足らずだった。直後にコウの腕から茶色の液が勢いよく吹き出し、周りを囲んでいた人たちの顔に命中。
「小鞠、逃げるよ」
「まって足が動かない」
多分人生初のこの状況に腰が抜けちゃったよ。
「仕方ない小鞠ごめんね」
「え、ちょっと!」
公共の場では恥ずかしいって!それといきなりやらないで、せめておんぶにして!
結局あの後、お姫様抱っこで海の家の裏でやり過ごすことになったけど
「密接状態じゃん!」
「あとでいくらでも謝るから、今は静かに。まだあの人たちが去ってない」
いや、謝ってほしいんじゃないんだけど、どっちかといえば嬉しかったけど・・・・
「というかさっきのどうやったの?」
「さっきはケータイで大音量の黒板をひっかいた音を流して意識を小鞠から離した後に中心部に入ってメント〇〇ーラを目にぶっかけた。手が耳に行ってるから目が無防備になっていたしね」
すご!あの時間でそんなにやってのけたの?でもコウのことだから全部計画通りかも。だめだ、コウにはやっぱ敵わないよ。私はそんなに頭働かないし、何より、途中から恐怖で頭真っ白になっちゃったし。
「ありがと、助けてくれて」
「まだ、完全には助かってないけどね」
言ってて頰が熱くなるのがわかる。今も距離0で密接状態。
「行ってくれたね」
「うん・・・早く戻ろ?みんな心配してるだろうし」
「そこの人ちょっといいですか?」
今度は何?
side夏海
「姉ちゃん遅くない?」
「確かにもう三十分以上たってるし自動販売機も近いしね」
「誘拐されちゃったりして~」
「ゆう・・・・かい?」
「え、ちょっと!ほたるん?今のジョークだから。なんだったらさっきコウ行ったし!」
「でも、ありえなくはないじゃ無ですか!小鞠先輩持ち運びやすそうですし、なんだったらコウ先輩だってちっさいですし」
も、持ち運び?
でも確かに姉ちゃんなら飴でついていきそう。
「とにかく、みんなで探そう!かず姉はおそらく頼りないから私たちで見つけないと!」
「はい!」
「こまちゃん探すのーん!」
「だめだ!どこにもいない!」
「そんなぁ、小鞠先輩・・・・・」
ああもう!どうにか奇跡よ起これ!
ピーンポーンパーンポーン
「迷子のお知らせです。身長130センチ程度で黄土色の髪の毛の越谷小鞠ちゃんの家族の方」
「迷子じゃない!」
・・・・・・・ぶふ!
「あはは・・・」
「ふふ・・」
「ぷー」
「「「あっはっはっは!」」」
「なんかコウと一緒にいたら誘拐の被害者にされて、挙句の果てには迷子扱いされた!なんだこれ!」
「とりあえず見つかってよかったよ」
「管理人さん、黒髪で155センチくらいの男の子知りませんか?あの子と一緒にいたと思うんですけど」
「え、じゃあ・・・・・・もしかしてこの子」
「なぜ僕は誘拐犯にされたんですか?」
「はいその子です」
「お、お疲れ様ですコウ先輩」
「うん、疲れた。というより誘拐犯に間違われたことを疑問におもいます」
「大人に見られたってことですよ」
「僕はまだ学生でいたいよ」
この小説はフィクションです。
良い子も悪い子も、またはどっちでもない子も人の目にメント〇〇ーラをぶっかけてはいけません。