お待たせして大変申し訳ございません。
それでは、どうぞ。
朝廷
季衣「ほへー・・・。」
純「・・・季衣。」
季衣「あっ!」
純(まあ、気持ちは分かるな・・・。俺も小さい頃父上に連れてかれた時はこんな感じだったもんな・・・。)
季衣の反応にそう思っていると、
秋蘭「純様。」
純「ああ。季衣、行くぞ。」
季衣「はーい。」
秋蘭に言われ、純達は華琳から離れ、後列に向かった。そして、純は密かに辺りを見渡すと、
何進「・・・。」
呂布「・・・。」
田豊「・・・。」
純(何進、皇甫嵩殿、呂布、田豊もいる・・・。後董卓と賈詡もいるな・・・。)
と思ったのであった。すると、
栄華「・・・ああ、この前仕立てさせたお衣装を着せたら、どれだけ似合う事でしょう・・・はぁはぁ。」
純「・・・栄華、止めろ。」
燈「純様の言う通りですわ。」
栄華がかなり危ない状態で董卓を見ていたのであった。しかし、この広間には全体的にピリピリした空気が漂っており、
何進「・・・。」
特に苛立ちを隠していないのが、中央の椅子の脇に立っている何進であった。その時、
??「遅くなりましたわ、失礼!」
と、高飛車な声が聞こえたのであった。
何進「誰だ!名を名乗れ!」
袁紹「あら。この私に、名乗りが必要ですの・・・?」
と人を食った返事をしたが、
何進「・・・いいから早く席に着け、袁本初。」
と言ったのであった。
純(相変わらずだな、麗羽・・・。)
その様子を見た純は、そう思っていると、
何進「これで全員揃ったな。では、式典を開始する。」
何進「天子様の御前である。控えよ!」
といった声が聞こえたので、純達は平伏したのであった。その上から、
霊帝「・・・皆、此度は大義であった。今後も朕の西園軍を支える八校尉の一員として、一層奮励努力するように。」
皇帝の気怠げな声が聞こえたのであった。
何太后「続いて、尚書令・劉協様。」
劉協「皆の者、お、面を上げよ。」
そうして顔を上げた。すると、
栄華「・・・まあ♪」
玉座の間に立っていたのは、栄華好みの少女であった。
数時間後
栄華「・・・まったく。なんですの、あの方々は。」
と、式典が終わった後、栄華は一番不機嫌さを露わにしたのであった。
純「まあ栄華、そう不機嫌になるな。」
栄華「しかし、お兄様は感じませんでしたの?あの大将軍というかたに・・・。」
純「まあ、確かにこの式典の大半を占めたのは、何進大将軍の演説だったしな。」
栄華「それに西園軍は天子様の軍なのです。それなのに、事あるごとに我が軍、我が軍と・・・。」
純(まあ、栄華が腹立つのも分からなくもないか・・・。)
栄華「お姉様はあのような方に仕えるために八校尉を拝領したわけではありませんのに!お兄様も同じ気持ちではありませんの!」
すると、
華琳「控えなさい、栄華。どこで誰が耳をそばだてているか分からないわよ。」
と華琳がたしなめたのであった。
純「そうだ。今は落ち着け、栄華。」
栄華「あ・・・、失礼致しましたわ。私ったら、何をこんなに熱くなって。」
すると、
董卓「いずれにしても、八校尉は名誉官職ですから。実際に軍があるわけではありませんし、恐らくはこの先も同じでしょう。」
と董卓は言った。
純「まあ、あれは本来、黃巾党に対抗すべく設立された軍だからな。」
董卓「はい、その通りです。」
春蘭「・・・。」
純(春蘭と季衣は、何が無礼なのか分かってねーと思うな・・・。ま、分かったらメンドーなんだけどな・・・。)
すると、
春蘭「純様、何か失礼なことを考えませんでしたか?」
と春蘭に言われたのであった。
純「いや、別に。」
栄華「でも、今日は春蘭さんは大人しくしていらっしゃいましたわね。私よりも春蘭さんが怒るかと思いましたけれど。」
春蘭「ふむ・・・、大将軍の物言いが腹立たしいのは間違いないが、それ以上に腑に落ちん事があってな。・・・なあ、秋蘭。」
秋蘭「なんだ姉者。」
すると、
春蘭「どうしてあんな雑魚が大将軍を名乗っているのだ?」
春蘭がこの場で絶対に口にしてはいけない事を言ったのであった。
純「春蘭・・・。」
すると、
季衣「あー。それ、僕も思いました。」
燈「季衣ちゃんまで・・・。」
季衣も春蘭の意見に同調したのであった。
春蘭「だが禁軍数十万の頂に立つ大将軍だぞ?実力を隠している様子でもなし、あれなら十人束にしても季衣の方が強かろう。」
燈「隣に天子様の奥方がいらしたでしょう?あの方が、何太后。その姉君が、あの何進殿よ。」
純「お前ら、城を出るまで黙ってろ。」
華琳「純の言う通りよ。その話は帰り道でゆっくり聞くわ。」
春蘭「・・・はぁ。」
季衣「・・・はーい。」
純「栄華、お前もだ。」
栄華「うぅ・・・、どうして私まで、このお二方と同列に・・・。」
すると、
董卓「でしたら、孟徳殿。子元殿。この後はどうなさいますか?」
華琳「もう陳留に戻るわ。ここにいては、泰山府君にいくら寿命を伸ばしてもらっても足りそうにないもの。」
純「俺も同感だ。」
董卓「そうですか・・・。それでは、門の所までお送り致します。」
華琳「ええ、よろしくお願いするわ。」
董卓「今日はお会いできて光栄でした。今後も、朝廷のために力を尽くして下さいませ。」
華琳「こちらこそ。貴女と話が出来て、足を伸ばした甲斐もあったというものよ。」
董卓「後、子元殿。義真殿が、子元殿によろしくと。」
純「そうか・・・。」
その時、
純(賈詡がいねーな・・・。どこに行った?)
と思った純であった。
しかし、それからしばらくが経ち、何進が暗殺され、その後董卓が実権を握ったという情報が入った。そして、不正を働いた役人の大粛正を董卓が行ってると聞いた栄華は、精神的ダメージを受けたのであった。