皆で歩む夢の話   作:月見草クロス

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ウマ娘の二次創作って、色々規約ありますけど守ってない人結構いますよね。だからといって特に何も無いですけど。


ライバル

「どうも、若手トレーナー」

 

「…なんか用っすか?」

 

今日はテイオーがマックイーンと昼ごはんを食べていたので一人で食べていたところ、一人の男に声をかけられた。

 

「というか、誰っすか」

 

「先輩のことを知らないとはいい度胸だなお前は」

 

「……ふーん」

 

どうやらトレーナーらしい。それにしてもなんだか嫌いな雰囲気の人だ。

 

「お前、テイオーのトレーナーになったらしいなぁ。お前みたいなチビにあの天才ウマ娘のトレーナーが務まるのか?」

 

「それでそれで」

 

めんどくさい……とてもめんどくさいタイプだ。

 

「舐めた口だなぁお前。最近の若いやつは口の利き方も学んでねぇみたいだな」

 

「トレーナー、やっほー」

 

「トレーナーさんじゃありませんか」

 

たまたま通りかかったテイオーとマックイーンがやってきた。

 

「テイオー、紹介しますわ。彼が私の担当トレーナーです」

 

「よろしく」

 

こいつ、マックイーンのトレーナーなのかよ。よくマックイーンこんなやつ選んだな。

 

「トレーナー、どうしたのそんな怖い顔して」

 

「ん、いや」

 

顔に出てたみたいだ。でも、この先輩関わりたくないタイプなんだもん。

 

「マックイーン、彼がボクのトレーナーだよ!!」

 

「知ってますわ。『最年少トレーナーがテイオーと組んだらしい』と、トレーナーさんが」

 

僕の容姿はマスコミのせいで世間に知れ渡ってるし知られてても何らおかしくはない。

 

「マックイーン、せっかくだからトレーニングの話をしに行こう。トレーナー室にこい」

 

「分かりました。行きましょう」

 

「それじゃあな、トレーナー君」

 

マックイーンのトレーナーは最後の最後まで舐めた口調でそう言葉を残し、トレーナー室に向かっていった。

 

 

「なんか感じ悪いトレーナーだね……」

 

「テイオー、マックイーンのことよく見といてやってくれ」

 

「なんでなんで?」

 

「なんかあのトレーナーヤバいやつな気がするけど」

 

「ふーん」

 

テイオーには軽く流されたようだけれど本当に嫌な予感がする。マックイーンが大丈夫ならいいけど……

 

 

翌日、僕はマックイーンのトレーナーに呼び出されていた。行かなくても良かったが、マックイーンのことが気になるので行ってみることにした。

 

それで、呼ばれた空き教室に来たんだけど……

 

「……いないじゃん」

 

誰もいなかった。暗いしさっさと帰ろうかな。テイオーとのトレーニングもこの後する予定だし。

 

「来たな」

 

帰ろうとした扉から先輩が出てきた。思わず『うわぁ』と思ってしまう。

 

「なんだよその顔は」

 

「すんません」

 

気に触ることは出来ればしたくない。

 

「それで早速だが……テイオーをうちに入れる」

 

「……バカかお前」

 

突然、そんなこと言われたものだから本音が出てしまった。

 

「お前みたいな若手トレーナーより俺みたいなベテランの方が向いてる。テイオーの為にも俺に任せてくれ」

 

「……テイオーとは約束したんだ。だからダメだ」

 

テイオーは僕の夢を叶えてくれると約束した。それに僕もその約束のために全力で彼女に答えなければいけないんだ。なんでこいつに取られなきゃ行けないのさ。

 

「なら、力ずくで」

 

「っ……!?」

 

先輩に突然、首を絞められる。

 

「こんなことしていいと思って……」

 

「残念だけどテイオーはマックイーンと併走トレーニングさせてるところだ。助けは来ないぞ」

 

普通なら僕が人間の力に負けるわけないのだが、こいつふざけてるくらい力が強い。何故か振り解けない。

 

「ほらほらどうした」

 

「ぐっ……」

 

流石に辛い。幸い自由だった足で先輩の腹の辺りを蹴って脱出する。

 

「いてぇじゃあねぇか」

 

「はぁ……」

 

めんどくさいけど、話し合いができる相手じゃない。しかもさっきまで首を絞められていたせいで酸素不足らしく意識が朦朧とする。

 

「噂通り身体は弱いみたいだな……」

 

先輩はフラフラしていた僕に向かって蹴りをいれようとしてきた。出来たことは条件反射で体を丸めて防御するだけだった。

 

 

痛みが来ない。あれ?

 

「やぁやぁ、モルモット君。大丈夫かい」

 

「た……タキオン?」

 

助けてくれたのは意外にもあの研究狂、アグネスタキオンだった。先輩を見るとそこに転がっている。タキオンに蹴り飛ばされたらしい。

 

「たまたま君を探していたら騒がしい教室を見つけてねぇ。入ったら君が蹴られそうになっていたからつい」

 

「……タ゛キ゛オ゛ン゛!!」

 

命の恩人に思わず飛びついてしまう。

 

「おやおや、子供みたいじゃあないか。いや、君は私より年下だったね」

 

「俺を差し置いて何してんだァ」

 

先輩はウマ娘に蹴られたくせに立ち上がってきた。

 

「言っておくと彼も私も会長と仲が良くてね。君がこれ以上何かするならば生徒会に報告させてもらおう」

 

「……っ」

 

「ここで引けば今回は見逃してあげるよ。ただ、次はない。これ以上モルモット君に手出しは許さない」

 

「……」

 

先輩は1度無言でタキオンを見つめて、教室を去っていった。

 

 

「いやー、助かったよタキオン」

 

「おやおや、私と君の仲じゃないか礼はいらないよ」

 

「というか、サラッとモルモット君とか言ってたけど……」

 

「気にしないでいい」

 

いや、気にしないでって……人のことモルモット扱いするのはダメなんだよ!?

 

「にしても、さっきのトレーナーはなんだい?」

 

「マックイーンのトレーナーらしいけど……ちょっとヤバいやつかもね」

 

「ふぅむ……私から会長に言っておこう」

 

「え!?」

 

タキオンがこんなことに口出しするなんて、珍しい。

 

「まぁ、その代わりに君には研究に付き合ってもらおう」

 

「……はぁ」

 

ちょっとでも見直した僕が馬鹿らしくなった。

 

「……ちょっとなら」

 

「ほほう!!なら、研究室に来てくれ。二本ほど飲んで欲しい薬品があるんだ」

 

まぁ、今日は助けてもらったし少しくらいはいいかな。




ちなみに今日は投稿する忘れかけました。
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