オグリキャップとタマモクロスが漫才するだけ   作:月胡椒

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世紀末戦隊ウマソルジャーVの続きです。


世紀末戦隊ウマソルジャーV 再び

某日 カフェテリア 夕飯時

 

 

オグリ「(もぐもぐ)」

 

オグリ「(パクパク)」

 

クリーク「ふふふ、オグリちゃんは本当によく食べますね〜」

 

オグリ「ああ、今日は練習でいっぱい動いたんだ。だからいっぱい食べないとな」

 

クリーク「食事は大事ですからね〜」

 

オグリ「(スススズズ…)」

 

 

 

タマモ「ぐえっへっへっへっへ!!」

 

オグリ「タマ?」

 

クリーク「タマちゃん?」

 

タマモ「ウチはタマでもタマちゃんでもないで〜。極悪怪人”デビルクロス”やっ!!」

 

オグリ「どうしたんだタマ。今晩はすごく冷えるから、タイツ一枚だと風邪を引くぞ」

 

タマモ「まさかオグリに正論を言われる日が来るとは思わんかったわ」

 

クリーク「どうしたんですかタマちゃん?なんでそんなヘンテコな格好を?」

 

タマモ「ヘンテコちゃうわ!ウチはな、ヒーローと戦っている怪人やで!!」

 

クリーク「…怪人の割にはちょっと手抜きすぎるような…」

 

オグリ「ああ。普段のタマとあまり変わらないぞ」

 

タマモ「じゃかあしいわあっ!!」

 

クリーク「(ビクっ)」

 

オグリ「(もぐもぐ)」

 

タマモ「ウチは極悪怪人”デビルクロス”や!!今日はアホみたいにカロリー摂取しとるアホの飯を没収しにきたわ!!」

 

オグリ「(パクパク)」

 

タマモ「お前のことやぞオグリ!」

 

オグリ「わ、私か!?」

 

タマモ「お前以外に誰がおんねん!」

 

オグリ「だって私はアホみたいに食べてないぞ。お箸の持ち方もちゃんとしてるし」

 

タマモ「量がアホみたいに多すぎる言うとんねん!!今食っとるそのどんぶり飯何杯目やねん!

 

オグリ「うーん…」

 

タマモ「なんでパッと出てこんのや!」

 

クリーク「これで8杯目ですね」

 

タマモ「食い過ぎやろ!いくらぎょうさん練習したからって食っていい量やあらへんぞ!」

 

オグリ「そ、そうなのか…?」

 

タマモ「とにかくそのハンバーグとポテサラと米と牛カツと……ええい、もう全部没収や!!」

 

オグリ「な、なんだと!?」

 

タマモ「ほら!よこせやっ!!」バッ!

 

オグリ「タ、タマ待ってくれ!…そんな…うう…わ、私のご飯がぁ…」

 

クリーク「タマちゃん…流石に全部没収はかわいそうだと思うんですが…」

 

タマモ「もう散々食ったからええやろ!ぐえへっへっへっへ!これでオグリは保健室いかんくてもよくなるし、トレーナーのイライラもなくなるで!!」

 

オグリ「うう…お腹が空いた…(ぐううう)」

 

タマモ「ぐえっへっへっへっへ!!」

 

 

 

???「待てっ!!」

 

タマモ「な、なんや!?」

 

 

ビコー「レッドペガサス!!」

 

バクシン「ブラックバクシンオー!!」

 

ウララ「ピンクウララ!!」

 

スズカ「グリーンスズカ!」

 

ウンス「ブルースカイ!!」

 

 

ビコー「5人揃って」

 

5人「ウマソルジャーV!!」

 

 

タマモ「来おったな!ウマソルジャーV!」

 

ビコー「さあ、オグリ先輩!クリーク先輩!ここは危険だから早く逃げるんだ!」

 

オグリ「で、でも私のご飯が…」

 

バクシン「後で私のご飯をあげます!なので今はここから逃げてください!」

 

ウララ「私のも分けてあげる!」

 

スズカ「足りるかどうかはわかりませんが、私の分もあげます…!」

 

オグリ「みんな…ありがとう…!」

 

クリーク「とにかく行きましょうオグリちゃん!」タッタッタ

 

オグリ「ああ、みんな気をつけるんだぞ!」タッタッタ

 

 

タマモ「ほお。黒にしたんか。ええやないか」

 

バクシン「はい!ありがとうございます!!」

 

ビコー「今日こそ戦ってもらうぞ怪人!」

 

タマモ「上等や!かかってこいや!」

 

ビコー「おりゃああ!」

 

バクシン「バクシィィイイン!!」

 

タマモ「うらあぁぁあぁ!!」

 

2人「うわああああ!!」

 

ウララ「えーい!」

 

スズカ「お、おりゃー!」

 

タマモ「なんの!」

 

2人「うわああああ!!」

 

ビコー「な、なんて強いんだ…!」

 

タマモ「ぐえっへっへ!伊達に下積み生活を送ってへんからな!」

 

バクシン「ど、どうすれば…」

 

タマモ「ぐえっへっへっへ!」

 

 

???「待てっ!!」

 

