キメラ少女のヒーローアカデミア   作:レイラレイラ

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戦闘員、派遣します!でロゼちゃんが好きすぎるので書きました!

後悔はない!

更新は不定期です


プロローグ

 ────無事でよかった。

 

 年齢が二桁にも及ばない女の子を庇いトラックに轢かれたあたしは、薄れ行く意識の中でそう思った。

 

 何の変哲もない女子高生(17)のあたしが学校の帰り道、信号無視をしたらしいトラックが無邪気に信号を渡る女の子を轢こうとしているのを目撃したのだ。

 

 あたしは特別正義感が強いわけでもないし、名前もろくに知らない人間を助けるほど出来た人間じゃない。

 

 それでも、あたしの身体は無意識に動いていた。

 

 女の子の身体を突き飛ばし、どうにか歩道の方まで戻すことができた。

 

 らしくないことをしたとは思うけど、何故だかあたしの胸の中は充足感で満たされている。

 

 

 ────お母さん、食べ過ぎてまた太ったりしちゃダメだよ? 

 

 ────お父さん、最近髪の毛薄くなってきたからって育毛剤振りかけすぎないでね? 

 

 ────弟よ、悪い女の子に捕まらないようにね。食べられちゃうから(意味深)

 

 

 直接届けることが出来ない遺言を心のなかで唱えると、それを最後にあたしの意識は完全に闇の中へ沈んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「─────お─────おい、ロゼ」

 

「へぁ?」

 

 あたしは垂れ流しになっていた涎を拭いながら、あたしに心配そうに声をかけてきた男の子に視線を向けました。

 

 どこか眠たそうな顔をしている男の子の名前は心操人使、あたしの同級生で入学当初から仲良くさせてもらっています。

 

 そして、あたしは如月ロゼ。

 

 短めの銀髪からは、鬼のような小さい角が一本生えていて、左目は空色で右目は鮮やかな黄金色。

 

 スカートの裾からはトカゲみたいな尻尾が覗いていて、()()()()()()食いしん坊な普通の女の子です。

 

「もう放課後だけど、随分寝てたな。何かいい夢でも見てたのか?」

 

「まあ、思い出深い夢なのは確かですかね」

 

 まさか、()()の夢を見ていたなんて言えるわけもなく、あたしは言葉を濁した。

 

「ふわぁ…………それより、どうしてこんな時間まで? わざわざあたしを起こしにきてくれただけではないですよね?」

 

 いまだぼんやりする眼をぐりぐりと擦りながら問うと、人使さんは覚悟を決めた表情であたしに答える。

 

「まあね。俺も雄英のヒーロー科受けることにしたよ」

 

 国立雄英高校。

 

 偏差値は七十後半を行っていた筈ですし、その倍率は300倍を誇っているというあまりにも狭き門。

 

「人使さん、すっごくヒーローに憧れてましたもんね! あたしも同級生が一緒の学校に行けると思うと嬉しいです!」

 

「まだ合格したわけじゃないし、そもそも俺の“個性"じゃ入試の突破は難しいと思う」

 

 人使さんの個性は『洗脳』。

 

 洗脳する意思を持って問いかけ、相手が返事をするとその人を操ることができるというもの。

 

 ある程度の衝撃を与えると解ける、同時に複数人を洗脳することはできないという弱点こそあるものの非常に強力な個性。

 

 人使さんが言うように、この個性で雄英の実技試験を突破するのは難しいでしょう。

 

 実技試験では仮想(ヴィラン)ロボットを相手にするため、人使さんの場合は実質無個性で戦わないといけません。

 

「まあ、普通科からの編入も可能みたいだし、だいぶ遅れるだろうけど俺も必ず…………」

 

「あ、あの!」

 

 あたしが強引に話を遮ると、人使さんは驚いたような顔になりあたしを見据えてきます。

 

「あたしに考えがあるんです!」

 

「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、受験日当日。

 

 

 受験票に、鉛筆や消しゴムといった筆記用具などを確認していると角の生えた女の子が慌てた様子で急かしてきます。

 

「ロゼ! 早く行かないとfall behind(遅れてしまいます)デスよ!」

 

「ポニーちゃん、緊張しすぎですよ。まだ余裕がありますから、落ち着いてください」

 

 親元を離れ留学生として日本にやってきた金髪の女の子、角取ポニーちゃん。

 

 あたしの従姉妹にあたる子で、とっても可愛い親友でもあります。

 

 受験の一月前から日本に来日し、同居している次第です。

 

 ポニーちゃんと同居してから、筆記テストに備えてお互いに国語と英語を教え合うなどの勉強や個性伸ばしの訓練など行ってきたお陰で個性も申し分ないほど成長してきました。

 

 あとは、正々堂々と受験あるのみです!

 

「行きますよ、ポニーちゃん!」

 

「ハイ!」

 

 そうして、あたしたちは受験会場へと向かいました。

 

 前世とは違う、あたしの理想とするヒーローになるために。

 

 




『如月ロゼ』
ロゼの容姿と個性(能力)を受け継いで転生した女の子。
食への好奇心旺盛で流されやすい。
両親と離れ一人暮らしをしていたが、ポニーの来日とともに生活が一変した。

個性『キメラ』
食べたものの力を取り込み、能力のコピーを行うことができる。
戦闘員、派遣します!のロゼとは違い毛の一本でも摂取できれば充分。
血液や唾液など、よりDNAが濃いものほど“個性"もより正確にコピーできる。

『トカゲ』
尻尾は切れるが、それ以外は無理

『角砲』(ホーンホウ)
飛ばせるのは一本のみ
その分強度増加

『翼』
コウモリみたいな翼
空を飛べる

『洗脳』
対象は一人だけに限定
初見殺し

『怪力』
ワン・フォー・オールの20%とぎりぎり張り合える程度

残りは追々

『心操人使』
中学入学当初からの友達
猫好きという共通点から話すようになった

『角取ポニー』
ロゼの従姉妹
時折ロゼに妖しい視線を向けている
原作キャラで一番強化されている

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