皆で歩む夢の話   作:月見草クロス

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(昨日投稿を忘れていました。申し訳ないです)


春のファン感謝祭

弥生賞と皐月賞の間は物凄く短い。すぐに皐月賞がやってくる。キングもスカイも出走が決定しているので、調整をしないといけない大切な時期だ。

 

しかし、今日はトレセン学園最大のイベントがある。今日だけは練習のことを考えなくてもいい。

 

「みんなやっほー!!ボクが来ちゃったよー!!」

 

ステージにはテイオーが勝負服を着て立っている。

今日は春のファン感謝祭。ウマ娘達とそのファンが触れ合う機会として設けられている。競走ウマ娘にファンの存在は欠かせない。

 

「よーし!!じゃあ一曲目行っちゃうよー!!」

 

テイオーは奇跡の復活を遂げた三冠ウマ娘として世間に知られておりファンも多い。今日は今からミニライブをする。

 

「じゃあ、一曲目!!『恋はダービー』!!」

 

 

 

ファン感謝祭は様々なことをする。テイオーのように出し物をするウマ娘もいれば、出店をするウマ娘もいる。その他にもやることは常識の範囲内であれば自由に可能だ。

 

そんな中、チームベガはと言うと……

 

「やぁやぁ、みんなー。元気かなー?」

 

スカイがファンに囲まれている。スカイは物凄く女性ファンが多いらしい。

 

「いやー、こんな私のために今日は来てくれてありがとうねー。折角だしのんびりしていきなよー」

 

スカイはファンに囲まれてもいつもののんびりした様子だ。

 

「おーっほっほっほ!!皆キングに大注目のようね!!」

 

同じく、キングもファンに囲まれていた。ファンに囲まれて、物凄く嬉しそうだ。

 

僕はその様子を写真に収める。実は最近、ウマッターを始めたのだ。気まぐれで始めたのだが、なぜだか物凄いフォローをされてしまったのでチームの様子や何気ない投稿をするようにしている。

 

今までで1番伸びた投稿は『アルミ缶の上にあるみかん』とかいう言葉と共に、実際にアルミ缶の上にみかんを置いた画像を載せた馬鹿みたいな投稿だ。ちなみにこの投稿を見たSNS強者のカレンチャンというウマ娘から声をかけられるようになった。

 

「トレーナー君はまたウマッターかい?」

 

うちのメンバーで未だにデビューしていないタキオンが僕に声をかける。

 

「結構面白いよ。色んな反応があって、凄い面白い」

 

「私にはよく分からないな………」

 

タキオンには分からないらしい。まぁ、タキオンは興味なさそうだよねこういうの。

 

「なになに……?『ファン感謝祭やってるよー』……普通だねぇ」

 

「悪いかよ」

 

「いーや、君らしくて安心したよ」

 

僕は毎回こんな感じの緩い投稿ばかりしている。これで投稿が伸びるものだから面白い。ちなみにカレンチャンには『なんでこの投稿で伸びるんだろう……』と言われた。

 

「君は見た目もいいから自撮りなんか出したら伸びそうだねぇ」

 

「それ、カレンチャンにも言われたんだけどそんなに需要ある?」

 

「あるさ。試しに投稿してみたらどうだい?」

 

「えー……なんか恥ずかしいからやだ」

 

そりゃあ、テレビに出たことはあるしマスコミに写真を取られたことはあるけど自分で写真を取るということはシンプルに恥ずかしい。

 

 

僕は会長の出している出店にテイオーと来た。話によると生徒会のメンバーと先鋭達を集めて執事喫茶をやっているらしい。

 

「ここだけど……なんか物凄いお客さんの数だね……」

 

「会長かっこいいからねー!!」

 

会長や副会長、それにブライアンもかっこいい部類に入るウマ娘だ。

 

「おやおやー?お二人さん来ちゃったんですかー?」

 

お店に入って見るとそこにはスカイが執事服を着たスカイが待ち構えていた。

 

「いや、何してるのさ」

 

「実はスカウトされちゃいまして、ここで働いているのです」

 

確かにスカイの執事姿は物凄く似合っている。

 

「会長さーん、トレーナーさんとテイオーが来ましたよー」

 

「本当か!!今からそっちに行く!!」

 

声だけ聞こえたのでどこにいるのだろうと探していると物凄い人混みの中から出てきた。

 

「ふふ、似合っているかな?」

 

「似合ってるよー、会長!!」

 

「シンプルにかっこいい」

 

正直、会長は執事服が馬鹿みたいに似合っている。

 

「会長相変わらず大人気だね」

 

「まぁな、少し参ってしまう」

 

人気者にしか分からない、贅沢な悩みだ。

 

「折角だ、何か食べていくといい。私はまた戻るので……セイウンスカイ、もてなしてやってくれ」

 

「はいはーい。セイちゃんに任せちゃってくださーい」

 

 

 

執事喫茶でケーキを食べ、満足した僕とテイオーはお店を後にし別行動をしていたキングとウララに合流したのだけど……

 

「キング……大丈夫?」

 

「え……えぇ……一流のウマ娘は……この程度じゃへこたれないわ……」

 

キングが顔を真っ青にしてベンチに座っていた。話によるとウララとお化け屋敷の出し物に行ってきたらしい。

 

「キング、怖いの苦手なんだね」

 

「う……うるさいわね……」

 

「わぁっ!!」

 

「きゃあああぁぁぁーーーー!!」

 

テイオーに後ろから脅かされて悲鳴をあげるキング。そして、その様子はしっかり動画に撮らせてもらった。

 

「テイオーさん!!それにトレーナーも!!何撮ってるの!!やめなさい!!」

 

「いいじゃーん。今のキングの反応なかなかだったよ?」

 

後でウマッターに投稿しておこう(鬼畜)

 

「そういえばウララは?」

 

周りを見渡してもウララの姿が見当たらない。

 

「ウララさんなら……スペシャルウィークさんと出店巡りに行ってるわ。ファン感謝祭の出店は毎回美味しいと評判なの」

 

「へぇー」

 

昨年もファン感謝祭はあったのだが、出店の食べ物が物凄いおいしかったのを覚えている。

 

「僕出店行きたいな」

 

「いいねいいねー!!ボクも行くー!!」

 

「なら、私も行くわ。折角ならウララさん達と合流したらどうかしら?」

 

「いいねそれ」

 

 

ちなみにこの後、トレーナーは甘い物を食べすぎて少し太ったとかなんとか。

そしてもうひとつ言うとキングが悲鳴をあげる動画が死ぬほどバズった。




怖いの苦手なキング可愛い

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