スペシャルウィーク、セイウンスカイ、キングヘイロー。黄金世代として数えられる彼女達は三冠をめざし、今日はじめてトゥインクルシリーズで激突する。
「おやおやー?その様子だと緊張してる?キングー」
「そういうスカイさんはよく余裕綽々でいられるわね……」
今日は遂に待ちに待った弥生賞。テイオーの時は出なかったGIIレースなのだがGIレベルのレースが毎年展開される。この弥生賞は三冠に向けた前哨戦とされており、このレースで好成績を収めると皐月賞への優先出走権が渡される。
「いやいやー、こう見えて私も緊張してますよー?なーんて」
スカイは相変わらずの飄々とした態度でいる。緊張しているかしていないかは分かりずらいけれど、少しいつもの笑顔が強ばっている気がする。
「はぁ……こういう時はスカイさんが羨ましいわ……」
一方、キングはと言うとかなり緊張している様子だ。
「キング、大丈夫だよ大丈夫。練習は十分してきた自信、あるでしょ?」
「もちろん!!努力を怠らないのも一流よ!!」
「そう、緊張するのは努力してきたから。ほら、テスト前にしっかりテスト勉強した時、凄い不安になるよね?あれだよアレ」
「それ、もしかして私の事ディスってます?」
「スカイも努力してたから」
スカイは『スカイは努力してないから緊張してない』と捉えたらしい。けど、スカイはなんだかんだ言って努力している。その姿勢はどうであれ、レースに勝ちたい思いは本物なのは分かっている。
「どんな形であれ、報われない努力はない……よね、テイオー?」
「いや、そこは自信もって言いきろうよトレーナー……」
言い忘れていたが今はレース前にチームみんなで集まっていたところだ。
「大丈夫!!努力は裏切らない!!ボクが誰よりも分かってるからね!!」
「うむうむ」
テイオーは実際に努力で怪我を乗り越えた。その言葉の説得力は間違いない。
「……そろそろね。行くわよ、スカイさん」
「はいはーい。じゃあ、ゆる〜く、行ってきますね?」
「二人とも頑張れ~!!」
ウララからの激励。相変わらず元気な声は皆に元気を与える。
「それじゃあ、応援してるね」
「トレーナー君」
「なにさ」
ここまで何も言わずに話を聞いていたタキオンが声をかけてきた。
「君、今日は緊張していないのかい?」
「緊張?うーん……してないかな」
「トレーナー、前までずっっっっと緊張してたのにねー!!」
確かにテイオーの時は毎回物凄く緊張していた気がする。テイオーより緊張していた気がする。
「まぁ、それだけ僕も成長したってわけよ」
「それならいいねー!!トレーナーが緊張しているとこっちまで緊張するから……」
「ごめんってー」
成長したんだったら、嬉しいなー。
「本当に大丈夫かい、トレーナー君……」
タキオンは誰にも聞こえないくらいの声でそういった。
「戻ってきたな」
今日も場所取りは会長にしてもらおうと思っていたのだが、今日は私用があるらしく来れなかったので副会長に場所取りをしてもらった。
「場所取りありがとうございますー」
「言っただろう。困っている時に人を頼るのは当たり前だろう。そして、それに答えるのも当たり前だ」
「副会長って、やっぱり優しいですよね」
相変わらず圧があるものの、毎回助けて貰っている。
「エアグルーヴと呼べと何度言ったら分かる」
ほら、また圧が凄い。
「エアグルーヴはその圧がなくなったらもっと友達ができるのにー」
「う、うるさい!!」
ちなみに副会長は結構、照れ屋だ。照れるとめちゃくちゃ可愛い。
「よぉ、若手くん」
「その呼び方やめろ、先輩」
「先輩呼びなのにタメ口なのな」
アルタイルトレーナーに声をかけられた。
トレーナー同士は名前で呼ぶこともあるが、基本は〇〇(担当ウマ娘の名前)トレーナーと呼ぶことが多い。僕はよく若手くんと呼ばれる。グラスワンダーのトレーナーから呼ばれだし、それが周りのトレーナーからもそう呼ばれるようになった。
「まぁ、今日はいつものおちゃらけた筋肉モリモリマッチョマンじゃない。お前のウマ娘に勝たせてもらう」
「やってみなよ」
チームアルタイルのメンバーと、実際のレースで対決することはなかった。ついに実戦……という訳だ。
「スペが勝つ」
「いーや、スカイとキングが勝つね」
遂に始まりの弥生賞が始まる。
一応、この章は事実にそっていこうと思ってます。
オリジナルウマ娘を出すのに賛成?反対?
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賛成
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どっちでもいい
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反対