ハクホークインのトレーナー(?)がもしも東方不敗だったなら 作:小此木
ってか話が出来たので投稿します。
いつも私は、
「うっ、ひっぐ。」
レースでビリになった時、誰もいない学園の近くにある海岸で一人泣いていた。
「も゛う゛、や゛め゛て゛か゛え゛り゛た゛い゛!」
此処なら滅多に人が来ないし、誰にも聞かれずに済むからだ。
「う゛ぅぅぅわ゛ぁぁぁぁん!」
今日も、昨日もその前も最下位のビリ。休みの日以外ずっと、ずっとだ。けど、
「大丈夫ですか?」
「ふぇ…」
今日は違った。
「何か辛いことがあったのだと思います。私の名前は
「あっ、見られっ!?」
白く長い後ろ髪を三つ編みにしたウマ娘のお姉さん…風雲再起お姉さまと出会ったのだから。
■□■□
「成程、レースで全く勝てず泣いていたと。」
「…はい。」
泣いていたところを見られて、恥ずかしさから赤面しながら彼女…ハクホークインは風雲再起へ泣いていた理由をおずおずと話した。
「どんなにトレーニングしても模擬レースで皆に追いつけないし、同級生はほとんど出バ経験があるのに私は『選抜レース』にまだ出させてもらえない…もう、この学園にいても意味ないかなって。」
どんなにトレーニングを積んでも日の目を見ないウマ娘は確かに存在する。
星の数ほど…確かにそういったウマ娘は存在してしまう。勝敗が決まる世界では珍しいことではない。それも、此処は人気のウマ娘が集まる中央ではなく、人が…ファンが少ない地方のウマ娘学園。
「貴女は…いえ、そうじゃないですね(小声)。気持ちが落ち込んでいる時は、上手くいくことも上手くいかないですよ。今の貴女に、私がしてあげられることはごく僅か。」
そう言って、風雲再起はハクホークインの目元にたまっていた涙を指で拭い言葉を続ける。
「慰めも励ましも今の貴方には届かない。なら!」
「っ!!」
「驚かせる事、魅せる事で心をそれで満たす!!」
高らかに叫んだ風雲再起は急に動き出した。
「師匠ぉ!!」
「お主が、云わんとすることは分かったぁ!ならば師である儂はそれに応えるのみ!!」
そして、彼女の叫びに呼応し一人の老人が何処からともなく飛び出した。
「流派!東方不敗は!!」
「王者の風よ!」
「全新!」
「系列!」
「「天破侠乱!」」
「「見よ、東方は、赤く燃えている!!」」
風雲再起と謎の老人は腕を残像だけ残し数々の型を繰り出し、最後にお互いの拳の甲と甲を合わせた。そして、ハクホークインの目には、海から見える夕日を背に何故かそこに文字が幻視した。
「す、凄い…」
「最後に師匠、アレをやりましょう!!」
「ム、アレか。任せろ!!」
<ザッ!!>
風雲再起と謎の老人は、互いに距離を取り構えた。
「
二人(?)とも片足になり、体に力を溜めていく。
「
二人(?)の体が緑色の竜巻状のエネルギーに包まれ、そして!
「「
弾丸の様に放たれた!!
「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
〝圧巻〟
「み、緑色の竜巻が海水を吸い上げてる!?」
この一言に尽きる。目にも止まらぬ拳の打ち合いから、謎のエネルギーによる大竜巻。一部二人の顔だけが複数見えているのは気にしてはダメだ。
「これが、今私が貴女にしてあげられる事。」
「す」
「ん?どうかしました?」
「すっごい!すごい!凄い!!お姉さんどうやったの!?お爺ちゃんってウマ娘!?男の人でもウマ娘になれるの!?それに、それに―」
今まで俯いて泣いていたことが嘘のように、ハクホークインから矢継ぎ早に言葉が出てくる。
「私達はこの世界を旅しています。見識を深め、この
「旅…」
「ウム、この星に害する者が存在しないか見て回ってな。」
「が、害するって??」
風雲再起達は旅をしていた。旅の内容は…強いて言うなら地球の平和の為。
「へぇ、そうなんですね。」
「悲しい感情は、私達の演武で吹き飛んだ様子。」
「う、うん。風雲再起お姉さん、白髪の「儂は東方不敗と云う」東方不敗さんもありがとうございました。」
ハクホークインは二人に頭を下げお礼を言う。だが、
「…」
「では、私達はこれで。」
「少女よ、日々の
彼女がトレーニングを行ってもレースで1着を取れない事実は変わらない。
「わ」
「え?」
「ん?どうした?」
それを打破する方法や
「わ、私も!風雲再起お姉さんの拳法覚えたい!覚えても足が速くなるかわ分からないけど!今の私を変える…ううん、変えなきゃ私は一生このまま!!」
そして、彼女の目の前にその
「あ、貴女…」
「よく言った少女よ!自ら変わろうとするその姿勢、この東方不敗大いに関心した!!さて、風雲再起よ少女…
金曜の夕方。今から土、日曜の二日間の外出許可をもらったハクホークインは彼女らと会った海岸に立っていた。
「此処で待っていれば良いはずなんだけど…」
「出ろぉ!ガンダーム!!」
「ふぇ!?」
聞き覚えのある声が響き、海中から黒いナニカが飛び出してきた。
「よく来た!我が弟子候補ハクホークインよ!!」
「私たちの言葉を信じ、よく来てくれました。」
それは、黒いロボット。それに、
「え、えぇ!?」
「これより二日間、
「さっ、時間は限られています。マスターガンダムの手にある〝ボール〟へ入って下さい。そこなら移動中のGに貴女でも耐えられます。」
トレーニングの内容や風雲再起や東方不敗と云う人物の事。色々聞きたいことがハクホークインにはあったが、目の前の光景によって全て吹き飛んでしまった。
『行くぞマスターガンダム!!』
『ふぇぇぇぇ!?』
<ゴゥ!!>
ボールと呼ばれる機体を手にマスターガンダムと呼ばれた巨大ロボットは海上を爆走する。
『(私がこの
『ぜ、全然大丈夫じゃないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!』
目指すはギアナ高地!!