皆で歩む夢の話   作:月見草クロス

20 / 43
最近暑いですよね
(誤字報告頂きました。ありがとうございます)


夏だ!!海だ!!合宿だ!!

「あつい」

 

「トレーナー、さっきからそれしか言ってないよ」

 

「あつい」

 

季節は夏になり、かなり暑くなってきた。そんな中夏合宿が今日から始まった。二ヶ月間、海と山に囲まれた大自然の中でトレーニングができる。そんなとても貴重なものなんだけど……

 

「あつい」

 

もうそれが物凄く暑い。今年はかなり日差しが強いらしく、暑いのが苦手な僕は暑すぎて溶けかけている。

 

「もうトレーナー!!しっかりしてよー!!」

 

「んな事言われても暑いんだよ」

 

テイオーはやっと軽いトレーニングが出来るようになっていた。正直、菊花賞までに走りを元に戻せるかはまだ分からない。でも、やるしかない。

 

「やぁやぁ、トレーナー君。今日は暑いね」

 

「タキオン……なんか涼しくなる薬とかないの……」

 

「そんなものは無い」

 

「えー…」

 

ちなみに今回の合宿はテイオーだけでなくタキオンとキングもつれてきている。理事長が手を回してくれたらしくデビューがまだの二人を連れてくることが出来た。

 

「あら……三人お揃いのようね!!」

 

「あぁ……キング……」

 

噂をすればキングがやってきた。

 

「あの……タキオンさん?涼しくなる薬とかはないのかしら?」

 

「トレーナー君と同じことを聞くか……そんなものはないよ」

 

「あぁ……それは残念ね」

 

キングは物凄く暑そうな顔をしている。

 

「トレーナー!!とりあえず海行こうよ!!海!!」

 

「……そうだな、泳げば涼しくなるだろうし行くか」

 

ちなみに僕は泳ぐのは割と得意だ。

 

「よーし!!そうと決まれば水着に着替えてこよー!!トレーナーは着替え終わったらここで待っててね!!」

 

「はーい」

 

「二人とも行くよー!!」

 

「え!?私もかい!?」

 

「もちろん!!ほらほら行くよー!!」

 

「ちょっと!!テイオーさん待ちなさーい!!」

 

三人が慌ただしく走っていった。

そして一人になり少し寂しくなる。

 

「いいメンバーね」

 

「……誰です?」

 

突然、女の人から声をかけられた。

 

「あぁ、まだ自己紹介してなかったわね。私はシンボリルドルフのトレーナーよ」

 

「会長の!?」

 

もちろん会長にトレーナーがいるのは知っていたけどまさか声をかけられるなんて。

 

「あなたのことはルドルフから聞いてるわ。色々と大変なのね」

 

「まぁ……はい」

 

会長のトレーナーさんはとても凛々しくてかっこいい女性だった。なんかカリスマ感があって、会長と物凄くお似合いだ。

 

「でも、今のあなたは大丈夫そうね。安心したわ」

 

「えっと……」

 

「あぁ、突然ごめんね?ルドルフが私に君の話を良くしてきていたから気になってね」

 

「あぁー……そうなんですか」

 

なんだか、苦手なタイプではないんだけど話しずらい。なんか会長とは違う圧がある。

 

「それじゃあ、私は失礼するわ。あぁ、何かあったら頼ってちょうだい?あなた、トレーナーの友達いないんでしょ?」

 

「ありがとうございます。確かに友達はいないですねー」

 

「ふふ、じゃあまた」

 

「はい」

 

何でかは知らないが助けてくれるらしい。でも、正直ありがたい。今度、トレーナーとして質問をしに行こう。

 

 

「スマーン」

 

「遅いよトレーナー!!」

 

まぁ、会長のトレーナーと話をしたせいで少し遅れてしまった。

 

「よーし!!泳ぐぞー!!」

 

テイオーが海に向かっていく。そのスピードはあまり速くはない。まだ足が完全に治っていない以上、今は足に負担をかけないようにしなければいけない。

 

「ふぅ……私も行こうかな。海で出来る実験とやらは……そうだね、キング君。少しばかり私と競争しないかい?」

 

「いやよ!!あなたの研究にはもう付き合ってられないわ!!」

 

キングは僕達のところに来てからというものの、タキオンからいいように使われていた。まぁ、キングにも非はあるんだけど……

 

「おやおや、一流の君なら受け入れてくれると思ったのだがねぇ……」

 

「……!!そうよ!!私は一流だもの!!受けてたとうじゃない!!おーっほっほっほ!!」

 

まぁ、こんな感じである。

 

「トレーナー!!ほらほら、早く来なよー!!」

 

「へいへい」

 

テイオーに呼ばれたので海に入っていく。

 

「冷たくてきもちー」

 

「うんうん!!海はやっぱり楽しいね!!」

 

泳ぐことや水遊びはプールでも出来る。でも、やっぱり海で泳ぐと気分的に楽しく感じるものだ。

 

「テイオー、今のうちに言っとくけど、トレーニングは泳ぐのがメインになると思う」

 

「走るのよりも、足への負担が少ないからでしょ?わかってるわかってる」

 

「ならよし」

 

テイオーは自分でもトレーニングメニューを考えられるくらいにはトレーニングのことを学んでいる。と、いうもの怪我で動けなかった期間中に勉強したらしい。

 

「よーし!!ボク、もう少し遠くまで泳いでくる!!」

 

「溺れるなよー」

 

「大丈夫大丈夫!!」

 

「…はいはい」

 

夏合宿、きっと楽しい思い出になる。沢山思い出作らなきゃな。




よく考えると二ヶ月も夏合宿するなんてなかなか凄いですよね(小並感)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。