タマモ「え?」

 

ビコー「こ、この声は」

 

 

???「私こそ、ウマソルジャーV、6人目の新メンバー」

 

キタサン「キタサンブラック!」

 

 

タマモ「…」

 

 

キタサン「先輩方!お待たせしました!」

 

ウララ「あっキタちゃんだ!」

 

ビコー「おおお!待っていたぞ!」

 

バクシン「共に戦いましょう!!」

 

キタサン「はい!頑張ります!」

 

ビコー「さあ!来るならかかってこーい!!」

 

バクシン「ちょわー!!」

 

キタサン「ちょわー!」

 

ウララ「うりゃあ!」

 

スズカ「(すっ)」

 

 

タマモ「いやいやアカンやん」

 

ビコー「…え?」

 

キタちゃん「え?」

 

タマモ「いやアンタらウチの話全然理解できてへんやんか」

 

バクシン「ん?」

 

タマモ「ちょ、一回座ろか」

 

6人「(すっ)」

 

キタちゃん「え…え?あ、あの…私何か先輩方に失礼な事を…?」

 

タマモ「いや、キタちゃんは失礼なことはしてへんよ」

 

バクシン「ではなぜ戦いを中断してしまったんですか!」

 

タマモ「いやだからな、また色が被ってもうてるやん」

 

バクシン「ウララさんとはもう被ってないじゃないですか!」

 

タマモ「ウララとは被ってへんよ。ピンクと黒やからな」

 

ウララ「ウララは黒くないよ〜」

 

タマモ「せやな。でもキタちゃんとは被ってるやんか」

 

バクシン「むむ?」

 

ウララ「え〜?」

 

キタちゃん「…む?」

 

ビコー「(じー)」

 

 

 

4人「あ!ほんとだ!」

 

タマモ「いや気づかなかったんかい!!」

 

 

タマモ「スズカとウンスは気づいてたんちゃうんか?」

 

スズカ「はい…でもまあ、これで怪人を倒せるのならと思いまして」

 

タマモ「いやそういう問題ちゃうやろ!」

 

ウンス「私は寝てたので追加されるの今知ったんですよ〜」

 

タマモ「ウンスはいい加減寝るな!」

 

 

タマモ「まあ、色のこともそうだけどな、もう一個あんねん」

 

ビコー「むむ?」

 

タマモ「確かに戦隊は増えていくもんやっていうのは理解できるけどな」

 

タマモ「追加するの早くない?」

 

ビコー「早い…のかな?」

 

タマモ「普通は中盤あたりでちょっと強い敵が出てきたくらいのタイミングで出てきたりするもんやろ」

 

タマモ「こんな早い段階で出てきたら、最終回なんて何人になるんや」

 

バクシン「そう言われると確かに…少し早かったですね」

 

ウンス「確かに、まだ二話目ですもんね」

 

ビコー「むむむ…」

 

キタサン「あ、あの!すみません!私が一緒にやりたいなんて我儘を言ったばかりに!」

 

ビコー「いやいいんだキタちゃん!悪いのはちゃんと確認しなかった私たちのせいだから!」

 

バクシン「そうですとも!キタちゃんが謝ることはありません!」

 

キタサン「バクシンオーさん…」

 

タマモ「まあ、今回はなしょうがないからな、次は気をつけるんやで」

 

ビコー「うん!じゃあキタちゃんを入れるのはまた後でいい?」

 

キタサン「まだよく理解できたわけじゃないですが…わかりました!」

 

バクシン「タマモクロスさん!私の色もまた変更しないといけないですか?」

 

タマモ「キタちゃんを入れるならそうしないとアカンな」

 

キタサン「いえいえ!バクシンオーさんじゃなくて私が変更しますよ!」

 

バクシン「いえ!大丈夫ですキタちゃん!キタちゃんにはブラックと色が入ってるではありませんか!」

 

バクシン「それを変えてしまうのは、なんというか、ダメです!」

 

タマモ「まあ、言いたいことはわからんこともないけど…」

 

キタサン「は、はい!」

 

バクシン「タマモクロスさん!必ずこの色を変更させますので!どうか次回は戦ってくれませんか!」

 

ビコー「お願いだ!戦ってくれ!」

 

6人「お願いします!!」

 

タマモ「そうやな。それやったら一緒に戦ったるわ」

 

6人「ありがとうございます!」

 

タマモ「今日はな、もう門限の時間来てもうたから、寮に帰ろっか」

 

バクシン「はい!ではまた明日お会いしましょう!」

 

ビコー「さようなら!」

 

キタサン「さようなら!」

 

ウララ「またね〜タマちゃん!」

 

スズカ「お疲れ様でした」

 

ウンス「またよろしくお願いしますね〜」

 

タマモ「またな〜」

 

 

タマモ「ふぅ、ウチも早く風呂に入るかぁ〜」

 

 

 

今日も無事、トレセンの平和は守られた。しかし、怪人はいつだって襲いかかってくる…!

 

負けるなウマソルジャーV!頑張れウマソルジャーV!

 

トレセンに、真の平和が訪れるその時まで…!

 

次回の活躍も見逃すな!

 

 

 

 

 


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