ホロライブラバーズRTA(初投稿) 作:Shohei Hayase
「白上フブキ」さん>
「大神ミオ」さん>
「不知火フレア」さん>
「白銀ノエル」さん>
「宝鐘マリン」さん>
>「さて、どこを探そうか」
→ >北部住宅街『中央』を探す★★☆
>北部住宅街『東』を探す★★☆
>北部住宅街『西』を探す★★☆
>北部商店街を探す★☆☆
>北西部山麓を探す★★☆
>北東部山麓を探す★★☆
>中央部に戻る☆☆☆
>東部に行く★☆☆
>西部に行く★☆☆
>ノエルに連絡を取る★☆☆
>フブキを探す★★☆
いきなり選択肢多いな。
えー、こんにちは。
ショウヘイと申します。
今は前回の続き、都市の北部まで歩いてきた所で表示された選択肢……「何処を探索するか」ですね。
その選択肢を決定する所で悩んでいます。
スタンダードに行けば上から順番に調べて行くのが良いんですが、これはRTA、ゲームシステムを利用して推理を行います。
まず、ホロライブラバーズの「人探し」系イベントは主人公のいるエリア、またはその隣のエリアに捜索対象が配置されます。
完全ランダム探索となるイベントは例外ですが、今回のタスク「犯罪者の捕縛」は「人探し」イベントに分類されているので、この法則を適用する事ができます。
次。犯罪者には特定の隠しパラメーター「犯罪者心理」が存在し、ランダムに行動を決める際はこのパラメーターの影響を確定で受けます。そして推理者のステータスINTが高く、犯罪者の「犯罪者心理」が低いほど行動を看破される確率が高くなります。
犯罪者プレイをする走者様は気を付けて下さい。
……まぁ【サイコパス】とかの特殊ロール系スキルを所持してると「犯罪者心理」の影響を減衰または無視できるようになるんですけど。
行動選択肢の横に表示されている黒星(★)は行動の優先度です。システム的な行動サポートでもあり、主人公くんの
住宅街、山麓の可能性が高く、白上フブキさんを探すと良い事がある……他のエリアは可能性が低いようですね。となると、先ずは白上フブキさんと合流してから捜索を行うのがベター? ただ白上フブキさんを探している間に犯罪者が動かないとも限らない。
(5秒考える)
……まずは山麓を当たってみましょう。探索範囲を狭めていく方向で行けば、取り逃す危険性が低くなる筈です。
>「北西の山を、麓から探す」
>「どうして?」
>「フブキと後で連絡を取り合う事が前提だが……捜索範囲は広いより狭いほうがいい」
>「街の外周から詰めていくってことか……なるほどね」
>フレアも同意し、俺達は建物の隙間から僅かに見える山々へと向けて移動を始める。
>「先を急ごう。
>「りょうか……あれ?」
>「どうした?」
>「魔力が上手く集まらなくてさ。どうしたんだろ……」
>フレアは右手を閉じたり開いたりしながら、不思議そうな顔をして首を傾げる。俺は数瞬その原因を検討し、この世界のマナに関しての説明を行う事にした。
>「この世界はマナが極端に薄い。代わりに、地下の魔力の流れが発達してる。さっきの術式、マナを使う形式の物じゃないか?」
>「あー……確かにそうかも。30秒待って、組み直すから」
>その宣言通りに、きっちり30秒で身体強化術式を体内魔力依存の物に書き換えたフレアは、調子を確かめるように数度軽くジャンプする。
>「うん。
>「あまりアクロバティックな走りは無しで、衝突しない様に気を付けて走ろう」
>「わかった」
>人が歩いているレーンから降りて、車が走っているレーンの端っこに移動する。
>認識阻害の術がしっかり発動している事を確認し、俺は道路を破壊しないように気をつけながら一歩目を踏み出した。
>1度走り出してしまえば、少なくとも俺達がいた世界の都市外の街道よりは走りやすく、石畳のように細かな段差がある訳でもなく、技術レベルの差を見せつけられたような気分になりつつも、周りに気を配ることを忘れずに速度を上げていく。
>「そういえば、山には登るの?」
>「一応登る。しっかり確認はしておきたい」
>「オッケー。なら急ごう!」
>「車や人にぶつからない様に、注意してくれ!」
