オグリキャップとタマモクロスが漫才するだけ   作:月胡椒

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今回のコントはいつもとは違うテイストでお送りいたします。というか他のウマ娘も出ます。

お察しの方もいると思うのですが、元ネタは”ダウンタウンのごっつええ感じ”に出てくるコント”世紀末戦隊ゴレンジャイ”ならびにアニメ”うまよん”の第8話”ヒーロー劇場・ウマソルジャーⅤ”です。
なのでそちらも併せて見るとより一層楽しめるかと思います。


世紀末戦隊ウマソルジャーV(コント)
世紀末戦隊ウマソルジャーV


某日 夕食時 食堂にて

 

 

オグリ「(ズルズル)」

 

オグリ「(パクパク)」

 

オグリ「(もぐもぐ)」

 

オグリ「美味い…やはりチャーシュー麺のチャーシューは5本に限るな」

 

オグリ「(もぐもぐ)」

 

 

タマモ「ぐえっへっへっへっへっへ!!」

 

オグリ「ん?タマか?」

 

タマモ「ウチはタマちゃうで!極悪怪人”デビルクロス”やぁ!!」

 

オグリ「どうしたんだタマ。そんな全身紫タイツで何をしているんだ」

 

タマモ「好きで着とるんちゃうわ!!」

 

オグリ「そうか。大変なんだな」

 

タマモ「んなことを言っとられるのは今のうちやで」

 

オグリ「?」

 

タマモ「ウチの名前は”デビルクロス”。今日はウマ娘の適正カロリーを超えて食事しとるやつの晩飯を全て没収したるで!!」

 

オグリ「な、なんだとっ!?」

 

タマモ「お前は朝食の時点で適正カロリーを大幅に超えとる!よってそのチャーシュー麺は没収や!!」

 

オグリ「そ、そんな…!」

 

タマモ「ぐえっへっへっへっへ!!これでオグリは太り気味にならんし、トレーナーもストレスでハゲることがなくなるわ!!ぐえっへっへ!!」

 

オグリ「タマ…お願いだやめてくれ…!」

 

タマモ「さあて、このチャーシュー麺は貧乏で困っとる家族に分け与えようやないか」

 

オグリ「…うう…お腹が空いた…(ぐうう)」

 

タマモ「ぐえっへっへっへっへ!!」

 

 

???「待てっ!!!」

 

タマモ「な、なんや!?」

 

 

ビコー「レッドペガサスッ!!」

 

バクシン「ピンクバクシンオーッ!!」

 

ウララ「ピンクウララ!!」

 

スズカ「グリーンスズカ…」

 

ウンス「…zzzz…」

 

 

ビコー「5人揃って」

 

4人「ウマソルジャーVッ!!!」

 

タマモ「…」

 

ビコー「オグリ先輩!早く安全な場所へ逃げるんだ!」

 

オグリ「で、でもチャーシュー麺が…」

 

ウララ「絶対取り返すから大丈夫だよ!」

 

バクシン「ここは我々に任せて!さあ、今のうちに!」

 

オグリ「ありがとう…チャーシュー麺の事は頼んだぞ…!」タッタッタ

 

 

ビコー「一人のウマ娘の幸せを奪う行為を、私たちは許すわけにはいかない!!」

 

タマモ「…」

 

ビコー「さあ、来るならかかってこい!!」

 

ウララ「こいー!!」

 

バクシン「ちょわー!!」

 

スズカ「(びしっ)」

 

ウンス「zzzzz…」

 

 

タマモ「ちゃう」

 

ビコー「…え?」

 

タマモ「いや、おかしいやんか」

 

バクシン「むむ…?」

 

タマモ「お前さっき名前なんて言うた?」

 

ビコー「レッドペガサスッ!!」

 

タマモ「まあ、そうやな。タイツも赤やし。んで次は?」

 

バクシン「ピンクバクシンオーッ!!」

 

タマモ「まあ、せやな。次は?」

 

ウララ「ピンクウララ!」

 

ビコー「5人揃って」

 

4人「ウマソルジャーVッ !!」

 

タマモ「だからおかしいて!!」

 

 

タマモ「全然ファイブちゃうやん!」

 

ウンス「…zzzz」

 

タマモ「ほんでお前はいつまで寝とんねんっ!!」バシッ!!

 

ウンス「…ふぇ、うーん…」

 

タマモ「怪人を目の前にして寝とるヒーローがどこにおんねん!」

 

ウンス「ふぁあ…おはようございます…」

 

タマモ「おはようちゃうわ!」

 

 

タマモ「まあ、ええわ。一旦座れや」

 

5人「(スッ…)」

 

 

バクシン「タマモクロスさん。一体どう言う事ですかファイブじゃないって。我々5人いるではありませんか」

 

タマモ「そら人数は5人やけども、ピンクが2人被ってるやないか」

 

ビコー「確かに被ってるかもしれない…。けど、世界を守る使命を持つ我々にとってはちっぽけな問題だ!!」

 

タマモ「いやだから」

 

ビコー「5人揃って」

 

5人「ウマソルジャーVッ !!」

 

タマモ「ちゃう言うとるやろっ!!」

 

 

タマモ「座れや!!」

 

5人「(スッ…)」

 

タマモ「勝手に立つなアホンダラ!」

 

 

タマモ「せやからな、5人もおるんやったら5色にすればええやん。なんで二人だけ中途半端に一緒になってるの?」

 

