あ、前線で戦うとか無理なんで偵察してきますね。   作:喪家の狗

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感想もらえました。

ありがと、嬉しい。


勇者との旅

魔王城某所。

 

薄暗い部屋を魔石の光が照らした。

 

 

「お、今回の偵察報告がきたぜ」

 

「早いな、誰からだ?」

 

 

1人が慣れた様子で魔道具を弄りだす。

 

 

「ちょーっとまってなー。あー...この周波は、ハツカだな」

 

「アイツかー...。偵察隊1番の若手だからなー」

 

「蝙蝠ってのは良いんだけどな、っと。...解読するぞ」

 

「おう」

 

 

相方がメモ帳を取り出し聞き取る準備をした。

 

 

「え~...っと。『ハツカです。この度勇者一行との接触に成功し、これから共に行動することとなりました』...?」

 

「...は?」

 

「『それに伴いしばらくの間城に戻れないと思います。魔王様及び四天王サイジャクさん、あとアキノナナクサの新人キキョウにも伝えてもらえると幸いです。行く先につきましては次回報告いたします。以上』...だ、そうだ。

...これ、偵察中にバレてその成り行きで、とかじゃないよな?」

 

「そ、そうであってほしいけどな...。よし、書けた」

 

「...魔王様になんと報告すれば」

 

 

1人が頭を抱え悩みだした。

 

 

「あー、『ハツカ君が敵の懐に侵入成功しました。彼凄いっすね』。とかで良いんじゃないか?」

 

「お前、それは...」

 

 

戦う上で必要となってくる敵の情報。それの収集に明け暮れる偵察隊の報告だ。

 

報告は一言一句、漏らさず伝えなければいけないが___

 

 

「...良いかもな」

 

「だろ?」

 

 

___誤字(ミス)っても意外とバレない。

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

「なーなー、白いのー。コレとコレ、どっちが食べたいデスかー?」

 

 

なんとかって名前の女が俺の前に2つの得体の知れない物を差し出し言った。

 

勇者たちは『オカシ』って言ってたけど、未だその正体は掴めない。

 

 

「なーなー、どっちが良いデスかー? 優しいオレがお1つくれてやるデス」

 

 

どっちも要らないよ。なにそれ、食べたくない。

 

 

「ふんふん、なるほど~。右の方が食べたいってさ~」

 

 

だまれ、超音波(この声)がお前らに聞こえてたまるか。

 

 

実は魔王城の技術部さん達が総力を挙げたところ俺達のの周波に合わせた受信機を造ることに成功した。

 

俺は魔道具のことに理解が及ばんので詳しく説明できないが簡単に言うと、ある程度の距離からなら俺の超音波とかを拾って信号として変換できる優れもの。

 

ほへー、魔学の力ってすげーのな。

 

 

そんな超音波で先ほど本部に今回のことを説明した。

 

 

あーあ、魔王様に怒られるかもなー。報告ではあまり多く言ってないけど、かなり最初からバレてたっぽいからなー...。

 

 

 

「しょーがないデスねー。オレが食わせてやるのデス。

ほれ、食ーらえ」

 

 

ハブッ!? なんか口に放り込まれた...。

 

 

ぶえぇぇーー。パッサパサでどんどん口の水分奪っていくくせに妙に甘くて美味しいよ~...。

 

 

「あ、食べた~」

 

 

食べさせられたんだよ。

 

 

「おー、どうデスか? 旨いデスか?」

 

 

...不味い。

 

 

「ふんふん、なるほど~。美味しいって~!」

 

 

お前はさっきから跳躍翻訳すんな。

 

あともう少し力を緩めろ。握る力が強すぎて痛いんだよ。

 

 

「そうデスか! おねだりしたらもう1つくれてやるデス」

 

「ボクの分も食べる~?」

 

 

そして周りの奴らはもう少し止めるなり、注意するなりしろよ。

 

俺だって生き物なんだぞ。

 

 

古代の王は生き物の命を大切に扱えって言ってたの(魔王様が教えてくれたから)知ってんだぞ。

 

 

「あの2人まだシロちゃんで遊んでるわね」

 

 

暢気だな。止めろよ。さっきから地味に痛いからさ。

 

 

「楽しそうで何よりです」

 

 

お前はパーティーで一番まともだと思ってたことが間違いだったか。割とサイコ思考で怖いぞ。

 

 

「...こうもり」

 

 

お前はなんだよ。もっと言いたいことあるならはっきり言えよ。そんなんじゃ、伝わんないよ。

 

 

「洗ったから大丈夫でしょ~、行ってくれば?」

 

 

お前の勘が良いからそこの幼女はそんななんだよ。もっと教育しろ~。

 

...あと元々綺麗だから。

 

 

「...いく」

 

 

来るな。

 

 

なんか1人幼女増えたんだけどー。もう疲れたからこれ以上イジメるのやめてくんね。

 

こっそり見てたことなら謝るからさー...。

 

 

 

「シロちゃん仲間にして良かったわね」

 

「はい」

 

「そうだね」

 

 

(僕も後で触らせてもらお)

 

 

お前やっぱワンチャン狙ってんの? キモイよ。マジ人間の姿見せてやろうか?

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

「...よし、皆そろそろ行こうか」

 

 

 

勇者がそう言うと女達が出発の準備を始めた。

 

どうやら休憩を終え、次の目的地に行くようだ。

 

 

...はん、勇者たちめ。オレがここにいることを忘れちゃ困るな。

 

お前らの行く先、行動の1つ1つまですべて報告してやるぜ。

 

 

散々な扱いを受けてきたがついに反逆の狼煙を上げるときが来たようだな。

 

 

今に見てろ? サイジャクさん達が来てお前らを取っ捕まえて地下牢に放りこグッハ!?

 

 

「...もつ」

 

「良いよ~。交代ね~」

 

「あー! 次はオレ、デスからねー?」

 

 

...もしかして俺っておもちゃにされるために仲間に入れられたの?

 

 




以下、コピペ挨拶。


どうもです。最後まで読んでいただきありがとうございます。


毎話文字数の少ない僕ですけど、気になっていただけたらブクマだけどもしていただけると、多分やる気が出ると思います。

評価や感想もいただければもっとやる気が出る気がします。




(意訳:ちやほやして)

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