皆で歩む夢の話   作:月見草クロス

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ゲーム楽しすぎて小説かけてねぇ


日本ダービー 2年目

日本ダービー。二つ目の冠を取るための大事なレース。なのだけど……

 

 

 

「トレーナー?」

 

「うわぁ!?何さテイオー」

 

トレーナーはボクの声に気づかないくらい、終始上の空でレースのことどころではなさそうだった。それに、目の下にもクマができている。あれからも何度もあの悪夢を見るらしく、寝れないらしい。

 

「トレーナーさん?お願いですから、レースの時は普通にしてくれません?」

 

スカイはトレーナーに対してかなりイライラしている様子だった。

 

「ごめんごめん……とりあえずスカイもキングも緊張はしてない?」

 

「えぇ、私は準備万端よ」

 

そんなことを言いながら、キングは少し顔が引き攣っている。

 

「私も大丈夫~。また、ゆる〜く勝ってきますね」

 

スカイは前回ほどは緊張していないようだ。

 

「ふむ……スカイ君。手が震えているよ?」

 

「いやー、そんなことないですよ?」

 

タキオンに指摘されて、スカイがめちゃくちゃ焦っている。

 

「ふふ、すまないね。それじゃあ、そろそろ観客席に行くことにしよう。トレーナー君、テイオー君、ウララ君、行くよ」

 

「うん!!2人共!!負けちゃダメだよ!!」

 

「えぇ」 「もちろん」

 

 

 

「キング~?」

 

レース直前、私はキングに声をかけた。

 

「何かしら。今は仲良くしている時間じゃないと思うのだけれど」

 

「まぁ、そうなんだけどねー。キング、何か今日企んでるでしょ?」

 

キングは黙り込んだ。どうやら、予想通りらしい。

 

「それが何よ」

 

「いや、なんでもないよー」

 

そろそろ本番だ。話すのをやめるべきだと思い離れようとしたその時だった。

 

「今日は負けないわよ、スカイさん」

 

その言葉には重い覚悟が詰まっていた。それは、何かとんでもない博打をしようとしているようで、背筋が凍った。

 

 

ハッキリ言おう。この段階で、勝ち負けなんか決まっていたんだ。だって、私もキングもゴールじゃなくてお互いしか見てなかったんだからね。

 

 

 

僕は目を疑った。レースがスタートとして、すぐに誰もがその状況に陥ったはずだ。

 

今日はスカイは二番手、スペシャルウィークは後ろの集団から様子を伺う展開。そして、一番手には差しが得意のはずのキングが居た。

 

「キング……!!」

 

恐らく、前回の負けから色々考えた結果なのだろう。でも、僕はそんな作戦をするなんて一言も聞いていない。

 

「トレーナー!!これじゃ!!」

 

「うん……」

 

どう考えても、この状況ならキングは勝てない。その上、スカイも危ない。逃げてきたキングに対して、食らいついていくように走っている。逃げなんかした事の無いキングのペースにあわせることは、逃げウマ娘にとって致命的すぎる。逃げは自分のペースを作ること前提だ。スカイは着いていくことに必死で自分のペースを見失っている。

 

「スカイ君!!落ち着くんだ!!」

 

「キングも!!落ち着いて!!」

 

タキオンとテイオーが声を上げる。それは二人の耳に届いていないようで、状況は変化しなかった。

 

「トレーナー君!!これは君の仕事だろう!!ほら!!」

 

タキオンに言われて、ハッとする。今は考えている場合ではない。今からでも遅くない。キングは厳しかったとしても、スカイは自分のペースを取り戻せばまだ充分勝てる。

 

「二人と……も……」

 

声が詰まった。本当にこれでいいのかと、少し考えてしまった。

 

だって、キングもスカイも自分で決めてこの走り方を選んでいる。それを、僕に変えさせる権利なんかあるのだろうか。

そんなことをして、二人に何も言われないだろうか。

 

……いや、それよりも今僕は『キングは無理でもスカイは勝てるかも』なんて思ったんだ。これが、最低すぎる。勝負が決まる前から、担当ウマ娘の負けを確信しているなんて、トレーナー失格だ。

 

「トレーナー君!!ふざけるのもいい加減にしろ!!」

 

タキオンに肩を思いっきり叩かれた。それには怒りの籠っていた。

 

 

レースに目を向けるとそこには手を振るスペシャルウィークの嬉しそうな顔があった。

 

 

帰ってきた控え室にて、僕はスカイとキングに会っていた。

 

「トレーナーさん……」

 

「ごめんなさい、スカイさん。私……」

 

「いいんだよ、キング。着いていったのは私だから」

 

完全に逃げが裏目に出たキングは14着、スカイは4着、1着はスペシャルウィークだった。

 

「キング」

 

「何も言わないで。分かってるから……」

 

自分がなぜ負けたかは自分がよく分かっていると言うことらしい。

 

「スカイ」

 

「……トレーナーさん。今日は負けちゃいました。だから、次は勝っちゃいますよ~」

 

スカイはいつものように緩い口調で言った。

 

「………」

 

でも、黙りな僕を見て、表情を変えた。

 

「トレーナーさん、もう出てってください」

 

その顔は怒っていた。間違いなく、ブチ切れていた。スカイがこんなに怒っているのは初めて見た。

 

「でも……」

 

「うるさい!!出けって言ったら出てってよ!!」

 

スカイは目に涙を貯めながら僕に怒りを向けてくる。その様子に、僕はまた何も言えなかった。

 

「スカイさん!!」

 

「……あっ」

 

キングに名前を呼ばれて、少し冷静になったのかスカイは顔を下げた。

 

「トレーナー、スカイさんも私も今はあなたのそのうじうじした態度に構う余裕ないの」

 

「うん……ごめん」

 

もう、僕は大人しく出ていくしかなかった。




アンケの結果を見てるとやっぱり一定層オリウマ娘は嫌って人もいますが賛成派の方が多いので一応出す方向で行こうと思ってます。

オリジナルウマ娘を出すのに賛成?反対?

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