オグリキャップとタマモクロスが漫才するだけ   作:月胡椒

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タマの真似をするオグリを見て浮かんだネタです。


オグリキャップとタマモクロスの漫才
【1】 ツッコミ


タマモ「ども〜」

 

オグリ「ど、どもー」

 

タマモ「タマモクロスです〜」

 

オグリ「オグリキャップだ」

 

タマモ「いや〜今日はいっぱいお客さんいてはるな」

 

オグリ「ああ。すごく多いな」

 

タマモ「これやったら、12万人位いるんちゃうか?」

 

オグリ「おお、そんなに多くの人が来てくれたのか!」

 

タマモ「いやおるわけないやろ!」

 

オグリ「そうなのか?」

 

タマモ「どう見たって数百人くらいやろ。ほんま頼むでオグリ!」

 

オグリ「ああ、任せてくれ…!」

 

タマモ「というわけで、よろしくお願いします〜」

 

オグリ「よろしく頼む」

 

 

(拍手)

 

 

オグリ「タマ。実は君に相談があるんだ」

 

タマモ「おっ、なんや。またたこ焼き500個食いたいんか?」

 

オグリ「そ、そうじゃない!ごはんとは関係ないんだ」

 

タマモ「ほう、オグリがメシ以外での相談…ええで!なんでも聞いてみ!!」

 

オグリ「実は将来、公認会計士になりたいんだが、どうすればいいんだろうか?」

 

タマモ「わかるかっ!!」

 

 

タマモ「相談相手完全に間違えとるで!!」

 

オグリ「すまない、色々と間違えた」

 

タマモ「どうゆうことやねん」

 

オグリ「私は、”ツッコミ”をマスターしたいんだ!」

 

タマモ「ほう?ツッコミ?」

 

オグリ「タマ。君のようなキレのあるツッコミがしたい。だから、色々と教えてくれないか?」

 

タマモ「なるほどな!確かにトレセンでツッコミといえばウチかナリタタイシンくらいやもんな!」

 

タマモ「ええで!ウチがツッコミのなんたるか教えたるわ!」

 

オグリ「タマ…ありがとう!」

 

タマモ「せやなー…じゃあ、まずはツッコミの基本をやってみるか」

 

オグリ「ツッコミの基本?」

 

タマモ「”なんでやねん”や」

 

オグリ「ああ、タマがいつも言っているアレか」

 

タマモ「そんな頻繁には言っとらんけどな。よしじゃあ、やってみっか!」

 

オグリ「ああ!」

 

 

タマモ「なんでやねんっ!!」

 

オグリ「なんでやねん」

 

タマモ「もうちょいキレよく言えんか?なんでやねんっ!!」

 

オグリ「なんでやねん!」

 

タマモ「おお、ええとこついとるで!なんでやねんっ!!」

 

オグリ「なんでやねんっ!!」

 

タマモ「そうそう!それや!やればできるやんか」

 

オグリ「ありがとうタマ。これでツッコミはマスターできたな!」

 

タマモ「ほんじゃあウチと漫才してみるか?」

 

オグリ「漫才?」

 

タマモ「せや!ツッコミといえば漫才。漫才の中で発揮してこそ、真にマスターできるっちゅうもんやろ」

 

オグリ「なるほど…確かにそうだな」

 

タマモ「じゃあウチがボケ担当するから、オグリはツッコミ頼むで!」

 

オグリ「ああ、任せてくれ…!」

 

 

タマモ「はいどーもタマでーす」

 

オグリ「オグリだ」

 

タマモ「いや〜最近な、物忘れがひどくなってしもうてな」

 

オグリ「何っ…!?タマが…?」

 

タマモ「この前もな、カラオケで好きな歌おーって思たんやけど、曲の名前が全然出てこんくてな」

 

オグリ「ふむ…」

 

タマモ「曲の出だしはわかるんやけどなー今でも曲名が思い出せんのや」

 

オグリ「いったいどんな曲か歌ってみてくれないか?」

 

タマモ「ええで」

 

 

タマモ「大きな栗の〜木の下で〜」

 

オグリ「ふむ」

 

タマモ「あ〜なた〜と私〜」

 

オグリ「…」

 

タマモ「な〜か〜よ〜く」

 

オグリ「…」

 

タマモ「ツっこめやっ!!」

 

 

タマモ「いつになったらツっこむねん!!」

 

オグリ「最後まで曲を聞かないと、どんな曲なのか判断できないじゃないか」

 

タマモ「出だしで答えがでとるわ!!」

 

オグリ「そうだったのか!?」

 

タマモ「そうやろっ!!」

 

 

タマモ「まあ今のはちょっと難しかったかもしれへんな。もっかい別のをやってみっか」

 

オグリ「すまない…次はしっかりとやってみせる」

 

タマモ「その意気や!」

 

 

タマモ「はいどもータマで〜す」

 

オグリ「オグリだ」

 

タマモ「いや〜今日の朝メシ、美味しかったな〜」

 

オグリ「なんでやねんっ!」

 

タマモ「まだ何も言うてない!!」

 

 

タマモ「ウチ何もボケてなかったやろがい!!」

 

オグリ「す、すまない!お手つきしてしまった…」

 

タマモ「ツッコミのお手つきって聞いたことないで」

 

 

タマモ「いや〜今日の朝メシ、美味しかったな〜」

 

