後、もう一つの小説でも報告しておりますが、僕はこの執筆活動の中、転職活動もしており、先月内定が決まり、入社日が来週の16日になっています。
そのため、この小説と、もう一つの小説の更新が一気に遅くなるかもしれません。
ご了承下さい。
それでは、どうぞ。
廊下
真桜「うぅ・・・。心臓、バクバクいうてるぅ・・・。」
沙和「だよねぇ・・・。緊張するの・・・。」
焔耶「別にただの状況報告会なんだから、いつもの調子でやればいいんだ。緊張すること無いぞ。」
真桜「そりゃ、焔耶は華琳様と大将達にちょくちょく会うとるからええやろうけど・・・。ウチら、そない滅多に会えへんねんで!緊張もするわ・・・。」
沙和「それに、華琳様と純様達の前で報告するなんて初めてだし・・・。会議だって、普段は座ってお話聞いてるだけなの。」
沙和「あぅぅ、背中の結び目、曲がったりしてないかな?ないよね?ないよね?」
焔耶(全く、ちょっと会議で報告するだけなのに、この2人の雰囲気を見ていると、私まで緊張してしまうではないか・・・。)
凪「・・・。」
焔耶「凪に至っては、固まってるし・・・。しっかりしてくれよ、お前達。」
少し心配になってきた焔耶であった。
真桜「ええっと・・・どうやったかな、手の平にこう大って書くんやったっけ・・・?」
焔耶「それは人だ。」
沙和「確か、落ち着く呼吸法っていうのもあったよねぇ・・・。ひっひっふー、ひっひっふー。」
焔耶「それはお産の時のだ。」
すると、
真桜「あれ?なんで焔耶がそんなん知ってるん?」
と言われ、
沙和「実は、子供が・・・。」
と言われたので、
焔耶「な、な、何を言っている!!いるわけがないだろ!!」
と焔耶が怒鳴ったのであった。
真桜「いや、まさか・・・。」
焔耶「おい真桜ーっ!」
沙和「きゃー。焔耶ちゃん、おめでとうなのー!」
凪「・・・。」
その時、
桂花「・・・何をやっているの、あなた達。」
焔耶「あ、桂花か。もう時間か?」
桂花がやって来た。
桂花「遅れて行って華琳様と純様のご不興を買っても知らないわよ。」
焔耶「おう、それはすまん。」
桂花「早くしなさい。」
そう言って、桂花はその場を後にした。
真桜「うぅぅ・・・もうすぐ始まると思ったら、改めて緊張してきたぁ・・・。」
凪「・・・。」
沙和「焔耶ちゃーん。報告の所だけで良いから、替わってほしいのー。」
焔耶「おい、行くぞお前ら。」
そう言って、焔耶達は謁見の間に入ったのであった。
謁見の間
栄華「次、経理部門の報告をお願いいたします。」
文官A「はっ!」
と会議が進み、三羽烏も死ぬほど緊張していたが、
真桜「・・・ぐぅ・・・。」
沙和「・・・むにゃむにゃ・・・。」
焔耶「お前ら、起きろー!」
後ろの席にいるはずの2人からは、寝息が聞こえていた。華琳と純が玉座にいるため、後ろを振り向くことが出来ない焔耶は、小声を投げたのだが、全く反応も無かった。
焔耶「凪、お前はいい加減にしろ!」
凪「・・・。」
隣の凪は未だに硬直状態から抜け出せなかった。目は開いたままであったが。
純「軍備の増強はどうなっているんだ?」
桂花「はい。街に新しい職街を作り、戦で流れてきた職人の受け入れと、生産力の強化を行わせています。」
桂花「人材の発掘も随時行わせていますので、当面の人材には不足しておりません。」
純「そっか。ではそちらは、引き続き人材の確保に全力を注ぐようにな。」
桂花「はいっ。」
華琳「それで、兵力の増員は?」
人和「はい。地方巡業は予定通りの日程で終了しています。」
人和「舞台後の揮毫会にはこちらの期待以上の参加がありましたから、私達の活動に応えた地方からの徴兵応募はこれから動きがあると思われます。」
華琳「期待させて貰うわ。それから、次の巡業先と今回の動員数の最終報告も早急に提出するように。」
人和「お任せ下さい。」
華琳「次は・・・、徴兵応募者への対応だけれど・・・。」
三羽烏らの出番なのだが、
焔耶「おい、真桜!」
真桜「・・・むにゃ・・・あとちょっとー・・・。」
焔耶「沙和!」
沙和「・・・ふみゅぅ・・・もう朝ぁ・・・?」
焔耶「凪!動いてくれ、凪ー!」
凪「・・・。」
完全に沈黙していたのであった。すると、
純(しゃーねーな・・・。)
その様子を最初から見ていた純は、
純「焔耶、頭下げろ。」
焔耶「は、はっ!」
そう言って、焔耶の頭を下げさせ、3人の額に向けて、碁石を投げた。
凪「・・・!?」
真桜「あだっ!?」
沙和「いたっ!?」
すると、3人の額に見事命中したのであった。
春蘭「楽進!李典!于禁!」
凪「・・・っ!」
真桜「・・・ひゃいっ!」
沙和「・・・ふわ!?」
秋蘭「貴様ら、主君の御前だぞ!何を腑抜けているか!」
春蘭と秋蘭の怒号に、
凪「・・・!」
真桜「・・・。」
沙和「・・・ふみゅぅぅ。」
3人は身を縮こませてしまったのであった。
焔耶「申し訳ございません、春蘭様。」
春蘭「焔耶!なんだ貴様まで!」
