オグリキャップとタマモクロスが漫才するだけ   作:月胡椒

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【2】 インタビュー

 

タマモ「はいども〜」

 

オグリ「ども〜」

 

タマモ「タマモクロスや!よろしゅうな!」

 

オグリ「オグリキャップだ。よろしく頼む」

 

(拍手)

 

タマモ「ウチら生まれた時からウマ娘やらせてもらっとるけど、トレセンに入ってからはいろんなレースに出させてもらっとるんやわ」

 

オグリ「ああ。ここに来てからのレースはどれも刺激的で、楽しい」

 

タマモ「特にG1ちゅう一番レベルが高いレースだと、優勝したウマ娘なんかにレース後はインタビューされるんよな」

 

オグリ「確かに私も何度か経験がある」

 

タマモ「ほんでな、ウチ来週あたりにレース出るんやけど、このインタビューの練習をしたいんやわ」

 

オグリ「練習?」

 

タマモ「まあ、イメージトレーニングちゅうやつや。優勝して、インタビューされるところまでイメージトレーニングすると、ほんまにイメージ通り勝てるらしいんや。ってウチのトレーナーが言うてたんや」

 

オグリ「そんな方法があったのか…!知らなかった…」

 

タマモ「せやから、ウチがインタビューに答えるウマ娘になるから、オグリは質問する記者になってくれんか?」

 

オグリ「ああ、任せてくれ…!」

 

タマモ「頼むで!」

 

 

オグリ「かしゃ」

 

タマモ「…」

 

オグリ「かしゃかしゃ」

 

タマモ「まあ、インタビューの前に何枚か写真とるもんな」

 

オグリ「かしゃかしゃ」

 

タマモ「(一着のポーズ)」

 

オグリ「かしゃかしゃ」

 

タマモ「…」

 

オグリ「かしゃ」

 

タマモ「写真撮りすぎやろっ!!」

 

 

タマモ「いつになったらインタビュー始まんねん!!」

 

オグリ「すまない。質問が浮かばなくて…」

 

タマモ「それじゃアカンやろ!なんでもええから聞いてみ!!」

 

オグリ「口笛はなぜ遠くまで聞こえるんだ?」

 

タマモ「知らんわっ!!」

 

 

タマモ「それに関しては別の奴に聞けばええやろ。なんでも言うたけどウチに関する質問してくれや」

 

オグリ「ああ、わかった」

 

タマモ「ほないくで!」

 

 

オグリ「タマモクロス選手、質問よろしいでしょうか?」

 

タマモ「おう、ええで!」

 

オグリ「朝ごはんは何を食べました?」

 

タマモ「朝ごはん?…えっと…おにぎりとシャケ食うたで」

 

オグリ「じゃあ、昼ご飯は?」

 

タマモ「昼はレース前やからバナナとウィダーゼリーやな」

 

オグリ「三時のおやつは?」

 

タマモ「メシばっかやないかい!!」

 

タマモ「なんでレース後のインタビューでメシばっか聞かれなアカンの!」

 

オグリ「これしか思いつかなかった」

 

タマモ「そんなわけないやろ!!」

 

オグリ「ちなみに私はチーズケーキを食べたんだ」

 

タマモ「どうでもええわ!!

 

タマモ「もっとレースに触れてくれや!!」

 

オグリ「じゃあ、レース中は何を食べましたか?」

 

タマモ「食うわけないやろっ!!」

 

 

タマモ「もっと”今日のレースは如何でした?”とか”調子はどうでした?”みたいな質問をしてほしいわ」

 

オグリ「成る程、わかった!」

 

タマモ「ほんまに大丈夫か?」

 

オグリ「大丈夫だ。問題ない」

 

タマモ「よし、じゃあやるで」

 

 

オグリ「タマモクロス選手。今日の調子はいかがだったでしょうか?」

 

タマモ「今日はほんまに絶好調やったわ!おかげでええレースができたわ!」

 

オグリ「本当にそうなのか?」

 

タマモ「え、なんで?」

 

オグリ「若干お腹が出てるような…」

 

タマモ「太り気味やないか!」

 

オグリ「目の下にもクマが見えるし…」

 

タマモ「夜更かし気味やないか!」

 

オグリ「肌もちょっとカサついてるし」

 

タマモ「肌荒れやないか!」

 

オグリ「ステータスには絶不調と書いてあるぞ」

 

タマモ「最悪やないかっ!!」

 

 

タマモ「ウチなんでそんなんでレースに出ないといかんの!?」

 

オグリ「多分前日で練習を失敗してしまったんだな」

 

タマモ「そんなんイメージしたないわ!!」

 

 

タマモ「最高の形をイメージしたいから、調子はバッチリってことにしてくれや」

 

オグリ「わかった」

 

タマモ「じゃあ、もっかいいくで!」

 

