「ねぇ、霊夢」
「なによ」
「そういう訳でこれから花見にでも行かないかしら」
「なにがどういうわけよ」
「お嬢様が急に思い立ってね。そろそろ桜の季節だなんだと」
「確かにそうだけれど...それに私が?」
「ええ、お嬢様も会いたがっていたし」
「げぇ...」
「あら、何かご不満?」
「そうね、出会いがしらにスピアザグングニルされそうだわ」
「....何かあったの?」
「ここ数ヶ月アイツの機嫌が悪くてね。一人で来ては弾幕ごっこを仕掛けてくるのよ」
「そういえば最近お嬢様を見かけないことがあったけど...」
「多分その時に来てたのよ。いい迷惑だわ」
「何か怒らせたんじゃないの?貴方のことだし」
「失礼ね」
「失礼で結構」
「そうは言ったってね、私には何も思い当たる節なんて........なにも..........」
「...霊夢?」
「.......なによ」
「あるんでしょう」
「....ないと言ったら嘘になるわね」
「なにをやってるのよ...」
「ちょっとしたイタズラよ。紫を使った」
「協力者が最悪ね」
「反省はしてるわ」
「後悔は?」
「してるわけないじゃない」
「そうよね、それが貴方よね」
「照れるわ」
「褒めてないわよ」
「まあそういう訳で怒らせてるのよ」
「妖怪は時間感覚がズレてるから怒りが長いのよね」
「イタズラしたのは軽率だったわ」
「でもそろそろ落ち着いた頃でしょう」
「わかるの?」
「従者ですから」
「実は怒らせたことがあったり...?」
「...」
「...」
「...ご想像にお任せしますわ」
「バレバレよ」
「そんな!?」
「白々しいわね」
「照れるわ」
「褒めてないわよ」
「それでどう?」
「何がよ」
「行くのかしら」
「何処によ」
「花見によ。さっき言ったでしょうに」
「花見と言っても場所があるじゃない」
「ああそうね、せっかくだし白玉楼あたりにしましょうか」
「随分遠くに行くのね」
「冥界の桜も乙なものでしょう?」
「まあ確かに異変の時に見た桜は綺麗だったわね」
「またあそこで宴会でもしましょうよ」
「いいわね、あの亡霊にも最近会ってないし」
「お嬢様がお待ちしてるから早く行きましょ」
「そうね、そういえばアイツらも誘おうかしら」
「アイツらって?」
「ああ、白黒に七色の魔女どもよ」
「...それなら既にお嬢様が招待済みよ」
「そうなの?」
「...そうなのよ」
「へぇ...まあいいわ。じゃあ行きましょうか」
「そうね」
「え?花見?ここには誰も来てないしそもそもうちの桜はまだ咲いてないわよ?」
「え?....咲夜?」
「......お嬢様からです。『パチェに頼んで結界を組んでもらったわ。あなた一人で花の咲いてない花見を楽しみなさい』だと。....ではまた」
「ちょっ..........
......っあのおこちゃま吸血鬼がァ!!!!!」