ハクホークインのトレーナー(?)がもしも東方不敗だったなら 作:小此木
づ、づがれ゛だー!!
それに!生きてるって、素晴らしい事なんですね!!
物凄く、ものすごーく濃い2日間でした。
私はこの2日間、必死に、必っ死に〝生き抜き〟ました!
比喩でも何でもないです。表現がおかしいですが、本当に、本当に生きるために死に物狂いで
ほとんど待ってもらってばかりでしたが…で、でも!
「
あっ、眠気が…
■□■□
今日は一体どうしたんだろう?
「―では、ハクホークインさん此処の問題を解いてください。」
「は、はい!!」
分かる。先生が言ったこと、聞きたいことが頭に〝ストン〟と入って
「こ、これでよろしいでしょうか!?」
「素晴らしい。先週までの貴女とは大違いです。休日中に良いリフレッシュが出来たみたいですね。(何時も自分の答えに自信がなく、机に向いて俯いてばかりだったから余慶にね)」
「え、あ、ありがとうございます!!」
そういえば、何時も俯いていたから、黒板も先生の話もほとんど聞いてなかったな。それも、レースで負け続け落ち込んでいる処に座学。机の色とノートの落書きが何時もの風景。
「前向きになったことは良いことよ。これからもその前向きさを忘れずに、座学もレースも励みなさい。」
「分かりました!!」
座学で褒められる事なんて一度もなかった。これも
「これより、模擬レースを行う。合図があるまでゲート付近で待っているように!!」
「「「はい!!」」」
これから模擬レース。座学は良かったけど、
「―クイン、ハクホークイン!!」
「は、はい!」
「さぁ、早くゲートに入りなさい。模擬レースを始めるわよ。」
「分かりました!!」
考えても私の足が遅いのは変わらない。でも、もっともっと
『ゲートイン完了、出走の準備が出来ました。』
今日は、最下位だろうと
<ガシャン!!>
『各ウマ娘一斉に綺麗なスタートをしました。』
…ん?
『おっと、これは珍しい展開です。何時も最後尾を独走しているハクホークインが第2集団で走っています。』
『これは今までにない展開ですね。見たところ掛かっていないようですが、後半スタミナが持つか心配です。』
…んん?
「ハッ、ハッ、ハッ、この娘こんなに早かったかしら。」
「そんな事気にしてる場合じゃないわ!今日こそ私が1着になってやる!!」
…んんん!?
『これは、予想外の展開!最下位以外走ったことのないハクホークインが、現在8位を走っています。そして、先頭集団は最後の直線に入ってきました。ハクホークインはこの順位を守れるか、それとも上げて来るのか気になります!!』
ハッ、ハッ、ハッ、も、もうこれ以上は無理!でも、初めて最下位から抜け出せt「戯け者!最後に諦めてどうするのです!!」ふ、風雲再起お姉さま!?
「ハクホー!足に力を入れなさい!まだ貴女は全て出し切ってないでしょう!!」
「は、はい!!」
ま、だ、まだー!!
『…これは驚く事に、ハクホークインに激を飛ばすウマ娘がグランドに現れました。一緒にトレーニングを行っている学園外の知り合いでしょう。彼女の声を聞き、ハクホークインの足に力が戻ったようです。』
『今までほとんどレースで競うことの無かった彼女には、嬉しい激励でしょう。』
風雲再起お姉さまにこれ以上みっともないところは見せられません!もってください私の足ぃぃぃ!!
「ハァァァァァァ!!」
「―す゛み゛ま゛せ゛ん゛て゛し゛た゛!!」
「何を泣くのです。貴女は精一杯頑張ったじゃないですか。褒める事はあっても、貴女を叱ることなんて私はしませんよ。」
私は最後の直線で頑張ったものの、入着はできず…それも9位に順位を落としてしまったのです。
「でも、でも!!」
「貴女はまだまだ成長途中。我らの師、東方不敗師匠が傍にいれば、『未熟!未熟ぅ!未熟千万!嘆く前に負けを糧に精進せよ!!』と 咤激励され、貴女の成長を嬉しく思う事でしょう。だからこの悔しさをバネに、もっともっと誰にも負けないように修行するのです。」
「お姉さま…」
「さぁ、座学がまだあるのでしょう。それが終わったら、今日から学園の周りで
「はい!お姉さま!!」
と元気よく答えた私ですが、模擬レース後教室に戻ったら、突然現れ私を応援してくださった風雲再起お姉さまへの質問攻めにあいました。
無論、いつも机に突っ伏していた陰キャな私が対応できるわけでもなく、
「貴女のお姉さん美人で知的な方だったわ!!」
「ち、血は繋がってな「義理の姉!?」ちょ違「名前はなんて言うの!?」風雲再起お姉さm「風雲再起
「おかしいわね、
「風雲再起お姉さまは武闘家でレースには出たことが無「レースに出れない程病弱だったのね…病弱な体を修行で癒し帰って来たら、レースに出られない年齢にッ!相当悔しかったでしょうね…」…多分違うんじゃないかなぁ?」
等々、休み時間中は急にいろんな人に話しかけられ、気付いたら最後の授業が終わり、風雲再起お姉さまは『私の義理の姉』で『病弱だった体を武術で癒した』事にされてしまい、『私を武術で鍛える為に遥々学園に来た』事になってしまった。
うん、私がハッキリ否定しなかったのもいけなかったけど
「どうしてこうなった!?」
「どうかしたのですかハクホー?」
「風雲再起お姉さま!?い、いえ何でもないです!!」
考え事をしていたら、いつの間にか風雲再起お姉さまに指示されたトレーニング用のグランドへ来てしまったようです。そして、
「ゼェー、ハァー、ゼェー、ハァー…」
「よし、ちょっとした
風雲再起お姉さまや東方不敗
一体準備運動とは何なんですか!?頭文字に
「さぁ、早く立ちなさいハクホー。時間は待ってはくれません。一分一秒たりとも無駄にはできませんよ。」
「カヒュー、コヒュー…ハァァァァ、スゥゥゥゥゥゥ。お、お待たせしました!」
「では、私との組手から始めますよ。」
「…お手柔らかにお願いします(超小声)。」
そして、
「甘い!!」
「キャァ!!」
ギアナ高地でもよく見た、
「まだまだ気合が足りません!倒れたら直ぐに立ちなさい!!」
「は、はいぃぃぃ!!」
真っ青な、
「未熟、未熟ぅぅぅ!!まだまだ鍛えようが足りんようだな…懐かしい、ドモンもこうやって鍛えてやったものよ!!」
青空を、
「…何で物理的に私は飛んでるんですかぁぁぁぁぁぁ!?」
「ほう、儂の一撃を食らいながらまだ喋れるとは…成長したなハクホー。ギアナでの修行は有意義なものであったようだな。」
そう。そうなのである。私は変な黒いロボットに乗せられ(正式には
<ドシャ!!>
「ぐえ!?」
一瞬ギアナでの事を思い出していたら、上手く受け身が取れませんでした。
「フム、今日は此処まで。ゆっくりと休み、明日の修行へ励むのだ!!」
「分かりました師匠!」
「わ、分かりました…」
今日もボロボロになりましたが、模擬のレースで9着になれました。驚くべき偉業です!これから、もっともっと鍛えて夢の1着を私は目指します!!