オグリ「ああ」

 

 

オグリ「タマモクロス選手。今日の調子はいかがだったでしょうか?」

 

タマモ「今日はほんまに絶好調やった!おかげでええレースができたわ!」

 

オグリ「今日の走りはいかがでしたか?」

 

タマモ「最初の出だしも悪くなかったし、全体的にウチのペースでレース展開ができたと思うで」

 

オグリ「最後の直線は非常に接戦でしたが、どうでした?」

 

タマモ「最後の直線は苦しかったけど、今までに比べたら全然足が動いてて、今日は素直に自分を褒めたいわ!」

 

オグリ「成る程。では応援してくれたファンの方々に一言お願いします」

 

タマモ「ファンのみんなにはホンマに感謝の気持ちしかあらへん。これからも勝ち続けるさかい、応援よろしゅうな〜!!」

 

オグリ「成る程。では見事に一着をとりましたシンボリルドルフ選手にも一言お願いします」

 

タマモ「ウチが勝ったんじゃないんかい!!」

 

 

タマモ「優勝して、インタビューを受けるとこイメージしたい言うとるのになんでウチ負けとんねん!!」

 

オグリ「成る程…”ウチが勝ったんじゃないんかい!優勝して」

 

タマモ「メモすなそんなこと!!」

 

タマモ「違うて、ウチが勝った後のインタビューがしたいねん!!そもそもなんで負けた後にインタビュー受けてんの!?」

 

オグリ「”負けたことがある”というのがいつか、大きな財産になる」

 

タマモ「名言で誤魔化すなっ!!」

 

 

タマモ「オグリ?もっかい確認するで」

 

オグリ「うん」

 

タマモ「ウチはレースで勝った後、インタビューを受けてるイメージをしたい」

 

タマモ「せやからオグリはインタビューをする記者になってほしいんや」

 

オグリ「うん、わかっているぞ」

 

タマモ「ホンマか?」

 

オグリ「ああ、任せてくれ」

 

タマモ「…ならええ。もっかいやるで!」

 

オグリ「任せてくれ」

 

 

 

オグリ「タマモクロス選手。今日の調子はいかがだったでしょうか?」

 

タマモ「いや〜今日はほんまに絶好調やった!おかげさまでええ走りができたわ!」

 

オグリ「今日の走りはいかがでしたか?」

 

タマモ「スタートも悪くなかったし、中盤のペースも作戦通りに走ることができたで!」

 

オグリ「最後の直線は驚異的な末脚で差しましたね」

 

タマモ「作戦通りスタミナは温存しとったからな、足に力込めて走れたわ!」

 

オグリ「練習中は減量が一番きつくて大変だったと思いますが、レース後は一番何が食べたいですか?」

 

タマモ「せやな…あんまり考えてへんかったけど、ウチのトレーナーが作ったたこ焼きが食いたいな」

 

オグリ「ほう、たこ焼き…」

 

タマモ「もちろん、ウチが作ったほうが全然ウマいし、形も綺麗なまんまるや」

 

オグリ「(ごそごそ)」

 

タマモ「それに比べたら、形も焼き加減もバラバラで終いにはコゲつくわ、お世辞でも上手いとは言えへんけど」

 

オグリ「(ぱかっ)」

 

タマモ「なんか無性に食いたくなるねん。タコがごっつ大きいからかな?」

 

オグリ「(ぱくり)」

 

タマモ「まあ、そんなとこやな。他にはなんか…」

 

オグリ「(ハフハフ)」

 

タマモ「…」

 

オグリ「(ぱくり)

 

タマモ「何食うとるねん」

 

オグリ「(ごくっ)見ればわかるだろう。たこ焼きだ」

 

タマモ「今食う奴がおるかっ!」

 

 

タマモ「インタビュー中にたこ焼き食うとる記者なんてどこにおんねん!!」

 

オグリ「たこ焼きと言われてつい、食べたくなってしまった」

 

タマモ「我慢せえそれくらい!食いしん坊か!!」

 

オグリ「食いしん坊だ」

 

タマモ「そうやった!!」

 

オグリ「安心してくれタマ。君の分もあるぞ」

 

タマモ「食いたかったわけちゃうわ!!」

 

オグリ「しかも、君のトレーナーが作ってくれたんだ」

 

タマモ「なんでそこまで用意できたん!?」

 

 

タマモ「今さっき言うたばっかやろ!!」

 

オグリ「食べないのか?」

 

タマモ「はぁ…しゃあない。じゃあ食うわ」

 

オグリ「(ぱくり)」

 

タマモ「(はふはふ)」

 

オグリ「タマ」

 

タマモ「なんや」

 

オグリ「これでイメージトレーニングはバッチリだな」

 

タマモ「台無しやわ!ええ加減にせえ!!」

 

 

二人「どうも、ありがとうございました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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