焔耶「3人とも、緊張しすぎで、報告できそうにないので、私が代わりに報告しても宜しいでしょうか?」
純「なら焔耶、報告を頼む。」
焔耶「はっ。現状、新兵の訓練は順調に進んでおります。3人とも独自のやり方で訓練は進めていますが、目立った遅れは出ておりません。」
焔耶「このまま進めれば、予定通り本隊に引き渡せるはずです。」
焔耶(沙和の隊は若干遅れ気味だが、そこは調整の範囲内。引き渡しまでには何とか出来る。)
純「3人とも別のやり方・・・なるほど、そういうことか。」
焔耶「お館のお察しの通り、新兵にも個性があります。それに合わせて、訓練の導入方法を3種類作っております。」
焔耶「三隊とも最終的には本隊に加えられる戦力として運用出来るようにします。」
焔耶「しかしその過程は、個性を上手く利用した方法を使った方が、互いに負担が少ない・・・というお館の方法を使ってみたのです。」
純「ほお・・・、よく見てるな、焔耶。」
焔耶「はっ、ありがとうございます。」
純「春蘭、お前はどう思っている?」
しかし、
春蘭「・・・。」
春蘭は無反応だった。
純「おい、春蘭。」
秋蘭「姉者・・・さっきの話、分かっているか?」
春蘭「バ・・・バカにするな!要は、華琳様と純様の兵として相応しい兵がこちらに届くかどうかだろう!」
と上手い言い方で逃げた春蘭であった。
華琳「そうね。そこの所はどうなの?」
焔耶「もちろんそれが大前提で話は進めています。3人とも随時話し合いの機会を持って、より良い方法を模索させております。」
春蘭「純様と似ている方法でやっているのだから、相応しい兵士は来るのだな?」
焔耶「はい。」
春蘭「ならば問題ありませぬ。華琳様。純様。」
純「じゃあ新兵の育成も、より迅速かつ練度の高い訓練を課せられるようにな。」
焔耶「徹底させます。」
華琳「ならば、次の議題だけれど・・・。」
そう言って、会議が進んだ。
焔耶「・・・ふぅ。」
何とかなったので、ほっとした焔耶。すると、
沙和「ありがとー!焔耶ちゃーん!」
真桜「焔耶、かっこよかったで!」
凪「・・・。」
焔耶「お前らなぁ・・・。」
そして、それ以後も話は進み、
秋蘭「それでは、本日の会議はここまでとする!」
春蘭「一同、解散!」
会議は終わったのであった。
真桜「おわったー!」
沙和「ねえねえ焔耶ちゃん、お昼ご飯、食べに行こうなの。」
焔耶「そうだな。隊舎に戻る前に何か食べて帰るか・・・。」
真桜「それ、もちろん焔耶のおごりよね?」
焔耶「・・・いや、むしろ今日はお前達が出せ。」
沙和「えーっ!?せっかく、可愛い部下がお願いしてるのにー。」
凪「・・・。」
真桜「てか、凪。ええ加減、そのネタも飽きてきたで。」
凪「・・・ネタじゃない。」
真桜「ちゃんと喋れるやん!」
その時、
純「お前ら、ちょっといいか?」
純が4人の所に来た。
焔耶「お館。」
凪・真・沙「「「純様!?/大将!?/純様!?」」」
純「こういうことはあまり言いたくはなかったけど、お前達3人は最悪だな。」
凪「・・・!!」
真桜「・・・。」
沙和「・・・うぅ・・・。」
純「緊張だけならまだしも、会議中に寝るのは、武人として、いや人としてどうかと思うぞ。」
純の厳しい言葉に、3人は顔を俯いてしまった。
焔耶「お館、今回は上官たる私の責任です!こいつらを責めないであげて下さい!」
そう言って、焔耶は3人を庇った。
純「焔耶!お前はこの3人に何を教えたんだ!会議中は寝ろと教えたのか?」
焔耶「いえ、違います!」
純「でも寝たよな。」
焔耶「・・・。」
純「まぁ、今回は俺も悪い。この会議に出席させろと言ったのは俺だから、俺にも責任はある。こいつらにはまだ早かったって事だ。今回は大目に見る。けど、次も同じ事があったら、お前らにはそれ相応の処分を下す。そして、もうお前らには何も期待しねーからな。」
純の言葉に、
焔耶「・・・はっ。」
凪「・・・はっ・・・。」
真桜「・・・はい・・・。」
沙和「・・・はいなの・・・。」
焔耶と三羽烏は、顔を俯きつつ、拱手したのであった。
秋蘭「純様・・・。」
純「今行く。それじゃ。」
そして、純は秋蘭に呼ばれたので、その場を後にしたのであった。
凪「・・・。」
真桜「・・・。」
沙和「・・・。」
焔耶「・・・お前達、今回の件をしっかり胸に留めて、仕事に向かうぞ。」
そう言って、焔耶は3人を引き連れて、その場を後にしたのであった。
秋蘭「純様。」
純「何、秋蘭。」
秋蘭「先程の焔耶達の事です。純様も久しぶりに厳しいお言葉を言いましたね。」
純「・・・まぁ、流石に寝るのはどうかと思ってな。ここで釘を刺しとかねーと、同じ過ちを繰り返しかねんからな。」
秋蘭「そうですね・・・。」
純「言い過ぎたかな・・・。」
秋蘭「いえ、彼奴らにとっては、良い薬になったと思います。きっと彼奴らは、良き将になると思います。」
純「そっか・・・。そうだな。」
そう純と秋蘭は、話していたのであった。