オグリ「ああ、今日の朝ご飯は格別だったな…。タマは何を食べたんだ?」

 

タマモ「カツカレーと豚骨ラーメンや!」

 

オグリ「成る程…じゃあ私も明日はそれを頼むよ」

 

タマモ「ツッこめやっ!!」

 

 

タマモ「今ウチボケたやろ!!」

 

オグリ「?」

 

タマモ「朝からカツカレーと豚骨ラーメンは重すぎるやろ!!」

 

オグリ「そうか?私はいけるぞ」

 

タマモ「ウチはオグリみたいな胃袋持ってへんわ!」

 

 

タマモ「ちゃうねんオグリ。ウチが朝からそんなもん食う所、想像できるか?」

 

オグリ「確かに…そう言われると、タマは少食だし、何より朝ご飯はあっさりしてるな」

 

タマモ「せやろ。そんな感じでな、ちょっとでもおかしい所があったら、すぐに”なんでやねんっ!!”って突っ込むんや」

 

オグリ「成る程…そう言うことか!」

 

タマモ「よし!じゃあまたいくで!」

 

 

タマモ「はいども〜タマです〜」

 

オグリ「オグリだ」

 

タマモ「この前、オフの日にその辺ブラついとったらな、クリークとそのトレーナーが二人で西◯屋に入ってくのを見かけたんや」

 

オグリ「なんでやねんっ!!」

 

タマモ「速いわ!!」

 

 

タマモ「なんでツッコんだん!?」

 

オグリ「なんでその二人が◯松屋に入るんだ?どう考えてもおかしいだろう」

 

タマモ「まあ、確かにせやけどな、あの二人からしたら普通やから一旦はスルーしてくれな」

 

オグリ「そ、そうか」

 

タマモ「それでな…当然、クリークにもそのトレーナーにも赤ちゃんなんかおらへんし、なんか悪い予感がしたからついてくことにしたんや」

 

オグリ「ふむ」

 

タマモ「そしたら二人しておしゃぶりを選んどってな、クリークが”この赤色の、タマちゃんに似合いそうですね”って言うたんや」

 

オグリ「なんでやねんっ!!」

 

タマモ「だから速いっちゅうねん!!」

 

 

タマモ「せやから、ウチはボケてへんぞ!」

 

オグリ「いや、どう考えてもおかしいだろう!」

 

タマモ「いや気持ちはわかるけどな!おかしいけどな!…もうちょい待ってな!」

 

オグリ「うーん…難しいな…」

 

タマモ「えっと…せや、こんなん聞いたらウチ止めるしかないやんか!せやからウチは二人の前出てな、こう言ってやったんや」

 

 

タマモ「ドアホッ!!ウチは赤より青が好きやねんっ!ってな」

 

オグリ「…えぇ…」

 

タマモ「引くなっ!!」

 

 

タマモ「ツッコミを放棄すなっ!!」

 

オグリ「あっ。す、すまない…」

 

オグリ「し、しかし…タマは青色のおしゃぶりを…」

 

タマモ「ほんまに言ったわけちゃうわ!!半分は嘘や!!」

 

オグリ「そ、そうだったのか。すまない…」

 

タマモ「まあ、タイミングはアカンかったけど、ツッコミのキレはええ感じやったで」

 

オグリ「本当か…!」

 

タマモ「おう。次あたりでうまくいくんちゃうか?」

 

オグリ「よし!じゃあ次もよろしく頼む!」

 

タマモ「よっしゃ!じゃあいくか!」

 

 

タマモ「はいど〜もタマで〜す」

 

オグリ「オグリだ」

 

タマモ「いや〜最近の子は躾がなっとらんな〜」

 

オグリ「何かあったのか?」

 

タマモ「この前な、中等部の子らが三女神の像にクレヨンで落書きしとったんや」

 

オグリ「それはいけないな」

 

タマモ「せやろ。こないな罰当たりなこと、先輩として止めんとアカン思て”コラァアホンダラ!三女神の像に何さらしとんねん!!」

 

オグリ「おお」

 

タマモ「そんなクレヨンで、落書きしてええと思っとんのか!!」

 

オグリ「うんうん」

 

タマモ「やるならな、落ちやすい水性ペンでやり!!”って言ってウチが持ってた油性ペンを貸したんや」

 

オグリ「なんでやねんっ!!」

 

 

オグリ「どうだろうか…?」

 

タマモ「ええやんか!」

 

オグリ「本当か!?」

 

タマモ「一番ええ感じやったで!」

 

 

(拍手)

 

 

タマモ「おお、みんな拍手しとるわ〜」

 

オグリ「みんな…ありがとう!」

 

タマモ「ありがとな〜」

 

 

(拍手)

 

 

タマモ「ところでオグリ」

 

オグリ「どうした?」

 

タマモ「いや、最初に聞こうと思ったんやけど、なんで急にツッコミを習いたいって思ったんや?」

 

オグリ「実はこの前のテストの点が悪かったんだ」

 

タマモ「ほう」

 

オグリ「それで、タマのように頭の回転が早くなりたいと思ってな」

 

タマモ「ほう…?」

 

オグリ「タマのように…タマのようにツッコミが上手くなれば、テストの点が上がる」

 

オグリ「そう思ったんだ。これで明日のテストは満点が取れるに違いない…!」

 

タマモ「取れるか!!」

 

 

二人「どうもありがとうございました」

 

 

 

 


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