>ペースを上げたフレアに僅かに遅れながら、10分程走って山の麓に到着し、更に30分で山の頂上近くまで到達した。
>「ここまでくれば魔力探知の射程に入るんじゃない?」
>「あぁ。まずは魔力反応を探って、その後目視で探す。 ……どっちがやる?」
>「私より、ショウヘイの方が上手いでしょ?」
>「なら俺が……『魔力探査』」
>俺は魔力の波を放出し、周辺の魔力反応を頭の中に描き出す。
>「……反応無し」
>しかし、周囲200mに魔力反応を持つ存在はなかった。
>「ふうん……じゃ、探そうか」
>首を捻る俺に対し、フレアは一瞬だけ笹穂耳をピクリと震わせ、周囲を見渡しながらゆっくりと歩いていった。
〜〜〜探索中〜〜〜
>「……この近くには居ないみたいだね」
>「人がいた痕跡もなかった」
>ある程度探し終えた俺とフレアは、顔を突き合わせて結果を報告し合う。
>「……ここはハズレかな」
>目視でも魔力でも隈なく探したのだが、この近くには人が居ないようだ。
>「麓に降りて探そう」
>「うん」
>フレアと二人で、今度はゆっくりと下りながら、感知術式と目視を併用して探索する。
>互いに離れすぎないように注意しながら、より遠くの魔力反応を捉えようとした俺達だが、その目論見は失敗に終わった。
>「反応はあった?」
>「駄目だ。どうやら、この山には居ないみたいだな」
>麓まで降りて、随分と遠くなった頂上へと目線を向け、俺は少し陰鬱な気分になる。
>「まぁ、山を登った甲斐があったかと言われれば微妙だけど……そんな残念そうな顔しないでよ」
>「……すまない」
>そんなに顔に出ていたのだろうか、と頬を撫でるが、特にそれと思わせる表情が出ているわけでもないようだ。
>「謝らなくていいって。私が機微に聡いだけだから」
>俺が不思議がっているのを見て取ったのか、フレアは助け舟を出してくれた。
>「そんなことまで読み取れるのか?」
>「大まかにだけどね。 ……ノエルからだ。少し待って」
>フレアは会話を中断し、耳に手を当てて何かを聞いている素振りを見せる。
>「……うん。 今はショウヘイと一緒に、一番北の山を探してたところ。 ……そう。え、もうそんな時間なの? ……わかった。なら私達も戻るね ……じゃあ後で」
>「……終わったか?」
>「うん。時間も時間だし、一旦撤収。また明日から捜索を再開するんだって」
>その言葉に上を見上げると、空は大分赤みが増して、そろそろ暗くなってこようかという頃合いだった。
>「……なら戻るか」
>後ろ髪を引かれるような感覚を振り切って、俺は街の中心部へと足を向けた。
>「今戻った。フレアも一緒だ」
>「お疲れ様です、ショウヘイ」
>「マリン、先に帰ってたの?」
>路地の入り口に設えられていた青い不思議な材質の布をくぐって中に入ると、出迎えてくれたのはノエルではなくマリンだった。
>「ええ。船長は西側の市街を探索してました。他も似たりよったりの距離だと思いますよ?」
>「俺達は北の山を探してたんだが……」
>「おや、存外に遠かったですね」
>マリンは少し意外そうに眉を上げ、続けて連絡事項を告げた。
>「この路地が私達の当面の拠点になります。資金は船長達が得た物と、フブキさんたちもここに寝泊りするとの事なので、その先払いとして得た物資で補います。必要なら本国からの物資搬入も行いますから、その通達も兼ねて報告書を伝令役に送らせました。なので明日の探索にはノエルにも出て貰います」
>「大事になりそうだね……」
>「本当ですよ……まぁ、原因は国籍証明義務がキツいことなので、私達の落ち度ではないことが救いですけど」
>マリンはやれやれと首を振って、俺達に向けて手招きをする。
>「さ、もう日も落ちる頃ですし、ご飯にしましょう。 ……ノエルが発狂する頃でしょうし」
>「……へ?」
>スタスタと進むマリンに付いていきながら、積み上げられた物資の横を通り、二枚目の青い布を潜ると、恍惚とした表情で涎を垂らしながら机に突伏するノエルと、それを半目で見ているフブキとミオがいた。
>「……何だコレ」
>「ほら、アレですよ」
>マリンが指差した先にあるのは、茶色いお肉とわずかに飴色掛かった玉葱が山盛りにされた下に、つやつやとした白い粒々が器と肉の隙間から覗いている不思議な物だった。
