四人の騎士が荒い息を吐きながら物陰に隠れる。
「生き残っているのは何人だ」
「こっちに三人、進んでいった奴らは全員死んだ」
「生きてはいるが、俺の剣はもう駄目だ、盾もどっかに吹っ飛んじまった」
「なら殴ってでも戦え」
「それで通じたら楽なんだけどな」
「お前ならいけるさ、ゴリラの親戚みたいなもんだろ」
「誰がゴリラだ!」
「冗談を言っている暇はないぞ」
一人が物陰から顔を覗かせる。
十数メートルはある洞窟から地面を覆いつくすほどの小型の魔物が出てくる。
「うひょー、ワラワラ出てきやがる」
「まったく、俺らが何したってんだよ」
「たった今巣をぶっ壊したばっかじゃねぇか」
洞窟からは木や藁が焼け焦げた様な匂いがしてくる。
「それ以前の問題だよ、奴ら突然出てきやがって」
「お話はそこまでだ、来るぞ」
視線の先には死体を体中にまとわりつかせたようなおぞましい姿をした巨大な魔物が立っていた。
「何あれ、気持ち悪」
「俺帰っていいか?」
「逃げ帰って雑魚騎士になるか、勝って英雄になるか、だどうする皆、ちなみに俺は英雄ルートで」
巨大な魔物は、四人が隠れている場所へと近づいてくる。
「俺は勝つだけだ」
一人が言う。
「俺も英雄になりたい!!」
「ほれ、お前はどうすんだよ」
「はぁ、俺も英雄にならなりたいが、死んじまったら元も子もないからな」
「死ななければいい話だろ?」
笑いながら言う。
「お前な、元々俺ら十五人でここに来た事忘れてんじゃねぇのか?」
「それは、、、アイツらが弱かったから、、、」
「あのな、普通こんなん誰でも死ぬんだよ、それを生き残っちまってる俺らの方がおかしいんだ」
魔物の一匹が四人の場所を見つけると周りの仲間達に知らせ数匹が迫ってくる。
「ばれたか」
迫ってきた数匹の魔物を一人が切り殺す。
「てか、俺武器無いんだけど」
「これやるよ」
一人が短剣を渡す。
「俺もやるよ」
また短剣を渡す。
「、、、俺二刀流?」
「いいじゃんカッコよくて!!」
「こんな使い方訓練してねぇよ!」
「いつもまともに訓練受けてないくせに!」
大きな声を出したせいで四人の位置が完全にばれ魔物達が一斉に走り出す。
全員が魔物に剣を向け横一列に並ぶ。
「やりますか」
「あいつらの血臭いからもう嫌なんだけど」
「血はどれでも臭いだろ、、、ま、帰ったらひと風呂浴びるか」
「フッ、いいね最っ高に気持ちいいだろうね」
面頬から笑みが零れる。
「皆、準備は良いな」
「ばっちりでーす」
「大丈夫だ」
「いつでもいけるぞ」
四人は剣を固く握りしめた。
「行くぞ!」
「「おう‼」」