皆で歩む夢の話   作:月見草クロス

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因子ガチャって、悪い文化ですよね(敗北を続けている男)


ついていけない

「………」

 

「………キング?」

 

「……えぇ、私も同じことを考えてるわ」

 

ある日、僕とキングはトレーニングを終え、トレーナー室に戻ってきたわけなのだが……

 

「……にゃは☆」

 

「キング、こいつつまみだせ」

 

「分かったわ」

 

「えぇっ!?」

 

今、チームメンバーの溜まり場になっているコタツに見た事のある水色の髪のウマ娘がいた。セイウンスカイである。

ちなみにテイオーは今日、会長とお出かけ中でいない。

 

「ちょっとちょっと~、二人が帰ってくるのをここで待ってたんだよ?」

 

「不法侵入です」

 

「ここはトレーナーさんの私有地ではないよね?」

 

セイウンスカイはゆっくりとこたつから出てきた。

 

「……それで?何の用さ」

 

「いやー、私も仲間に入れてもらえないかなー……って」

 

「却下よ」

 

キングが即答した。仲間に入れて欲しい……翻訳するとチームに入れて欲しいってことだろう。まぁ、メンバーが増えることは願ったり叶ったりだがキングは嫌らしい。

 

「えー!?キング~頼むよ~」

 

「無理よ!!あなたのワガママに付き合いきれないわ!!」

 

「でも~、私が入ればメンバーは足りるんだよね?そうすればトレーナーさんは苦労しなくても済むよねー」

 

「ウッ……」

 

それは事実だ。正直、馬鹿にならないくらい苦労はしている。

 

「えっと……セイウンスカイ?」

 

「スカイでいいよー、トレーナーさん」

 

「スカイ、今までチームに入らないようにしてたって聞いたけど……なんでここに?」

 

「楽しそうだったからね~」

 

噂通りの適当な性格だ。

 

「トレーナーさんはどこのトレーナーよりも親しみやすい性格してるしねー」

 

「それは多分、年齢のせいかな」

 

「見た目よ」

 

キングが食い気味に言ってきた。

 

「性格もそうだけどあなた見た目から緩そうだからスカイさんに好かれたのね」

 

「えぇ……」

 

僕結構真面目にやってるんだけどなぁ……

 

「それでそれで~、トレーナーさんから返事が欲しいな~」

 

「僕はOKでいいんだけど……」

 

キングが僕のことを見てくる。そしてひとつため息をついた。

 

「分かったから、そんな懇願する顔をするのはやめなさい」

 

「あ、はい」

 

多分、僕は自分が顔に出やすいタイプなんだろうなぁ……テイオーにもよく顔に出ているって言われるし……

 

「よーし!!じゃあこれからよろしくねー、トレーナーさん」

 

そう言って、スカイはまたこたつに入っていった。

 

「はぁ……」

 

メンバーが揃ったのはいいけど、このウマ娘を担当するのは大変そうだなぁ……

 

 

チームベガ

メンバー トウカイテイオー、アグネスタキオン、キングヘイロー、ハルウララ、セイウンスカイ

 

「なかなか濃いメンバーだな」

 

「それね」

 

僕はチーム設立の申請書を書いていた。チーム設立の手続きは結構分かりずらいことも多いため、アルタイルトレーナーに手伝ってもらっている。

 

「キング、テイオーはまだしもタキオンとスカイってトレセンでも割と有名な問題児だからねぇ……ウララはまぁ、別の意味で濃いからね」

 

「それにハルウララを除けば全員GIを狙えるレベルのウマ娘だ。お前、多分苦労するぞ」

 

「だよねぇ……」

 

ちなみにうちのチーム全員で中距離を走れば間違いなくタキオンが勝つ。まぁ、練習はしてくれないけど。

 

「そういえばさ、お前ってなんでチーム作ったのさ」

 

「俺か?まぁー、最初に担当したウマ娘と色々とあったんだ」

 

そういえばこいつが最初に担当したウマ娘のことは聞いたことがない。

 

「今は怪我でチームから少し離れちまってるけど、俺結構凄いウマ娘を担当してたんだぜ」

 

「誰か早く言えよ」

 

「……今から資料を生徒会と理事長に提出するんだろ?なら会えるかもな」

 

 

生徒会室にやってきた。そこには会長にエアグルーヴ、ナリタブライアンの三人がいた。

 

「久しぶりだなトレーナー」

 

「よぉよぉ」

 

ナリタブライアンがこいつの最初の担当らしい。確かにとんでもないウマ娘だった。この学園内でも五本指に入るレベルの実力者、シャドーロールの怪物なんて言われる本当の化け物であり、会長やテイオーと同じ三冠ウマ娘だ。

 

「ブライアン、怪我は大丈夫か?」

 

「あぁ、この調子なら四月には戻れる」

 

「マヤノが待ってる。早く帰ってこい」

 

「分かっている」

 

ナリタブライアンの放つ圧は会長とは違うものの凄いものだ。目の前にいるのがウマ娘ではなく人を食い殺す肉食獣なんじゃないかと思わせる。

 

「おいお前、そんなに怖がるな」

 

「無茶言うなよ。お前、人を殺す目をしてるからな」

 

「失礼な」

 

本当に失礼なやつである。

 

「トレーナーくん、そんなに怖がらないでいい」

 

「そんなこと言われましても」

 

ナリタブライアンだけでは無い。会長の隣にいるエアグルーヴもなかなか怖い。

 

「ブライアン、エアグルーヴ。君達も彼に挨拶してやってくれ」

 

「大丈夫ですよ、二人とも知ってますから」

 

ナリタブライアンにしろ、エアグルーヴにしろ、トレセン学園では知らないものはいない。

 

「こちらもお前のことは把握している。会長とテイオーから嫌になるほど聞かされたからな」

 

テイオーはよく生徒会室に行っている。なので、生徒会のメンバーとは基本仲が良い。

 

「テイオーの担当は大変だろう?」

 

「えっと……会長……」(助けて)

 

「大丈夫、エアグルーヴはこれでも優しく接している方だ」

 

これで!?圧がすごいけど!!

 

「えぇっと……そうでもないですよ。テイオーと話してるのは楽しいですし……」

 

「……そうか、ならテイオーはいいトレーナーを見つけたな」

 

なんかよく分からないけど褒められてるってことでいいのかな?

 

「エアグルーヴはトレーナーとの関係に苦労していてね。君たちのように仲が良い関係が少し羨ましいんだ」

 

「会長!!」

 

「そんなに怒らないでくれ」

 

いや、そんなプライベートなこと言われたら普通怒るでしょ。

 

「そうだ、ブライアン。今日は昼飯の時にチーム会議するんだ。お前も折角だし来いよ」

 

「分かった」

 

怒ったエアグルーヴをガン無視してこの二人は普通に話している。

 

「トレーナー君、資料は預かろう」

 

まだ手元にあった、資料を会長に渡す。

 

「それでは、失礼します」

 

「そんなにかしこまらなくても大丈夫だぞ?じゃ、ブライアンまた後で」

 

お前にそんな事言われても困る。




チームアルタイルの話も少し考えてるのでいつか出せたらいいな

オリジナルウマ娘を出すのに賛成?反対?

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