>「うへへ、牛丼、牛丼……」
>「牛丼? ……これがか」
>ノエルのうわ言のような呟きを聞いて、俺は一人得心する。
>「って言うことは、ここは東の国?」
>「地形に類似性は皆無ですが、伝わり聞く文化の限りだとこの国の一時期によく似ているそうです」
>「ノエルさん、これを知ってるの?」
>「俺たちがいた世界では、物凄く希少な調味料をたくさん使って作る物だったから、常食できるのはノエルくらいの物だったけどな」
>「あれ、ショウヘイは給料よくなかったっけ?」
>「宮廷魔術師は名誉職だ。地位こそ高いが給金は平凡。市井に放つのは危険過ぎる魔術師を、国が囲うためだけの身分さ」
>地位が高いだけあって贈り物もまぁ貰えることは貰えるが、売り払えばどんな悪評が立つか分かった物じゃない。
>──
>「じゃあ、この中で一番の高給取りはノエルさんなんですね*1」
>「そうなる。しかし、俺達の世界では船で通交していた国の料理があるとは……世界は狭いな」
>「えへへへ…… あ、ショウヘイ、フレアも。お帰りなさい」
>「あぁ。ノエルもお疲れ様」
>ようやく意識がこちら側に戻ってきたらしいノエルは、ワクワク顔で興奮気味に机を数度叩く。
>「それよりコレ! 見てくださいよ牛丼! 日本にあったんです!」
>「落ち着けノエル、机が壊れる」
>設置してから数時間しか経っていないのにも関わらず、ミシミシという音を立て始めた机を見て、ノエルは恥ずかしそうに顔を逸らす。
>「不良品だったというオチで……」
>「ノエルが不良品にしたんだろ」
>言い訳がましくこちらを見つめてくるノエルに白い目を返しつつ、俺はフレアと共に席に座る。
>「事後承諾だが、席次は無しで良いか?」
>「そうですね。今日は無礼講、という事で」
>「はい、どうぞ」
>「ありがと、マリン」
>マリンが持ってきた缶詰を受け取るが、その外観は俺たちが知っている缶詰とはだいぶ異なるものだった。
>「これは……この国の缶詰か?」
>「えぇ。 ……ていうか、缶詰を知ってらっしゃるんですね」
>「比較的新しい技術だ。つい数年前に発明された物だけど……*2」
>「私達の技術より、更に進んでますね。だってこれ、道具無しで開けられるんですよ?*3」
>そう言ってマリンは缶の蓋に付いている取っ手に手をかけ、ゆっくりと引っ張る。
>見る間に缶が開き、茶色いソースらしきものに鶏肉が絡まった中身が顕になった。
>「この匂い、牛丼と同じ……醤油を使ってるのか?」
>「鳥の照り焼き。出来ればウチは調理したかったんだけど、場所が無いからね……」
>「野営行軍は学生の時に習ってるし、問題ない ……フレアは大丈夫か?」
>「私の所はそんなに厳しくないし、大丈夫」
>フレアはそう言って、食器を卓上の箱から取り出す。
>程なくして、全員分の食事と食器が各々の目の前に並び、各々の食前の祈りを唱えようとした所で、フブキが何かを呟いた。
>「それじゃあ早速、頂き ……あ、そっか」
>「頂き……?」
>「頂きます、って言って、食材に対しての感謝を示す言葉ですよ」
>「この世界では、それが一般的なんですか?」
>「日本独自の風習ですね。この国では万物に神が宿ります。川にも道にも山にも、或いは其処に生きる者にも。それらに人々が感謝を捧げた結果が、
>「へぇ……面白い考えだな」
>「万物に神が宿る」というのは、俺達にとっては新鮮なものだ。神は人と遠い物で、俺達は信仰を捧げるだけ。神とは唯一無二であって、万物にカタチを変えることもない。それが俺の感覚だ。*4
>「……まぁ、やってみても良いかもな」
>ただ、取り立ててフブキの行動を否定する理由も無く、自分もそれに倣わない理由も無かった。
>フブキが両手を胸の前で合わせ、俺もそれを真似る。
>「では……頂きます」
>その言葉に数人が唱和し、食事が始まった。
ヨシ!(大音量)
コレで「アナザーワールド・エンカウント」のシナリオは何とかなりそうですね。
でもまだスキップできませんね。そろそろ解禁されてもいい頃なのですが……
とはいえ、今回はここまでとさせて頂きます。
ではまた次回、お会いしましょう。