「なにさ」
「いや、紹介しておこうと思ってな」
今日、メンバー皆休憩日ということにしたので僕もたまには休もうということでのんびりしていたのだが、アルタイルトレーナーに連れ出され、カフェテリアまで連れてこられた。
「おまたせー」
「お、キタキタキタァ!!」
「うるさいですよ」
そこには男と女が待っていた。
「おい、どういう状況だこれ」
「まぁ、そう怖い顔するなよ」
「そうそう!!トレーナー仲間なんだ!!もっと気軽に行こうゼ!!」
男の方はテンションがぶち上がっている。何こいつ。
「俺!!エルのトレーナーだ!!よろしく!!」
「……そう……よろしく」
このとにかくうるさい男はエルコンドルパサーのトレーナーらしい。と、言うことはこっちの女性は……
「グラスワンダーのトレーナーです。よろしく」
「よろしく」
予想通り、グラスワンダーのトレーナーだった。こっちはお淑やかで物静かなイメージだ。
「そして俺はアルタイルのトレーナー……と、言うより今はスペシャルウィークのトレーナーだって言った方がいいか?」
「それに加えて、キングとスカイのトレーナーである僕……黄金世代面々のトレーナー揃い組ってわけね」
「そう!!そーゆーことォ!!」
エルコンドルパサーのトレーナーがうるさすぎる件について。
「まぁ、そう嫌がるなよ。こいつがうるさいのは俺にも分かるが……」
「うるさくなんてないっすよ!!」
「うるさいわよ^^*」
「ひぃっ!?」
え……今一瞬グラスワンダーのトレーナーから物凄い圧を感じたんだけど……
「そんなことよりだ!!今日集まったのはお前のためだぞ」
「僕?」
「そうだ。トレーナー友達の少ないお前に、これから関わっていくであろうトレーナー達を紹介したわけだ」
正直、トレーナーと仲良くなる気はあまりないのだけどそこはどうなんだろう。
「トレーナー同士!!助けあいした方がいいに決まってるじゃーないですか!!」
「と、言うわけなんです。何か困っていることがあれば、お互い手伝うってことで」
「お前の場合、今は大変だろうしな」
「……んな事言われてもねぇ」
助け合いをすることが大切なのは僕もよく分かっている。
「………はぁ、折角だし連絡先くらいは交換しときます?」
「よし!!そうしよう!!俺も皆に頼りたい!!」
「お前少し黙ってられないのか」
エルコンドルパサーのトレーナーを睨みつける。声がうるさすぎて話に集中できない。
「グループも作るか。その方がいいだろ」
「いいですね。いいでしょう?ベガのトレーナーさん?」
「えぇーそれはちょっと……」
「ん?」
あの、怖いんですけどこの人。
「分かりました。そうしましょうか」
「聞き分けが良くて助かります」
「よーし!!仲良くしていっ、こーう!!」
ダメだ。僕この人たちについていける気がしない。
僕は久しぶりに走るために河川敷にやってきた。
「ここに来るの、あの時ぶりだなぁ」
あの時というのはキングと出会った、あの事件の時だ。あれ以降、テイオーの復活に尽力を注ぎ、チーム結成のために奔走し、今はチームのために全力を尽くしている。暇なんて、ほとんどなかった。
ここの河川敷は、僕がトレセン学園に来てからずっと、走る時に使っている。なんというか落ち着く場所で、故郷とどこか同じ雰囲気がする。
「走るか」
僕は走りながら故郷のことを思い出す。まぁ、いい思い出はないけど。
僕の故郷は所謂田舎で、自然に囲まれて過ごしてきた。友達もいなかったから、何をするにしても一人でやっていた。親は、あまり家にいなかったけど、とても甘やかされて育ってきたと思う。
何より僕を支えていたのはあの走りだった。一人で出来る遊びなんかたかが知れてる。ゲームは昔から大好きでよくやっていたけど無限にできる訳じゃない。だから、僕がずっとやっていたことは走ることだった。
走っている間は、何よりも自由な気がした。自分だけの世界が広がっているような気がして、何よりそれが楽しかった。
「僕も変わったなぁ」
あの頃、一人だった僕が今は色んな人に囲まれて暮らしている。もちろん、関わるのは好きな方ではないけどそれでも一人ぼっちよりはマシだった。
ふと、走る足が止まった。
「……ん?」
なぜだか分からなかった。特に足が痛む訳でもないのに何かを感じて立ち止まってしまった。
楽しくない。
走っていて、こんな気持ちになるのははじめてだった。
「どうしたんだろ、僕?」
何かが自分の中で変わってしまっていることにその時はまだ気づいていなかった。
ちなみに小説はあんまり書けてません
オリジナルウマ娘を出すのに賛成?反対?
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賛成
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どっちでもいい
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反対