「ねぇ、霊夢」   作:鬼如月

7 / 24
晴明

「ねぇ、霊夢」

 

「なによ」

 

「そういう訳でこれから花見にでも行かないかしら」

 

「なにがどういうわけよ」

 

「お嬢様が急に思い立ってね。そろそろ桜の季節だなんだと」

 

「確かにそうだけれど...それに私が?」

 

「ええ、お嬢様も会いたがっていたし」

 

「げぇ...」

 

「あら、何かご不満?」

 

「そうね、出会いがしらにスピアザグングニルされそうだわ」

 

「....何かあったの?」

 

「ここ数ヶ月アイツの機嫌が悪くてね。一人で来ては弾幕ごっこを仕掛けてくるのよ」

 

「そういえば最近お嬢様を見かけないことがあったけど...」

 

「多分その時に来てたのよ。いい迷惑だわ」

 

「何か怒らせたんじゃないの?貴方のことだし」

 

「失礼ね」

 

「失礼で結構」

 

「そうは言ったってね、私には何も思い当たる節なんて........なにも..........」

 

「...霊夢?」

 

「.......なによ」

 

「あるんでしょう」

 

「....ないと言ったら嘘になるわね」

 

「なにをやってるのよ...」

 

「ちょっとしたイタズラよ。紫を使った」

 

「協力者が最悪ね」

 

「反省はしてるわ」

 

「後悔は?」

 

「してるわけないじゃない」

 

「そうよね、それが貴方よね」

 

「照れるわ」

 

「褒めてないわよ」

 

「まあそういう訳で怒らせてるのよ」

 

「妖怪は時間感覚がズレてるから怒りが長いのよね」

 

「イタズラしたのは軽率だったわ」

 

「でもそろそろ落ち着いた頃でしょう」

 

「わかるの?」

 

「従者ですから」

 

「実は怒らせたことがあったり...?」

 

「...」

 

「...」

 

「...ご想像にお任せしますわ」

 

「バレバレよ」

 

「そんな!?」

 

「白々しいわね」

 

「照れるわ」

 

「褒めてないわよ」

 

「それでどう?」

 

「何がよ」

 

「行くのかしら」

 

「何処によ」

 

「花見によ。さっき言ったでしょうに」

 

「花見と言っても場所があるじゃない」

 

「ああそうね、せっかくだし白玉楼あたりにしましょうか」

 

「随分遠くに行くのね」

 

「冥界の桜も乙なものでしょう?」

 

「まあ確かに異変の時に見た桜は綺麗だったわね」

 

「またあそこで宴会でもしましょうよ」

 

「いいわね、あの亡霊にも最近会ってないし」

 

「お嬢様がお待ちしてるから早く行きましょ」

 

「そうね、そういえばアイツらも誘おうかしら」

 

「アイツらって?」

 

「ああ、白黒に七色の魔女どもよ」

 

「...それなら既にお嬢様が招待済みよ」

 

「そうなの?」

 

「...そうなのよ」

 

「へぇ...まあいいわ。じゃあ行きましょうか」

 

「そうね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?花見?ここには誰も来てないしそもそもうちの桜はまだ咲いてないわよ?」

 

「え?....咲夜?」

 

「......お嬢様からです。『パチェに頼んで結界を組んでもらったわ。あなた一人で花の咲いてない花見を楽しみなさい』だと。....ではまた」

 

「ちょっ..........

 

 

 

 

......っあのおこちゃま吸血鬼がァ!!!!!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。