バクシン「私といえばピンクじゃないですか」

 

タマモ「…まあ、ようわからんけど続けて」

 

バクシン「そしてウララさんといえば、ピンクなんです」

 

ウララ「えっへん!」

 

タマモ「…うん」

 

バクシン「なので両方ピンクなのです!納得していただけましたか?」

 

タマモ「いやしてへんよ」

 

バクシン「何故ですかっ!?」

 

タマモ「いやそのな、普通こう言う戦隊って5人の色が全部違うんちゃうんか?こんなん見てるおチビ達みんな困るやろ」

 

バクシン「そういえば、スズカさんも同じ事言っていましたね」

 

タマモ「そうなん?」

 

スズカ「ええ、その方がいいって言ったんですけど…」

 

タマモ「いや、それはスズカが正しいわ」

 

ビコー「あ、でもタマ先輩。ちょっと見て欲しいんだけど」

 

タマモ「何を?」

 

ビコー「ウララとバクシンオー先輩の色、ちょっと違うんだ」

 

タマモ「いや同じピンクやん」

 

ビコー「バクシンオー先輩の方が色がちょっと濃いんだ」

 

タマモ「え〜?そうかぁ?」

 

ビコー「あと、バクシンオー先輩の方がキャラが濃いから、そこで違いを出してるんだ!」

 

バクシン「えっへん!」

 

タマモ「いや、キャラと色の濃さなんて見ただけじゃわからんて」

 

タマモ「どの道、2人共ピンク言うたら一緒やないか」

 

ビコー「た、確かに…!!」

 

タマモ「気づかなかったんかい!」

 

 

タマモ「まあ、後の3人はええよ。レッドもブルーもグリーンも被ってへんし、普通に王道の色やし」

 

ウララ「じゃあ、ウララはグリーンになる!」

 

タマモ「せやから被るって!!」

 

ウララ「でもグリーンはいいって」

 

タマモ「スズカと色被るやろっ!!」

 

ウララ「え〜?」

 

タマモ「え、ウチの言いたい事わからんか?」

 

 

タマモ「ウンスはどうなん?同じ色が2人おるのおかしない?」

 

ウンス「まあ、普通はおかしいですよね」

 

タマモ「せやろ」

 

ウンス「でも、最終回あたりになれば皆慣れて、次第に文句は減っていくんじゃないですか?」

 

タマモ「いやそうかもしれへんけど!これは納得せえへんて」

 

 

タマモ「ウチ今まで色んな戦隊と戦ってきたけど、皆んな色はバラバラやったよ」

 

バクシン「そうだったんですか?」

 

タマモ「せやで。やっぱ5人の色がバラバラやと”ああ、ヒーローと戦っとるわ〜”って感じするもん。皆んな知っとるような名前の戦隊だって色を大事にしてきたんやで」

 

タマモ「色を大事にしない戦隊なんて、戦隊ちゃうもん」

 

ビコー「な、成る程…」

 

タマモ「こんなんじゃ、ウチ戦ってられへんわ」

 

バクシン「…と言うことは、ウララさんと私どちらかが抜けなければならないと…?」

 

ウララ「ええっ!?嫌だよ!」

 

ビコー「おのれ怪人め…そうはさせんぞ!!」

 

タマモ「いやなんでそうなんねん」バシッ

 

ビコー「あいた!?」

 

タマモ「いやこんなん、どっちかが色変えればいい話やん」

 

バクシン「しかし…私はピンク以外と言うのも…」

 

タマモ「そんなピンクピンクって自分を縛ってたらアカンって」

 

バクシン「し、しかし…」

 

タマモ「そりゃあ、お気に入りの色を着たいのはわかるで」

 

タマモ「でも、案外他の色の方が似合うかもしれへんやないか」

 

バクシン「むむむ…」

 

タマモ「今回に限った話やないけど、色々試さんで自分はこれしかないんや!って自分を決めつけたらアカンで」

 

ビコー「色だけに!」

 

タマモ「やかましいわ」ビシッ

 

ビコー「あいた!?」

 

バクシン「…」

 

タマモ「どうや、いけそうか?」

 

バクシン「…はい、私決めました!」

 

バクシン「ピンクだけでなく、様々な色を試してみることにします!!」

 

ビコー「おお、ありがとうバクシンオー先輩!!」

 

タマモ「やっとわかってくれたか」

 

タマモ「(チラッ)」

 

タマモ「うわ、もうこんな時間になってもうたやん」

 

バクシン「むむっ!もうすぐで門限のお時間が来てしまいますね!」

 

ウララ「もう帰らないとダメだね」

 

タマモ「んじゃあ、この対決は次の機会にしよか」

 

ビコー「うん、そうしよう!」

 

タマモ「もう結構暗くなってもうたからな、夜道には気いつけて帰りや」

 

バクシン「タマモクロスさん!今日は大切な事をご教授いただき、誠にありがとうございます!!」

 

4人「ありがとうございます!」

 

タマモ「まあ、次からは気をつけてな」

 

バクシン「はい!ではまた明日お会いしましょう!」

 

ビコー「さようなら!」

 

ウララ「またね〜」

 

スズカ「先輩、お疲れ様でした」

 

ウンス「また今度もよろしくお願いしますね〜」

 

タマモ「またな〜」

 

 

タマモ「ふぅ〜ウチもさっさと寮に戻るか〜」

 

 

(続く?)

 

 

 

 

 

 


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